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【2025】Blenderで3Dモデルの作り方は?モデル作成の知識や操作方法を解説

Blenderは、初心者からプロまで幅広く利用されている3DCGソフトです。多くの機能が利用できることから、最初は難易度が高いと感じるかもしれません。

しかし、操作に慣れることで、初心者でも高度な作品作りができるようになります。

本記事では、Blenderを使った3Dモデルの作り方について解説しています。これからBlenderでの3Dモデリングに挑戦したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Blenderとは

Blenderとは

Blenderは、無料で利用できるオープンソースの3DCGソフトです。モデリングやアニメーション、レンダリング、ビジュアルエフェクトなどの制作を得意としています。

Blenderの魅力の一つは、素人でもプロのようなクオリティの高い作品を作成できる点にあります。また、無料でありながら高度な機能が制限なく使える点も大きな特徴です。

さらに、公式のドキュメントや世界中のユーザーが作成したチュートリアルが豊富に揃っており、初心者でも学習しやすい環境が整っています。

項目 詳細
ソフトウェア名 Blender
開発 Blender Foundation
価格 無料
対応OS Windows、macOS、Linux
主な機能 3Dモデリング、アニメーション、レンダリング、VFX
用途 映像制作、アニメーション制作、ゲーム制作

Blenderで3Dモデルを作成する際の基本操作

Blenderで3Dモデルを作成する際は、以下の基本操作を押さえておくことが大切です。

  1. オブジェクトの追加・削除
  2. オブジェクトの複製
  3. オブジェクトの移動
  4. オブジェクトの回転
  5. オブジェクトの拡大・縮小

作品の作り方をチェックする前に、基本操作について見ていきましょう。

基本操作①オブジェクトの追加・削除

オブジェクトの追加

Blenderでは、オブジェクトを複数追加できます。
オブジェクトを追加する際は、メニューの「追加」から「メッシュ」を選択し、立方体や球体など、追加したいオブジェクトを選択しましょう。

また、不要になったオブジェクトは、選択してからDeleteキーを押す、もしくはXキーからメニューを表示させて削除できます。

基本操作②オブジェクトの複製

オブジェクトの複製

既存のオブジェクトを複製するには、対象のオブジェクトを選択し、Shift + Dキーを押しましょう。Shiftキーを押して複数選択していると、複数のオブジェクトを一度に複製することも可能です。

基本操作③オブジェクトの移動

オブジェクトの移動

オブジェクトを移動するには、ツールバーの移動ツールを使います。矢印をドラッグして任意の方向に動かすことで、自由な位置にオブジェクトを移動できます。

また、ショートカットキーであるGを押すことでも移動は可能です。

基本操作④オブジェクトの回転

オブジェクトの回転

オブジェクトを回転させたい場合は、ツールバーの回転ツールを使用します。ドラッグすることで、各軸に沿った回転が可能です。
また、ショートカットキーのRを使うことで、回転操作をより効率的に行えます。

基本操作⑤オブジェクトの拡大・縮小

オブジェクトの拡大・縮小

オブジェクトのサイズを変更するには、ツールバーのスケールツールを使用します。
指定の軸に沿ったサイズ変更も可能ですが、ショートカットキーのSを使えば一度に全方向に対して拡大・縮小できます。

また、Blenderの使い方についてより詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
オブジェクトの編集から画面表示の操作方法まで、Blenderの基本操作について幅広く解説しています。

【2024】Blenderの基本操作16選!モデリングの基礎を押さえよう

Blender基礎セミナーの詳細はこちら

Blenderで3Dモデルの作り方

実際にBlenderで3Dモデルを作成してみましょう。今回は、ICO球とモディファイアーを活用してサッカーボールを作成していきます。

1.ICO球を追加する

Blenderを立ち上げた際にデフォルトで用意されているオブジェクトは必要ないので、オブジェクトを選択した状態でDeleteキーを押して削除しましょう。

続いて、Shiftキー + Aキーでメニューを表示させたら、「メッシュ」から「ICO球」を選択します。ICO球を追加できたら、画面左下にある「ICO球を追加」をクリックして「細分化」を「1」に変更してください。

「細分化」を「1」に変更

その後、プロパティから「モディファイアープロパティ」のアイコンをクリックし、「モディファイアーの追加」の「生成」から「ベベル」を選択しましょう。

ベベルを選択する

頂点を選択して、量を「0.35」に変更します。このとき、シェーディングの「マテリアル」を「1」に変更しておくことで、色を変更した際に反映されるようになります。

量を「0.35」、「マテリアル」を「1」に変更する

2.色をつける

色が変更されたことがわかるように、3Dビュー右上にある「マテリアルプレビュー」のアイコンをクリックしておきます。

マテリアルプレビューに変更したら、プロパティから「マテリアルプロパティ」のアイコンをクリックしましょう。「新規」をクリックして名前を「白」に変更します。

名前を「白」に変更する

続いて、設定したマテリアルの名前が表示されているエリア右にある「+」ボタンをクリックしてください。
「新規」をクリックして名前を「黒」に変更したら、ベースカラーから明度を下げて、色を黒に設定しましょう。

ベースカラーから明度を下げて、色を黒に設定する

3.変形をかける

プロパティから「モディファイアープロパティ」のアイコンをクリックします。
「モディファイアーの追加」の「生成」から「辺分離」を選択し、「辺の角度」を「0」に変更しましょう。

「辺分離」を選択し「辺の角度」を「0」に変更する

続いて、「モディファイアーの追加」の「生成」から「サブディビジョンサーフェス」を選択します。「シンプル」のタグをアクティブにして、「ビューポートのレベル」を「2」の変更してください。

「ビューポートのレベル」を「2」の変更する

今度は、「モディファイアーの追加」の「変形」から「キャスト」を選択します。「係数」を「1」に、サイズを「0.1」に変更しましょう。

「係数」を「1」に、サイズを「0.1」に変更する

再度、「モディファイアーの追加」の「生成」から「ソリッド化」を選択し、「ふちのみ」にチェックを入れてください。

「ソリッド化」から「ふちのみ」にチェックを入れる

ソリッド化の後は、「モディファイアーの追加」の「生成」から「ベベル」を選択しましょう。

最後に、サッカーボールを選択した状態で右クリックから「スムーズシェード」を選択し、滑らかさを追加したら、サッカーボールの完成です。

スムーズシェードで滑らかさを追加する

また、以下の記事ではBlenderを使ってテーブルをモデリングする方法について解説しています。テーブルの作り方についても知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

【2024】Blenderを使ったモデリングのやり方は?実際の作業手順を解説!

Blenderでアニメーションの作り方

先ほど作成したサッカーボールを使って、ボールが地面を回転しながら転がるアニメーションの作り方について見ていきましょう。

1.アニメーションを作る事前準備

アニメーションを作るには、タイムラインを表示させる必要があります。タイムラインは、Blenderの画面下に格納されており、上部の境界を上にドラッグすることで表示されます。

また、デフォルトでは、アニメーションが250フレーム目まで表示される設定になっていますが、今回は終了を120フレーム目に変更しておきましょう。

終了を120フレーム目に変更する

タイムライン上部の「終了」から終了のフレームの数を設定できます。

2.キーフレームを打つ

続いて、アニメーションを付与するためのキーフレームを打っていきます。
まずは、1フレームにキーフレームを打ちたいので、タイムラインに表示されている青い線の値が「1」になっていることを確認したら、モデルをクリックしましょう。

クリックしたら、Iのショートカットキーを使うことで、1フレーム目にキーフレームが打たれます。

続いて、100の位置に終わりのキーフレームを打ちます。タイムライン上部にある「現在のフレーム」に「100」と入力して、100フレーム目に移動しましょう。

「現在のフレーム」に「100」を入力する

100フレーム目のモデルの位置を変更するため、プロパティの「オブジェクト」を開きます。位置Xの値を「10m」に、回転Yの値を「360°」に変更します。

位置Xの値を「10m」に、回転Yの値を「360°」に変更する

数値を変更できたら、右側にある菱形のアイコンをクリックしてキーフレームを設定してください。

3.アニメーションを再生する

最後に、アニメーションを再生して仕上がりを確認しましょう。タイムライン上部の「アニメーション再生」ボタンをクリックするとアニメーションが再生されます。

アニメーションを再生する

うまく設定できていれば、サッカーボールが回転しながら転がるアニメーションが再生されます。

Blender基礎セミナーの詳細はこちら

Blenderの作り方を学ぶ方法

Blenderの作り方を学ぶ方法

Blenderの作り方を学ぶなら、以下の方法がおすすめです。

  1. 書籍
  2. YouTube
  3. 講座

これらのBlenderの作り方を学べる方法について見ていきましょう。

作り方を学ぶ方法①書籍で学ぶ

書籍はBlender初心者におすすめの学習方法です。
書籍なら、基礎から応用までを体系的に学べるため、初心者向けの書籍を一冊終えることで、Blenderのスキルを磨いていくための土台は整います。

Blenderなら日本語の書籍も多く出版されているので、ぜひ自分に合った一冊を探してみてください。

作り方を学ぶ方法②YouTube

Blenderの作り方を学ぶなら、YouTubeを活用するのも一つの方法です。
YouTubeなら、Blenderの使い方を視覚的に学べるため、テキストベースの解説よりも頭に入りやすい方も多いでしょう。

また、学習にお金がかからないのもYouTubeを活用するメリットといえます。

作り方を学ぶ方法③講座

Blender基礎セミナー

Blenderで3Dモデルの作り方や、アニメーションの作り方について学ぶなら講座を受講するのがおすすめです。
講座なら、プロの講師からBlenderの作り方について教われるため、効率的にスキルの向上を図れます。

特に、Blender基礎セミナーでは、カメラワークを活用したCGアニメーションの作り方について学べるため、初心者でも3DCGのスキルを大幅に伸ばせます。

講座は定期的に開催されており、土日だけでなく平日でも参加できるので、気になる方はぜひ公式ホームページから日程やカリキュラムの詳細について確認してみてください。

スケジュール/お問い合わせはこちら

Blenderの作り方についてのまとめ

今回は、Blenderを使った3Dモデルの作り方や、アニメーションの作り方について紹介しました。
Blenderは、無料ながらプロレベルの作品を作成できる3DCGソフトです。

本格的な作品を作るには、基本操作であるオブジェクトの追加・削除、移動、回転、拡大縮小などをマスターし、シンプルな3Dモデルを作成することから始めることが大切です。

基本操作を押さえておくことで、スムーズにモデリングのスキルを向上させられます。
また、アニメーションの作成にもチャレンジすることで、動きのあるクリエイティブな作品を作れるようになるでしょう。

Blender基礎セミナーの詳細はこちら

Blenderで3Dモデルの作り方は?モデル作成の知識や操作方法を解説
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