facebook

エクセルで小数点以下を切り捨てする方法!

エクセルを使う時に、小数点以下の処理をする方法には様々なやり方があるのをご存じでしょうか。

ここでは、小数点以下切り捨てをするための複数の方法を分かりやすく説明します。
関数を使う基本的な方法以外に、応用的な方法も紹介しますので、エクセル活用のための参考にしてください。

エクセルで小数点以下を切り捨てする基本的な方法

エクセルで小数点以下を切り捨てする基本的な方法

最初に、エクセルで小数点以下の切り捨てをする基本的な方法として、関数を使った方法を3つご紹介します。

ROUNDDOWN関数で小数点以下切り捨てする方法

エクセルで小数点以下切り捨てする際に使うもっとも一般的な方法が、「ROUNDDOWN関数」を使う方法です。ROUNDDOWN関数の構文は、「=ROUNDDOWN(数値,桁数)です。

数値は、直接数値を入力するか、A1A2のようにセル番地を参照する方法で、数値を指定しましょう。桁数については、小数点以下を切り捨てたい場合、桁数を「0」と入力すると良いでしょう。

このROUNDDOWN関数では、桁数に「1」を入力すれば、小数点第1位までを残して切り捨て、「2」であれば小数点第2位までを残して切り捨てをすることができます。
また、桁数をマイナスにすれば、10の位や100の位といった整数で切り捨てをすることも可能です。

TRUNC関数で小数点切り捨てする方法

エクセルで関数を使って小数点以下切り捨てをするには、「TRUNC関数」を利用することも可能です。TRUNC関数の構文は、「=TRUNC(数値,桁数)です。

小数点以下の切り捨てをしたい場合、桁数には「0」と入力しましょう。
また、桁数に「1」を指定すれば、小数点第1位までを残して切り捨て、桁数「-1」を指定すれば、10の位までの整数で切り捨てた数字が表示できます。

TRUNK関数と、前述したROUNDDOWN関数は、基本的な構文やルールに類似性が認められる関数です。両者の大きな違いとしては、ROUNDDOWN関数は桁数の指定が「必須」であるのに対して、TRUNK関数は桁数の指定が「必須ではない」という点が挙げられます。
TRUNK関数で桁数を指定しない場合、小数点以下切り捨ての整数を表示します。

INT関数で小数点以下切り捨てする方法

エクセルで、よりシンプルに小数点以下切り捨てをできるのが、「INT関数」を使う方法です。
前述したようなROUNDDOWN関数やTRUNK関数の場合、基本的には数値と桁数の2つを指定する必要がありますが、INT関数では、数値のみを入力すれば、小数点以下切り捨てができます。
基本的な構文は、=INT(数値)です。

小数点以下切り捨てした数字を表示したいセルに、=INT(数値)と入力して、Enterキーを押せば、小数点以下切り捨ての整数が正しく表示されるでしょう。

このINT関数は、数値を「もっとも近い整数に切り捨てる」ための関数にあたります。
利便性の高いINT関数ですが、数値に負の数を入力する場合には、注意が必要です。
例えば、「-5.15」の小数点以下切り捨てをする場合、INT関数を使うと、「-5」ではなく、「-6」と表示されるでしょう。
ROUNDDOWN関数やTRUNC関数を用いる方法とは、異なる数値が表示されてしまいますので、マイナスの数値の扱いは慎重に行いましょう。

こちらから自分に合うExcelの講座をお選びください。

エクセルの関数を使わないで切り捨てする方法

次に、応用的な方法として、関数を使わずに小数点以下切り捨てする方法についてお伝えします。

セルの書式設定を変更する

エクセルでは、セルを右クリックすると、セルに関する細かな設定を変更できます。
小数点以下を切り捨てて整数で表示をしたい場合、右クリックして出てきたリストのなかから、「セルの書式設定」を変更しましょう。

小数点以下切り捨ての表示にするためのセルの書式設定の変更の手順

セルの書式設定を開いたら、まず「表示形式」タブの分類から「ユーザー定義」の項目を選択してください。「ユーザー定義」の種類から「0.0」を選択し、「0.0」の小数点の前にカーソルを合わせましょう。カーソルを合わせたら、キーボードの「Ctrl」キー、「J」キーを押します。

次に「表示形式」タブの隣にある「配置」タブを開いて、「文字の制御」に関する表示を指定する「折り返して全体を表示する」のチェックマークにチェックを入れてください。
OKボタンを押せば、小数点以下切り捨てをした整数が表示されます。

エクセルで小数点以下を一括で切り捨てする方法

エクセルで小数点以下を一括で切り捨てする方法

さらに、エクセルで小数点以下を一括で切り捨てするには、どのような方法を使えばよいのでしょうか。

セルを複数選択しセルの書式設定をする

エクセルを作成する際に、セルひとつずつ小数点以下切り捨てにする設定をするのは、かなり時間が掛かってしまいます。
複数のセルに関して、小数点以下切り捨ての設定にしたい場合、複数のセルを選択してから、前段落で紹介した手順に従って、セルの書式設定を変更するようにしましょう。

整数で表示したいセルの範囲を選択したうえで、「セルの書式設定」タブを開き、設定変更を行えば、選択したセルの数値の小数点以下を一括で切り捨てて、整数で表示できます。

エクセルで切り上げや四捨五入をする方法

最後に、エクセルで数値の端数を処理する際に、切り上げや四捨五入をする方法についても解説します。

小数点以下を切り上げにする方法

エクセルで数値を切り上げにするには、「ROUNDUP関数」を使いましょう。
ROUNDUP関数の構文は、「=ROUNDUP(数値、桁数)」です。

数値や桁数の入力に関するルールについては、ROUNDDOWN関数と似たような決まりが定められています。数値については、直接入力、またはセル番地を参照する方法によって指定できます。

小数点以下を切り上げて整数にしたい場合、桁数に「0」を指定してください。
また、桁数を「1」にすれば小数第1位までを残して切り上げ、桁数を「-1」にすれば10の位までを残して切り上げた数値が表示されるでしょう。

小数点以下を四捨五入する方法

エクセルで四捨五入をする方法には、複数の選択肢があります。
関数を使う方法の場合、「ROUND関数」を使います。
ROUND関数の構文は、「=ROUND(数値、桁数)」です。

桁数を「0」に指定すると、小数点以下を四捨五入した整数を表示できます。
桁数を「1」に指定すると、小数第1位までを残して四捨五入した数字が表示されます。
桁数をマイナスにすれば、整数の位の桁数を指定して、四捨五入が可能です。

四捨五入ができる関数には、他にも「FIXED関数」もあります。
FIXED関数の基本的な構文は、「=FIXED(数値,桁数,桁区切り)です。

桁数を「0」に指定すると、小数点以下を四捨五入した整数が表示されます。
桁数は、省略することも可能です。
FIXED関数では、カンマによる桁区切りの表示を行うことで、数値の読みやすさを高めるられるメリットがあります。また、桁区切りをFALSE指定する、または省略した場合、桁区切りが表示されます。
桁区切りにTRUEを指定すれば、桁区切りは行われません。

他にも四捨五入をする方法には、関数を使わずに表示を変更する方法もありますので、覚えておくと便利です。エクセルの「ホーム」タブの「数値」グループにある「.00.0」ボタンを使えば、エクセルの表示桁数を減らして表示できます。セルを選択して、ボタンをワンクリックすれば、数値が四捨五入され、桁数が1桁ずつ減る仕組みです。

例えば、「12.56」を四捨五入する場合、「.00.0」ボタンを1度クリックすれば「12.6」、もう1度クリックすれば「13」と表示されるでしょう。

エクセルで小数点以下切り捨てをするための様々な方法を理解しよう

エクセルで小数点以下切り捨てをする方法には、いくつかの選択肢があります。
例えばエクセルの関数を使う場合「ROUNDDOWN関数」「TRUNC関数」「INT関数」のいずれかを使って、小数点以下切り捨てをしましょう。
また、セルの書式設定を変更することでも、小数点以下切り捨てをして表示することが可能です。

複数の方法の特徴を理解し、場に応じて適した方法を選択できるようになると、エクセルをさらに快適に使いこなせるでしょう。

最新情報をチェックしよう!