無料で利用できるBlenderは、映像制作の分野で広く使われています。しかし、機能が豊富であるため、習得にはしっかりとした練習が必要です。
本記事で、Blenderの練習方法や、練習を継続するコツについて見ていきましょう。
Blenderを練習する重要性
Blenderは3Dモデリングからアニメーション、映像制作まで幅広く行える多機能なソフトウェアです。
しかし、その多機能さゆえにすべての機能を使いこなすには時間がかかります。
少し触っただけでは、Blenderは使いこなせないため、しっかりと練習して着実にスキルアップすることが大切です。
日々の練習を通じてスキルを積み重ねることで、最終的にはプロレベルの作品を作成できるようになります。そのため、Blenderを継続して練習するのはとても大切です。
初心者がBlenderを練習する手順
初心者の場合、以下の手順でBlenderを練習しましょう。
- 基本操作を理解する
- 簡単なオブジェクトを作成してみる
- ポートフォリオを作成する
順序立てて練習することで、効率的にスキルを習得できます。
手順①基本操作を理解する
Blenderの練習を始めるなら、まずは基本操作を理解しましょう。オブジェクトの移動や回転、拡大縮小などの操作に慣れていなければ、練習も効率的に進められません。
ショートカットキーも使用しながら操作を繰り返し練習することで、徐々にBlenderのインターフェースや操作感に慣れてくるでしょう。
また、Blenderの基本操作について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。Blenderを使ううえで最低限押さえておきたい機能の使い方について解説しています。
手順②簡単なオブジェクトを作成してみる
基本操作に慣れてきたら、立方体や球体などを組み合わせて、シンプルなオブジェクトを作成してみましょう。
実際にオブジェクトを作ってみることで、使える機能が増えてくいくので、操作の幅が広がります。
最初のうちは細かいディテールにこだわる必要はありません。Blenderの基本的な使い方を理解し、オブジェクトの作成や編集に慣れることが重要です。
手順③ポートフォリオを作成する
Blenderの基本操作に慣れ、簡単なオブジェクトを作成できるようになったら、次に取り組むべきはポートフォリオの作成です。
ポートフォリオは自分のスキルや作品をまとめたもので、就職活動やフリーランスとして仕事を受注する際に使用されます。
初心者の場合、まずはこれまでに学んだスキルを活かしてオリジナルの作品を完成させることが大切です。
完成作品を増やし、ポートフォリオを充実させることで、クリエイターとしての仕事につながりやすくなります。
Blenderを使った仕事をしたいと考えている方は、ぜひポートフォリオを完成させることを目標に練習に励んでみてください。
Blenderで練習したらできること
Blenderを練習すると、以下のようなことができるようになります。
- モデリングの作成
- アニメーションの作成
- VFXの作成
それぞれのできることについて見ていきましょう。
できること①モデリングの作成
モデリングとは、オブジェクトを変形させたり、組み合わせたりしてキャラクターや建物、アイテムを作成する一連の過程のことを指します。
Blenderでは、オブジェクトの組み合わせだけでなく、スカルプトモードで、粘土をこねて形を作るように編集ができるため、より自由なモデルを作成可能です。
モデリングは、繰り返し練習することで、自分の思い通りの形を作れるようになるでしょう。
また、Blenderを使ったモデリングの方法について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
実際にテーブルを作りながら、どのような手順でモデリングを行うのかについて解説しています。
できること②アニメーションの作成
Blenderでは、モデルを作成する機能だけでなく、作成したモデルにアニメーションを付与できる機能も利用できます。
モデルに骨格を表すボーンを設定し、フレームごとにボーンを動かしていくことで、リアルな動きを実現可能です。
また、カメラの位置も調整できるため、画角にこだわることで、より魅力的なアニメーションを作成できるでしょう。
できること③VFXの作成
Blenderでは、VFX（ビジュアルエフェクト）の作成もできます。VFXとは、水飛沫や煙、炎など非現実的で迫力のあるエフェクトを加える技術です。
特に、映画やゲームなどの効果として使用されます。BlenderのVFXで現実世界と非現実なエフェクトを合成することで、ドラマチックで幻想的な作品を生み出せます。
Blenderの練習に役立つショートカットキー
Blenderを効率よく操作するためには、ショートカットキーの使用が不可欠です。以下は、Blenderを使ううえで押さえておきたいショートカットキーの一覧表です。
| 項目 | ショートカットキー |
| モードの変更 | Tab |
| 全選択 | A |
| 選択範囲の反転 | Ctrl ＋ I |
| 移動 | G |
| 回転 | R |
| 拡大・縮小 | S |
| オブジェクトの追加 | Shift ＋ A |
| オブジェクトの削除 | X |
| オブジェクトの複製 | Shift ＋ D |
基本操作のショートカットを覚えることで、作業スピードを大幅に向上させられます。
練習中に頻繁に使う操作のショートカットキーはリストアップして、すぐに使えるようにしておくとよいでしょう。
Blenderの練習方法
Blenderの練習は、以下から自分に合った方法で行いましょう。
- 書籍で練習する
- YouTubeで練習する
- スクールで練習する
- 講座で練習する
これらの練習方法について見ていきます。
練習方法①書籍で練習する
Blenderは日本語の書籍も多く販売されているため、自分のレベルや用途に合わせた学習を書籍でできるのが魅力です。
また、書籍の中にはサンプルファイルが付属されていて、同じ環境で練習ができるものも多くあります。
実際に作品作りをしながら知識を身につけられるので、特にBlender初心者の方におすすめの練習方法です。
しかし、Blenderの書籍はたくさん販売されているため、最初のうちはどれを選べばよいか迷ってしまうでしょう。
以下の記事では、レベル別におすすめのBlenderのテキストについて紹介しています。書籍でBlenderを練習しようと考えている方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
練習方法②YouTubeで練習する
実際の作業手順を確認しながら練習したいならYouTubeがおすすめです。YouTubeなら、動画で手順を確認できるため、視覚的に理解しやすいでしょう。
また、隙間時間にサクッと知識をインプットできるのもYouTubeの魅力です。YouTubeには、Blenderのチュートリアル動画が国内外問わず、数多く投稿されています。
これらの動画を活用することで、Blenderを効率良く練習できるでしょう。
テキストベースの説明ではわかりづらいという方は、YouTubeも練習に活用してみてはいかがでしょうか。
練習方法③スクールで練習する
Blenderのスキルを高めて転職につなげたいと考えている方は、スクールで練習するのがおすすめです。
スクールなら、実践に即したカリキュラムでBlenderのスキルを学べるため、卒業後の転職につながりやすいのが特徴です。
また、スクールによっては就職サポートがあり、面接対策や、スクールと提携している企業の紹介などをしてくれる場合があります。一方で、スクールは費用が高額になりがちなので、予算と相談して検討することが大切です。
練習方法④講座で練習する
Blenderの練習に講座を活用するのもおすすめです。講座なら、短期間かつ低コストで学習できるのが魅力です。
特に、Blender基礎セミナーでは、画面構成や基本操作といった基礎の部分から、応用の3Dモデルのアニメーション作成まで幅広く学習できます。
さらに、Zoomをつなげて授業を受けられるオンラインコースもあるので、仕事が忙しい方でも気軽に参加できるでしょう。
プロのようなスキルを短期間で身につけたい方は、ぜひBlender基礎セミナーをチェックしてみてください。
Blenderの練習を継続するコツ
Blenderの練習を継続するためには、毎日少しずつでも手を動かすことが大切です。短期間で多くのことを学ぼうとするのではなく、日々の積み重ねを大切にしましょう。
また、目標を設定して進捗を記録することで、成長を実感しやすくなり、モチベーションの維持につながります。
さらに、仲間と一緒に学ぶことも、練習を続けるために大切な要素の一つなので、スクールに通ったり、SNSで仲間を見つけたりして、積極的に交流を取るのもおすすめです。
Blenderの練習でよくある質問
Blenderを練習する際によくある質問について見ていきましょう。
Blenderの練習時間は、個人の生活スタイルや目標によって異なりますが、初心者の場合は1日30分から1時間程度を目安に練習するとよいでしょう。
短い時間でも継続することが上達への近道となります。ある程度操作に慣れてきたら、段階的に練習時間は増やしていきましょう。
Blenderを快適に動かすためには、パソコンのスペックが重要です。最低限8GBのメモリ、4コアのCPUは用意しておきましょう。
公式にストレージ要件の記載はありませんが、HDDとSSDが搭載されていると安心です。適切なスペックのパソコンを揃えることで、練習がよりスムーズに行えるでしょう。
最初は基本的な形状や簡単なモデリングから始めて、少しずつ技術を積み上げていくことが大切です。
モデリングの基礎を理解した後、リギングやテクスチャリングを学んでいくことで、3Dモデル作成のスキルが向上していきます。
Blenderの練習についてのまとめ
今回は、Blenderの練習方法について紹介しました。Blenderを習得するためには、継続的な練習が必要です。
基本操作をしっかりと理解し、モデリングやアニメーションのスキルを繰り返し練習することで、徐々に複雑なプロジェクトにも挑戦できるようになります。
また、ショートカットキーを活用し、効率的に作業を進めることも重要です。自分に合った練習方法を選び、無理なくBlenderの練習を続けていきましょう。
