【2025】Excelで関数や数式が反映されないのはなぜ？原因と対処法を解説！

Excelを使用していると、関数や数式が正しく反映されないことがあります。原因が分からないままだと、修正も時間がかかるでしょう。

本記事では、Excelで関数や数式が反映されない原因を解説し、具体的な対処法を紹介します。現在Excelの関数や数式のエラーで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

Excelで関数や数式が反映されない5つの原因と対処法

Excelで関数や数式が反映されない場合は、以下のような原因が考えられます。

1. 「=」が抜けている
2. 関数名が間違っている
3. 数式が間違っている
4. 式に文字列が含まれいる
5. 意図しない参照方式になっている

これらの原因と対処法について見ていきましょう。

原因①「=」が抜けている

Excelで数式や関数を入力する際、必ず「=」から始める必要があります。「=」がないと、Excelはその内容を単なる文字列として認識するため、計算が行われません。

対処法：「=」をつける

数式を入力する際は、必ず先頭に「=」をつけましょう。例えば、セルに「A1+B1」と入力しても計算はされませんが、「=A1+B1」と入力すれば正しく計算されます。

また、Excelの関数や数式の理解がまだ曖昧な方は、セミナーで基礎から学習するのがおすすめです。Excel基礎セミナー講習では、Excelの基本的な使い方から、実務で使える応用スキルまで、幅広く学習できます。

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原因②関数名が間違っている

関数名は正確である必要があります。例えば、「SUM」を「SMM」と入力するとエラーになります。なお、「SUM」を「sum」と記述するように、大文字のところを小文字で書く分には問題ありません。

対処法：補完機能を使う

関数を入力する際は、Excelの補完機能を活用しましょう。関数名の最初の数文字を入力すると、Excelが候補を表示してくれます。
Tabキーやクリックを押すことで、正しい関数名を選択できます。

また、Excelでよく使われる関数は、以下の記事にまとめています。Excelの関数名がわからないときや、うまく反映されない場合は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

【2025】Excel関数一覧！よく使う15個の関数の使い方をわかりやすく解説！

原因③数式が間違っている

数式内の演算記号が正しくない場合、計算が正しく行われません。特に、掛け算を行う「*」を「×」と書いたり、割り算の「/」を「÷」と書いたりしてしまうケースはよくあります。
また、参照するセル番号が間違っているケースでも、関数や数式は反映されないので注意が必要です。

対処法：数式を見直す

数式を再確認し、記述が間違っていないか見直しましょう。特に、掛け算や割り算は一般的な四則演算の記号と異なるので注意が必要です。

原因④式に文字列が含まれている

セル内に数値だけでなく文字列も含めている場合、関数や数式が反映されない場合があります。例えば、セル内に「100円」といったように、単位までつけてしまっているケースです。

対処法：セルの書式設定を使う

対処法としては、数値部分だけを残し、文字を削除することが挙げられます。しかし、見た目を「円」付きで表示したい場合もあるでしょう。

そのようなケースでは、セルを右クリックして表示される「セルの書式設定」から「ユーザー定義」を選び、「#,##0”円”」と設定することで、数値として認識させながら「円」をセル内に表示できます。

原因⑤意図しない参照方式になっている

関数や数式が反映されない場合、意図しない参照方式になっているケースが考えられます。セルの参照方式には「相対参照」「絶対参照」「複合参照」の3つがあります。このとき、間違った方式で設定されていると期待通りの計算ができません。

対処法：参照方式を見直す

計算結果が反映されない場合は、参照方式を必要に応じて変更しましょう。例えば、商品価格を税率とかけて税込み価格を表示したいとします。

その際に、相対参照では参照先のセルが一つズレてしまうので、正しい計算ができません。しかし、「=B2*$A$2」のように、Aと2に「$」をつけて絶対参照にすることで、参照先を固定できます。

また、Excelの絶対参照について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。絶対参照の使い方について解説しています。

Excel（エクセル）の絶対参照のやり方

Excelで関数や数式が反映されない場合に見直す設定

Excelで関数や数式が反映されない場合は、以下の設定を見直してみてください。

1. 書式
2. 数式の表示
3. 計算方法の設定

これらの設定について見ていきましょう。

設定①書式

Excelで関数や数式が反映されない場合、セルの書式が「文字列」に設定されていることが原因の場合があります。
文字列として認識されたセルは、数式を入力しても文字として扱われ、計算は実行されません。

これを修正するには、「ホーム」タブの「数値」グループにある「書式」を「標準」に変更します。これにより、セル内の内容が数値として認識され、関数や数式が正しく反映されない問題が修正されます。

設定②数式の表示

数式自体が表示され、計算結果が反映されない場合は、数式の表示がONになっている可能性があります。これは、Excelの「数式」タブにある「ワークシート分析」グループ内の「数式の表示」が有効になっている場合に発生します。

この設定をOFFにすると、セルに入力された関数や数式の結果が表示されるようになります。

設定③計算方法の設定

数式を上書きしても結果が反映されない場合は、計算方法が手動に設定されていることが原因です。Excelは通常、自動的に計算を実行しますが、手動に設定されていると、セルを更新しても自動計算されません。

これを修正するには、「数式」タブの「計算方法」グループにある「計算方法の設定」を「自動」に変更しましょう。これで、数式が入力されるたびに自動で再計算が行われるようになります。

Excelで関数が反映されない時に使えるショートカット

Excelで関数が反映されないときに設定を変更する際は、以下のショートカットキーを使うと効率的です。

また、Excelでよく使うショートカットキーについては、以下の記事で解説しています。ショートカットキーを覚えると作業の効率化につながるので、ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください。

エクセルのショートカット12選！便利なものや関数も解説

Excelの関数や数式を一括で再計算する方法

Excelでは、大量のデータを扱うと自動計算が負荷をかけ、動作が遅くなったりクラッシュしたりすることがあります。そのため、計算方法を手動に設定し、必要なときだけ再計算を行うケースも少なくありません。

手動で設定された計算方法を一括で再計算するには、二つの方法が利用できます。一つは、F9キーを押す方法です。これにより、全シートを一括で再計算できます。

また、特定のシートのみを再計算したい場合は、ShiftキーとF9キーを同時に押すと、開いているシート内のみが再計算されます。計算方法を自動に変えられない場合に役立つ知識なので押さえておきましょう。

Excelの業務効率化におすすめの資料

業務の複雑化が進むなか、属人化やブラックボックス化が進みやすいという課題に直面している企業もあるでしょう。特定の担当者のみが理解できる構造や、修正が困難なロジックは、業務ミスの温床となりかねません。

そのため、複雑な業務ロジックを実装できる人材は、企業にとって高い需要を誇ります。複雑な業務ロジックの実装スキルを身につけることで、業務の属人化を防ぎ、正確かつ効率的な業務遂行が可能になります。

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Excelを学べるおすすめのセミナー3選

Excelの関数や数式を最初から理解するのが難しいという方や、より高度なExcelのスキルを身につけたいという方には、以下のセミナーの受講がおすすめです。

1. Excel基礎セミナー講習
2. Excelマクロ・VBAセミナー
3. MOS対策講座

これらのセミナーの特徴について見ていきましょう。

セミナー①Excel基礎セミナー講習

Excelの関数は種類が多いため、独学では思うように覚えられない方もいるでしょう。Excel基礎セミナー講習では、Excelでよく使う関数や数式の使い方について学べます。

また、顧客情報の管理や書類の作成など、実務でも使えるスキルも学べるため、基礎力だけでなく応用力も身につきます。
特に、これからExcelを始めようと考えている方や、Excelが業務で必要になった方は、Excel基礎セミナー講習をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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セミナー②Excelマクロ・VBAセミナー

Excelを効率化するには、関数だけでなくマクロやVBAも活用できると便利です。マクロは繰り返しの作業を自動化できる機能で、VBAはその元となるプログラミング言語です。

しかし、その仕組みは初心者にとって理解するのは難しいでしょう。Excelマクロ・VBAセミナーでは、マクロとVBAの基本から学び、実務で役立つ自動化スキルを習得できます。

繰り返し作業の自動化やカスタマイズの方法を身につけられるので、Excel業務の効率化を図りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

Excelマクロ・VBAセミナーの詳細はこちら

セミナー③MOS対策講座

関数をある程度使いこなせるようになったら、MOSの取得も現実的になります。MOSはMicrosoft社が提供している資格で、取得することでOffice製品の操作スキルを証明できます。

MOS対策講座は、そんなMOSの資格取得に特化した講座です。ExcelやWordの基本操作の学習はもちろん、模擬試験までセミナーで行えるため、効率的にMOSの取得を目指せます。

Excelスキルを証明できる資格に興味のある方は、ぜひMOS対策講座をチェックしてみてください。

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Excelで関数や数式が反映されないのまとめ

今回は、Excelで関数や数式が反映されない原因と、その対処法について紹介しました。関数や数式が期待通りに反映されない場合、「=」が抜けていたり、関数名が間違っていたりなど、さまざまな原因が考えられます。

これらの原因を理解し、適切に対処することで、Excelをより効率的に利用できるようになるでしょう。