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90年代ロボットアニメ風のロボット作成プロジェクト

こんにちは!三谷です。

今回は、ものづくり系エンジニア 新本 一無さんにインタビューしました。
3D-GAN主催のミニ四駆オリジナルボディ講座の講師をされており、下に記載したたくさんのソフトや機材を使用されているそうです!
3DCAD:Fusion 360, CATIA V5, NX 9.0, SOLIDWORKS
3Dプリンター:ストラタシス(Objet500Connex3, Fortus450, Objet30 Prime)
Formlabs(Form2), XYZプリンティング(ダヴィンチJr1.0)
3Dスキャナ:PICZA LPX-60, Shining 3D EinScan-SE

どのようにFusion 360を学ばれましたか?

きっかけはFabCafe東京のFab RACERS CUPへ参加したい気持ちがきっかけでした。
そこからワークショップへの参加やFusion 360 BASE・各関連書籍を読みながらトレースの練習を重ね、オリジナルロボットの作成へ至りました。

今回のプロジェクトについて教えてください。

今回のプロジェクトのコンセプトは90年代ロボットアニメ風のロボットを作ることです。
幾つかのロボットアニメ風のイラストを参考にして、ペーパークラフトを3DCADで再現、詳細な設計箇所を詰め込んでいきました。
また、データだけで済ませてしまうのは勿体ないと思い3DプリンターのダヴィンチJr 1.0で出力しました。
実際に形を作った際にははめあい交差を確認し、調整と再出力を繰り返して完成度を上げていきました。

作成手順を教えてください。

1. ペーパークラフトを3DCADで再現する。
ペーパークラフトを定規で測り、分割を考えて各パーツ(コンポーネント)をFusion 360で再現しました。
総コンポーネント数は29個となりました。

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実はその内モデリングを行ったのは18個で、残り11個は左右対称のミラーコピーで行ないました。
手で作る場合と違って左右対称のものを作るのに、3DCADはとても便利です。

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2. 3DCADデータをアセンブリする
各コンポーネントを配置してはめあいを設計するだけでは面白みがないので、ポーズを付けてみたくなりました。
3DCADにはアセンブリ(組み立て)機能があり、「ジョイント」機能を使用して組み立てを行いました。
使用したジョイントは固定・回転・ボール・剛体等です。

下記画像はジョイントを施した画像です。

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ポーズを付けた画像

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3. 3Dデータを出力する
各コンポーネントで設計したデータをSTL変換し、3Dプリンターで出力を行いました。
出力品に関してはマテリアルジェッテイングかSLAのプリンターであれば、寸法誤差は微々たる物ではめあい調整は不要です。
私が個人で所有している3DプリンターはFDMなのでノズル径と積層ピッチにより寸法誤差を調整しなくてはなりません。
各関節の調整を完了し出力した物がこの画像の物です。

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まだ5部品造型出力できていませんが出力すると画像の様な感じになります。
Form2やストラタシス製Objet500ConnexC3等で造型出力するとより繊細なモデルが出来上がるでしょう。

素晴らしいですね!!今後の展望を教えてください。

今回のロボットモデルは人型に翼が付いたヒーロー系ロボと言われる意匠デザイン・機構デザイン的に初歩級の物です。
意匠的にはフューチャーミリタリーやファンタジー系のロボ、機構的に動物・乗り物への変形・合体ロボをモデリングしてゆきたいと思います。
また、これらのロボットモデルの作り方は多くのCADの本でも記載が無いので標準化を進め幅広く老若男女に広めたいと思います。

今後も期待しています!ありがとうございました!

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