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PLM

すぐ分かる!PLMとは?おすすめソフトや活用事例を紹介

企業が業務を拡大していく中で、課題となるのがコンパクトな効率化運営です。効率化が図られなければ業務に無駄が生じ、余計なコストがかさんで経営を圧迫することにもなりかねません。これらの問題を解決するために生まれたのがPLMです。業務の効率化やコスト削減に威力を発揮する手段として多くの企業がこの新しい技術を導入し始めています。PLMとはどのようなものなのか、その特徴や活用事例などを紹介していきます。

PLMとはどういうもの?

PLMとは、Product Lifecycle Managementの頭文字をとった略字で、日本語では「製品ライフサイクル管理」と訳されます。1950年代に米国で用いられ始めた管理概念で、製品のライフサイクルを全体的に捉え、その流れを最適化することで企業利益を最大化することを目的とした取り組みをさす言葉として用いられます。

PLMを理解する前提として、製品のライフサイクルとはどういうものなのかを押さえる必要があります。人間が、誕生、成長、成熟、衰退というライフサイクルをたどるのと同じように、製品も、発売されたばかりの段階、顧客に認知されて売り上げを伸ばす段階、購入されることが定着して売り上げが頭打ちになる段階、顧客に飽きられて売り上げが減少する段階というプロセスをたどるのが一般的なサイクルとなります。このようなライフサイクルは、販売状況における製品のライフサイクルといえます。一方で、個体としての製品が物理的にたどるライフサイクルもあります。具体的には、企画・設計を経て製造され、販売ルートに乗り、購入先での活用・運用を経て最終的に廃棄、またはリサイクルされるという流れです。

PLMはこの二つのプロセスの全体を包括的に捉え、各部門の連携を強化し、各段階においての最適化をはかる中で業務の効率化を図ろうとする管理システムです。PLMを導入する大きなメリットとしては「業務効率化」「品質向上」「コスト削減」があります。

業務効率化

情報化社会ではトレンドが常に移り変わり、製品に対するユーザーニーズも短期間で変化することから、ライフサイクルは相対的に短縮される傾向にあります。そのため、製造工程における時間短縮は喫緊の課題となっていますが、PLMを導入することで、プロジェクトの進捗状況を一元的に管理でき、時間のロスといった無駄を省いて業務の効率化を図ることができます。企画・設計段階におけるデータの共有管理、マーケティング調査の共有による原材料の先行発注システムなどの活用は、業務効率化の代表的なPLM導入事例といえます。

品質向上

製品に対するユーザーニーズが強まる傾向にあって、トレンドの変化に追いつきながら継続的に高品質の製品を提供し続けるためには、各部門の情報連携が必要不可欠です。PLMでは、製品情報が一元管理されているため、各部門から上がってくるフィードバック案件も常に共有でき、細かな顧客要望にも応えられる製品作りに反映させることができることで、効率化を行いながらの品質向上が期待できます。

コスト削減

PLMでは、一貫してデジタル化を推進することから、企画設計、製造、販売の各段階におけるあらゆるアナログ作業を廃してデジタルデータによる一括管理を行うので、アナログ作業に要していた人件費や材料費、作業工数などの削減につながります。開発や製造にかかる全般的なコストの削減はもちろん、企画設計から製造、販売までの期間を短縮することで、トータルなコスト削減を実現させることができます。

以上のような点でメリットを持つPLMですが、業務の効率化や品質向上、コスト削減などの面で問題を感じている企業は、PLMの導入を積極的に検討してみる必要がありそうです。

PLMの活用事例は?

PLMの導入に関しては、実際に活用事例を確認しながら検討するのがよいかもしれません。たとえばユーザーニーズをいち早く取り入れて市場に製品を次々と投入しなくてはならない業種の一つに自動車メーカーがあります。地域や国によってユーザーニーズも多様化し、企画・設計から製造、販売ルート、購入後のメンテナンス、乗り換えリサイクルといったすべての部門で一元管理が必要であることからPLMが積極的に導入されています。

このうち、日野自動車では開発部門ごとに異なるCADソフトウェアを使用し、設計データもランダムに管理されていましたが、PLMの導入によって一元管理化され、誰でもアクセスすることができるようになりました。同社のトラックには1000を超えるバリエーションがあり、一つの設計を変えるために関連するすべての設計を変更する必要がありますが、PLM導入以前は情報共有だけでもかなりの時間と労力を要していました。それがPLMでは短時間での共有が可能になり、開発時間の短縮や品質の向上などの大きなメリットをもたらしています。

この一例を見ても、PLMの導入は業務の効率化やコストの削減に実際的な効果を発揮していることがわかります。

PLMを導入するにはどうすればいい?

各種のメリットを持つPLMですが、PLMを利用するためには各種のメーカーが作成しているシステムソフトを導入することが必要です。それぞれのソフトには特徴がありますので、自社に合った製品を選ぶことが大切です。ポイントとしては、一刻も早く解決しなくてはならないと感じている問題点は何かを見極めたうえで、それぞれのソフトが得意としている分野や利用料金などを比較して決めるという点です。導入に当たっては全社的にシステムの内容を周知しておき、PLMに専門で対応できるチームを設けるなど、窓口を決めておくとよいでしょう。導入後、実際に運用してみて修正点などを定期的に洗い出し、改善に結びつけるなどのフォロー体制を構築することも大切です。

PLMをするのにおすすめのソフトウェア3選

PLMには数多くのソフトがありますが、その中で、おすすめのソフトウェアを3本ご紹介します。まず、富士通の「PLEMIA DataEngineeringTry&ThinkSystem 」です。このソフトは、製造業の設計者が蓄積している各種エンジニアリングデータをデータベースなしで活用・共有できるという利便性を特徴としたツールです。ファイル同士の関連付けが自由に行える機能や、多彩な検索機能を備えており作業効率がアップできる点がメリットです。すべてのデータを一元管理できるので、設計中のデータなどもチームで共有できる点なども評価されています。

次にNECの「Obbligato III R4.3」です。設計図や部品表が一元管理できるほか、文書管理やコスト管理など多種類の管理機能を備えています。製品のライフサイクル全般を通してコストを管理できるという点に特徴があり、為替レートの変動や構成部品の変化などに従って原価がどう異なるかといったシミュレーション機能を備えていることなどが評価されています。

最後にコアの「OpenPDM 核」です。部品構成表などBOMの管理や設計成果物の管理など、基本的で必要十分な機能を完備しており、PLMを初めて導入するといった企業や、比較的小規模な企業などで導入が検討されている点が特徴といえます。承認情報の管理などにも定評があり、強固なセキュリティ体制のもと、登録情報などを社内外の通信環境とリアルタイムで情報共有することも可能です。

PLMとは業務効率化の強力なツール!

PLMとは製品ライフサイクル管理をさし、商品業務の効率化を図るうえで今や企業にとって必要不可欠なシステムです。業務効率化のほか、品質向上、コスト削減といった面でも大きな威力を発揮します。PLMは各メーカーから出されているソフトを導入することで利用できます。それぞれのソフトによって特徴が異なりますので、利用するにあたっては実際に導入されている活用事例などを参考に、自社の課題を解決してくれるPLMシステムがどれなのかを見極めることが大切です。

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