E資格受講を検討中で、AVILENのJDLA認定プログラムを受講しようと考えている方もいることでしょう。その際に、プログラムの評判がわからないと不安ですよね。
今回は、AVILENの『全人類がわかるE資格コース』の特徴や評判について解説します。
E資格とは
まずは、E資格に関する基礎情報について解説しましょう。
概要
E資格とは、日本ディープラーニング協会が開催する、ディープラーニングに関する資格です。
なお、E資格の「E」は「engineer」の略称で、似た資格に「G検定」というものもあります。
G検定も日本ディープラーニング協会が開催する、ディープラーニングに関する資格ですが、E資格がエンジニア向けだとすれば、G検定はビジネス向けの内容となっています。
受験資格
E資格を受講するためには、「JDLA認定プログラム」の対象となるセミナーを受講する必要があります。
JDLA認定プログラムとは、日本ディープラーニング協会が審査し、合格したセミナーのことで、シラバスとの適合や内容の充実度などが審査対象となっています。
E資格の試験本番では4択方式の試験であるのに対して、JDLA認定プログラムは実践向けで、実際にコーディングを行うなどの課題や修了試験があります。
そのため、E資格に合格するためには、単なる知識だけでなく、実際にコーディングを行う実技的なスキルも求められます。
難易度・合格率
E資格の難易度は、過去の合格率や受験者の職種から分かります。過去の合格率を表1に、合格者の職種を表2にまとめます。
1.E資格の合格率
開催回 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2018 | 342 | 337 | 234 | 69.44% |
2019#1 | 396 | 387 | 245 | 63.31% |
2019#2 | 718 | 696 | 472 | 67.82% |
2020#1 | 1,076 | 1,042 | 709 | 68.04% |
2021#1 | 1,723 | 1,688 | 1,324 | 78.44% |
2021#2 | 1,193 | 1,170 | 872 | 74.53% |
2022#1 | 1,357 | 1,327 | 982 | 74.00% |
2022#2 | 917 | 897 | 644 | 71.79% |
2023#1 |
1,131 |
1,112 | 807 | 72.57% |
2023#2 | 1,089 | 1,065 | 729 | 68.45% |
2024#1 | 1,215 | 1,194 | 867 | 72.61% |
累計 | 11,157 | 10,915 | 7,885 | – |
2.合格者の職種割合
職種 |
合格者数 | 全体の割合 |
営業・販売 |
25 | 2.88% |
企画・調査・マーケティング | 36 | 4.15% |
経営・社業全般 |
6 | 0.69% |
経営企画 | 6 | 0.69% |
研究・開発 |
377 | 43.48% |
情報システム・システム企画 | 228 | 26.30% |
生産・製造 |
48 | 5.54% |
総務・経理・人事 | 7 | 0.81% |
学生 |
57 | 6.57% |
その他 | 77 | 8.88% |
総計 | 867 | 100.00% |
このように、E資格の合格率は63~78%となっており、「難易度が低いのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、合格者のうち「研究・開発」と「情報システム・システム企画」が大半を占めていることから、初学者にとってはかなりハードルの高い資格といえます。
合格する人は、元々ITやプログラミングに関する高いスキルを有している場合が多く、その中でも合格率が7割程度ということなので、専門家にとってもなかなか厳しい資格だといえるでしょう。
E資格講座の選び方のポイント
E資格受講のためには、JDLA認定プログラムのセミナーを受講する必要があります。
20社ほどがセミナーを開講しているため、どれを受ければ良いか悩んでしまうことでしょう。
ここでは、E資格講座を選ぶポイントについて解説します。
価格
まずは、価格が重要です。
JDLA認定プログラムの価格はピンキリで、10万円を切るものから40万円を超えるものまでかなり広範囲です。
ただし、価格が安いからといって内容が充実していないわけではありませんし、逆に高いからといってサービスが手厚かったり内容が充実していたりするとも限りません。
価格は抑えつつ、自分のレベルや好みに合わせたものを選定するようにしましょう。
受講方法
E資格講座にはさまざまな受講方法がありますが、オンライン形式のものがおすすめです。
講座の中では、複雑なプログラミングを行うものや、動画視聴によって学習するものなどありますが、時間や場所の制約があると勉強の効率が低下してしまいます。
好きな場所やデバイスを選ぶことで、学習のモチベーションの維持につながり、無理なく学習が続けられるためおすすめです。
前提知識
講座によっては、前提知識が必要なものがあります。むしろ、前提知識を必要としている講座の方が多いでしょう。
ディープラーニングの知識に自信がある方以外は、ついていけなくなってしまう心配があります。
したがって、自信のない方や専門外の方は、「前提知識不要」というセミナーを選ぶことをおすすめします。
初めの段階からつまずいてしまうと、最終的に学習の定着率が下がってしまいます。
AVILEN『全人類がわかるE資格コース』とは
AVILENの『全人類がわかるE資格コース』はE資格向けのセミナーとして人気です。まずは、その特徴や概要について解説します。
特徴
AVILENのJDLA認定プログラムセミナーの特徴は次のとおりです。
すぐに相談できる
AVILENは、学習サポートが充実していることが特徴です。
些細なことでもプロの講師にチャットで質問できるため、少し疑問に感じたことでもクリアにさせることができます。
課題の添削も質問も無制限にできるので、気兼ねなく相談することができ、学習の定着率が高められます。
内容をオーダーメイドできる
オンラインで動画視聴による学習ができるため、自分の理解している部分はスキップし、苦手なところを集中して何度も視聴することができるなど、自分のレベルに合わせて学習ペースをコントロールできます。
また、分野ごとに全530問以上の試験対策問題が受けられるので、特に集中的に勉強したい分野を繰り返し学習することができます。
スピードコース・模試など、必要に合わせたコース選択もできるなど、目的に合わせた受講内容を選択できます。
受講方法
AVILENのセミナーは、オンラインに特化しています。講義・テスト・質問対応まですべてオンラインで完結できるため、自宅や好きな場所で勉強することができます。
また、PC・スマートフォン・タブレットで視聴可能なので、移動中や空き時間を使って効率良く学習可能です。
必要な前提知識
AVILENのセミナーは、次の前提知識が必要となっているため、初学者がいきなり受講するのはハードルが高くなっています。
基本コースでは、高専卒業程度の前提知識が必要となるため、完全にディープラーニングの知識のない初学者にはおすすめできません。
- 数学:関数・数列・微分積分・線形代数・情報理論の参考書例題レベル
- 統計学:統計検定2~3級レベル(期待値・分散・確率・ベイズの定理など)
- Python:for文・if文・関数・クラス・Numpy・Pandasなどの基本文法
- 機械学習:Scikit-learn・SVM・線形回帰・教師なし学習などの実装
ただし、初学者のための基礎講座が用意されており、数学・統計学・Python・機械学習を学ぶことができます。
受講期間
AVILENのセミナーの学習時間は150~200時間が目安となっています。
学習ペースや元々のレベルにもよりますが、毎日2時間の学習で2.5~3.5ヶ月程度となります。
なお、サポート期間が6ヶ月となっているため、毎日1時間以上学習する必要があります。
万が一サポート期間が切れてしまった場合でも、6ヶ月延長可能なサービスも設けられています。
費用
AVILENのセミナーは下記の料金形態となっています。
- E資格+基礎講座セット:171,600円
- E資格講座:149,600円
- E資格オンライン模試:16,280円
合格率
AVILENの「全人類がわかるE資格講座」の合格率は、下記のように85%前後となっています。
- 2021 #1:94.2%(他社平均:73.6%)
- 2021 #2:90.3%(他社平均:70.4%)
- 2022 #1:86.7%(他社平均:70.4%)
- 2022 #2:89.1%(他社平均:68.3%)
- 2023 #1:84.1%(他社平均:70.0%)
- 2023 #2:80.9%(他社平均:66.3%)
他社平均と比較すると、かなり高い合格率となっています。
AVILEN『全人類がわかるE資格コース』の評判・口コミは?
AVILENを実際に受講した方はどのように感じているのでしょうか?
ここでは、AVILENに関するポジティブな意見とネガティブな意見を見比べてみましょう。
ポジティブな評判・口コミ
ポジティブな評判や口コミには、次のようなものがあります。
- 受講システムや講師の対応含め、出し惜しみないという感じ
- 試験前の追い込みでは多角的な視点から大量に問題を出してもらえた
- 6週間で合格できるほど、カリキュラムの質が高かった
- 1回の開発課題でも学ぶ内容が多かった
- インターネットで調べても出てこないような、細かな疑問をチャットで解決できた
ネガティブな評判・口コミ
ネガティブな評判や口コミには、次のようなものがあります。
- 実践的な演習をガリガリやるかと思ったら、初学者向けの内容が多かった
- 試験間際は質問が殺到しているのか、チャットでの対応が間に合ってなかった
- 一通りpythochを触れている人にとっては、課題の量が多すぎるし、講義が冗長で内容が薄いように感じる
- ある問題に対する質問に対して、別の問題の説明をすることがあった
他のおすすめのE資格講座と評判・口コミは?
JDLA認定プログラムは、AVILEN以外にも他社あります。
ここでは、おすすめのE資格講座の特徴や評判・口コミを紹介します。
セミナー名 | 社名 | 価格 | 特徴・ポイント | 受講形式 | 開催場所 | 講座時間・回数 | 教材・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
E資格対策ディープラーニング短期集中講座 | AI研究所 |
184,800円~ ↓ キャンペーン価格 76,780円~ |
|
対面 オンライン |
東京 オンライン |
最短4日間 | 提供あり |
E資格対策講座 | Aidemy |
327,800円 |
|
オンライン | オンライン | 3か月 | 別途お問い合わせ |
E資格講座 | AIJobColle |
123,024円~ ↓ キャンペーン価格 61,512円~テスト費用 数学:5,500円 機械学習:5,500円 |
|
オンライン | オンライン | 月間最低30時間 | 別途お問い合わせ |
E資格講座 | ラビットチャレンジ |
月謝制 3,300円 入会金 22,000円 |
|
オンライン | オンライン | 41時間 | 別途お問い合わせ |
AI研究所
AI研究所では「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」というJDLA認定プログラムのセミナーを開講しています。
その名のとおり、短期間で受講できることに加え、前提知識がなくても理解できるような事前学習が用意されているなど、さまざまなレベルの方におすすめです。
また、受講方法もeラーニング・オンライン・会場受講の3つの形態があり、仕事などの都合に合わせて場所や時間の融通をきかせることができます。
さらに、キャンペーン期間に受講すれば、76,780円(eラーニング)通常の講座に加えて有料(52,800円)のフォローアップ講習まで受講できるので、金額的に大きなメリットがあります。
Aidemy
AidemyのE資格対策講座は、数学・プログラミングなどの予備知識なしでもE資格対策ができるため、初学者に人気があります。
講座を通して、コーディング環境の構築が必要なく、いきなり実践的な学習を始められます。
さらに、合格保証制度を設けており、万が一不合格となった際には2回目のE資格試験までのサポートを継続して受けられます。
また、通常であれば327,800円と高額な受講料ですが、国からの補助金(専門実践教育訓練給付金制度)により、10万円未満で受講が可能になるため、金額的な負担は軽減できます。
AIJobColle
AIJobColle(AIジョブカレ)のE資格講座は、巣籠悠輔氏というディープラーニング界隈で著名な専門家が監修しています。
ハンズオンセミナー形式で、実践経験の擬似体験ができるので、現場でも役立てられるほどの実務経験が養えます。
最低限のサポート体制は整備されていますが、他のセミナーに比べると若干見劣りします。ただ、ある程度の知識があれば難なく乗り越えられます。
また、受講料金が123,024円となっており、他のJDLA認定プログラムのセミナーと比べても安めの水準となっています。
ラビットチャレンジ
ラビットチャレンジのE資格講座の特徴は、なんといってもその超破格な料金設定です。なんと月額3,300円で受験できるため、他の講座は比べ物にならないほどの低価格設定です。
講義の内容は合計41時間とかなりシンプルな内容になっており、元々かなりの前提知識や実践経験などがあって自信がある方にはおすすめです。また、基本的なサポート体制がないため、サポートに期待する方にはおすすめできません。
AI研究所のE資格対策ディープラーニング短期集中講座の口コミ
E資格の対策について短期で行える集中講座がありますが、どのような講座なのか、不安に思う人もいるのではないでしょうか。実際の評判や口コミを紹介します。
E資格を受験してみたいけれど、そんなに時間がとれないから短期間で集中的に勉強をしたいという人には、「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」がおすすめです。ですが、実際どうなのかはやはりやってみないと分からないですよね。ですので、実際に取り組んだ人の口コミや評判を紹介します。
本試験合格スコア 292点
どうゆうところが重要で、テストに出やすいのか、テスト直前は集中して勉強できました。フォローアップ対策もして頂いたので、より理解も深まりました。
本試験合格スコア 266点
セミナーの内容が受験対策的な内容にもなっていたことが功を奏したように思う。短い期間で集中的に勉強するという点ではよくまとめて頂いている内容かと思う。
本試験合格スコア 300点
セミナーで事前に知識を得ることができたためその後の書籍などで自己学習することができた。MobileNetやtransformerの問題は難しかった。
本試験合格スコア 359点
理解できない箇所を徹底的に潰すことで、知識を関連性をもった体系として理解できたことが、受験に大いに役立ったと思います。
まとめ
AVILENのE資格対策講座は、合格率の高さやオンラインに特化していることが特徴でした。
ただし、前提知識が必要な点や、受講料が若干割高なことが難点です。
前提知識が不要でキャンペーン期間では10万円を切るAI研究所の「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」は、それらの難点を補完しています。
どちらか悩んでいる方は、ぜひキャンペーンサイトから内容をチェックしてみてください。
DXを推進したいと考えられていても、AIについての知識が不足しているため、どう進めたらよいか迷われているかもしれません。
AIに関する知識を深めることは、AIプロジェクトを成功に導くために不可欠です。
企業向けDX・AI人材育成サービスでは企業様向けにAIコンサルティングを提供しており、専門家が直接ご連絡いたします。お気軽にお問い合わせください。