LINEアカウントがあれば、自作したイラストやペットの写真をLINEスタンプとして販売できます。
LINEスタンプの作成に高度な専門知識は必要ないため、初心者でも簡単にチャレンジできます。
本記事では、画像編集ソフトであるPhotoshopを使ったLINEスタンプの作り方について解説しています。どのような流れの作り方なのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
LINEスタンプは誰でも自作できる!
LINEスタンプは作り方さえ押さえておけば、個人ユーザーでも手軽に作成して公開できます。
自分で作成したイラストや写真をスタンプにするには、「LINEスタンプクリエイター」になる必要がありますが、LINEアカウントがあれば誰でも簡単に登録可能です。
スタンプはペットの写真や手描きイラストなど、自由なテーマで作成できます。
LINEスタンプの作り方を押さえて個性あふれるオリジナルスタンプを公開することで、友人や家族で楽しめるでしょう。
Photoshopを使ったLINEスタンプの作り方
LINEスタンプに使う画像は、さまざまなソフトから作成できますが、今回は画像編集ソフトであるPhotoshopを使ったLINEスタンプの作り方について紹介します。
動物を切り抜いたLINEスタンプの作り方について見ていきましょう。
手順①ドキュメントを作成する
LINEスタンプの作り方の始めとして、ドキュメントを新規で作成する必要があります。
Photoshopを立ち上げたら、ホーム画面左上にある「新規ファイル」を選択しましょう。
また、LINEスタンプに使う画像のサイズは、以下の指定があります。
項目 | サイズ |
メイン画像 | 240 × 240px |
スタンプ画像(選択式) | 370 × 320px |
トークルームタブ画像 | 96 × 74px |
今回はスタンプ画像の作り方について解説するので、370 × 320pxでサイズを設定しましょう。
また、サイズが小さすぎて作りづらい場合は、2倍のサイズで作成するのでもOKです。
続いて、カラーモードを「RGB」、解像度を「72ピクセル/インチ」に設定して、右下にある「作成」ボタンをクリックしましょう。
手順②写真を切り抜く
LINEスタンプに使いたい動物の画像をPhotoshopに取り込みます。画像を保存しているフォルダーから、カンバスの上に対象の画像をドラッグ&ドロップしましょう。
続いて、動物の顔の部分だけを切り抜きたいので、ツールバーにある「クイック選択ツール」を持って、顔の部分をなぞるようにドラッグして選択範囲を作成します。
選択範囲が外れてしまったら、Altキーを押しながらドラッグで調整しましょう。
選択範囲を作成できたら、レイヤーパネル下部にある「レイヤーマスク」のアイコンをクリックして、切り抜きを行います。
また、切り抜きの範囲は、付与したレイヤーマスクを選択した状態でブラシツールの黒、もしくは白で塗りつぶすことで後からでも編集が可能です。
Photoshopで写真を切り抜く方法は、ほかにも複数あります。以下の記事では、Photoshopの切り抜き方法について詳しく解説しています。
状況別のおすすめ方法についても紹介しているので、切り抜きについてより詳しく知りたい方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
手順③境界線を縁取る
写真の切り抜きができたら、切り抜いた写真の境界線に色をつけて視認性を高める編集を行います。
レイヤーパネルから、レイヤーマスクをつけたレイヤーをダブルクリックして、レイヤースタイルのウィンドウを開きましょう。
左側のメニューから「境界線」を選択して、「サイズ」の項目に数値を入力します。
数値の大きさによって境界線につく色の範囲が決まるので、プレビュー画面を見ながら調整しましょう。
続いて、カラーから境界線の色を決めて、ウィンドウ右上にある「OK」ボタンで閉じてください。すると、切り抜いた犬の周りに設定した境界線がつきます。
手順④文字を入力する
画像の素材ができたら、LINEスタンプらしく文字を入力していきます。文字の入力はツールバーにある「横書き/縦書き文字ツール」から行えます。
今回は縦書き文字を入力したいので、縦書き文字ツールを持ったら、画面上をクリックして打ち込みたい文字をタイピングしましょう。
文字の大きさは、バウンディングボックスのドラッグや、オプションバーにあるフォントサイズから変更できます。
最後に、背景レイヤーをゴミ箱にドラッグして、透過させるようにしておきます。
手順⑤保存する
LINEスタンプの素材が完成したら、画像として書き出しを行います。メニューバーにある「ファイル」内の「書き出し」から「Web用に保存(従来)」を選択しましょう。
専用のウィンドウが立ち上がったら、拡張子を「PNG-8」に変更して、右下にある「保存」ボタンをクリックします。
保存したいフォルダーに移動し、ファイル名を好きにつけたら、再度「保存」ボタンをクリックすることで、LINEスタンプ用の画像を保存できます。
以上がPhotoshopを使ったLINEスタンプの作り方の手順です。
LINEスタンプ制作時の注意点
LINEスタンプの作り方に沿って作品を制作する際は、以下の項目に注意が必要です。
- 審査リクエスト後にスタンプの個数は変更不可
- サイズの単位はピクセル
- 画像形式はすべてPNG形式
- 画像サイズは偶数
- 画像解像度は72dpi以上
- カラーモードはRGB
- 容量は画像1個あたり1MB以下、ZIPファイルは20MB以下
- イラストなどの背景は透過設定必須
これらの注意点が守られていないと、LINEスタンプの申請は通りません。
LINEスタンプ作りのコツ
LINEスタンプの作り方に沿って作品作りをする際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ガイドラインを遵守する
- 日常的に使えるスタンプにする
- 見やすいデザインにする
これらのLINEスタンプを作る際のコツについて見ていきます。
コツ①ガイドラインを遵守する
LINEスタンプの制作ガイドラインには、以下のようなスタンプはガイドラインに反すると記載されています。
- 公序良俗に反するもの
- 未成年者の飲酒喫煙を想起するもの
- 性的表現
- 暴力的表現
- ナショナリズムを煽るもの
引用:制作ガイドライン
これらのガイドラインに違反したスタンプの場合、承認審査が通らず、作成したスタンプを公開できません。
これは、一般的に公開する場合でなく、個人利用する場合でも同じです。
せっかく作ったLINEスタンプが承認されないということがないように、作り方を調べる前にあらかじめ制作ガイドラインにはしっかり目を通しておきましょう。
コツ②日常的に使えるスタンプにする
LINEスタンプは、日常会話でよく使われるフレーズや動作を取り入れることで使いやすさが向上します。
例えば、「ありがとう」「了解」「お疲れ様」などの汎用的な言葉を加えると、多くの人が自然に利用できるスタンプになります。
また、ユーモアや個性的なイラストを加えると、ほかのスタンプとの差別化が図れ、印象的な作品になるでしょう。
コツ③見やすいデザインにする
LINEのトーク画面の背景は自由に設定できるので、利用者によって異なります。
そのため、文字やイラストが背景と馴染んで見づらくならないようにする工夫が必要です。
文字やイラストには、縁取りや影を加えて視認性を高めるのが効果的です。また、色のコントラストを意識し、暗い背景でも明るい背景でも目立つデザインを心がけましょう。
シンプルで見やすいデザインにすることで、使いやすさにつながります。
LINEスタンプが作れるそのほかのツール
LINEスタンプは、Photoshop以外でも作成できます。LINEスタンプ制作におすすめなそのほかのツールは以下のとおりです。
- LINEスタンプメーカー
- Illustrator
- Canva
これらのツールでも、作り方さえ押さえておけばLINEスタンプを作成できます。
ツール①LINEスタンプメーカー
引用:LINEスタンプメーカー
LINEスタンプメーカーは、スマートフォンを使ってLINEスタンプの作成から申請までを一貫して行えるLINE公式アプリです。iPhoneとAndroidから無料で使用できます。
スマートフォンで撮影した写真をスタンプにしたい方は、LINEスタンプメーカーが一番手軽に使用できるでしょう。
ツール②Illustrator
引用:Illustrator
Illustratorは、Photoshopと同じAdobe社が提供しているグラフィックデザインソフトです。ベクター画像の扱いを得意としているソフトで、線や図形の作成・編集を容易に行えます。
なお、Photoshopとの互換性もあるため、Photoshopで編集した画像をIllustratorでデザインに使うという使い方もできます。
また、Illustratorは機能性に優れる一方で、スキルの習得が難しいので、専用のセミナーを受講するのがおすすめです。
Illustrator基礎セミナーなら、Illustratorの基本的な使い方から、実際に業務で使う便利ツールの使い方までを幅広く学べます。
気になる方は、講座もあわせてチェックしてみてください。
ツール③Canva
引用:Canva
Canvaはノンデザイナーでもデザイン作成ができるツールです。1億点以上の素材が用意されているため、イラストを描けない方や、レイアウトを考えるのが苦手な方でも気軽にLINEスタンプ作りに挑戦できます。
スタンプ販売で副業したい!という方には以下のセミナーもおすすめです。2日間、9時間ほどで初歩から実務レベルまでCanvaをマスターできる体系的なカリキュラムが支持されています。
以下の記事では、Canvaに搭載されているアプリを使って似顔絵を作る方法について解説しています。
似顔絵のLINEスタンプを作ってみたい方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
Photoshopのスキルを磨くには
今回紹介したLINEスタンプの作り方を実践できるほどのPhotoshopスキルを身につけるなら、講座の受講がおすすめです。
Photoshop基礎セミナー講習では、Photoshopの基礎的な知識を重点的に学習できます。
また、基礎知識だけでなく、実際にPhotoshopの機能を使ったモックアップの作り方や合成写真の作り方、GIFアニメーションの作り方などについて学べるため、実務でも使える実用的なスキルも身につけられます。
作りたいものをぱっと作れるようなPhotoshopのスキルを習得したい方は、ぜひPhotoshop基礎セミナー講習をチェックしてみてください。
LINEスタンプの作り方についてのまとめ
今回は、画像編集ソフト「Photoshop」を使ったLINEスタンプの作り方について紹介しました。
LINEスタンプは、個人でも手軽に作成・販売が可能で、オリジナルのイラストや写真を活用することで自分だけのスタンプを作れます。
販売までの手順も簡単で、LINEアカウントがあれば誰でもクリエイターとして登録可能です。今回紹介した作り方を参考に、ぜひ自分の作品をスタンプとして形にしてみてはいかがでしょうか。