「WordPressでサイトを作りたいけど、初心者だからどこから始めればいいのか分からない。」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
しかし、実は、WordPressは初心者でも扱いやすく、自分が理想とするサイトを作れるツールです。
そこで本記事では、初心者向けにWordPressサイト構築の7つのステップを詳しく解説していきます。
WordPressとは?
WordPress(ワードプレス)は、Webサイトやブログを制作できる無料のソフトウェアです。
世界中の初心者から上級者まで幅広く利用されています。
WordPressの主な特徴は以下をご覧ください。
- 直感的な操作性
- 高い自由度
- SEO対策が簡単
- 複数人での管理機能
直感的な操作性は、WordPressの大きなメリットでしょう。
専門知識がない初心者でも見出しを作成できたり表を入れたり、画像を追加したりできます。
また、自由度の高さも特徴的であり、テーマと呼ばれるデザインテンプレートを変更したり、プラグインで機能を追加したりと、自分好みのサイトを作れます。
さらに、SEO対策が簡単にできる点もWordPressの強みです。
検索エンジンに優しい構造が最初から組み込まれているので、サイトの集客に役立ちます。
他にもWordPressは複数人での管理ができます。
権限設定を行えばチームでのサイト運営が可能になるので、企業サイトや大規模なメディアサイトの運営に重宝するでしょう。
WordPressを始める前の準備
WordPressを始める前の準備として、ドメインとホスティングの選び方から始めましょう。
ドメインとはWebサイトの住所のようなものです。
ホスティングとは、サイトのデータを保存するサーバーのことであり、信頼性と速度が重要なポイントになります。
いずれも価格だけでなく、カスタマーサポートの質も考慮しておくと困ったときに安心できます。
それから、予算の目安ですが、年間で考えてみてください。
ドメインは年間1,000円〜3,000円程度、ホスティングは年間5,000円〜20,000円程度が相場です。
初期費用を抑えたい場合は、ドメインとサーバーのセット割引を利用するのもおすすめです。
下表で、おすすめのホスティングサービスを3つ比較してみました。
サービス名 | 月額料金(目安) | 特徴 |
エックスサーバー | 1,000円程度〜 | ・高速で安定性が高い ・充実したサポート |
ロリポップ | 100円程度〜 | ・初心者向け ・低価格 |
Bluehost (ブルーホスト) |
300円程度〜 (約2ドル~) |
・WordPress公認 ・海外向け |
エックスサーバーは安定性が特徴でサイトへのアクセスが増えても安心感があります。
ロリポップはサポートが充実してるので初心者にもおすすめです。
また、Bluehostは海外展開を考えている方に向いているサービスですので、Webサイト運営の中級者以上になったら検討してみてもいいでしょう。
WordPressのインストール方法
WordPressのインストールは、意外と簡単です。
手動と簡単インストールの2つの方法があり、どちらを選んでも構いませんが、ほとんどのホスティングサービスでWordPressを簡単にインストールできます。
ホスティングサービスの管理画面にログインして「WordPressインストール」などの表記があるメニューを選択すればダウンロードできるので、初心者でも難しくありません。
そして、WordPressのインストールが完了したら、初期設定を行いましょう。
初期設定ではサイトのタイトルやメールアドレスの設定、デザインテーマの選択などが主な作業であり、
基本的な外観が決まります。
WordPressの管理画面にログインすると、すでにデザインテーマやプラグインがインストールされていますが、不要なものを削除するとすっきりとした状態でWebサイト運営を始められます。
なお、WordPressのインストールは手動でも可能です。以下の記事では手動でWordPressをインストールする際の参考になりますので、併せてご覧ください。
WordPressを始める7つのステップ
ここからは、初心者でもWordPressを始めるステップを7つに分けて解説していきます。各ステップを着実に実行していきましょう。
ステップ1:WordPressの基本操作を覚える
WordPressの基本操作を覚えればサイト運営がぐっと楽になります。
まずは以下のメニューや基本操作を覚えましょう。
- ダッシュボード
- 投稿と固定ページの違い
- メニューの設定
- ウィジェット
ダッシュボード
ダッシュボードは、WordPressの管理画面の中心であり、ここから全ての操作ができます。
左側のメニューには、投稿、ページ、外観などの項目があります。
投稿と固定ページの違い
次に投稿と固定ページの違いも押さえておいてください。
投稿はブログ記事のように時系列で表示されるコンテンツ、固定ページは会社概要やお問い合わせページなど常に同じ場所にあるコンテンツです。
メニューの設定
また、メニューの設定は「外観→メニュー」から行います。
ここでサイトのナビゲーションを作成でき、具体的な内容としてはページや投稿カテゴリーをドラッグ&ドロップで追加が可能です。
直感的に操作できるので、WordPress初心者でも問題なくこなせるでしょう。
ウィジェット
ウィジェットは、サイドバーやフッターに表示される小さな機能ブロックです。
「外観→ウィジェット」と進むと、人気の記事一覧やカテゴリー一覧など、さまざまなウィジェットを追加できます。
最後にプレビューで公開前の確認を行います。
これらの基本操作を覚えると、サイトの骨格が見えてきます。
最初は戸惑うかもしれませんが、実際に触ってみると初心者でも簡単に設定できることがわかるでしょう。
ステップ2:WordPressテーマの選び方と設定
WordPressテーマはWebサイトの印象を大きく左右するので、初心者であってもテーマ選びは慎重にしたいところです。
WordPressテーマを選ぶ際は、サイトの目的にあうデザインを探してみてください。
WordPressテーマの公式サイトにはデモサイトの掲載もあるので、参考にしてみるといいでしょう。
また、カスタマイズ性の高さや読み込みスピードの速さなども比較して自分が使いやすいものを選んでください。
なお、WordPressテーマには無料と有料があり、無料テーマはコストがかからず、すぐに使い始められるのが魅力です。
しかし、カスタマイズ性が低く、サポートも限られているケースがほとんどでしょう。
一方、有料テーマは、高度なカスタマイズが可能で、専門的なサポートも受けられます。
デザインの質も高く、セキュリティ面でも安心感が高いです。
ただし、価格は1万円前後からと、初期投資が必要になります。
ここで、初心者でもおすすめのWordPressテーマを3つ表にまとめました。
テーマ名 | 特徴 | 価格 |
Cocoon (コクーン) |
・ブログ向け ・SEO対策済み |
無料 |
Luxeritas (ルクセリタス) |
・高速 ・軽量 ・カスタマイズ性が高い |
無料 |
SWELL (スウェル) |
・デザイン性が高い ・SEO最適化 |
17,600円(税込) |
Cocoonは、ブログ運営に特化した無料テーマです。
SEO対策が施されており、WordPress初心者でも使いやすい機能が多数搭載されています。
Luxeritasは、高速で軽量な無料テーマでカスタマイズ性が高く、使い慣れてきたら細かな調整も可能です。
SWELLは、デザイン性の高い有料テーマでSEOが最適化されており、機能的なサイトを作れます。
ステップ3:プラグインの導入と設定
プラグインは、WordPressの機能を拡張する便利なツールです。
無料で使える桃の多く、適切なプラグインを導入すれば、サイトの安全性や性能が大幅に向上します。
WordPress初心者が入れておきたいプラグインの種類は以下のとおりです。
- セキュリティプラグイン
- SEO対策プラグイン
- バックアッププラグイン
- お問い合わせフォームプラグイン
セキュリティプラグイン
まず、セキュリティプラグインは必須といえるので「Wordfence Security」や「Sucuri Security」など人気のプラグインをインストールし、ハッキングやマルウェアからサイトを守りましょう。
SEO対策プラグイン
SEO対策プラグインでは、「Yoast SEO」や「All in One SEO」が代表的で、検索エンジンでの順位を上げるのに役立ちます。
バックアッププラグイン
それから「UpdraftPlus」などのバックアッププラグインは、サイトのデータを定期的に保存してくれます。
バックアッププラグインを入れておくことで、万が一の場合でもサイト復元が可能です。
お問い合わせフォームプラグイン
お問い合わせフォームプラグインは、訪問者とのコミュニケーションに有効です。
「Contact Form 7」を入れておけば、初心者でも簡単にフォームをサイト内に設置できます。
これらのプラグイン以外にも、Webサイトの目的などに応じて徐々に追加してみてください。
ステップ4:コンテンツの作成
Webサイトにおいて最も重要な要素がコンテンツです。
魅力的なコンテンツを作れば、読者を引き付け、Webサイトの価値を高められます。
Webサイトの価値を高められれば、集客や収益化にもつなげられるので、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 読者目線に立つ
- 画像を入れる
- 内部リンクを入れる
- 継続的に更新する
読者目線に立つ
効果的な記事を書くコツは、読者目線に立つことです。
具体的には興味を引くタイトル、分かりやすい構成、そして読みやすい文章を心がけましょう。
また、見出しを適切に使い、段落を短めに保つのもポイントです。
画像を入れる
画像の挿入は、読者に視覚的に訴えられ、興味をひきます。
ただし、容量が大きすぎる画像はサイトの読み込み速度を遅くしてしまい、ユーザーにストレスを与えかねないので、WordPressの画像圧縮機能やプラグインを活用し、適切なサイズに最適化しましょう。
内部リンクを入れる
さらに、内部リンクはサイト内の回遊率を高め、SEOにも良い影響を与えます。
関連する過去の記事にリンクを張ることで、読者の滞在時間を延ばし、コンテンツの評価を高めます。
とはいっても、内部リンクを張り過ぎると逆効果になる場合があるので、記事内に3個前後にとどめておきましょう。
継続的に更新する
そして、Webサイトの価値を高めるには、コンテンツを継続して投稿することが大切です。
定期的に質の高い記事を投稿することで、読者との信頼関係が構築できて、安定したアクセスを得られるでしょう。
ステップ5:WordPressサイトの基本的なSEO対策をする
Webサイトの基本的なSEO対策は、検索エンジンでの上位表示に必要な要素です。
「SEO対策」と聞くとWordPress初心者は難しく感じるかもしれません。
そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼びます。
端的にいえば、自分のWebサイトやコンテンツを検索結果の上位に表示させる施策です。
WordPressの初心者であれば、以下のSEO対策から取り組んでみてください。
- タイトルとメタディスクリプションの設定
- パーマリンクの最適化
- 画像のalt属性の設定
タイトルとメタディスクリプションの設定
タイトルは検索結果で最初に目に入る部分なので、キーワードをできるだけ左詰めにして魅力的な文言にしましょう。
また、メタディスクリプションは、記事やWebサイトの説明文となるので「誰に」「どのようなこと」を発信しているか簡潔に入力してください。
パーマリンクの最適化
そして、コンテンツごとに設定しているURLであるパーマリンクの最適化も効果的です。
WordPressの設定から、記事のURLをわかりやすい形に変更してみましょう。
具体的には、日付ではなくコンテンツのキーワードを英語にして設定するのがおすすめです。
画像のalt属性の設定
他にも、画像を入れる際は、alt属性設定も忘れずに行いましょう。
alt属性とは画像が表示されないときの代替テキストですが、SEOにも影響します。
たとえば、花の画像を入れる際は「flower」といった具合に画像の内容を簡潔に説明する言葉を入れましょう。
ステップ6:WordPressサイトのセキュリティ対策をする
WordPressでサイトを構築する際は、セキュリティ対策も行いましょう。
セキュリティ対策においても「初心者が難しくてできない」ということはありませんので、安心してください。
主に以下の2つの対策を行いましょう。
- 強力なパスワードを設定
- WordPressの最新版へのアップデート
強力なパスワードを設定
ここでいうパスワードとは、WordPressの管理画面にログインする際のパスワードです。
大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた12文字以上のパスワードにすれば、第三者が簡単にログインできないでしょう。
12文字以上となると覚えにくいかもしれませんが、パスワード管理ツールなどを活用して控えておけば誰かに知られる可能性は低いです。
WordPressの最新版へのアップデート
さらに、定期的にWordPressの最新版へのアップデートを行ってください。
新しいバージョンには、セキュリティの改善も含まれているので、更新の通知が届いたら速やかにアップデートしましょう。
加えてプラグインやテーマにおいても同様で、アップデートがあったら最新の状態にしてください。
ステップ7:サイトやコンテンツ公開前の最終チェック
サイトやコンテンツを制作したら、公開前の最終チェックに入りましょう。
- デザインの確認
- 機能性のテスト
- モバイル対応の確認
デザインの確認
まずは、デザインの確認として、全てのページで統一感があるか、文字の大きさや色使いは適切か、画像は正しく表示されているかなどを、プレビュー機能でチェックします。
イメージ通りに表示されていなければ、修正と確認を繰り返して完成度を高めましょう。
機能性のテスト
次は機能性のテストです。
全てのリンクが正しく機能しているか、フォームは正常に送信できるか、ページの読み込み速度は適切かなどを確認します。
モバイル対応の確認
最後にモバイル対応しているかどうかを確認しましょう。
スマートフォンやタブレットで表示した際、レイアウトが崩れていないか、タップしやすいボタンサイズになっているかなどをチェックします。
以上のチェックで問題がなければWebサイトやコンテンツを公開して、アクセスの動向を注視してください。
WordPress初心者のサイト構築のまとめ
今回は、初心者向けにWordPressサイト構築の7つのステップを詳しく見てきました。
準備からセキュリティ対策まで、各ステップを丁寧に進めることで、初心者でも魅力的なサイトを作れます。
最初は戸惑うことや難しいこともあるかもしれませんが、1つずつ着実に進めていけば、理想とするWebサイトに近づきます。
ぜひ、WordPressでWebサイトを構築してみてください。
