生成AIが普及し、誰でも簡単にイラストを作れる時代を迎えた今、多くの方が「イラストレーターはやめとけ」と口にします。実際、イラストレーターは収入が不安定になりやすく、競争も激しい職業です。未経験だと、就職や案件獲得に苦労するケースも少なくありません。
ですが一方で、ゲーム業界やVTuber業界、広告業界などでは現在も多くのイラスト需要があり、AIでは代替しにくい仕事も数多く残っています。重要なのは「イラストレーターになれるか」ではなく、「どのような戦略で目指すか」です。
そこでこの記事では、「やめとけ」と言われる具体的な理由や、イラストレーターとして生き残るためのポイントについて解説します。自分がイラストレーターになれるか気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
イラストレーターはやめとけと言われるが全員ではない
インターネット上では「イラストレーターはやめとけ」「食べていけないからやめとけ」という意見をよく見かけます。しかし、その多くは準備不足のまま挑戦して失敗したケースです。
実際、「イラストレーターはやめとけ」と言われる主な理由は、収入の不安定さや競争の激しさにあります。特に、準備不足のままフリーランスになると、仕事を獲得できずに挫折してしまうケースも少なくありません。
一方で、次のような業界ではやめとけと言われる現在もイラストの需要があったり、企業に就職する働き方もあったりと、必ずしも不安定な職業というわけではありません。
- ゲーム業界
- VTuber業界
- 広告業界
近年は、キャラクターデザインやLive2D、動画制作などのスキルを組み合わせて活躍するクリエイターも増えています。単に絵を描くだけでなく、自分の強みを作れる人ほど仕事を獲得しやすい時代です。
そのため、「やめとけ」という言葉だけで諦める必要はありません。
どの分野で活躍したいのかを明確にし、戦略的にスキルと実績を積み上げていけば、安定したイラストレーターを目指すことは十分可能です。
イラストレーターが「やめとけ」と言われる8つの理由

イラストレーターが「やめとけ」と言われる背景には、収入の不安定さや競争の激しさなど、実際に無視できない課題があります。ここでは、イラストレーターとして稼げなかった方や、挫折してしまった方などが「やめとけ」と言う理由を紹介します。
- 収入が安定しないから
- イラストレーター志望者が多すぎるから
- AIによって低単価案件が減っているから
- 好きな絵だけ描けるわけではないから
- 就職先が限られているから
- スキル習得に時間がかかるから
- 孤独な働き方になりやすいから
- イラストソフトの継続コストがかかるから
実際に「イラストレーターはやめとけ」と言われる理由を理解しておけば、同じ失敗を避けやすくなります。
収入が安定しないから
イラストレーターが「やめとけ」と言われる最大の理由は、収入が安定しにくいことです。
特にフリーランス志望者に対しては、「収入が不安定だからイラストレーターはやめとけ」と言われることが少なくありません。
駆け出しの頃は低単価案件しか受注できず、時給換算するとアルバイト以下になるケースも珍しくありません。さらに個人向けサービスは継続依頼につながりにくく、毎回新規顧客を探さなければならないため疲弊しやすい傾向があります。
安定した収入を得るには、画力だけでなく営業力や実績づくりも必要であり、この点が「イラストレーターはやめとけ」と言われる大きな理由になっています。
イラストレーター志望者が多すぎるから
近年はSNSやイラスト投稿サイトの普及により、イラストレーターを目指す人が大幅に増え、業界が飽和化しています。その影響で「ライバルが多すぎるからイラストレーターはやめとけ」という声が出るのも、この競争環境が理由です。
特にキャラクターイラストやアイコン制作などは参入者が多く、似たようなサービスが多いせいで、プロばかりに仕事が集まり、新規参入者に仕事がやってこないこともあります。
そのため、これからイラストレーターを目指すなら、他のクリエイターにはない強みや専門性を持つことが重要です。差別化できないまま参入すると、思うように仕事を獲得できず、「イラストレーターはやめとけ」と感じてしまう可能性があります。
AIによって低単価案件が減っているから

特に近年は、「AIに仕事を奪われるからイラストレーターはやめとけ」と言われることがあります。
その理由は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIが普及したことで、簡単なイラストやラフ制作はAIで代用されるケースが増えているためです。以前はイラストレーターが受注していた低価格帯の案件が減少しつつあることから、「やめとけ」と言われるようになりました。
たとえば、「30代のサラリーマン風アイコンを作りたい」といった依頼であれば、AIに指示するだけで数十秒で画像を作成できます(上の画像参照)。そのため、SNSアイコンやブログの挿絵など、一部の案件では発注そのものが減っているのが現状です。
ただし、すべての仕事がAIに置き換わるわけではありません。
オリジナルキャラクターの制作や世界観の設計、クライアントの要望を反映したデザインなどは、依然として人間のイラストレーターが求められています。今後は「絵が描ける人」ではなく、「AIでは代替できない価値を提供できる人」が生き残る時代になっていくでしょう。
好きな絵だけ描けるわけではないから
イラストレーターになれば好きな絵だけ描けると思われがちですが、多くの仕事はクライアントの要望に沿って制作を進めなければなりません。
自分の好みではないテイストを求められたり、何度も修正依頼が入ったりすることもあるため、イメージとの相違を感じた方などが「やめとけ」と言うケースもあります。
実際、自分好みの絵を仕事にできるのは、多くの実績がつき、自分の絵を評価されるようになってからです。この理想と現実のギャップから、「イラストレーターはやめとけ」と感じる人も少なくありません。
就職先が限られているから
イラストレーターとして働ける企業は、ゲーム会社や制作会社、広告関連企業などに限られるため、求人の数自体が少なく競争率も高い傾向があります。
また、クリエイティブ業界は実力主義の世界です。資格や学歴よりもポートフォリオが重視されるため、「絵が好き」という気持ちだけでは採用につながりません。そのため、就職活動で思うような結果が出ず、「イラストレーターはやめとけ」と感じる人もいます。
特に新卒採用では、次のようなスキルが求められるケースが一般的です。
- 人体の基本構造を自然に描ける
- キャラクターを複数の角度から描ける
- 背景や構図まで含めて作品を制作できる
- クライアントの要望に合わせて絵柄を調整できる
逆に言えば、これらのスキルを身につけ、魅力的なポートフォリオを作れれば未経験や新卒でも採用される可能性は十分あります。安定したイラストレーターとして就職したいなら、早い段階から作品制作に取り組み、ポートフォリオを充実させておきましょう。
また、イラストレーターの求人を探している方は、以下の記事もチェックしてみてください。
スキル習得に時間がかかるから
数か月で結果が出る仕事ではないため、「何年も努力できないならイラストレーターはやめとけ」という声もあります。特に、次のスキル習得ができなかった方や、苦労した人から「やめとけ」と言われる場合が多い傾向です。
- デッサン力
- 構図
- 色彩
- デジタルツールの操作
さらに、仕事を受注するための営業力や、クライアントとのコミュニケーション能力なども必要です。短期間で結果が出る職業ではないため、継続して学び続けられない方や、学習の時間を確保できない方などが「やめとけ」という場合があります。
孤独な働き方になりやすいから
フリーランスのイラストレーターは、一人で作業する時間が長くなりがちです。
会社員のように同僚と相談しながら仕事を進める環境ではないため、孤独感を感じやすい人などが「やめとけ」という場合があります。
特に、案件獲得から制作、請求業務まで自分で対応する必要があるため、イラストレーターはほかの職業よりも孤独を感じやすい仕事です。この働き方が合わず、「イラストレーターはやめとけ」と感じる人もいます。
在宅中心で活動する場合は、「やめとけ」と言う側のイラストレーターにならないためにも、意識的に人とのつながりを作ることも大切にしましょう。
イラストソフトの継続コストがかかるから

イラストレーターをやめとけと言われ理由として、金銭面の負担もあります。
イラストレーターの場合、次のようなソフトを使いこなす必要がありますが、それぞれ購入コストが発生するほか、多くの製品がサブスクリプション形式で契約しなければなりません。
- クリップスタジオ
- Adobe illustrator
- Adobe Photoshop
- SAI
- Blender
特に、仕事としてイラストレーターをする際には、有料のイラストソフトが必要です。
なかでも「.AI」という拡張子を持つ有料のAdobe illustratorは、印刷時の必須ソフトであるため「コスト以上の収入を稼げないならやめとけ」と言われる場合もあります(上の画像参照)。
なお、Adobe illustratorの値段を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
やめとけと言われる時代でも強いイラストレーターの特徴

「イラストレーターはやめとけ」と言われることが増えていますが、実際にはAI時代でも活躍し続けているイラストレーターは数多く存在します。
その違いは単純な画力だけではありません。AIが得意な作業と人間だからこそできる仕事を理解し、自分の強みを作れているかどうかが大きな分かれ道になっています。
以下に、AI時代でも生き残れるイラストレーターと、「やめとけ」と言ってしまうイラストレーターの違いを整理しました。
| 項目 | 生き残りやすいイラストレーター | 生き残りにくいイラストレーター |
|---|---|---|
| 提供価値 | 企画や世界観も提案できる | イラストを描くだけ |
| AIとの関係 | AIを活用する | AIの得意ジャンルで仕事を探している |
| スキル | Live2D・動画編集もできる | イラストのみ |
| 集客方法 | SNSやファンを持つ | クラウドソーシング頼み |
| 案件 | 継続案件中心 | 単発案件中心 |
| 強み | 専門分野や独自性がある | 画力だけ |
近年は、単純なアイコン制作やラフ作成などは生成AIでも対応できるようになりました。
そのため、「絵が描けること」だけでは差別化が難しくなっています。
一方で、キャラクターの設定を考えたり、企業やクライアントの要望を整理して形にしたりする仕事は、今も人間のイラストレーターが求められています。これからの時代はAIを脅威として見るのではなく、活用しながら付加価値を提供できる人ほど活躍しやすくなります。
イラストレーターに向いている人・向いていない人
イラストレーターに向いているのは、絵を描くことが好きなだけでなく、継続してスキルを磨ける人です。また、クライアントからの修正依頼を前向きに受け入れたり、SNS発信や営業活動に取り組んだりできる人も活躍しやすい傾向があります。
一方で、好きな絵だけ描きたい人や、すぐに高収入を得たい人には向いていません。
イラストレーターは長期的に実績を積み上げる職業であるため、地道な努力を続けられるかが重要になります。
まずは自分がイラストレーターに向いているのかを確認したうえで、「やめとけ」と言われるポイントを対策していくのがおすすめです。
やめとけと言われるイラストレーターは副業がおすすめ
「イラストレーターはやめとけ」と言われる理由は、収入の不安定さや仕事の獲得難易度にあるため、まずは副業から始めるのがおすすめです。
副業であれば、本業の収入を確保しながら実績づくりやスキルアップに取り組めます。
また、自分の絵にどれくらい需要があるのかを確認できるため、将来的に独立できるかどうかの判断材料にもなります。
実際に活躍しているイラストレーターの中にも、最初は副業として活動し、十分な実績や収入を確保してから独立した人は少なくありません。まずは小さな案件から挑戦し、自分に合った働き方を見つけていきましょう。
副業イラストレーターのメリット・デメリット
以下に副業イラストレーターとして活動するメリット・デメリットを整理しました。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 収入 | 本業があるため生活が安定する | 大きく稼げるまで時間がかかる |
| 実績作り | 焦らずポートフォリオを充実できる | 作業時間を確保しにくい |
| 独立判断 | 自分の市場価値を確認できる | 成果が出るまで継続力が必要 |
| 精神面 | 収入不安が少ない | 本業との両立で負担が増える |
特に未経験者の場合は、いきなり独立するよりも副業で経験を積む方が現実的です。
案件獲得の流れやクライアント対応にも慣れられるため、将来的な失敗を減らしやすくなります。
やめとけと言われないためにイラストレーター講座でスキルを高めよう

イラストレーターとして活躍するためには、絵を描く技術だけでなく、デジタルツールの操作やポートフォリオ制作の知識も欠かせません。しかし、独学では何を優先して学べばよいのかわからず、遠回りになってしまうこともあります。
そのため、効率よくスキルを身につけたい方は、イラストレーター向けの講座やスクールを活用するのも有効です。プロから直接学ぶことで、現場で求められるスキルや仕事の進め方を理解しやすくなります。
特にこれからイラストレーターを目指す方は、納品データとして扱われやすいAdobe illustratorの使い方やデータの取扱いから学んでおくのがおすすめです。以下のセミナー講習を利用して「やめとけ」と言われないイラストレーターの第一歩を歩き始めてみてください。
| セミナー名 | Illustrator基礎セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
イラストレーターはやめとけではなく未計画が原因
イラストレーターが「やめとけ」と言われるのは事実ですが、これは職業そのものに問題があるからではなく、準備不足のまま挑戦してしまう人が多いためです。現在もゲーム業界やVTuber業界などではイラストの需要があります。
大切なのは、画力だけでなく、自分の強みや活躍する分野を明確にすることです。
まずは副業や小さな案件から実績を積みながら、生成AIなども活用しつつ、自分に合った働き方を見つけてみてください。