自由なアイデアをクリエイティブに表現できるPhotoshop。
Photoshopは定額払いのサブスク型ソフトとしても有名ですが、「Photoshop」でネット検索すると「買い切り」という関連キーワードがよく目につきます。
しかし、「Photoshopの買い切り版は販売中止したのでは?」と思った方もいるでしょう。
そこで、この記事ではPhotoshopの買い切り版について徹底調査しました。
Photoshopの買い切り版の値段やお得なサービス、購入時の注意点についてもお伝えします。
Photoshopの買い切り版はある?
「Photoshopの買い切り版はないのでは?」という声をよく耳にします。
結論からいうと、Photoshopの買い切り版はあります。
2024年8月時点で販売されているPhotoshopの買い切り版はPhotoshop Elements 2024です。
買い切り版のPhotoshop CS6は販売中止
以前、Adobe社は2012年に買い切り版のPhotoshop CS6を販売していました。
同年には、PhotoshopやIllustratorなどが統合された買い切り版のツールセットAdobe CS6もリリースしていましたが、2023年1月31日にこのCS6シリーズ、およびサブスク型Creative Cloudのログインサポートを停止しています。
ネット上で「販売終了」「中古」などのキーワードが散見するのは、Photoshop CS6の販売中止に伴うものと推察されます。
買い切り版のPhotoshop Elementsは継続的に販売
先述したように、買い切り版のPhotoshop CS6が販売中止されたため、当時は多くの方が「Photoshopの買い切り版は全てなくなった」と思われたようです。しかし、以前からサブスク型と並行して買い切り版のPhotoshop Elementsは発売されていました。
ちなみに、以前は「Photoshop Elements 15」のようにバージョン番号が入った名称でしたが、2018年以降「Photoshop Elements 2018」と年号を入れた表記に変更。現在リリースされているPhotoshop Elements 2024も、2018年以降の表記方法を継承しています。
買い切り版Photoshop Elements 2024の機能
買い切り版のPhotoshop Elements 2024は、従来のPhotoshop Elementsより手軽に便利に画像編集できるようにリニューアルされています。以下では、買い切り版のPhotoshop Elements 2024の主な機能を3つ紹介しましょう。
- AIによる高度な編集
- 豊富なガイドとテンプレート
- アプリとのスムーズな連携作業
機能①AIによる高度な編集
買い切り版のPhotoshop Elements 2024は、AI技術「Adobe Sensei」により高度な画像編集作業を実現しました。たとえば、ワンクリックで被写体を自動選択すれば、スムーズに背景の置き換えや不要な部分の除去ができます。
表情の調整を自在にできる顔認識機能を使うと、目を閉じている場合でも自然に目を開いた画像に修正。明るさ調整や色合いの変化はもちろん、モノクロ写真のカラー化にも対応可能です。
機能②豊富なガイドとテンプレート
買い切り版Photoshop Elements 2024は、62種類のガイド付き編集機能を搭載しています。
複雑なエフェクトも簡単に適用できるため、初心者でもプロ並みの編集を楽しめます。
写真リール、コラージュ、スライドショーなど、多彩なテンプレートを活用すれば、数クリックの簡単な操作だけでクリエイティブな画像が完成。テキスト追加やスタイル設定も自由自在に、オリジナリティあふれる作品作りをサポートします。
機能③アプリとのスムーズな連携作業
買い切り版のPhotoshop Elements 2024は、アプリと連携したスムーズな作業を実現します。
たとえば、Photoshop Elementsコンパニオンアプリを使えば、外出先でも写真を閲覧、編集、共有できます。Webアプリによるクリエイティブなオーバーレイ追加、またはモバイルアプリでのワンクリック修正などもOKです。
人物や場所、テーマなどを自動認識してくれる自動タグ付け機能を使うと、欲しい写真の検索もスピーディ。ベストショットの選別、日付や撮影場所での写真整理にも対応可能です。
Adobe社は、スマホで使えるモバイルアプリ「Photoshop Express」も提供しています。
基本機能であれば無料で使え、サブスク型Photoshopとの連携作業にも対応可能です。
Photoshop Expressは以下の記事で紹介しているので、興味がある方はぜひご一読ください。
買い切り版Photoshop Elements 2024の値段
続いて、買い切り版Photoshop Elements 2024の値段を表で紹介しましょう。
プラン名 | 値段 | 対象 | 内容 |
Photoshop Elements 2024 | 19,580円 | 新規購入 | 写真編集セット |
Photoshop Elements 2024 (アップグレード) |
12,980円 | 旧バージョンユーザー | 写真編集セット |
Photoshop Elements 2024 & Premiere Elements 2024 | 27,280円 | 新規購入 | 写真・ビデオ編集セット |
Photoshop Elements 2024 & Premiere Elements 2024 (学生・教職員) |
27,280円 | 新規購入 | 写真・ビデオ編集セット |
Photoshop Elements 2024 & Premiere Elements 2024 (アップグレード) |
20,680円 | 旧バージョンユーザー | 写真・ビデオ編集セット |
買い切り版のPhotoshop Elements 2024の値段が分かったら、やはり気になるのはサブスク型Photoshopの値段です。
以下の記事では、サブスク型Photoshopの値段をプラン別に紹介しています。
買い切り版・Photoshop Elements 2024と比較検討したい方はぜひ参考にしてください。
Photoshopの買い切り版のお得なサービス
買い切り版のPhotoshop Elements 2024には、いくつかのお得なサービスがあります。
サブスク型と比較検討している方は、以下のメリットをチェックして納得のいくサービスを選択しましょう。
- 無料の学習サービスが充実
- 無料体験期間が30日間
お得なサービス①無料の学習サービスが充実
買い切り版のPhotoshop Elements 2024は、無料の学習サービスが充実しています。
無料学習サービスはすべてPhotoshop Elementsに特化しているため、他のPhotoshopの機能と混同する心配もありません。
無料アプリでは、写真や動画のインポート、整理、修正・加工、共有など基本的な機能を学ぶことができます。公式サイトからアプリをダウンロードすれば、すぐに学習をスタートできるのも魅力です。
より深くPhotoshop Elementsについて理解したい場合は、公式チュートリアル「Photoshop Elements を学ぶ」を利用しましょう。このチュートリアルでは、写真の修正・加工、写真や動画のインポート、写真や動画の共有、写真や動画の整理など、さまざまなテーマについて詳しく解説しています。
お得なサービス②無料体験期間が30日間
Photoshop Elements 2024の買い切り版は、無料体験期間が30日間です。
サブスクリプション型のPhotoshopの無料体験期間は7日間なので、Photoshop Elements 2024の30日間の無料体験期間はとても長いことが分かります。
この体験期間中、ユーザーはPhotoshop Elements 2024のすべての機能を制限なく利用でき、クレジットカードの登録も不要。ダウンロード後すぐに使用を開始できます。
体験期間終了後には、プログラム内から簡単に購入手続きに進めるので、スムーズに移行できる点も魅力です。30日間という十分な期間があるため、Photoshop Elements 2024のクリエイティブな機能をじっくり体験できるでしょう。
Photoshopの買い切り版を利用する際の注意点
Photoshopの買い切り版を利用する際には、いくつかの注意点があります。
- サブスク型Photoshopとの機能差
- 中古購入時の確認(CS6シリーズについて)
- 無料体験版の利用制限
- 買い切り版のアップデートは有料
注意点①サブスク型Photoshopとの機能差
Photoshop Elementsは、サブスクリプション型のPhotoshopと比較して機能面が違います。
Photoshop Elementsは基本機能が中心で、プロフェッショナル向けの高度な機能は搭載していません。
Photoshop Elementsが対応していない主な機能は以下の通りです。
- コントラスト調整できるトーンカーブ機能
- 高画質な16bitの画像編集(Photoshop Elementsは8bitのみ)
- CMYK(印刷のカラーモード)
- ベクトルデータのダウンロード
以前販売されていた買い切り版のPhotoshop CS6シリーズも、Photoshop Elementsと同様に、プロフェッショナル向けの高度な機能は限定的でした。まずは自分の目的や用途を明確にし、買い切り方のPhotoshopに必要な機能が搭載してあるかをチェックしましょう。
注意点②中古購入時の確認(CS6シリーズについて)
Photoshopの買い切り版を中古で購入する場合、CS6シリーズでないかを確認しましょう。
本記事の冒頭でもお伝えしましたが、CS6は2012年に発売され、現在販売終了しています。
CS6はAdobe社の各種サポートも終了しているため、トラブル時には対応できません。
新しいOSとの互換性や安全性に問題が生じる可能性も考慮して、Adobe社も最新版への移行を強く推奨しています。
しかし、現在も中古市場ではCS6シリーズが取引されているため、Photoshopの買い切り版を中古で買う際には注意しておきましょう。
注意点③無料体験版の利用制限
Photoshopの買い切り版には、先述したように無料体験版があります。
30日間無料で使えるお得なサービスですが、無料体験版はモバイルに対応していません。
つまり、スマートフォンやタブレットにはPhotoshop Elementsの無料体験版をインストールできないので、「外出先で画像編集を楽しみたい」という方は無料体験を十分に活用できないことを把握しておきましょう。
注意点④買い切り版のアップデートは有料
Photoshopの買い切り版はアップデートに対応していないため、ソフトウェアの機能は購入時点のままです。その後リリースされる新機能へアップデートしたい場合には、追加料金が必要となります。
一方、サブスクリプション版では、使用期間中は常に最新バージョンへ自動でアップデートされるため、常に最新の機能を利用したい場合は、サブスクリプション版への移行も検討しましょう。
Photoshop買い切り版を効率的に学習する方法
買い切り版のPhotoshopを購入したのであれば、すべての機能を使いたくありませんか?
継続的に使えるソフトだからこそ、その豊富な機能をしっかりマスターしたいものです。
そこで以下では、Photoshop買い切り版を効率的に学習する方法を紹介します。
Photoshop買い切り版はセミナーで学習しよう
Photoshop買い切り版の操作を習得する場合、公式チュートリアルや市販のテキストなどいくつかの学習方法があります。
しかし、これらの学習方法は、Photoshop初心者の場合「どこから手を付けて良いか分からない」「独学ではモチベーションが続かない」など、学習の壁にぶつかりやすいです。
そこでおすすめなのが、効率的にPhotoshopの買い切り版を学べるセミナーの利用です。
セミナーを利用するとこれらの学習課題を克服し、さらに「短期間で体系的に学べる」「プロの講師から直接指導を受けられる」などのメリットもあります。
近年コスト効率良く学べる短期集中セミナーも増えており、さらに学習形態も多様化してきているので、多忙な方や予算の都合がある方にも最適なサービスといえるでしょう。
実践力が身につくPhotoshop基礎セミナー講習
BIZROADのPhotoshop基礎セミナー講習は、2日間でPhotoshopに基礎から高度なスキルまで習得できる短期集中型講座です。
2日間のカリキュラムでは、Photoshopの基礎知識と環境設定から、タイポグラフィックの作成、神秘的な合成写真の作成、カスタムブラシを使ったグラフィックの作成など、デザインの幅を広げる実践的スキルを網羅。これらはすべてPhotoshop買い切り版にも使える技術です。
学習スタイルは3種類(会場、オンライン、eラーニング)あるため、希望に合わせて自由にスキルアップできます。詳しいスケジュールや申込については以下のページでご確認ください。
Photoshopの買い切り版についてまとめ
Photoshopの買い切り版は、以前からPhotoshop Elementsとして、毎年リニューアルしながら継続的に販売していました。
しかし、同じ買い切り版のCS6シリーズの販売終了に伴い「すべてのPhotoshop買い切り版がなくなった」と思う方がいるなど、ネットでも情報が錯綜しているのが現状です。
BIZROADのPhotoshop基礎セミナー講習を受講すると、コストパフォーマンス良好なPhotoshop Elementsを短期で効率的にスキルアップできます。
こちらの講座のeラーニングもお得なキャンペーンサービス実施中なので、この機会に魅力的なPhotoshop Elementsのプロフェッショナルを目指してみましょう。