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PLMのコンサルタントは何をしてくれる?仕事内容とおすすめコンサル会社4選

企業間の競争が激しくなる現代、さまざまなコンサルティングが登場していますが、その中でもPLMコンサルタントは注目を浴びています。
では、PLMコンサルタントの仕事内容はどのようなものなのでしょうか。PLMコンサルタント会社の特徴や料金の考え方についても、こちらで取り上げます。

PLMのコンサルタントとは

PLMのコンサルタントとは

PLMコンサルタントは、依頼された企業と提携してPLMの戦略を練ったり、ビジネスプロセスを刷新したり、問題を正すのに役立つシステム導入を実装・アドバイスする役割を担います。

PLMは、Product Lifecycle Managementの頭文字をとった言葉で、日本語では「製品ライフサイクル管理」といわれます。
製品の企画から廃棄に至るまでのライフサイクルに関する情報を社内で管理したり共有することで、業務効率向上やコストダウンを図り、利益拡大を目指す取り組みが期待できる、製造業で注目の手法です。
PLMについてまだ理解できないという方はこちらの記事も参考にしてください。

【2023】PLMとはどんなシステム?PDMとの違い・導入メリットと事例

PLMのコンサルタントの仕事内容と必要なスキル

PLMコンサルタントの仕事内容は多岐にわたります。企業が抱える問題を解決し、将来性が見込める事業に成長できるよう、目標を定めて事業戦略を立案したり、施策ポートフォリオの作成・実行計画への落とし込みなどもPLMコンサルタントの仕事です。
業務プロセスを見直すため、現状を調査し、問題点を整理し、取り組むべきプロセスを提案するとともに、具体的な実行施策を立てることもします。業務を標準化したり、ルール作りを行うこともあります。

製造現場が抱える問題を解決するのに、システム導入が効果的である場合は、必要なシステムの選定や導入支援も行います。その際には、ユーザーの要求を整理し、プロジェクトを管理し、実際に業務に反映できるまで支援します。

PLMコンサルタントは、製造業での業務経験や理解が欠かせません。これは、単に生産現場に身を置いたというだけでなく、業務改善や効率化などのプロジェクトに携わった経験が含まれます。
PLMコンサルタントには、問題解決スキルや、依頼先企業にやるべきことをわかりやすく伝えるドキュメント作成能力も求められます。経営視点で考察するため、管理会計の知識も必要で、製造拠点を海外に置く企業も少なくないため、英語や中国語などの語学力が問われるケースもめずらしくありません。

PLMコンサルティング会社4選

こちらでは、PLMコンサルタント会社をピックアップし、それぞれの特徴をご紹介します。

①PLMジャパン

社名にも「PLM」が入っている通り、PLMに特化したコンサルティングを行っている会社です。製品データ管理や構成部品表分野での経験や実績が豊富で、それらを生かしたPLMコンサルティングを得意としています。PLMジャパンの特徴的なサービスの一つが、PLMクイック診断です。
1か月という短い期間で、依頼先企業のPLM環境を調査し、業務プロセスやITなどの分野で強化すべきポイントを客観的に明らかにするサービスですが、診断にはそれぞれの業種の先進事例やデジタルトランスフォーメーション(DX)のステップを加味して行われます。

さらに、構想企画サービスを利用すると、診断結果から将来あるべき企業の姿や改善すべきコンセプトを策定し、定量・定性両面の効果測定を行った後、システム化の計画立案まで作成してもらえます。
こちらのサービスは、標準で3ヵ月程度で実施されます。また、要件定義サービスでは、先の構想企画をもとに新しい業務設計や要件定義を行い、予算計画を含めたシステム化計画を立案します。

②株式会社クニエ

NTTデータの完全子会社で、東京・大阪・名古屋・福岡に加え、タイ・インドネシア・ベトナム・マレーシア・中国に拠点を持つコンサルティング会社です。
グローバル化を見据え、国や地域に合わせた製品の最適化、それに必要な生産の仕組みの構築に資するコンサルティングを得意としています。
目標達成のための戦略立案や、既存事業の見直しや再構築・コストの見える化、企業特有の業務の体系的な構築や再構築、情報基盤の確立などを支援します。

③アクセンチュア

アイルランド・ダブリンを本拠地とし、世界120カ国の企業を顧客に持つ多国籍企業ですが、デジタルの力を用いて製品や業務オペレーションの効率化を図ることを得意としています。
アクセンチュアでは、PLMコンサルティングに人工知能や、現実世界のデータを仮想のデジタル空間で再現するデジタルツインなどの技術を使い、生産性向上や、製品開発や企業競争力の強化に資する取り組みができます。

④デロイトトーマツコンサルティング

BIG4を構成する世界最大級の会計事務所のグループ企業で、製品開発を取り巻く環境を最適化する視点でPLMコンサルティングを行っています。
コストとともにリードタイムを削減した製品開発改革構想を策定したり、グローバル展開に役立つプロセス標準化などの支援を得意としています。
製品開発にかかわるマネジメント・プロセス・人材・情報管理基盤など、トータルで包括的に支援できるのが、デロイトトーマツコンサルティングの強みです。

PLMコンサルティング会社の料金価格は?

PLMコンサルタント利用に係る料金ですが、これは依頼するコンサルティング会社の方針やサービスのクオリティ、それぞれの案件の質により千差万別となっています。
PLMシステム導入のみに限れば、そのシステムの価格や投入される人材コストなどからある程度の金額を推察できますが、コンサルティングの場合は、問題の範囲や深度により料金が大きく異なるからです。

コンサルティングを依頼したい会社の事業規模、製品の種類、解決すべき問題は一つとして同じものはありません。加えて、問題解決にシステム導入が必要かどうかによっても料金に差が出てくることが考えられます。そのため、いろいろな要素を提示してからでないと料金がわからないことは容易に理解できます。

実際、PLMコンサルタント会社の料金体系はホームページなどに記載されてはいません。
また、コンサルティングの内容を明かしたうえで、料金がこれほどだったと自社の内情を口にする企業も少ないので、PLMコンサルタントに特化した料金の実態が見えてこないのが現状です。

PLMコンサルタントの料金の詳細は不明ですが、コンサルティングに係る費用の目安を考えて、自社案件の料金が妥当かどうか判断することはできるでしょう。一口にコンサルタントといっても、いろいろな契約形態がありますが、中長期的なサポートを期待できるアドバイザリー契約と、システムの導入から稼働までを支援するプロジェクト型契約の2点を中心に見ていくと比較しやすいかもしれません。
コンサルティング会社には、世界規模で展開し、相談できる範囲が広い大手と、同じコンサルタントに長期で参画してもらえる可能性が高い小規模会社、中小企業のサポートを中心に行う独立系の3種類があるので、それぞれの料金を比較してみます。

各コンサルティング会社の料金例

まず、大手コンサルティング会社のアドバイザリー契約は、月額100万円からとなっています。また、プロジェクト型契約では、年間1億円程度と見込まれます。小規模コンサルティング会社は、アドバイザリー契約が月額3万円から5万円程度、プロジェクト型契約は年間120万円から400万円程が相場です。
小回りが利くため、時間契約やスポットのコンサルタントもできるケースが多く、その場合は1時間当たり1万5千円から3万円程度の料金となるようです。

独立系コンサルティング会社は、アドバイザリー契約が月額20万円から30万円程、プロジェクト型契約では年間180万円から550万円程度となることがほとんどです。こちらもスポット契約ができるケースが多く、1時間当たり3万円から5万円の報酬が発生すると考えられます。

PLMコンサルタントについてまとめ

PLMコンサルタントは、依頼先企業の製造現場の実情を調査・分析し、業務プロセスの改善や必要なシステム導入を支援するのが主な仕事内容となります。
企業が属する業界や業種、解決すべき問題は千差万別で、コンサルティング会社も大手・小規模・独立系が存在するので、打ち合わせや見積もりなくしてサービスや料金の比較はできませんが、一般的なコンサルタントに係る料金相場を参考にするとよいかもしれません。

おすすめの高品質PLMソフトウェア

最後に、PLMにおすすめのソフトウェアを紹介します。

PTC:Windchill(ウィンチル)

Windchill(ウィンチル)とは、PTC(パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション)社が提供する製造業の製品開発において必要な情報管理を行うシステムです。正式には「PTC Windchill」とも呼ばれています。
製品の企画から生産までのワークフローや部品表、コスト管理、品質管理ができる機能が備えられています。Windchillの導入によって、後戻りのない設計や開発が可能になるため、生産性の向上を期待できます。

Windchillには次のような機能があります。

  • 製品データの一元管理機能
  • CADとBOMの連携機能
  • キーワード検索機能
  • 文書管理機能
  • 閲覧機能
  • CADデータ集約機能
  • 変更管理機能
  • 工程管理機能

Windchillでは、製品開発に関するデータの一元管理や文書の電子化の実現による業務改善が期待できます。さらに、コストの最適化による無駄な経費の発見と削減に役立ちます。

これからPLMシステムの導入を検討されている方は、この機会にWindchillの導入を考えてみてください。

Windchillの製品ページはこちら

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