画像の編集や加工でよく使われるAdobeのPhotoshop。これからPhotoshopを使ってみたい、もしくは学びたい場合、Photoshop以外にもPhotoshopと似たAdobe Photoshop Elementsがあり、どちらのソフトを使うと良いか迷う方もいるかもしれません。
この記事では、Adobe Photoshop Elementsについてや使い方、Adobe Photoshopとの違いについて解説していきます。
Adobe Photoshop Elementsとは?
Adobe Photoshop Elementsとは、Photoshopの主な機能を集めている初心者でも使いやすいソフトです。名称に「Photoshop」とついていますが、一般的に認識されている「Adobe Photoshop」とは、別のソフトですので、注意が必要です。
通称のPhotoshopはAdobe Photoshop Elementsではなく、Adobe Photoshopを指しています。(Adobe Photoshopをこの記事内で以下、Photoshopと表記します。)Adobe Photoshop ElementsはPhotoshopほどではありませんが、画像編集の機能が多くあります。
Adobe Photoshop Elementsの使い方
Adobe Photoshop Elementsの実際の使い方を見ていきます。
ステップ①Adobe Photoshop Elementsをインストール
まず、Adobeの公式ページからAdobe Photoshop Elementsをインストールします。画面の上に「無料で始める」ボタンがあるので、ここから始めると7日間無料で使うことができます。
ステップ②Adobe Photoshop Elementsのホーム画面
初めのホーム画面が上の画面になります。ホーム画面では、Adobe Photoshop Elementsだけではなく、Adobe Premiere Elementsや写真整理の機能なども含めて、上のサムネイルに表示されます。
画面の右の水色の四角で囲んだ「写真の編集」マークがAdobe Photoshop ElementsのマークでここからAdobe Photoshop Elementsを起動することができます。
Adobe Premiere Elementsは右側の紫色のマークになります。また、赤い四角の「試す」ボタンから、編集を始めることも可能です。
ステップ③Adobe Photoshop Elementsの画面について
Adobe Photoshop Elementsの画面は、モードは以下の3種類です。上のタブで切り替えできます。
- クイックモード
- ガイドモード
- 詳細モード
どのモードでも写真を開く場合は、ファイルメニューから開くか、左上の「開く」ボタンから写真を選びましょう。
それぞれのモードについて解説します。
①クイックモード
クイックモードはワンクリックで写真補正ができます。
クイックモードで写真を開くと、右側に写真の編集項目が表示されます。上の写真のように、例えば「スマート補正」を選ぶと、補正の候補画像が出ますので、この中から選ぶことができます。このモードで写真をどのように補正できるか、試すと良いでしょう。
②ガイドモード
ガイドモードは、ガイドにそって作業を進めることができます。初心者でも、様々な写真加工が可能です。編集方法がカテゴリーごとに別れています。
例えば「切り抜きツール」を選び、写真をひらきます。そうすると、写真の切り抜き画面が中心に出てくるので、カーソルを当てて、写真の切り抜きができます。また左側に切り抜きツールの説明が表示されます。
③詳細モード
詳細モードでは、ツールや機能を使って編集できます。詳細モードで写真を開いたり、新規ファイルを作成したりできます。
左側がツールバーになっています。選択や画質調整、描画などができます。
下の水色の四角で囲んだ場所はツールオプションですが、例えば上記の画面の赤の四角の中でブラシツールを選択していますので、ツールオプションの表示になっています。
使っているツールによって、このツールオプションの表示は変わります。
左側がパネルエリアです。最初は「レイヤー」になっていますが、右側に「効果」や「フィルター」「スタイル」などがあります。タブをクリックして切り替えができます。
以下の記事もAdobe Photoshop Elementsについて紹介していますので、おすすめです。興味がある方はぜひご一読ください。
Adobe Photoshop Elementsの特徴
Adobe Photoshop Elementsでできることやできなないことなど、特徴について以下紹介します。
Adobe Photoshop Elementsでできること
Adobe Photoshop Elementsは、Photoshopほど本格的ではないですが、画像の切り取りや色調補正など、ちょっとした画像加工であれば十分な機能が備わっています。
またAdobe Photoshop Elementsは毎年バージョンアップしており、Adobe Photoshop Elements2025では例えばオブジェクトカラー変更や、AI技術を活用した削除ツールなどの作成機能が加わりました。また、データの整理の面では人物やイベントごとでの写真の検索もしやすくなっています。
Adobe Photoshop Elementsでできないこと
Adobe Photoshop ElementsとPhotoshopと比べてできないことを紹介します。
「CMYK」のカラーモードがない
画像などのデータを作成する際に、「RGB」と「CMYK」という2つのカラーモードがあります。「CMYK」は主に、新聞や雑誌などの印刷物の制作用で使用します。「RGB」はコンピューターなどのディスプレイの色のため、印刷すると色が変わってしまいます。Adobe Photoshop Elementsは「RGB」のみです。
トーンカーブの使用
Photoshopには、コントラストや明るさを細かく調整できる「トーンカーブ」という機能がありますが、Adobe PhotoshopElementsにはこの機能は備わっていません。ただし、Adobe Photoshop Elementsにも、「トーンカーブ」ほどではありませんが、画像のコントラストや明るさを調整できる機能があります。
Adobe Photoshop Elementsは保存できるデータ形式が少ない
上にAdobe Photoshop ElementsとPhotoshopの保存時の表示を比較の画像がありますが、比較するとAdobe Photoshop Elementsの方が保存できるデータ形式が少ないです。保存形式の種類があると、別のソフトでも読み込むことができて、使える範囲が広がります。ですが写真の編集メインであればAdobe Photoshop Elementsでもできることは多くあります。
スマートオブジェクト機能
Adobe Photoshopには「スマートオブジェクト」の機能があり、この機能は「拡大や縮小をしても、劣化をしない画像データ」です。Adobe Photoshop Elementsには、この機能はついておらず、もし画像サイズを小さくすると画質が落ちてしまいます。
その他にも、Photoshopにはペンツールがありますが、Adobe Photoshop Elementsには入っていません。
Adobe Photoshop Elements価格
Adobe Photoshop Elementsの価格についてですが、Photoshopはサブスクリプションになっていますが、Adobe Photoshop Elementsは3年間のライセンスになっています。
Adobe Photoshop Elements2025の価格です。またAdobe Photoshop Elements2025は、7日間の無料体験が可能です。
Adobe Photoshop Elements | Photoshop | |
月額料金 | なし | 2,380円(フォトプラン) |
年額料金 | 19,580円(3年間ライセンス価格) | 34,680円(年間一括払い) |
アップグレード | 12,980円 | なし |
ちなみにPhotoshopは毎月の単体プランは4,980円ですが、2024年10月の時点ではLightroomと合わせたフォトプランは毎月2,380円です。
Photoshopは、単体の料金プラン以外にも、Adobe Creative Cloudのソフト全て使用できるコンプリートプランもあります。
他にもAdobe Photoshop Elements&Premiere Elementsという写真と動画編集がセットになったものもあり、27,280円です。
Photoshopなどの価格については以下の記事を参考になります。Adobe Photoshop ElementsやPhotoshop、他のAdobeソフトの価格についても説明していますので、ぜひお読み下さい。
Adobe Photoshop Elementsをおすすめの人
Adobe Photoshop Elementsをおすすめする人はPhotoshopに興味はあるけれど、まずは初心者として画像の加工を色々やってみたい人です。
Adobe Photoshop Elementsに慣れてきたら、Photoshopを学ぶとできることが増えるでしょう。Photoshopの方が機能が多いため、慣れるまでに操作に時間がかかります。Adobe Photoshop Elementsであれば、事前に勉強せずとも、ガイド機能などを使って希望の編集や加工することも可能でしょう。
Adobe Photoshop Elementsの学習方法
Adobe Photoshop ElementsやPhotoshopを学ぶ場合には、書籍やAdobeの公式サイトの動画などを使う方法があります。ただし、 初心者にとっては独学ですと、わからないことが出てきた時や モチベーションの維持などで難しい面もあります。
ですので、初心者には セミナーを活用して学ぶ方法をおすすめします。 セミナーであれば、効率的に短期間でポイントを押さえて学習することができます。 最近では、通学だけでなく、オンラインなど受講者のニーズに合わせた様々な学習方法やサービスもありますので、検討してみると良いですね。
Photoshopでの画像加工や編集をできるようになるためには、「Photoshop基礎セミナー講習」がおすすめです。基本的な画像加工や編集のスキルを短期間で効率的に学ぶことができます。ぜひ検討してみてください。
Adobe Photoshop Elementを使ってみよう!
この記事では、Adobe Photoshop ElementsについてやPhotoshopとの違いについて解説しました。Adobe Photoshop ElementsやPhotoshopは、画像の加工や編集に便利なソフトです。Adobe Photoshop Elements2025バージョンでは、新しく機能も追加されています。
Adobe Photoshop Elementsに興味がある方やまだ使ったことがない方は、ぜひ使ってみて下さい。
