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Raise3Dとは?特徴・値段・導入事例

Raise3Dは、業界をリードする3Dプリンターブランドの一つです。高性能と幅広いラインナップ、コストパフォーマンスが魅力的で多くの企業が採用しています。
今回は、Raise3Dの特徴やラインナップ、さらには実際の導入事例を紹介していきます。

Raise3Dはどんな3Dプリンター?

Raise3Dは業務用の3Dプリンターブランドです。
ハードウェア、ソフトウェア、フィラメントに関するノウハウ使用した開発を行っており、高品質なスペックとコストパフォーマンスを実現しています。そのため、Raise3Dは多くの企業の開発、製造、研究の現場で広く活躍しています。
Raise3Dは数々のモデルがラインナップされており、エントリーモデルから業務用、産業向け大型3Dプリンターまでを取り揃えています。

Raise3Dの特徴は?

ここではRaise3Dの特徴について紹介します。

高品質と高精度

Raise3Dは高精度の造形能力に長けているブランドです。特にProシリーズは、他の3Dプリンターと比べても精密な造形を行うことが可能です。
具体的にはRaise3D Proシリーズの3Dプリンターは、微細なディテールまで忠実に再現する能力を持っており、最小0.01mmの積層ピッチの高解像造形によって作成されます。

様々な材料を使って造形ができる

Raise3Dは、様々な材料を使用することが可能です。例えば、樹脂から炭素繊維複合材料まで対応しており、これにより非常に高い強度や耐久性を持つ部品の製造も手軽に行えるようになっています。
様々な材料が使えることは、製品開発の現場で重要となります。
例えば、プロトタイピングの段階で異なる物性を持つ部品のテストが必要な場合や、特定の環境条件下での使用を想定した製品の開発時など、あらゆる要求に応えられる材料を選択できることはRaise3Dの大きな利点となります。

デュアルヘッドが使用できる

シングルヘッドのプリンターでは、一度に一種類の材料や色しか使用することができませんでしたが、Raise3Dのデュアルヘッドを備えたプリンターでは、2つの異なる材料や色を同時に使用して造形することが可能となります。
これにより、製品のプロトタイピング時に、外見と機能性を同時にテストすることが可能です。
また、デュアルヘッドのもう一つの利点は、サポート材料を使用できることです。
例えば、複雑な形状のオブジェクトを造形する際、形状が崩れないように一時的に補強材料を追加する必要がありますが、デュアルヘッドを使用することで、3Dプリンターを止めて材料を追加する必要がありません。

Raise3Dの値段とラインナップ

Raise3Dには様々な製品があり、それぞれに違う特徴があります。

Raise3D Pro3

Raise3D Pro3は、Proシリーズの中でも最高峰モデルです。
この機械のフレームワークは、高剛性のフルメタルフレームとZ軸ロッドを採用し、ダイレクト方式の軽量で重心が最適化されたエクストルーダーを特長としています。さらに、平面内の温度差が少なく、反りを最小限に抑えるヒートベッドや高品質の純正フィラメントが採用されています。
この3Dプリンタは、日本OFPによって認証された多種多様なサードパーティ製のフィラメントをサポートしており、使用者は用途に合わせて最適な材料を選ぶことが可能です。
造形作業の効率化を追求し、自動レベリングやフレキシブルなビルドプレートといった多彩な機能が装備されています。
メンテナンスの容易さも考慮されており、例えば高トルク仕様のエクストルーダーやツールレスで取り外し可能なカートリッジ式ホットエンドなどがあります。
さらに、Raise3D Pro3はIdeaMakerという高機能なスライサーソフトウェアとのシームレスな連携が実現されています。このスライサーは、STLデータを簡単にインポートして材料を選択するだけでスライスが可能であり、詳細なパラメータ制御や柔軟なサポート生成が可能です。
安全性や利便性の面でも、Raise3D Pro3はユーザーを考慮した設計となっています。例えば、停電時でも造形位置から再開できる機能や、動作時の音が50db以下という低騒音設計、さらにはHEPAフィルターの搭載など、安心して長時間の使用が可能です。
値段:1,097,800円(税込)

Raise3D Pro3 Plus

Raise3D Pro3 Plusは、先ほど紹介したRaise3D Pro3と同じ特徴を持っています。
ただし、Z方向造形エリアを拡大しておりさらに大きな造形が可能です。
値段:1,507,000円(税込)

Raise3D E2

Raise3D E2の特徴として、IDEX(独立型デュアルエクストルーダー)があります。この技術により、ミラーモードと複製モードの2つの造形モードを利用できます。
ミラーモードでは、対象の3Dモデルとその左右対称のモデルを同時に生成することで、印刷時間の短縮と生産性の向上が実現されます。
一方、複製モードでは、両方のエクストルーダーを使用して同じモデルを同時に印刷することで、生産能力を倍にすることが可能です。
Raise3D E2は造形の品質を確保するための機能も豊富にあります。
自動ベッドレベリング機能は、造形プラットフォームの水平を自動的に測定し、ノズルとベッドの間の距離を維持して均一な造形エリアを作成します。この機能により、エクストルーダーは造形表面の微細な変化にも対応可能となり、ベッドの接着力と造形品質が向上します。
また、業界初のビデオアシストオフセットキャリブレーションシステムを採用しています。これにより、ユーザーはビデオガイドを参考にして、より正確な造形を行うことができます。
造形サイズは13×9.4×9.4インチ(330×240×240 mm)と大きく、多様なプロジェクトに対応可能です。
Raise3D E2は、安全面にも配慮されており、ドアが開かれると自動的に印刷が一時停止される機能や、省電力ボタンによるエネルギー節約機能、停電時に造形作業を自動保存・再開する機能などが備わっています。
さらに、Raise3D E2は20種類以上のフィラメントに対応しており、直感的なユーザーインターフェースには、7インチの大型タッチスクリーンが搭載されており、造形モデルの選択や各種設定が簡単に行えるのが魅力です。
値段:547,800円(税込)

Raise3D E2CF

Raise3D E2CFは、Raise3D E2と特徴はおなじですが、強化繊維複合樹脂に対応しているため、更に幅広い種類の造形をしたい人向けのモデルです。

Raise3Dの導入事例

Raise3Dの導入事例は実際にどのような事例があるのか、代表的な事例を2つ紹介します。

①オートモーティブ業界のプロトタイピング

  • 企業: 大手自動車メーカー
  • 使用製品: Raise3D Pro3
  • 目的: 新型車の部品のプロトタイピング
新型車の部品デザインの検証のため、Raise3D Pro3を導入。フレキシブルビルドプレートや軽量化されたヘッドユニットの機能を活用し、部品のデザインや機能性を高速で確認できるようになりました。
Raise3D Pro3の導入により、製品開発のサイクルが短縮され、市場導入までの時間が大幅に削減することが可能になりました。

②教育機関での研究サポート

  • 企業: 大学の研究所
  • 使用製品: Raise3D Pro2
  • 目的: 学術研究のための複雑な構造の模型製造
研究所は、学術研究のために、複雑な3D構造の模型を必要としていました。そのため、Raise3D Pro2のデュアルヘッドを活用し、2色造形や可溶性サポート材の使用で、高解像度の模型を効率的に製造。
Raise3D Pro2の導入により、研究の進行をスムーズに進めることができました。

導入事例の動画も参考にしてみてください

Raise3Dの使用目的を整理する

Raise3Dの3Dプリンターについて紹介しましたが、購入を考えている人は使用目的を整理することが大切です。
3Dプリンターの値段は安い物ではありません。無理に高性能の商品を買う必要はないため、買おうとしている製品が自分に合っているのか考えた上で検討してみてください。

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