Photoshopで画像編集をする際は、画像をソフトに読み込ませる必要があります。
しかし、画像をPhotoshopで開く方法は複数あるため、どの方法を使ったらよいか疑問に思っている方もいるでしょう。
本記事では、Photoshopで画像を開く方法について解説します。
Photoshopのカンバス上で画像を開く方法
以下はPhotoshopで画像を開く際のポピュラーな方法5選です。
- ファイルから「開く」
- ファイルから「埋め込みを配置」
- ファイルから「リンクを配置」
- フォルダーからドラッグ&ドロップ
- フォルダーから右クリック
それぞれの方法と特徴について見ていきましょう。
画像を開く方法①ファイルから「開く」
ファイルメニューの「開く」から画像を開く方法です。この方法では画像が新しいタブで開かれるため、背景画像として編集ができるようになります。
また、「開く」では画像のサイズでカンバスが作られるため、カンバスのサイズや解像度があらかじめ決まっている場合は、ファイルメニューの「新規」からサイズと解像度を指定してから、この後紹介する「埋め込みを配置」で画像を取り込むようにしましょう。
画像を開く方法②ファイルから「埋め込みを配置」
ファイルメニューの「埋め込みを配置」から画像を埋め込む方法です。
埋め込みを配置から開いた画像は、初期の状態からスマートオブジェクトになっています。
通常のレイヤーに戻したい場合は、レイヤーを右クリックして「ラスタライズ」を選択しましょう。
また、スマートオブジェクトがどのような機能か詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。スマートオブジェクトを使うメリットや、注意点について解説しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
画像を開く方法③ファイルから「リンクを配置」
ファイルメニューの「リンクを配置」から画像を開く方法です。この方法で開かれた画像は、レイヤーサムネイルに鎖のアイコンがついているのが特徴です。
画像のリンクがつながった状態でカンバスに配置されるため、画像を配置後に元画像を編集すると、配置した画像にも編集が反映されます。
また、配置した画像ファイルが削除されたり移動したりするとリンクが切れて再配置が必要になる点には注意が必要です。
画像を開く方法④フォルダーからドラッグ&ドロップ
フォルダーに入っている画像をPhotoshopにドラッグ&ドロップで開く方法です。別タブにドラッグ&ドロップすることで、開いた画像を背景画像として使用できます。
既存のタブにドラッグ&ドロップした場合は、新たなレイヤーとして画像が挿入されます。
さらに、複数枚を選択した状態でドロップすることで、画像をまとめて取り込める点も押さえておきましょう。
また、画像ではなくPSDファイルを開きたい場合は、フォルダーから対象のPSDファイルをダブルクリックすることで自動的にPhotoshopが立ち上がって読み込みができます。
画像を開く方法⑤フォルダーから右クリック
画像の入ったフォルダーからファイルを右クリックで開く方法です。
開きたい画像のファイルが入っているフォルダーから、対象の画像を右クリックします。
Windowsなら「プログラムから開く」、Macなら「このアプリケーションから開く」をクリックし、その中から「Adobe Photoshop 2024」を選びましょう。
すると、Photoshopで対象の画像を開けます。Photoshopが立ち上がっていない状態のときは、この方法で開くことでPhotoshopの立ち上げも同時に行えます。
Photoshopで選択範囲内に画像を貼り付ける方法
画像を開く際に選択範囲を作っておくことで、画像を挿入できる範囲を指定できます。
画像を表示させたい領域が決まっている場合に便利な方法です。
Photoshopで選択範囲内に画像を貼り付ける手順について見ていきましょう。
1.背景画像と挿入する画像を別タブで開く
背景にする画像と、その背景に挿入したい画像を別のタブで開きます。ファイルメニューの「開く」を使うことで、別タブでの読み込みが可能です。
2.挿入する画像をコピーする
挿入する画像をコピーして、背景画像に貼り付ける準備をします。挿入する画像のタブを選択して、Ctrl+Aキーでカンバスを全選択しましょう。
全選択を行うと、カンバスの境界線に点線が表示されます。画像を選択できたら編集メニューから「コピー」をクリックするか、 Ctrl+Cのショートカットキーでコピーしてください。
3.背景画像上に貼り付ける
背景画像のタブを開き、先程コピーした画像を貼り付けるための範囲を選択範囲作成ツールで指定します。今回はクイック選択ツールを使用しました。
続いて、編集メニュー内の「特殊ペースト」から「選択範囲内へペースト」もしくは、Alt+Shift+Ctrl+Vキーで貼り付けを行いましょう。
すると、作成した選択範囲に合うように画像が貼り付けられます。
Photoshopの基本的な操作をマスターしたいなら
Photoshopには、さまざまな機能がありますが、基本的な操作を押さえておくことで応用的な操作も理解がしやすくなります。
Photoshop基礎セミナー講習なら、2日間でPhotoshop基礎を学べ、講座受講後には以下のようなことができるようになります。
- 画面構成やワークスペース、レイヤーの仕組みを理解できる
- マスクやフィルターを使用して加工ができる
- 人物や背景のレタッチ、画像の変形ができる
特に、画像の開き方がわからないという初心者レベルの方におすすめの講座です。
これからPhotoshopを仕事に活かしていきたいと考えている方は、ぜひ詳細についてチェックしてみてください。
Photoshopで画像をモックアップする方法
モックアップとは、作品の完成サンプルを具体的に表現するための模型です。
Webサイトのデザインやスマートフォンのアプリ開発の場では、実際にパソコンやスマートフォンに完成画面に埋め込むことで、仕上がりのイメージを作ることが多くあります。
Photoshopでは、画像を埋め込んだモックアップの作成も容易にできるので、その手順について見ていきましょう。
1.背景となる画像を開く
まずは、背景となる画像を開きます。ファイルメニューの「開く」から対象の画像を選択しましょう。
今回は、パソコンの画面に風景の画像を埋め込むモックアップを作成していきます。
2.長方形を作成する
ツールバーにある「長方形ツール」から、埋め込みたい範囲と同じくらいの大きさで長方形を作成します。
形は後で変形をかけるので、この段階では細かく調整しておく必要はありません。
今回は、パソコンの画面と同程度の大きさの長方形を作成しました。
3.長方形をスマートオブジェクトにする
作成した長方形をスマートオブジェクトに変換します。
対象のレイヤーを選択した状態で右クリックし、表示されるメニューから「スマートオブジェクトに変換」をクリックしましょう。
このとき、レイヤーの不透明度を50%ほどに下げておくと後の作業がやりやすくなります。
4.長方形を変形する
Ctrl+Tキーでバウンディングボックスを表示させたら、長方形の角をCtrlキーを押しながらドラッグしましょう。
すると、選択した角のみを変形できるので、埋め込みたい範囲と重なるように調節を行います。
仕上がりの完成度を高めるために、適宜画面を拡大しながら作業を行ってください。
また、画像を回転させて配置したい場合は、以下の記事で方法を解説しています。
数値指定で回転をかける方法や、画像の傾きに合わせて回転をかける方法についても解説しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
5.画像を埋め込む
レイヤーパネルから長方形のレイヤーサムネイルをダブルクリックしましょう。
すると、別タブで長方形の編集画面が開きます。
フォルダーから埋め込みたい画像をドラッグ&ドロップして、長方形の上に画像を配置します。
適宜拡大や縮小を行って、長方形いっぱいに画像が表示されるように調整しましょう。
大きさが整えられたら、Ctrl+Sキーで編集を保存します。
元の作業タブに戻ると、ただの長方形だった図形が先ほど読み込んだ画像に置き換わっています。
最後に、編集のために下げていたレイヤーの不透明度を100%に戻したら、モックアップの作成は完了です。
Photoshopで画像を統合する手順
レイヤーパネルで表示されているレイヤーを統合することで、一つの背景画像に変換できます。
Photoshopで画像を統合する手順は以下のとおりです。
- 複数のレイヤーを用意する
- レイヤーメニューから「画像を統合」を選択する
表示されていないレイヤーを破棄しますか?」のダイアログが表示される場合は、「はい」をクリックすると非表示になっているレイヤーはすべて削除されてしまうので注意しましょう。
また、画像を統合以外にも以下の機能を使うことで、似たような操作が行えます。
機能 | 説明 |
レイヤーを統合 | 選択しているレイヤー同士を統合する。非表示レイヤーを選択している場合は、そのレイヤーは削除される。 |
表示レイヤーを統合 | 表示レイヤー同士を統合する。レイヤーをすべて選択する必要はない。 |
レイヤーが乱雑になってきた際は、一つの画像に統合してレイヤーの管理がしやすいようにしておきましょう。
Photoshopで画像を置き換える方法
バナー画像の作成などをしている際に、素材をほかの画像に置き換えたい場合もあるでしょう。
しかし、画像にクリッピングマスクをつけていると、新しい画像にもクリッピングマスクをつけて、位置を調整する必要が出てきます。
そのようなケースでは、以下の手順で画像の置き換えを行いましょう。
- 変更したい元の画像のレイヤーを右クリックして、「スマートオブジェクトに変換」からスマートオブジェクトにする
- 選択範囲作成ツールで表示させたいエリアをドラッグする
- レイヤーパネル下部の「レイヤーマスク」からレイヤーマスクを作成する
- 変更したい画像のレイヤーを右クリックして「コンテンツの置き換え」をクリックする
- 置き換えたい元の画像を選択する
- 画像が置き換わる
上記の方法を使うことで、作業のやり直しをせずに画像の置き換えが可能です。とても便利な機能なので、ぜひ覚えておきましょう。
Photoshopで画像を開く方法のまとめ
今回は、Photoshopで画像を開く方法について紹介しました。Photoshopには画像を開く方法が複数ありますが、既存のカンバス上に画像を挿入するのと、別タブで背景画像として画像を挿入するのとではやり方が異なります。
そのため、どのように画像を開きたいかによって方法を使い分ける必要があります。画像を開く段階で躓かないように、しっかりと手順について押さえておきましょう。
