無料で使える高機能な3DCGソフト・Blender。
その人気は世界中で広がり、総ユーザー数は300万人超という圧倒的シェアを誇ります。
Blenderは3Dモデル、アニメーション制作など多彩な分野で活躍し、その未知なる可能性はまさに無限大。しかし、多機能なだけに、初心者の方は「どこから手を付けて良いか分からない」と迷ってしまうのではないでしょうか?
そこで今回は、Blenderを学べるおすすめテキストを10選ご紹介します。
読者の口コミ・レビューも合わせてお伝えするので、Blenderのテキスト選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
Blenderのテキストとは?
Blenderのテキストとは、3DCGソフト・Blenderを学習できる書籍のことです。
広範な意味でいうと電子書籍やネットの学習コンテンツも含まれますが、一般的には書店で見かける紙媒体の書籍をテキストといいます。
近年、YouTubeやオンライン講座など、Blenderを学ぶ選択肢が広がりを見せる中、実際に手に取り、ときには書き込みながら学べるテキストタイプの人気は衰えることなく、Blenderの学習者からも時代を超えて支持され続けています。
Blenderとは
Blenderは、3Dモデルやアニメーションを作れるソフトです。
Blender最大の特徴は、無料で使えるオープンソースソフトであること。追加料金や利用制限は一切なく、誰もがBlenderの豊富な機能をすべて無料で使えます。
個人のクリエイターをはじめ、プロのアニメーションスタジオ、さらには映画「エヴァンゲリオン」でも活用されているBlender。その高い機能性は、ゲーム開発、映像制作、建築設計など幅広い分野で注目を集めています。
以下の記事は、Blender初心者向けに基本操作を分かりやすく解説しています。
便利なショートカットキーも紹介しているので、Blenderの作業を効率化したい方もぜひ参考にしてください。
Blenderのテキストの選び方
Blenderのテキストを選ぶ際は、いくつかのポイントに注意することで、自分にぴったりの一冊に出会えます。テキスト選びは、学習の効率を大きく左右するため、ぜひ以下の点を参考に、最適なテキストを選んでみてください。
- サンプルファイルが付いているか
- 自分のレベルに合っているか
- 口コミ・レビューが良いか
選び方①サンプルファイルが付いているか
Blenderのテキストを選ぶ際は、付属のサンプルファイルが付いているかを確認しましょう。
サンプルファイルを使うことで、テキストに記載していた説明を視覚的に確認できるため、具体的なイメージが掴みやすくなります。
サンプルファイルを使うとゼロからモデリングする手間が省けるので、効率的に学習を進めたい方にも最適。豊富なサンプルをベースにモデリングすれば、デザインのクオリティ、および応用力アップにもつながります。
選び方②自分のレベルに合っているか
Blenderのテキストを選ぶときは、自分のレベルに合っているかを確認することが大切です。
Blenderのテキストは、通常、表紙や背文字に「初心者向け」「応用編」などのレベルが分かるワードが記載されています。
しかし、テキスト選びは案外難しく、基礎を理解している方であれば、初心者向けと中級者向けの判断がつきにくいこともあるでしょう。
適したテキストを見つけられない場合は、セミナーの利用を検討するのも一つの手段です。
多くのセミナーでは個別相談の窓口を設けており、自分のスキルに適しているか相談できます。
Blender基礎セミナー|ProSkilll
Blender基礎セミナーは、Blender初心者の方に向けた実践的な講座です。
カリキュラムは、ポリゴンモデリング、アニメーション、テクスチャ設定など、3DCG制作に必要なスキルを幅広くカバー。3Dモデリングを実際に体験しながらBlenderの操作を学ぶので、初心者の方でも迷わずスムーズにスキルアップできます。
受講前に自分に適したレベルか知りたい場合は、ぜひ以下のページの「Blenderセミナーのお問合せ」からご相談ください。
セミナー名 Blender基礎セミナー 運営元 ProSkilll(プロスキル) 価格(税込) 27,500円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
選び方③口コミ・レビューが良いか
Blenderのテキストを選ぶ際、やはり口コミ・レビューの確認が重要です。
テキストの紹介文だけでは分からない、実際の難易度や学習効果も口コミから見えてきます。
たとえば、基礎レベルのテキストといっても、本当に基礎的な知識だけを記載しているのか、応用的な部分までカバーしているのか、と悩む方もいるでしょう。
しかし、口コミを参考にすると、投稿者が自分のレベルを具体的に言及しているケースもあります。解説文よりも本の全体像がつかめる口コミもあるため、Blenderのテキストを決める際には必ず目を通しておいてください。
Blender初心者向けテキスト5選
まずは、Blender初心者向けテキストを5選ご紹介します。実際に利用した方の口コミ・レビューもお伝えするので、それぞれの特徴や魅力を多方面からチェックしてみてください。
- 作って学ぶ!Blender入門
- 基礎からしっかり学べる Blender 3DCG 入門講座 バージョン4.x対応
- はじめての3Dモデリング Blender 3 超入門
- 入門Blender -ゼロから始める3D制作- 3.X対応
- ていねいに学ぶ Blender モデリング入門[Blender 3対応]
①作って学ぶ!Blender入門

本書は、「Blender入門書・書店売上第1位」を誇る人気のテキストです。サンプルファイルをダウンロードし、実際にモデリングを行いながら学習を進めていくスタイルで、3Dモデリングの基礎から応用まで幅広くカバーしています。
テキスト内ではBlenderで制作された高品質な作品を多数掲載し、動画解説も用意されているため、視覚的に学びたい方にもおすすめ。巻頭には機能一覧表を掲載し、各機能の説明をスムーズに確認できるよう工夫されています。
出版元 |
ソーテック社
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著者 |
M design
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出版日 | 2020/1/24 |
価格 | 4,378円 |
2023年11月20日レビュー
著者のYouTube動画はBlenderの習得によいです。この本は著者動画の手引書かもしれません。 この本はチュートリアルとしても、リファレンスとしてもつかえるようよくまとめられています。 本書を見ながら、YouTubeを見ながら、同時にできてわかった気になります。 わかった気というのは、しばらくBlenderをつかわないと忘れてしまいます。 この本なら、操作が整理されているので繰り返し繰り返し忘れては思い出すのによいと思います。これを何回も繰り返すと、難解なBlenderがいつか身につくかなと思います。 著者動画はこの本にはないさらに多くの制作動画があるので、続編あるかな?もっと掘り下げた実践編とか 期待です。
引用元:Amazon
②基礎からしっかり学べる Blender 3DCG 入門講座 バージョン4.x対応

本書は、初心者向けの分かりやすい解説が魅力のテキストです。Blender初心者でも、テキストの記述通りに操作するだけで、ハイクオリティな3Dモデルが完成します。
表紙にデザインされているキャラクターによる会話形式でのチュートリアル、ポップでカラフルなカラーと豊富な図解も魅力。付属のサンプルファイルを使えば、プロセスの詳細を確認しながら学習できます。
出版元 | ソーテック社 |
著者 | Benjamin |
出版日 | 2024/4/23 |
価格 | 2,750円 |
2024年5月15日レビュー
Blenderの操作や各操作に対するオプションについて包括的に記載されています。やりたいことをベースにして逆引きで操作が見れるようになっており、詳細に記載されているので初心者からするとすごくいい一冊でした。マテリアルについても、各オプションについて設定したときとしていないときの両方について写真があるので、何に使えるのかがすごくわかりやすいです。実際に書籍に従ってモデリングをしてみる章もありますが、書籍のうちの2割くらいしかありません。なので、Blenderについて全くわからない初心者の場合は、前半の逆引き操作説明について、その操作で何ができるのかわからないので、お勧めできません。まずはハンズオンでモデリングをする書籍(私はミニチュアを作る書籍をやりました。)をやってからこの書籍を見るとすごく楽しく感じると思います。9人のお客様がこれが役に立ったと考えています。
引用元:Amazon
③はじめての3Dモデリング Blender 3 超入門

本書は、初心者向けの分かりやすい解説文のBlender超入門編で、部屋や家具をモデリングしながら、3D空間設計を体験できるテキストです。
「初心者もまずは手を動かして学ぼう」というコンセプトのもと、難しい操作は一切省き、Blender学習に対する壁を感じさせないように構成されています。自由な発想力を「形」として表現したい方、3Dクリエイターへの第一歩を踏み出したい方におすすめです。
出版元 | ソシム |
著者 | 大澤 龍一、富元 秀俊 |
出版日 | 2023/4/1 |
価格 | 3,520円 |
2024年6月26日レビュー
Blender初心者です。
簡単なオブジェクトをいくつか作成、部屋に配置、キャラクター制作~と段階的に学べました。
ショートカットキーが毎回書かれており、進めるうちに覚えられました。ペイントソフトで使用するような簡単なオブジェクトを作りたい場合は前半だけでも十分だと思います。ただ、Blender本は積むとまずいんですね……。ソフトウェア自体の仕様変更が多少ありまして都度調べる必要があります。
引用元:Amazon
④入門Blender -ゼロから始める3D制作- 3.X対応

本書は、Blenderの基本操作から応用まで幅広くカバーした入門テキストです。サンプルデータを用いて、テクスチャやレンダリング、リファレンスなどの実践的なスキルを習得できます。
こちらのテキストは、説明は非常に丁寧ですが一部の機能の説明が簡略化されている箇所があり、完全な初心者の方にはやや難易度が高いと感じられるかもしれません。Blenderの基本操作をある程度習得済みの方におすすめです。
出版元 | 秀和システム |
著者 | 伊丹シゲユキ |
出版日 | 2023/1/17 |
価格 | 2,970円 |
2023年9月17日レビュー
こちらを購入する前にyoutubeで色々な動画を見ていましたが、やっぱり本の方が直ぐに見返せますし、説明も丁寧でわかり易く助かりました。サンプルデータもDL出来て有難いです。
引用元:Amazon
⑤ていねいに学ぶ Blender モデリング入門[Blender 3対応]
![⑤ていねいに学ぶ Blender モデリング入門[Blender 3対応]](https://cad-kenkyujo.com/wp-content/uploads/2024/09/b810ad741f46c38b7b6a466080327003.png)
本書は、Blenderの画面操作の基本から学べるテキストです。シェーディングやライティング、レンダリングなど、3Dモデリングに必要なスキルをステップごとに分かりやすく解説しています。
このテキストは、作例ファイルのダウンロードや、解説動画も付属し、さらに人気のVTuberが解説するBlender動画も魅力。Blender3.2で解説していますが、3.3でも問題なく動作します。
出版元 | マイナビ出版 |
著者 | ウワン |
出版日 | 2022/11/28 |
価格 | 3,179円 |
2023年1月8日レビュー
書籍を出版されたと聞いて購入しました。
blenderに触れ始めて間もない自分でも理解しやすく進めやすかったです。chapter1,2の「スナップツール」や「ペアレント」などの説明も丁寧で凄く分かりやすかったです。本では少し戸惑う箇所も動画を参考にして進め完成までもっていくことができました。chapter3以降は時間があるときに少しずつ進めていきたいと思います。初心者の方、これからblenderを始めてみたい方には持って来いの一冊でした。
引用元:Amazon
Blender中~上級者向けテキスト5選
続いて、Blender中~上級者向けテキストを5選ご紹介します。
- Blender 3Dアバター メイキング・テクニック
- 実写合成のための Blender 3DCG制作ワークフロー
- Blender 質感・マテリアル設定実践テクニック
- Blenderジオメトリノードではじめるプロシージャルモデリング
- Blender 2.7マスタ-ブック: スカルプト&シミュレ-ション編
①Blender 3Dアバター メイキング・テクニック

本書は、Blenderを使った3Dアバター作成方法を解説した中級者向けテキストです。サンプルデータを使って学習するので、リアルで没入感あるアバター作成もスムーズに作成できます。
自分の作りたいキャラクターを制作できるため、飽きずに学習できるのも魅力。アバター作成に限りますが、細部のちょっとしたコツや便利な機能などもしっかりフォローしています。
出版元 | ソーテック社 |
著者 | Benjamin |
出版日 | 2022/9/10 |
価格 | 2,970円 |
2023年2月20日レビュー
Blenderでモデル作成の経験のある方を対象にしている内容だと思います。基礎的な内容から解説されていますが、初心者の方には少しわかり辛いと思います。モデリング、スキニングの経験のある方であれば、サクサク進めてアバター作成まで進めると思います。細かな設定については解説が少し物足りない感じでしたが、ちょうど1週間で添付のモデルを作成できました。本書で紹介されている3teneでダンスをさせたり、zoomのカメラで呼び出しアバターとして使ったり楽しんでます。
引用元:Amazon
②実写合成のための Blender 3DCG制作ワークフロー

本書は、Blenderのプロフェッショナルな技法を学べるテキストです。
実際に現場で活躍している12名のクリエイターのノウハウを凝縮し、テキストはクリエイターたちのインタビューからスタート。その他、高度なシミュレーション、マテリアル&テクスチャマッピングなど、プロのテクニックを余すところなく解説しています。
実写とCGを自然に融合させるための実写合成に特化しているので、Blenderで本格的な映像制作に挑戦したい方におすすめです。本書は、映像制作の専門誌VIDEO SALONの特集をもとに加筆・修正を加えて1冊にまとめました。
出版元 | 玄光社 |
著者 | Taka Tachibana |
出版日 | 2022/3/31 |
価格 | 2,860円 |
2022年5月11日レビュー
MAYAから乗り換えて趣味程度なのでBlenderでいいやーと使い始めて人に指導するのによませたがちょっと難しかったようですが、個人的にはだいぶ参考になった普通の解説本ではないので、トレーニングしたい方はべつなものをおすすめしていますが今のところver3.x〜はこれしかないのかな。
引用元:Amazon
③Blender 質感・マテリアル設定実践テクニック
引用:Amazon
本書は、Blenderのマテリアル機能に特化したテキストです。マテリアルの基本からシェーダーエディターの操作、テクスチャを使ったリアルな表現まで幅広くカバーしています。
金属やプラスチックはもちろん、ドロドロとした汚れや色むら、サビ・くすみまで、さまざまな素材を表現するためのノウハウを詰め込みました。「習うより慣れろ」をモットーに、豊富な図版と具体的な手順で実践的に学んでいくテキストです。
出版元 | マイナビ出版 |
著者 | 灰ならし |
出版日 | 2022/12/22 |
価格 | 3,762円 |
2023年5月8日レビュー
作りたいマテリアルを辞書的に調べて、手順に従うだけでその通りの表現ができる。じっくり読むというよりは実践を想定した本なので、手軽に手を出せるし、楽しい。blenderをはじめたばかりの初心者ですが、これ一冊あればマテリアルは怖くなくなります。
引用元:Amazon
④Blenderジオメトリノードではじめるプロシージャルモデリング

本書は、Blender 4.0に対応した、ジオメトリノードの専門テキストです。自然な樹木や草などの形状から人工的なLEDパネルまで、さまざまなオブジェクトをプロシージャルにモデリングするテクニックが解説されています。
ジオメトリノードの基本的な仕組みから、応用的な使い方まで無理なくステップアップできるテキストです。ぜひ実際に手を動かしながら学習して、ジオメトリノードの楽しさを実感してみてください。
出版元 | ボーンデジタル |
著者 | シーメン・レンズ |
出版日 | 2023/12/25 |
価格 | 4,851円 |
2024年4月2日レビュー
この価格帯のこの手の本は鈍器のように内容が充実しているのが当たり前だからか、やや肩透かし
どの章も作例がシンプル過ぎ、使っているノードも膨大なもののうち一部しか無さそう
こういった分野は高度で複雑な作例を学ぶ中で読者もいろんな機能を学び習熟したりするものだと思うのでこれだけでは物足りないとはいえ個人ブログ記事やYoutube動画のような断片的なチュートリアルよりは初心者向けに体系化されているのは確か上記のことを理解した上で最初の取っ掛かりとして値段に納得して買うなら悪くはないと思う
引用元:Amazon
⑤Blender 2.7マスタ-ブック: スカルプト&シミュレ-ション編

本書は、Blender 2.7のスカルプトとシミュレーションに特化したマスターレベルのテキストです。基本から応用までを網羅し、3Dモデリングや物理シミュレーションを段階的に学べます。
2015年5月1日に出版されたこのテキストは、ユーザーからの口コミ評価が非常に高い一冊として知られています。全体的にとても分かりやすく、楽しみながら学べる良書として評価を集めている一冊です。
出版元 | カットシステム |
著者 | 藤堂++ |
出版日 | 2015/5/1 |
価格 | 5,280円 |
東京都:山田 花子(20歳・女性)
入門書を一通り読んでいる方向けかと思います。
日本語化して操作していると少し分かりづらさがあるものの基本的に場所は同じなので何とかなります。
著作の方のサイトにもBlenderについての記事など載っているので併せてみてみると何かと役に立つかと思います。
引用元:Amazon
上記のように、Blenderの中~上級レベルになると、アバター作成やシミュレーター、マテリアルなど、専門的な分野に特化したテキストが増えてくることが分かります。専門的なテキストを利用する際には、各分野の事前学習が欠かせません。
以下の記事では、Blenderのマテリアルについて詳しく解説しています。
Blenderの表現力が格段にアップするマテリアルの奥深い魅力をぜひ知り、その後にマテリアルのテキストを参考にしてみてください。
Blenderのおすすめテキストまとめ
Blenderのテキストはレベル別に数多くリリースされていました。
しかし、Blenderは多機能であるために、テキスト学習のみですべてをカバーするのは困難です。
テキスト学習の限界を感じた方は、ぜひ短期で効率的に学べるBlender基礎セミナーの利用を検討してみてください。コスパも良く受講スタイルも多様、時間や生活スタイルに制限がある方にもおすすめの学習サービスです。
