レーザー加工用のCADとして活用されているナスカ・SQレーザーは、簡単な操作で誰でもすぐにNCプログラムを生成できる人気のソフトです。今回はナスカ・SQレーザーの特徴や機能について、さらに活用事例も併せてご紹介します。
ナスカ・SQレーザーとは
静岡県にある株式会社ゴードーソリューションが開発したナスカ・SQレーザーは、ナスカ・レーザーの後継ソフトとし2011年にリリースされたレーザー加工用のソフトです。株式会社ゴードーソリューションは、1976年に浜松合同事務機株式会社として創業しました。以降日本のものづくりに貢献することを経営理念に掲げ、高品質でありながらリーズナブルなソフト開発を続けています。
ナスカ・SQレーザーは「すばやく」「無駄なく」「簡単に」コンセプトに掲げ、操作性の速さと分かりやすさ、操作の簡略さに注力して制作されました。パッケージ版とサブスクリプション版、タブレット一体型があり、希望者に対しては2週間の無料トライアルも受け付けています。
事前に設定を完了しておけば、後は1クリックのみで切断経路を割り付けることも、NCプログラムの生成も自動で行うことも可能。更に加工指示書の発行も1クリックで出力できます。低価格でありながら高機能、かつ操作性は非常に簡略化されているので初心者でもすぐに取り組みことができるのが魅力です。
オプション機器も充実しているナスカ・SQレーザー。例えば自動ネスティングモジュールやダクト展開モジュール、板金展開モジュール、G-Tracerなどがあります。ちなみにどのオプション製品も、公式ホームページで発売中です。
ナスカ・SQレーザーの機能や特徴
ナスカ・SQレーザーは、操作性が直感的であるために、使い勝手が良いことが特徴です。メニューアイコンを始めとして、コマンド名のテキストなども画面トップに表示されているために、インターフェイスが分かりやすくなっています。そのため初心者から熟練者まで、誰もが操作に取り組みやすいレーザー加工ソフトと言えるでしょう。
ナスカ・SQレーザーの機能としては、効率の良い作図ができる事が挙げられます。Windowsの環境を生かしながらツールパレットなどを用いることが出来るので、少ない操作で作業を効率化することが可能です。さらにNCプログラムの生成まで自動で行うために、システムの取り入れも簡単。もちろんCADソフトに関する知識がなくても、オペレーターに相談せずに使用することが出来ます。
対応機種が豊富である事もナスカ・SQレーザーの特徴の一つです。具体的には、レーザー加工機やガス切断機、プラズマ、ウォータージェットに対応可能。ものづくりにおける幅広い業種で活用できるソフトとなっています。
他のメーカーのCADソフトとの互換性も高いナスカ・SQレーザーは、標準でDXF・DWG・IGESデータ形式に対応。そのため他のCADで作成したデータでも、図面を直接読み込むことが出来、かつ直接書き込むこともできます。
ナスカ・SQレーザーは、作図の際に文字展開することも出来ます。フォントをインストールするだけで様々な書体に変換可能となるので、看板などもお好みの書体で簡単に抜き文字にすることが可能です。
パターン作図を簡単に出来るということも、特徴の1つです。穴加工に用いられるパターン作図の際には、11の穴種類と7パターンの配置の組み合わせが可能。多数の穴を簡単かつ正確に配置することができるので、穴加工の際には便利に活用出来ます。
ナスカ・SQレーザーでNCプログラムを作成するときは、オートシーケンス(計測の自動化を行う機能)を活用することも可能です。アプローチの設定も1クリックのみで自動的に一括処理を行うことが可能。穴の外周や内周、マーキングなども直感的で簡単に操作することが出来ます。さらに加工した時のシミュレーションもできるため、指定経路から切断経路の動きまでを画面上で確認することも可能となっています。
ナスカ・SQレーザーの活用事例「有限会社 藤巻製作所」
ナスカ・SQレーザーの活用事例としては、工作機械や産業用機械、半導体関連の部品の製造を行っている有限会社 藤巻製作所が挙げられます。2020年にナスカ・SQレーザーの内、IoT設備の稼働監視・管理ができるナスカ・ネオ・リンカを1つの拠点に24台導入し、工作機械の稼働監視や分析を行っています。
導入のきっかけとなったのは、社員の業務負荷軽減が挙げられます。ナスカ・ネオ・リンカの導入前に生産管理システムを導入していた有限会社 藤巻製作所は、「見える化」が可能となったことにより従業員同士の意思疎通が円滑となりました。社内に良い効果が生まれてきていることを実感していた上に、柏崎市の補助金事業が採択されたことを追い風として導入を真剣に検討することとなります。
ナスカ・ネオ・リンカの導入の決め手となったのは、他社と比較したときに導入に至るまでのフットワークが良かったことと、機能が豊富であったこと、さらに料金がリーズナブルであったことです。
ナスカ・ネオ・リンカの導入後に実感した効果は、まず効率的に仕事を行うことが出来るようになったことが挙げられます。有限会社 藤巻製作所は少人数の現場であるために、緊急時には時間配分が限られてしまいます。しかし実際の加工時間や機械稼働時間を全員で共有できるようになったことから、以前と比較しても短時間で的確な判断が可能となりました。さらに業務改善をしたことにより段取り時間の削減につながり、結果として生産個数が7%増加するという嬉しい効果も見られることとなります。取引先とも画面を見ながら進捗状況を確認できるため、信用度も上がったことを実感できたそうです。
ナスカ・SQレーザーの活用事例「株式会社三友製作所」
医療用分析機器関連製品を中心とした製造を行っているモノづくり企業である株式会社三友製作所。ナスカ・SQレーザーの製品の中でIoT設備の稼働監視・管理ができるナスカ・ネオ・リンカの導入に至った経緯は、経験と勘で行っていた稼働管理にありました。そのため担当によって生産量にばらつきが出たり、工作機械の稼働状況を正確に把握できなかったりという問題点と直面していたのです。
そこでまず株式会社三友製作所は、2016年にナスカ・ネオ・リンカを1台導入します。稼働状況が「見える化」したことにより、従業員の意識が向上し、さらに稼働率改善にもつながりました。その後更なる稼働率改善に向けて試行錯誤を繰り返したのち、導入後わずか1ヶ月で稼働率を20%向上することができたのです。この結果を踏まえて、2工場に合計21台を導入する事に踏み切ることとなります。
21台導入した事によって、稼働率を正確に把握できるようになり具体的な改善策が明確になってきました。結果、今まで240分かかっていた段取り時間を30分まで短縮することが可能となり、別生産品への切り替えもスムーズにいくようになったのです。また、作業方法を水平展開できるようになったので、作業に無駄がなくなり加工日数の短縮も実現。さらに生産品にばらつきも少なくなったので、取引先にも大きな信用を得ることが出来るようになりました。
ナスカ・SQレーザーは機能が豊富で使いやすい
レーザー加工用のCADであるナスカ・SQレーザーは、機能が豊富で使いやすいことが特徴のソフトです。さらに値段もリーズナブルであることが、導入に踏み切る決め手になっている企業も多いです。2週間の無料トライアルも行っているので、気になった人は気軽に試してみてはいかがでしょうか。
自動ネスティングができるおすすめのソフトウェア紹介
自動ネスティングが可能なおすすめのソフトウェアを紹介します。
平均5%の材料コスト削減!世界最高水準の自動ネスティングCAD/CAMソフトウェア「SigmaNEST」
自動ネスティングソフトウェアでおすすめなのが、日本国内の人気はもちろん世界中で好評を得ているSigmaTEK社の「SigmaNEST」です。
「SigmaNEST」は、自動ネスティングの性能に定評があり、最高の歩留まりによって材料コストを平均5%削減することができます。
また、幅広い加工機に対応しているのも特徴の一つです。
最高レベルの高歩留まりネスティング結果と材料の有効活用の実現はもちろん、見積り、生産、出荷など、あらゆる工程を一本化、且つあらゆる費用を削減できる、とにかく凄いソフトです。
- 材料コストを削減したい!
- 人的負担を減らしたい!
- 機械の稼働をより効率化したい!
- 基幹システムと連携したい!
- 複数の機械をワンシステム化したい!
こんな効率化を求めるなら、まずはこの自動ネスティングソフトを要チェック。
日本国内のサポート体制もしっかりしているので導入前の相談からアフター対応まで何かと心強く安心です!
初めて自動ネスティングを導入する方にもおすすめです。
一般のネスティングソフトとシグマネストの違いや配置パターン比較は、SigmaNESTの公式サイトにわかりやすくまとめられているのでおすすめです。最先端の自動ネスティングソフトウエアの概要をぜひご覧になってみてください。
