Blender(ブレンダー)は海外のオープンソースソフトウェアなので、デフォルトでは英語表示になります。適切な手順で言語設定を行えば、UIを日本語化できるため、私たち日本人も安心して使用することができます。
今回は、Blenderを日本語化する手順について解説していきます。
また、フォントの変更方法や文字化け対策についても紹介します。
Blenderを日本語化にする手順
まずは、Blender(ブレンダー)のインストールができた状態から日本語化する手順について説明していきます。日本語以外の言語設定も可能なので参考にしてみてください。
「編集」タブから「プリファレンス」を選択する
Blender(ブレンダー)を起動したら、ヘッダーの「Edit(編集)」タブから「Preferences(プリファレンス)」を選択します。
「Preferences(プリファレンス)」ではユーザーやシステムの全般的な設定ができます。
「インターフェイス」を選択する
「Preferences(プリファレンス)」を開くと、「Interface(インターフェイス)」や「Lights(照明)、Animation(アニメーション)」などの設定画面が表示されます。
今回は言語設定するだけなので「Interface(インターフェイス)」を選択しましょう。
「翻訳」の「言語」メニューを選択する
「Interface(インターフェイス)」の「Translation(翻訳)」タブにある「Language(言語)」が「English(英語)」に設定されているので、クリックして日本語を選択しましょう。
「日本語(Japanese)」を選択する
「Language(言語)」から「Japanese(日本語)」を選択します。
ちなみに、「Automatic(自動)」を選択しても日本語化が可能です。
他にも異なる言語があるため、自分にとって使いやすい言語を選択しましょう。
「プリファレンス」を閉じる
日本語に設定したら「プリファレンス」を閉じましょう。
文字化けしていたり、変な翻訳になっていたりする場合はBlender(ブレンダー)のバージョンが古い可能性があるため、最新のバージョンをインストールしてみましょう。
文字が日本語に設定されているか確認する
日本語に設定した後の画面を確認します。
一部、英語の部分もありますが、最近では日本語版のチュートリアルも充実してきています。
そのため、基本的な制作を行うだけであれば、ほとんどの場合、問題はないでしょう。
Blenderをダウンロードから日本語化にする手順
続いては、Blender(ブレンダー)をまだインストール、ダウンロードをしていない方に向けて、日本語化するまでの手順を紹介していきます。
Blenderの公式サイトからダウンロードする
Blender(ブレンダー)の公式サイトを開くと、最新版とLTS版のダウンロードファイルが用意されています。LTSは「Long Term Support」の略で、長期的なサポートを意味するため、バージョンの種類ではありません。
LTS版はBlender(ブレンダー)のバグ修正やハードウェアの更新のサポートが付いています。
個人で趣味として使用するレベルであれば、最新版をインストールするだけで問題はありません。ただし、応用で複雑な作品を制作する場合、技術的なサポートは受け付けられていないため注意が必要です。
Blenderをインストールする
今回はLTS版をインストールします。
パソコンの機種を選択するとダウンロードが始まります。
インストールの順序に従って完了させましょう。
「Language」メニューから「Japanese(日本語)」を選択する
インストールが完了したら、デスクトップのBlender(ブレンダー)を開くと、初期画面でクイックセットアップのプロパティが表示されます。
デフォルトでは英語表記ですが、「Language(言語)」の中から日本語を選択すると日本語化になります。
Blenderの日本語のフォントを変える方法
Blender(ブレンダー)を日本語化できたら、次はフォントの変更もしてみましょう。
今回は、Windowsでフォントを変える手順を紹介していきます。
「編集」タブから「プリファレンス」を選択する
ヘッダーメニューの「編集」タブから「プリファレンス」を選択します。
「インターフェイス」を選択する
「プリファレンス」を開いたら「インターフェイス」を選択します。
「テキストレンダリング」の「UI用フォント」を選択する
今回はUIのフォントを変更するので、「テキストレンダリング」の「UI用フォント」を選択します。
「C:¥¥Windows¥Fonts」からフォントを選択する
WindowsのCドライブを選択し、「Windows」をクリックします。
フォルダ内の「Fonts」を選択します。
Windowsに格納されている数あるフォントの中から好きなフォントファイルをクリックします。
今回は「meiryo.ttc」を選びます。
「OK」を選択したらUIのフォントを確認する
選択したフォントファイルのパスが表示されたら設定完了です。
中には文字化けしてしまうフォントもあるため注意が必要です。
Blenderの高度な使い方を学ぶ方法
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Blenderでは日本語の3Dテキストも制作できる
Blender(ブレンダー)では、日本語の3Dテキストも制作することが可能です。
簡単に手順を紹介していきましょう。
「Shift+A」で「テキスト」を選択
オブジェクトモードで「Shift+A」キーを押すと模型のプロパティが表示されるので、「テキスト」を選択します。
デフォルト画面では立方体が置かれていますが、使用しない場合は削除しておきましょう。
編集モードでテキストを変更
オブジェクトモードから編集モードに切り替えると、キーボードからテキストの変更が可能です。視点は「ビュー」の「視点」で上に設定しておくと見やすくなります。
3Dテキストに変更
「オブジェクトデータプロパティ」で「ジオメトリ」を開くと、テキストの調整ができるメニューが表示されます。
「オフセット」でテキストの線幅、「押し出し」で奥行きの調整、「深度」で面取り、「解像度」で面取りの解像度具合が設定できます。
Blenderの日本語化による文字化け対策
日本語のフォントによっては、画像のように文字化けしてしまうことがあります。
これでは作業できないため、文字化けが起こりにくいフォントを紹介します。
「UI用フォント」からWindowsに格納されているフォントファイルの一覧を開き、「msgothic.ttc」を選択します。
一般的に知られている「MSゴシック」や「メイリオ」に設定すると、日本語の文字化けが起こりにくいのでおすすめです。
もし、文字化けが起こったとしても焦らずにフォントを変えましょう。
Blenderで英語か日本語で迷ったときに選ぶポイント
Blender(ブレンダー)はアニメーションやゲーム制作で活用することもあり、デフォルトの英語で使うべきか、日本語化して使った方がいいのかと迷う方も少なくはありません。
最後に、英語か日本語で迷ったときの選ぶポイントについて解説します。
英語のソースが圧倒的に多い
元々Blender(ブレンダー)は海外で開発されたソフトであり、世界中にユーザーがいることから、英語による資料やチュートリアルが豊富です。
実際に日本語版のチュートリアルも存在しますが、まだまだ日本人ユーザーが少ないことから欲しい情報が得られないこともあります。
また、CG制作を極めたい方は英語に慣れておくと、仕事で英語の資料を読む場面に遭遇したときに役立つため、メリットは大きいでしょう。
初心者の人は日本語がおすすめ
Blender(ブレンダー)は無料でアニメーション制作やモデリングができるため、趣味程度で始めたい方も多いでしょう。英語に慣れていない初心者の方は最初に日本語化することがおすすめです。
Blenderで何ができるのかを知ることが大切なので、無理に英語で始めると途中で諦めてしまう可能性もあります。将来的に仕事で活用したい方は英語で慣れておくと良いでしょう。
Blenderを日本語化する方法まとめ
Blender(ブレンダー)で日本語化する手順について解説しました。
初めての場合は、Blenderをインストールした後に言語設定の画面が表示されるので、忘れずに設定しておくと良いでしょう。
また、日本語のフォントによっては文字化けする可能性があるため、今回紹介した「MSゴシック」や「メイリオ」を選択することがおすすめです。
今後、Blenderで応用を利かせた作品を制作したい方は、英語に慣れておくことをおすすめします。