AI検定として注目度の高い「E資格」の受験の必須項目である「JDLA認定プログラム」のセミナー選び方について紹介します。
これを読めば、多種多様なセミナーからどれを選べばいいのかがわかります。
今後のE資格のJDLA認定プログラムを受けるときの情報の整理をするために参考にしてみて下さい。
JDLA認定E資格セミナーとは?
JDLA(一般社団法人 日本ディープラーニング協会)が、ディープラーニングの理論を理解し、それを用いて実装する能力を持つ人材を育成のためE資格が生まれました。
ディープラーニングとは、人間が行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習の手法のひとつです。AI(人工知能)の急速な発展を支える技術であり、自動運転車においてもカギとなっているのもディープラーニングです。
そして、そのE資格取得をサポートするために設営されたセミナーが「JDLA認定プログラム」です。E資格の資格試験を受験するために受講しなければいけないセミナーでもあります。
E資格セミナー受講後のE資格受験の流れ
JDLA認定のE資格セミナーを受けた後はどうしたら良いのか、受験の流れまでを解説します。
- 受験日の2年以内にJDLA認定のE資格セミナーを受講する
- 受講が完了したら「修了認定」がもらえる
- 終了認定に記載の「修了者ナンバー」と「認定プログラム事業者名」「修了日」を控える
- 「修了者ナンバー」「認定プログラム事業者名」「修了日」を受験当日に入力
- E資格受験
このような流れでE資格の受験が可能です。ぜひ受験当日までの参考にしてください。
JDLA認定E資格セミナー【15選】
それではE資格に必須のJDLA認定プログラムのセミナーを比較したので見ていきましょう。
運営元 | セミナー名 | 受講形式 / 料金(税込) | 受講完了日数 | 前提知識 | 備考 |
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AI研究所 | E資格対策ディープラーニング短期集中講座 |
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4日(26時間) |
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キャンペーン割引あり |
株式会社スキルアップNeXt | 現場で使えるディープラーニング基礎講座 |
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3ヶ月~ |
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専門実践教育給付金の対象 |
株式会社zero to one | JDLA「E資格」向け認定プログラム |
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60~100時間 |
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「機械学習」「ディープラーニング」の全ステップの課題修了が必須 |
E資格認定プログラムスピードパッケージ | 71,500円 | 40〜80時間 |
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演習課題に全問正解が修了要件 | |
E資格 for Global AI Engineer | 71,500円 | 20〜50時間 | 「Machine Learning Specialization」・「Deep Learning Specialization」の修了証提出が必須 | 演習課題に全問正解が修了要件 | |
株式会社STANDARD | AIエンジニアリング講座+E資格対策講座 |
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委託先事業者による |
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他事業者への委託によるオンライン講座 (富士通ラーニングメディア・東芝ビジネスエキスパート・日立アカデミー・NTTラーニングシステムズ) |
株式会社すうがくぶんか | Deep Learning 入門(JDLA E資格対応) |
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5ヶ月 |
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Study-AI株式会社 | 3ヶ月で現場で潰しが効くディープラーニング講座 |
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41時間 |
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NABLAS株式会社 | -DL4E-ディープランニング基礎講座 |
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6日 |
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株式会社アイデミー | Aidemy E資格対策講座 |
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3ヵ月 |
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エム・ティ・ストラテジー株式会社 | 【E資格対応】ゼロからわかるやさしいディープランニング講座 |
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8.5時間(動画視聴) |
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全112問の修了試験を用意(正答率90%で合格) |
株式会社eduleap | E資格対策講座 |
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100時間 |
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法人向け |
株式会社キカガク |
ディープラーニングハンズオンセミナー |
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3日 |
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ハンズオン/Eラーニング形式どちらも対応可 |
エッジテクノロジー株式会社 |
E資格対応パッケージプラン講座 |
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6ヵ月 |
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教育訓練給付金:最大70%OFF |
株式会社AVILEN |
全人類がわかるE資格講座 |
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2~6ヵ月 | プランごとに異なる |
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株式会社Fusion One |
ディープラーニング講座 |
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6ヵ月 |
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【E資格受験の必須条件】 JDLA認定プログラム(当講座)受講を修了し、最終試験に合格 |
株式会社 Present Square |
AIエンジニア育成講座 |
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価格を重視するならE資格対策ディープラーニング短期集中講座のeラーニングですが、内容にもE資格対策ディープラーニング短期集中講座をおすすめします。
特に内容がわかりやすく、例題も解かせてもらえるので初心者から上級者まで学べるE資格セミナーになっています。
さらに、この15社のE資格セミナーを詳しく解説していきます。
1.E資格対策ディープラーニング短期集中講座
E資格対策ディープラーニング短期集中講座はサポート体制が充実しています。
他のセミナーと比べたメリットは以下です。
- 数学やプログラミングなどの事前知識は必要なし
- 受講したセミナーはオンラインで何度も復習が可能
- 他のセミナーに比べて価格が安い
4日間・全部で24時間のハンズオン形式の短期集中講座です。
通常会場での開催と、北海道から沖縄まで受講場所を問わずに受講が可能な、オンラインセミナーも完備されています。
前提スキルは必要ないのですが、それでも不安な人のためにオンライン事前学習を受けることができます。オンライン事前学習では初回の講義の前に、数学やPythonの基礎を学ぶことができます。
不安なところがあれば専属の講師が個別の質問に答えてくれますし、やむなくセミナーを休んでしまった場合でも振替や動画学習でカバーできるのでかなり手厚いです。
コストも他のセミナーが20万円台のセミナーが多いのに対し、AI研究所の短期集中講座は非常に安くコスパがいいです。
受講形式 | 価格(税込) | キャンペーン価格(税込) |
会場受講 | 206,800円 | 138,600円 |
ライブウェビナー | 206,800円 | 138,600円 |
eラーニング | 184,800円 | 76,780円 |
2.現場で使えるディープラーニング基礎講座
スキルアップAI株式会社の「現場で使えるディープラーニング基礎講座」は、E資格取得のためのスキルだけではなく、プログラミング言語での実装ができるスキルも身につくものとなっています。
3.E資格向け認定プログラム
株式会社zero to oneの「E資格向け認定プログラム」では、基礎レベルから実践レベルまでをすべてオンラインで完結するセミナーで、完全マイペースに受講できます。ただ、受講するには微分積分や確率統計などの基礎知識やプログラミング知識が必要だったり、Machine Learning Specializationなどの終了証の提出が必須なので注意しましょう。
4.AIエンジニアリング講座+E資格対策講座
株式会社STANDARDの「AIエンジニアリング講座/E資格対策講座」では、E資格が取得できるだけでなく、3か月でAIエンジニアになれるほどの実力が身につけられます。
法人特化のセミナーとなります。
5.Deep Learning 入門(JDLA E資格対応)
株式会社すうがくぶんかの「Deep Learning 入門」は、ディープラーニング初心者も受けることが可能ですが、JDLA認定のE資格前に受けられるセミナーとしても利用できます。
ディープラーニングやAI系の数学にそこまで詳しくなくて、自信がない人はこちらのセミナーを受けるのも良いでしょう。
しかし、上級者には物足りない部分があるかもしれないのであくまでも初心者向けのE資格セミナーと理解しておきましょう。
6.3ヶ月で現場で潰しが効くディープラーニング講座
この講座を通じて、ディープラーニングの基礎知識だけでなく、具体的な応用技術や業界での最新トレンドについても理解を深めることができます。
質疑応答の時間も設けられているため、自分が抱えている疑問や課題について質問する機会もあります。
さらに、3ヶ月という期間は、新たな知識を吸収し、それを現場で活用するための十分な時間と言えます。
7.-DL4E-ディープランニング基礎講座
この講座は、一般的なディープラーニングの講座とは一味違い、独自の視点からディープラーニングを学ぶことができます。NABLAS株式会社は、AIやデータサイエンスの専門家が集まる企業であり、その豊富な経験と知識を活かした質の高い講座内容が期待できます。
8.Aidemy E資格対策講座
JDLA認定プログラムとして、E資格試験の対策を行います。
機械学習、ディープラーニングを中心とした最新技術についての理論を学び、豊富な演習問題で機械学習モデルの実装スキルを磨きます。
なお、一定の条件を満たした方向けに、受講開始した日以降に実施される2回目のE資格試験までを継続サポートする、業界唯一の合格保証制度があるようです。
9.【E資格対応】ゼロからわかるやさしいディープランニング講座
この講座はブラウザから専用Webサイトで受講できるeラーニング形式となっており、講義動画視聴や演習問題がすべてオンラインで完結しているため、自分の好きな時間に好きな場所で学ぶことができます。
10.E資格対策講座
この講座は、JDLA理事の藤吉弘亘教授監修で最新かつ確かな内容の試験対策が可能となっており、さらに専任講師によるハイクオリティな動画で効率的に学習できます。
また、 数学講座もあり、実務に強いAI人材を育成する講座となっています。
11.ディープラーニングハンズオンセミナー
この講座は、ディープラーニングのモデルを実現するために備えておくべき基本的なスキルをハンズオン形式もしくは、eラーニング形式で習得できます。
12.E資格対応パッケージプラン講座
AIジョブカレでE資格の受験資格を得るために必要な3講座の動画受講がセットになった講座です。カリキュラムには、E資格に必要な「Python+数学講座」「機械学習講座」「ディープランニング講座」が含まれており、さらに最新のシラバス・出題範囲・出題傾向がしっかりと網羅され、自分のペースで学習を進めることが可能な講座となっています。
13.全人類がわかるE資格講座
この講座は、E資格7期連続合格者数No.1、合格率86.7%達成や、大手企業など100社以上に導入した実績があり、安心して受講いただくことができます。
また、この講座は、経済産業省の「第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル)」の認定講座となっており、AI分野においてITスキル標準(ITSS)のレベル4相当のスキルを学ぶことができるようです。
14.ディープラーニング講座
この講座は、JDLA認定プログラムであり、AI・ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を学習できます。
また、eラーニング形式となっているため、自分のペースで学習を進めることが可能な講座となっています。
15.AIエンジニア育成講座
この講座は、「講義」と「コード演習・確認問題」をカリキュラムごとに繰り返すことで理解を深める内容となっており、全講義の学習後に修了課題と修了試験が用意されています。
合格後に修了申請を行い、認定されるとE資格の受験が可能になります。
他の教育機関のJDLA認定のE資格セミナーについては、JDLAの公式ホームページで紹介されています。
JDLA認定E資格セミナーの賢い選び方
今ではE資格のセミナーもどんどん増えていて、どのセミナーを選んでいいか迷ってしまいますよね。下記3点を軸にして比べてみると良いでしょう。
- セミナーの受け方
- 料金・価格
- 各セミナーの内容
E資格セミナーの選び方①セミナーの受け方
セミナーの選び方の中で一番大事です。
ホームページや資料見て受講したいと思っても、会場に通えるか環境が整っているかで方法は変わっていきます。
セミナーの受け方は大きく分けて二つあります。
会場に行って直接教えてもらう対面学習方法と、オンライン学習という方法です。
対面学習
一つ目の直接教えてもらう方法は、会場が東京・大阪・名古屋など限られた都市でしか開かれていません。ですので、会場へ行くのに時間の都合が取れなかったり、地方に居住していたりする人は向いていません。
ただ、メリットもあって講師が近くにいるので質問がすぐに聞けたり、会場の雰囲気によってモチベーション向上につながったりといい面もたくさんあります。
会場まで行ける余裕がある人はこの方法をとるべきだと思います。
オンライン学習
もう一つのオンライン学習という方法は、主に動画を見て勉強するスタイルです。
直接教えてもらうことが難しい人はこの学習方法をとるべきで、自分の好きな場所で好きな時間でできるので良いと思います。
しかし、近くに一緒にやる人がいないので、モチベーションが保てるかが問題です。
保てるか保てないかプログラムの効果に大きな差が開きます。
E資格セミナーの選び方②料金・価格
E資格セミナーの価格帯はピンキリで、20万円を切るセミナーもあれば、50万円を超えるセミナーまであります。料金を重視して選んでいる方が多いと思いますが、この項目はあとから説明する授業内容と合わせて、考えることをお勧めします。
料金が安いセミナーでも、質の高い内容を提供しているセミナーもありますので、高いから良い・安いから良いと思い込まないようにしましょう。
E資格セミナーは料金価格より中身やサービス・フォローなどで選んだ方が良いです。
E資格セミナーの選び方③セミナー内容
E資格のセミナーといっても、どこも同じようなことを教えているわけではありません。
セミナーによってどこを重視しているのか、どんなところを教えてくれるのかはさまざまなので、きちんとセミナー内容も確認しておきましょう。
JDLA認定E資格セミナーを効率よく受けるコツ
E資格のセミナーは、ただ受けるだけでは合格できない可能性があります。
下記のコツを参考にして、しっかりE資格に合格できるように受験しましょう。
ノートを取りながら受講しよう
E資格のセミナーは分かりやすく教えてくれますが、特に対面やライブウェビナー等だと一度聞いたことを忘れてしまう可能性があります。
どんな些細なことでもノートに書き留めておいて、後から見返せるようにしておきましょう。
また、ノートを書いていて理解できなかった部分に線を引いておくと、後から課題をゆっくり解決できます。
質問をしよう
多くのE資格セミナーでは質問を受け付けていたり、受講後のフォローがあります。
その際に本当に理解できなかった部分はきちんと質問しておくと良いでしょう。
質問をすることでさらにE資格セミナーのコストパフォーマンスが良くなります。
なるべく知識をつけてから受講しよう
E資格は全く知識がない状態だと、セミナーの内容が全く理解できず終わってしまう場合があります。AIプログラミングについての簡単な知識や、数学については最低限確認しておくと良いでしょう。
JDLA認定E資格セミナーまとめ
今回はE資格のセミナーを比較してみましたがいかがでしたでしょうか。
JDLAの公式ホームページでは、新たなE資格認定プログラムの業者の募集を行っていて、今後も新しいセミナーが追加されていくことになりますので、新しい情報は随時チェックしてみてください!
E資格に合格したいなら、セミナー選びもとても大切です。
ぜひ今回の比較表を参考にして好きなE資格セミナーを選んでみてください。