こんにちは。
3Dプリンター専門店『Fabmart(ファブマート)』のショップ店員です!
今回は、業務で3Dプリンターを導入しようと考えている方は必見。
3Dプリンターの人気シリーズ「Raise3D」を掘り下げてみようと思います!
Fabmartでも売れ筋となっている、Raise3Dシリーズ。
業務などプロユースで使用される方の多い、人気3Dプリンターとなっています。
先日の新商品発表会でも、たくさんの人が興味を持ってお話を聞いていました!
【関連記事】Raise3Dプリンターの新商品発表会に行ってきました!@DMM.make AKIBA
でも、なぜ「Raise3D」なの?
他の3Dプリンターだってあるのに……?
業務でこれだけ評価されているのには、やっぱり理由があります!
そもそも企業が3Dプリンターに重視する点って?
企業が「3Dプリンターを業務で導入しよう!」と考えたときに重視する点があります。
- 造形サイズ
- 正確性 – 寸法精度・造形精度
- 信用 – きちんとしたサポート
- 使用できるフィラメントの種類
- 生産性 – 安定性
たしかに!
個人での造形と違って、業務では、製品のサンプルや実用の製作に使われることが多いため、この5つの点はとても気になりますね。
いろいろな素材・大きさでバージョン違いを作ったり、試行錯誤が必要となれば、プリントの失敗は時間のロスになります。
だからこそ安定した生産性、正確性が重視されているんですね。
この5つの点を頭に入れた状態で、Raise3Dをチェックしていきましょう!
Raise3Dの魅力
トップクラスの造形精度
Raise3Dは、幅広い積層ピッチに対応しています。
0.01mmの積層ピッチから造形可能です。
……細かすぎる!
これは、FFF方式(FDM法)3Dプリンタートップクラスの造形精度です。
どのくらい細かいかというと、下の画像くらいです。
表面がかなり綺麗だとわかります。
加工せずにこの滑らかさってすごいですよねー!
0.01mmの細かさになると時間がとってもかかるようですが、0.1mm、0.2mmの積層ピッチでも非常に高精度の造形ができます。
寸法精度も非常に高く、ハイエンド3Dプリンターに匹敵する0.1mmの寸法精度を実現しています。
実験では、Raise3Dで作った10.10mmの穴に10mmの金属棒が通りました。
(金属棒を通すには穴にゆとりがないとダメなので、多少の隙間が必要です。そのため穴と金属棒のサイズに僅かな差があるというわけ。)
これだけ高い寸法精度のため、ネジをはめ込むような造形に強みがあります!
大型造形でも高い安定性
造形時間が長ければ長いほど、機械の安定性に対する要求が厳しくなります。
造形が途中で失敗すると、それまでの同じ造形作業をもう1度やることになります。
コストもかかります。
業務で使うと考えると、失敗しない、安定した3Dプリンターが欲しいと思うのは当然です。
Raise3Dは、Z軸6本、X/Y軸十字ボールねじ・ボールブッシュを採用しています。
これによってプラットフォームのズレが生じず、安定した造形ができるというわけです。
Raise3Dは大型造形のニーズに対応しています。
▲ Raise3Dで作られた造形品。500mlペットボトルと比較すると、どれも大型だとわかります。
小さいものなら複数個を一括造形することも可能です。
製造向きですね!
多種類のフィラメントに対応
Raise3Dは、いろいろな材質のフィラメントに対応しています!
その対応数にはびっくり! 現在、30種類以上のフィラメントが使用可能です。
ABS・PLAといったオーソドックスなフィラメントだけでなく、木質・ゴムライクといっためずらしい素材のフィラメントにも対応しているんです!
対応フィラメントの種類を増やす企画「日本OFP:Open Filament Program」も発足されています。
万全なテストを実施したうえで、Raise3Dに対応するフィラメントを新しく追加していくプログラムです!
今でも十分と言えそうなのに、満足しない姿勢、見習いたいです。
ユーザーのリクエストにも耳を傾けているみたいなので、気になる方はぜひ調べてみてください。
独自開発ソフトウェア「ideaMaker」
Raise3Dは、独自開発のソフトウェア「ideaMaker」を採用しています。
サポート部分が自動的に生成され、業界トップクラスの取り外しやすさを誇ります。
また、難しいデータでもスマートにスライス可能です。
複雑性の高いプリントもできます!
アフターサポート
Raise3Dの日本総代理店である日本3Dプリンター株式会社は、現在までに800社以上の導入事例を持ち、迅速な修理とパーツの供給が可能です。
24時間メール対応を受け付けており、電話でのサポートも行っています。
トラブルやわからないことがあっても安心です!
企業が重視する5つの点を見事にクリアしているRaise3D。
高機能な3Dプリンターですが、実際の評価はどうなんでしょうか。
3DプリンターランキングNo.1を獲得
アメリカのものづくりを特集している有名雑誌「Make」で、Raise3Dは良い3Dプリンターに送られる賞を受賞しています。
ひとつだけじゃなく、いくつも受賞しているんです。
評価も高く、
「Make」誌で50点満点中46点をとっています。
すごいですねー!
他の3Dプリンターと比較してつけられた点数なので、説得力があります!
Raise3Dの導入実績
では実際に導入している企業はどのくらいあるのでしょう?
2017年度の実績を見てみると……
- 50万円以上の機械販売台数市場シェア(左のグラフ)
- 50万以上のFDM機販売台数市場シェア(右のグラフ)
に対するRaise3Dの数値です。
FDMに限っては、全体の28%にも及ぶんですね!
4台に1つは、Raise3Dがシェアされている計算です。
多くの企業がRaise3Dを信頼して導入していることがわかります。
【関連記事】なぜFDMなの? – 今さら聞けない「FDM」について -【3Dプリンター】
Raise3Dの現行機種の価格
気になるのはお値段ですよね。
Raise3Dは、業務向け3Dプリンターの中ではお求めやすい価格となっています!
この価格も人気の理由のひとつですね!
【Proシリーズ】Raise3D Pro3(デュアルヘッド)
メーカー | Raise3D |
価格 | ¥902,000(税込) |
造形サイズ | シングルヘッド造形時:300×300×300 mm デュアルヘッド造形時:255×300×300 mm |
積層ピッチ | 0.01mm〜0.65mm |
対応材料 | T-PLA / T-ABS / PETG / PTG / Polyflex / カーボン / 木質 / など |
「Raise3D Pro3」はProシリーズの最新機種です。
前モデル(※Raise3D Pro2)と見た目こそ変わりませんが、エクストルーダーパーツの軽量化を行うことでヘッド負荷が軽減され、メンテンナンス性が向上しています。
ワンタッチで着脱できるカートリッジ式ホットエンドを採用しているため、交換も簡単にできるようになりました。
また、ヘッドに搭載された接触センサーにより、ベッド水平を自動検出します。
造形時に検出した水平状態に合わせて造形台が昇降することにより、安定した造形が可能になります。
従来シリーズよりも操作性に優れ、3Dプリンターを初めて使う人でも迷わずにプリントを始めることができる点も魅力です。
価格は約100万円と業務用3Dプリンターとしては低価格な部類です。
対応できるフィラメントの数も多いので、Raise3Dシリーズ内で機種の選定に迷った際はこちらを選んでおけば失敗はないでしょう。
より大きな造形がしたい方は、縦の造形が倍のサイズに対応できる「Raise3D Pro3 Plus(デュアルヘッド)」がおすすめです。
【E2シリーズ】Raise3D E2(デュアルヘッド)
メーカー | Raise3D |
価格 | ¥547,800(税込) |
造形サイズ | シングルヘッド造形時:330×240×240 mm デュアルヘッド造形時:295×240×240 mm |
積層ピッチ | 0.02〜0.65mm |
対応材料 | T-PLA / T-ABS / PETG / PTG / Polyflex / など |
「Raise3D E2」は、コストパフォーマンスに優れたデスクトップ型3Dプリンターです。
先ほどご紹介した「Raise3D Pro3」と比較すると、一部の機能が無かったり、対応できるフィラメントに制限がありますが、そのぶん価格がリーズナブルになっています。
IDEX(独立型デュアルエクストルーダー)による同時造形が可能で、対象の3Dモデルと左右対称のモデルを生成できる「ミラーモード」と、両方のエクストルーダーで同じモデルを同時に印刷できる「複製モード」が備わっています。
50万円代で購入できるので、初めて3Dプリンターを導入するという方やRaise3Dがどんな3Dプリンターなのか知りたい方に特におすすめです。
Proシリーズの半分ほどの価格ですので、同じ予算で2台購入してみるということもできますね。
各シリーズの詳しいスペックについては以下の特設サイトで紹介しています!
まとめ
Raise3Dシリーズが人気である理由、わかっていただけたでしょうか?
高機能で導入実績もしっかりしていて、専門誌も賞をあげちゃうほど評価が高い!
Raise3Dを買うなら、正規販売店の「Fabmart(ファブマート)」がおすすめです!
Raise3Dは音も静かです。
新商品発表会中もずっと機械が動いていましたが、気になりませんでした!
本体のデザインもかっこいいです。
1台だけでなく何台も導入している企業があるのも納得です!