3Dモデルを作成することができるBlenderには、標準で数多くの機能が備わっています。
そして、アドオンという追加機能を使用することも可能です。
アドオンを導入すると、Blenderをより効率的に使えるようになります。
では、Blenderのアドオンにはどういったものがあるのか、おすすめを10個紹介していきます。
Blenderに機能を追加するアドオンとは?
Blenderのアドオンは、Blenderに何らかの機能を付け足すものです。
Blenderは、標準でも数多くの機能が搭載されています。
ただ、ユーザーによって使用目的が異なるため、標準機能だけでは物足りない場合があります。
その際に導入するのが、アドオンです。
アドオンを使用すると、できることが増えたり、効率的に作業を進められたりします。
Blenderは、オープンソースソフトとして、ソースの一部が公開してあります。
有志がそれを使用して、数多くのアドオンを開発しています。
Blenderのアドオンには、無償のものと有償のものがあります。
ユーザーは自身が必要だと考えるアドオンを選び、ダウンロードして使用します。
また、あらかじめBlenderに搭載されていて、有効化することで使えるようになるアドオンもあります。
Blenderにアドオンを導入する方法
Blenderにアドオンを導入するためには、まずアドオンそのものを入手しなければなりません。
Blenderのアドオンを無償配布、あるいは販売しているサイトにアクセスし、アドオンをダウンロードします。
- Blenderを立ち上げ、「編集」タブから「Preferences」を選択
- 「Preferences」のウィンドウが立ちあがるので、「Add-ons」のタブを選択
- 「install」をクリックしてダウンロードしたアドオンをインストール
インストールが完了したら、アドオンのチェックボックスをクリックして有効化すると、そのアドオンは使用可能な状態となります。
あらかじめBlenderに搭載されているアドオンを導入する場合は、「Preferences」のウィンドウで有効化を行います。そして、導入後の使い方は、アドオンごとに異なります。
おすすめのBlenderアドオン10選
それではおすすめのBlenderアドオンを10選紹介していきます。
おすすめのBlenderアドオン1.TexTools
「TexTools」は、BlenderのUVに関するアドオンです。
Blenderでは、モデルにテクスチャを貼ったり、レイアウトを変更したりする際に、UV展開を行います。「TexTools」には、そのUV関連の機能がひと通り備わっています。
展開したUVを回転させたり、整列したりといった作業が、少ない手順で行えます。
また、パーツごとの解像度統一や、UVの再展開などの機能もあります。
そのような機能によって、テクスチャ作業がスムーズに行えます。
テクスチャ作業は、Blenderの作業の中でも大変な部類なので、その作業を効率化してくれる「TexTools」はおすすめです。
おすすめのBlenderアドオン2.Pure-Sky
Blenderで自然環境を作る際には、空や太陽などを描画しなければなりません。
そのような時におすすめのアドオンが、「Pure-Sky」です。
空と太陽、雲を、手軽に表現することができます。
そして、太陽の位置を調整して、日中や日暮れなど、時間帯の表現が可能です。
さらに、カメラで太陽を撮影した際にできるレンズフレアも再現可能で、よりリアルな自然環境を作り上げることができます。
おすすめのBlenderアドオン3.Extreme PBR
Blenderでは、マテリアルを使用して、モデルの表面に何らかの質感を与えることができます。
そのマテリアルの素材を入手できるアドオンが、「Extreme PBR」です。
有償アドオンですが、岩や水など、数千に及ぶマテリアルが用意されています。
そのため、大勢のユーザーに重宝されています。
マテリアルが必要な場合は、とりあえず「Extreme PBR」を導入してみると良いでしょう。
「Extreme PBR」だけで、全てのマテリアルを賄うことも不可能ではありません。
おすすめのBlenderアドオン4.HDRi Maker
Blenderでは、モデルの背景が必要になることが多いです。
その背景を手軽に用意できるアドオンが、「HDRi Maker」です。
素材となる画像を選択するだけで、モデルの周囲360度の背景を作成することができます。
モデルの影は自動で反映される上に、太陽光の強さや露出などの調整も可能です。
また、あらかじめライブラリが用意されているので、導入したらすぐに使用できます。
おすすめのBlenderアドオン5.Pie Menu Editor
「Pie Menu Editor」は、モデルの周囲によく使う機能を表示させるパイメニューを作れるアドオンです。
導入すると、特定の機能を選択する際に、タブメニューを経由する必要がなくなります。
そして、パイメニューの内容は、ユーザーが自由に決められます。
また、文字だけでなくアイコンでのメニュー表示も可能で、カスタマイズ性が高いです。
有償アドオンですが、ユーザーオリジナルのパイメニューを作成することで、作業効率が大幅に上がる可能性があります。
おすすめのBlenderアドオン6.Node Wranglar
Blenderでは、機能を持ったノードを組み合わせることができます。
そのノード機能の拡張性を高められるアドオンが、「Node Wranglar」です。
Blenderに標準搭載されているアドオンなので、有効化するだけで使えるようになります。
「Node Wranglar」には、複数のノードをまとめて選択したり、組み合わせるノードを指定しやすくなったりする機能が備わっています。
さらに、ショートカットも豊富で、キーボードとマウスを組み合わせると、より効率的にノードの組み合わせや編集が可能となります。
おすすめのBlenderアドオン7.F2
Blenderでモデルを作る際、メッシュの間に隙間ができてしまうのはよくあることです。
その隙間は、必要に応じて埋めていかなければなりません。
その隙間を埋める作業をより効率的に行えるアドオンが、「F2」です。
Blenderに標準搭載されているタイプのアドオンで、有効化することですぐに使えるようになります。「F2」には、辺あるいは頂点を指定した後で、キーボードのFキーを押すと、連続して隙間を埋められる機能があります。
そのため、隙間が大量にある場合に活躍させられます。
「F2」を有効化しておくと、マウスを使用して、地道に隙間を埋める作業をせずに済みます。
おすすめのBlenderアドオン8.Loop Tools
「Loop Tools」は、Blenderに標準で搭載されているアドオンです。
主にメッシュの形状を変えるために使用するアドオンで、メッシュの角をなくしたり、一部を滑らかな形状にしたりできます。また、「F2」のように、メッシュとメッシュの隙間を埋める機能もあり、活躍できる場面は幅広いです。
ただ、標準では無効化されている状態なので、Blenderを使用する際には、早めに有効化しておくことをおすすめします。
おすすめのBlenderアドオン9.AutoMirror
Blenderには、左右対称のモデルを表示させる、ミラー・モディファイア機能があります。
ただ、ミラー・モディファイアを使うためには、色々と設定をしなければなりません。
その設定を自動で行ってくれるアドオンが、「AutoMirror」です。
手軽に左右対称のモデルを用意できるので、作業効率が大幅に上がります。
モデルを大量に作る際の時間も、比較的短く済むでしょう。
おすすめのBlenderアドオン10.PolyQuilt
「PolyQuilt」は、マウスだけでモデルの編集ができるようになるアドオンです。
Blenderでモデルの編集をする際には、タブメニューやショートカットキーを使用しなければなりません。そのため、編集のテンポが悪くなりやすいです。
「PolyQuilt」を導入すると、編集の機能をマウスに集中させることができます。
クリックやドラッグといったマウスの基本的な動作に、編集機能を紐付けする形です。
そうして、スムーズかつ直感的に編集作業を進めていけます。
必要なアドオンを導入して快適にBlenderを使おう
Blenderを使用する上で、アドオンの導入は必須というわけではありません。
しかし、アドオンを導入すれば、作業効率が大幅に上がる可能性が高いです。
そのため、状況に応じて、積極的にアドオンを導入した方が良いでしょう。