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【2023】PLMの導入事例7選!導入のポイントやおすすめシステムを紹介

PLM導入においては、「自社にとってどのような利益があるか」「コストに対する効果は妥当か」などさまざまなことを考慮しなければなりません。とはいえ、PLMを導入したことがない方にとっては導入事例がないため、一歩を踏み出すのが難しいでしょう。

そこで今回は、PLMの事例を7つまとめています。「導入に踏み切りたいけど、どういった効果があるのかわからない」「事例を参考に導入を進めてみたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

PLMとは?

PLMとは、Product Lifecycle Managementの略語であり、日本語では「製品ライフサイクル管理」と訳されます。

製品を製造する上では、企画・設計を経て製造され、販売ルートに乗り、購入先での活用・運用を経て最終的に廃棄、またはリサイクルされるといった流れが発生します。そのすべての工程を管理するのがPLMの役割です。

PLMシステムには、主に次のような機能が備わっています。

  • ポートフォリオ管理
  • 要件管理
  • CADデータ管理
  • BOM(部品管理)
  • 取引先管理
  • サービス管理
  • 顧客情報管理
  • 指示書管理 など

このような機能を活用し、スピーディーで確実な製造プロセスを構築していくのがPLMの目的です。一括りにPLMといっても、特定の機能に特化しているシステムやさまざまな機能が活用できるオールインワンタイプなど、多岐にわたるシステムが存在します。そのため、自社にとって最適なものを選択することが必要不可欠です。

なお、PLMについて深く理解したい方は、こちらの記事を参照してみてください。

PLMの主な活用事例7選

前述したように、PLMにはさまざまなシステムがあるため、自社にとって最適なものを導入しなければなりません。そこでおすすめなのが、過去の事例を参考にツールを選定することです。ここでは、PLMの主な活用事例を7つ紹介します。

株式会社オーハマ

株式会社オーハマは、CAD技術をもとにさまざまなプラスチック部品を製造・販売しているメーカーです。

製造業界において、競合他社と差をつけるには、「高品質」「高精度」「短納期」(QCD)を意識することが必要不可欠です。特に、短納期でコストを抑えて製造して欲しいというニーズが高まったことから、PLMの導入に踏み切りました。

本来、PLMは大企業向けのシステムというイメージがあるかもしれません。実際、多くのPLMシステムは膨大なコストと構築期間を必要とするものばかりです。

しかし、中には短納期でシステムを構築でき、コストを抑えられるものもあります。同社のように、カスタマイズ性能が高く、必要に応じてシステムを追加できるものを導入すれば、中小企業でも無理なくPLMの導入に踏み切ることができると考えられるでしょう。

菊水電子工業株式会社

菊水電子工業株式会社は、電源装置の製造や、エレクトロニクス関連の研究開発、製造、検査、サービス提供など幅広く業務に携わっているメーカーです。同社では、新しい製品シリーズやラインナップを追加する際にさらなる業務効率化を進めなければならないと感じ、PLMの導入に踏み切ったそうです。

PLM導入以前は、部品表管理を別システムに任せていましたが、データを活用することが難しく、生産した部品を確認するための部品表として機能していました。そのため、生産時の情報伝達に問題を感じていたようです。

しかし、PLMを導入することで、部品管理だけでなく生産管理も一元化できるようになり、生産のどの部分に問題を抱えているかが明確になったといいます。

ニッタン株式会社

ニッタン株式会社は、自動火災報知設備、消火設備、防排煙設備等の技術開発、生産、販売、設計、施工、保守などを提供している防災システムメーカーです。

同社は以前からPLMを導入していましたが、使い慣れたシステムを使い続けるだけでなく、よりワークフローの申請・承認機能に優れているシステムの導入を進めたいと感じ、PLMの刷新に踏み切ったそうです。

PLM導入によって、どの書類が最新のものなのか判断することが難しい点や、工場に図面を送信するまでのラグタイムなど各ステップにかかる時間に対する問題点が改善でき、スムーズにやり取りができるようになったといいます。

キリンビール

キリンビールは、ビールや発泡酒、チューハイ、洋酒などを製造・販売するメーカーです。同社は、常に信頼されるブランドであるために、「食の安全・安心」と「迅速な情報開示」の意識を高めるべくPLM導入に踏み切ったようです。

同社では、元々商品ごとにExcel(エクセル)などで管理表を作成し、そこにJANコード、原材料情報などを記載することで管理を行っていました。しかし、それでは情報管理に工数がかかると考え、PLMツールを導入しました。

PLMツールの導入によって、Excelでシートを作成する必要がなくなったほか、お客さまのニーズに最適なお問合せ対応ができたり、商品の規格書作成にかかる工数を大幅に軽減できたりと、さまざまなメリットを感じているようです。

理想科学工業株式会社

理想科学工業株式会社は、低コストに大量の印刷が行える「リソグラフ」シリーズや高速の印字を実現する「オルフィス」シリーズなどプリンター製品を提供している会社です。同社ではPLMを導入し、部品表や設計変更情報、図面の承認処理などを一括管理しています。

PLMを導入することで、「世界に類のないものを創る」といった開発ポリシーを守れるほか、その部分に積極的に投資できるようになったといいます。また、3Dデータから全社PLMシステムまでをスムーズに連携でき、開発スピードの向上も図れたそうです。

株式会社ジャムコ

航空機内装品を提案・提供している株式会社ジャムコは、見積原価の精度と原価積算作業、固定費増大に課題を感じていました。そういった課題を解決するため、BOMや図面、原価の過去情報を容易に参照できるような環境を構築したいと考え、PLM導入に踏み切ったようです。

PLM導入後は、原価を用いた見積もり精度を向上させ、生産スピードにも効果を実感できたそうです。また、過去パーツの情報を活用し、製品の標準化と原価低減に役立ったとのことです。

ローレルバンクマシン株式会社

ローレルバンクマシン株式会社は、通貨処理機を製造している専門メーカーです。同社は企画段階に計画していた想定製造原価と、設計後の原価に大きな乖離があることに課題を感じていたそうです。

実際に、CADに搭載されている原価計算機能を活用してコストを算出していても、適切なデータを得られないことは製造業においてよくある問題ではないでしょうか。そういった問題を解決するのがPLMでした。

PLMのカスタム機能で「コストシミュレーション機能」を搭載したことにより、どの部分にどれだけのコストがかかっているのかを把握でき、想定原価から大きく外れることはありません。システム構築から行ったため、合計2年半の時間を必要としましたが、導入に成功し、現場にかかる負担を大幅に削減できたようです。

PLMを導入するメリット

ここまで、PLMの導入事例を紹介してきましたが、実際にPLMを導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、PLM導入のメリットを3つ解説します。

データをもとに製造できる

1つ目のメリットは、データをもとにした製造プロセスを実行できることです。

PLMではBOMや製品情報の管理が行える上、必要な情報をすぐに検索できる機能も備わっています。検索機能で過去製造された製品の情報をもとに新製品の開発に活かせるため、工期短縮にもつながるでしょう。

変化に対応しやすい

2つ目のメリットは、製品情報やBOM、作業工程などをデータで管理できることです。

たとえば、社会のニーズが変化したことで売れなくなる製品でも、少し変化を加えるだけでプロモーション力を高められます。PLMを活用すれば、部品ごとの変更を行うことが容易になり、時代の変化にスムーズに対応できます。

「QCD」を高められる

3つ目のメリットは、QCDを高められることです。

PLMには、製品のライフサイクル全体を管理できる機能が備わっています。PLMを駆使して適切に管理することで、QCDの向上に役立ちます。また、管理された各プロセスの情報をリアルタイムに共有できるため、変更点が発生してもスムーズに対応可能です。

PLM導入時のポイント

PLM導入においては、どのようなポイントに留意すれば良いのでしょうか?ここでは、主な2つのポイントについて解説します。

業務システムとの連携を意識する

1つ目のポイントは、さまざまな業務システムとの連携性を意識することです。PDMやERP、SCMといったあらゆるシステムとスムーズに連携すれば、開発スピードを大幅に向上させられます。

たとえば、ERPと連携することで、開発スケジュールや製造に必要なコストなど財務部門に必要なデータをリアルタイムで共有可能です。PLMはさまざまなシステムと連携することで真価を発揮するため、連携性の高いシステムを選択しましょう。

小規模からスタートする

2つ目のポイントは、小規模からスタートすることです。

いきなり高額のシステムを完全版で導入すると、効率的に扱えなかったり、自社に必要な機能が備わっていなかったりと問題に発展してしまうケースもあります。そのため、ツールのトライアルを試したり、試しに数ヶ月導入してみたりしながら、最適なツールを探すことがおすすめです。

PLMにおすすめのソフトウェア5選

最後に、PLMにおすすめのソフトウェアを5つ紹介します。

富士通株式会社:PLEMIA DataEngineeringTry&ThinkSystem

富士通株式会社の「PLEMIA DataEngineeringTry&ThinkSystem」は、製造業の設計者が行うべき業務をサポートするツールです。

データ共有・ワークフロー管理・検索機能など必要な機能が網羅的に含まれており、設計者の作業効率を大幅にアップさせられるでしょう。また、設計中のデータを共有できる点も評価されているポイントです。

NEC:Obbligato III R4.3

Obbligato III R4.3は、設計図や部品表が一元管理できるほか、文書管理やコスト管理など豊富な管理機能を搭載しているツールです。

同ソフトはコスト管理に強く、為替レートの変動や構成部品の変化に従ってシミュレーションできることが評価されています。また、図面検索機能の汎用性の高さも特徴となります。

株式会社コア:OpenPDM 核

株式会社コアのOpenPDM 核は、部品構成表などBOMの管理や設計成果物の管理など、PLMが備えておいて欲しい機能が必要十分に搭載されているツールです。

PLMを初めて導入する企業や、比較的小規模な企業などで導入が検討されています。また、承認管理機能にも強みがあり、登録情報を強固なセキュリティ体制のもと社内外とリアルタイムで共有できる点も特徴です。

株式会社図研プリサイト:Visual BOM

株式会社図研プリサイトのVisual BOMは、ユーザーの業務停滞を招く部分を改善しているツールです。

優れた高速性を実現しており、BOMの展開時間や、ネットワーク帯域が狭い環境下でのシステム応答時間などにも強みを持っています。また、3D形状から似た部分を検索する機能も備えているため、コストの高い部品をスムーズに洗い出したり、代替部品を検討したりすることに役立ちます。

日本オラクル株式会社:Oracle Fusion Cloud

日本オラクル株式会社のOracle Fusion Cloudは、アイデア設計から商品化までのプロセスをまとめて管理できるシステムです。

品質コストを管理したり、製品データを共有したりと、PLMに求める機能を余すことなく搭載しており、自動車メーカーから小売店、IT通信業界など幅広い業種・業態に活用できます。また、ツール自体のカスタマイズ性能も高く、必要な機能を追加することも可能です。

まとめ

PLMの事例や導入時のポイントについて詳しく解説しました。

PLMの導入によって効果を発揮するには、自社にとって最適なものを選択する必要があります。また、システムを実際に活用する上でさまざまな問題点が生じるケースもあるため、カスタム性に優れたシステムを導入することも必要不可欠となるでしょう。

今回紹介した事例も参考に、自社に最適なシステムを選定してみてはいかがでしょうか?

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