CADソフトを無料でダウンロードしたいけれど、「どれを選べばよいかわからない」「資格取得の勉強に使えるのか不安」と感じていないでしょうか。
実際、無料CADには完全無料で使えるものもあれば、期間限定の体験版もあります。
また、建築向けの2DCADと機械設計向けの3DCADでは用途が大きく異なるため、目的に合わないソフトをダウンロードすると学習効率が下がってしまいます。
そこでこの記事では、無料ダウンロードできるおすすめCADソフトの特徴や選び方、資格取得に向いているCAD、失敗しないための注意点まで実務目線でわかりやすく解説します。
CADソフトを無料ダウンロードする前のチェックポイント

無料ダウンロードできるCADソフトを選ぶ際は、まず「何を作りたいのか」と「なぜCADを学ぶのか」を整理することが大切です。
CADソフトには建築図面向けのものもあれば、機械部品の設計向けのものもあり、業種によって無料ダウンロードすべきソフトが異なります。また、完全無料で使えるCADソフトと期間限定で利用できる体験版では使い方も異なります。
そこでまずは、無料ダウンロードをする前に整理しておきたいポイントを紹介します。
CADには「2DCAD」と「3DCAD」がある
CADには、2DCADと3DCADの2種類があります。以下に違いを整理しました。
| 種類 | 主な用途 |
|---|---|
| 2DCAD | 建築図面・設備図面・製図学習 |
| 3DCAD | 機械設計・製品設計・3Dモデリング |
2DCADは平面図や立面図などを作図する建築業界や設備業界で広く利用されています。
一方、3DCADは立体モデルを作成する機械設計や製品開発、BIM関連業務で活用されています。
それぞれ役割が異なるため、無料ダウンロードしたいCADソフトが、どちらに対応しているのかをチェックしましょう。
CADには「完全無料」「無料体験版」「教育版」がある
無料でダウンロードできるCADといっても、実はすべてが永久無料ではありません。
Jw_cadやFreeCADのように継続利用できるソフトもあれば、AutoCADやAutodesk Fusionのように一定期間のみ無料で使える体験版や教育版もあります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 完全無料 | 期間制限なしで利用可能 |
| 無料体験版 | 一定期間のみ利用可能 |
| 教育版 | 学生・教育機関向け |
無料ダウンロードをする際によくあるのが、「無料だと思って導入したら1か月後に有料化された」というミスです。ソフトによって条件が異なるため、ダウンロード前に利用期間やライセンス条件を確認しておきましょう。
なお、本記事では完全無料でダウンロードできるCADソフトを中心に紹介します。
また、CADとはどのようなものなのか、基本知識から知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
無料ダウンロードできるCADソフト6選(比較表)

ここでは、永続的な利用を前提として無料ダウンロードできるCADソフトを6つに厳選して紹介します。以下の比較表も参考にしながら、ダウンロードするソフトを選んでみてください。
| CADソフト | 利用方法 | 2D・3D対応 | 無料範囲 | 商用利用 | 主な業種 |
|---|---|---|---|---|---|
| Jw_cad | ダウンロード | 2D | 全機能無料 | ○ | 建築/設備/電気/内装 |
| RootPro CAD Free | ダウンロード | 2D | 基本機能無料 | ○ | 建築/土木/機械設計 |
| FreeCAD | ダウンロード | 3D | 全機能無料 (オープンソース) |
○ | 機械設計/製造業/製品開発 |
| SketchUp Free | ブラウザ | 3D | 基本機能無料 | △(使用許諾の範囲内ならOK) | 建築/インテリア/リフォーム |
| Onshape Free | ブラウザ | 3D | 基本機能無料 | △(公開プロジェクトのみ) | 機械設計/製品開発/教育 |
| DesignSpark Mechanical | ダウンロード | 3D | 基本機能無料 | ○ | 機械設計/製造業/3Dプリント |
Jw_cad(2DCAD・建築・設備向け)
Jw_cadは、国内の建築業界で広く利用されている無料の2DCADソフトです。
建築設計事務所や設備工事会社などで活用されており、平面図・立面図・設備図面の作成、寸法記入、レイヤ管理などの機能を利用できます。
建築CAD検定やCAD利用技術者試験の学習にも活用しやすく、情報量が豊富な点も魅力です。
なおダウンロードする際は、Windows専用ソフトのため、Macでは標準環境で利用できない点に注意が必要です。
なお、Jw_cadを無料ダウンロードした後は、効率よく使い方を学ぶためにセミナー講習を利用するのがおすすめです。以下のセミナー講習では、講師から基本操作や実務での使い方を学べます。
| セミナー名 | Jw_cad基礎セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
RootPro CAD Free(2DCAD・AutoCAD互換向け)
RootPro CAD Freeは、AutoCADに近い操作性を備えた無料の2DCADソフトです。
建築・土木・機械設計など幅広い分野でダウンロードされており、図面作成や寸法記入、DXF・DWGデータの読み込みなどの機能を利用できます。
特に、AutoCADへの移行を見据えて学習したい方に適していますが、無料ダウンロード版ではアドイン・スクリプト・マクロ記録などの高度な機能や商用向け機能に制限があります。大規模案件では有料版が必要になる場合があります。
FreeCAD(3DCAD・機械設計向け)
FreeCADは、オープンソースとして開発されている無料の3DCADソフトです。
機械設計や製品開発の分野で利用されており、3Dモデリング、アセンブリ設計、パラメトリック設計などの機能を利用できます。
また、Windows・Mac・Linuxに対応しているため、環境を選ばず学習しやすい点も特徴です。
ただし、他の無料ダウンロードできるCADソフトや有料CADソフトと比較すると操作が独特であり、初心者は慣れるまでに時間がかかる場合があります。
SketchUp Free(3DCAD・建築パース向け)
SketchUp Freeは、ダウンロード不要かつブラウザ上で利用できる無料の3DCADソフトです。
建築設計やインテリアデザインの分野で活用されており、建物のモデリングや簡易パース作成、プレゼンテーション用の3Dモデル作成などの機能を利用できます。
また、直感的な操作性が特徴で、CAD初心者にも人気があります。
なおダウンロードする際の注意点として、無料版はクラウド利用が前提でありオフライン作業ができないほか、一部の高度なレンダリング機能を使えない点に注意が必要です。
Onshape Free(3DCAD向け・ブラウザ対応)
Onshape Freeは、インストール不要(ダウンロード不要)で利用できるクラウド型の無料3DCADソフトです。機械設計や製品開発の分野で利用されており、3Dモデリング、共同編集、クラウド保存などの機能を利用できます。
また、無料ダウンロードできるCADソフトでありながら、複数人で設計データを共有しながら作業できるため、チーム開発の練習にも適しています。ただし、無料版では作成したデータが公開状態となるため、機密性の高い設計には向いていません。
DesignSpark Mechanical(3DCAD・機械設計向け)
DesignSpark Mechanicalは、機械設計や部品設計向けに提供されている無料の3DCADソフトです。製造業やものづくり分野でダウンロードされており、3Dモデリング、寸法編集、STLデータ出力などの機能を利用できます。
また、操作が比較的シンプルなため、3DCAD初心者でも扱いやすい点が特徴です。
なお、解析機能や高度な設計支援機能については、有料CADと比較すると利用できる範囲が限定されています。
有料のCADソフトも含めて比較したい方は、以下の記事がおすすめです。
無料ダウンロードできるCADを選ぶ際によくある失敗
無料でダウンロードできるCADソフトは、手軽に始められる一方で、選び方を間違えると学習効率が下がることがあります。特に初心者は「無料だから」という理由だけで選びがちですが、機能や対応環境、利用条件まで確認することが大切です。
実際によくある無料ダウンロードの失敗例を確認しておきましょう。
CADソフトに搭載されている機能が少なかった
無料ダウンロードできるCADソフトは、有料のCADソフトと比べて機能数が少ない点に注意が必要です。特に、有料版と同時に提供されている無料CADソフトの場合には、機能制限が設けられている場合があります。
このように、制限が設けられたCADソフトだと、基本的な作図はできても、3Dモデリングや高度な編集機能が利用できず、途中で別ソフトへ移行するケースも少なくありません。無料ダウンロードできるCADソフトを選ぶ際には、求める機能が搭載されているかを確認しましょう。
Windows(またはMac)に対応していなかった
無料ダウンロード後に、OS非対応と気付くのもよくある失敗です。
たとえば、Jw_cadはWindows向けに開発されており、Macではそのまま利用できない点に注意しなければなりません。再度アンインストールする手間がかかるため、Macユーザーは、事前に対応OSや推奨環境を確認してからダウンロードすることをおすすめします。
無料体験版に期間があることを知らなかった
AutoCADやAutodesk Fusionなどは無料で利用できる場合もありますが、実際は期間限定の体験版であったり学生が利用できる教育版だったりと制限があります。
学習を始めた頃は問題なくても、期限終了後に有料契約が必要になる場合もあるため、無料体験版として提供されているソフトは、ダウンロード前に確認が必要です。無料で継続利用したい場合は、完全無料のCADソフトをダウンロードしましょう。
CADは無料ダウンロード・有料購入のどちらがいい?

基本的に、資格取得やCADの基本操作を学びたい場合は無料ダウンロードできるCADソフトで十分です。実際、上の画像のようにJw_cadなどのソフトには作図に使える基本機能が備わっています。
ただし、実務で継続的に利用する場合は有料CADが必要になるケースもあります。
ダウンロードの参考として以下に、無料・有料の違いを整理しました。
| 比較項目 | 無料CAD | 有料CAD |
|---|---|---|
| 導入費用 | 無料 | 数万円〜数十万円/年 |
| 資格学習 | ◎ | ◎ |
| 基本的な作図 | ◎ | ◎ |
| 高度な機能 | △ | ◎ |
| サポート | △ | ◎ |
| 実務利用 | ○ | ◎ |
| データ互換性 | △ | ◎ |
| 初心者向け | ◎ | ○ |
無料・有料を判断できない場合は、まずは無料CADで操作に慣れ、自分にCADが必要か判断する方法がおすすめです。
以下のように、AutoCADといった有料CADに搭載されている自動化などの拡張機能を必要になったタイミングで有料CADに乗り換えるのが良いでしょう。

求める機能や目的に応じて無料ダウンロードと有料購入を使い分けてみてください。
CADソフトは怪しい無料ダウンロードサイトに注意

無料で利用できるCADソフトは数多くありますが、ダウンロード先には注意が必要です。
特に検索結果に表示される非公式サイトの中には、古いバージョンを配布していたり、不要なソフトウェアを同時にインストールさせたりするものもあります。
また、ライセンス違反となる違法コピー版が公開されているケースもあり、知らずに利用するとセキュリティ上のリスクや法的トラブルにつながる可能性があります。無料だからこそ、安全性を確認したうえで正規ルートからダウンロードしましょう。
CADソフトを安全に無料ダウンロードする方法
安全にCADソフトを利用するためには、ダウンロード前に配布元や利用条件を確認することが大切です。以下に安全な無料ダウンロード先を判断するポイントを整理しました。
- 公式サイトまたは正規配布元からダウンロードする
- Windows・Macなど対応OSを確認する
- 完全無料か無料体験版かを確認する
- 商用利用の可否を確認する
- 最新版が配布されているか確認する
特にJw_cadやFreeCAD、AutoCAD体験版などの有名ソフトは、必ず公式サイトからダウンロードすることをおすすめします。少しでも怪しいと感じるサイトは避け、安全な環境でCAD学習を始めましょう。
CADソフトの無料ダウンロードについてまとめ
CADソフトを無料ダウンロードする際は、まず2DCADと3DCADの違いや、完全無料版と無料体験版の違いを理解することが大切です。資格取得や図面作成の学習が目的であれば、Jw_cadやRootPro CAD Freeなどの無料CADでも十分に基礎を身につけられます。
一方で、実務利用や高度な設計を行う場合は、有料CADの導入も検討する必要があります。
まずは自分の目的に合ったCADソフトを選び、公式サイトから安全にダウンロードして学習を始めてみてください。