表計算ソフトのエクセルでは、予定表や家計簿などを作る際に、曜日を表示させる必要が出てくるでしょう。エクセルで曜日を表示させる方法は複数あり、それぞれ手順や設定などが異なります。その方法を、詳しく確認していきましょう。
エクセルで曜日を表示する方法
エクセルで曜日を表示させる方法は、大きく分けて2通りです。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
エクセルで曜日を表示させる方法1.TEXT関数を使用する方法
エクセルで曜日を表示させる方法の中でもオーソドックスなのは、TEXT関数を使用する方法です。
- 任意のセルに、曜日を表示させたい日にち(例として、「A2」タブに「2023/1/1」)を入力
- 曜日を表示させたいセルに、「=TEXT(A2、”aaa”)」と入力
これで、「日」と表示されるはずです。
「A2」が曜日の元となる日にちが入っているセルで、「aaaa」はエクセルで曜日を表示する形式を意味しています。
また、セルを指定する代わりに「TODAY()」を使用し、「=TEXT(TODAY(),”aaa”)」という風に入力すると、エクセルを使用しているその日の曜日を表示させることが可能です。
エクセルで曜日を表示させる方法2.セルの書式設定を変更する方法
TEXT関数を使用する場合、元となる日にちを別のセルに用意しなければなりません。
そうではなく、曜日だけを表示させたいのであれば、セルの書式設定を活用するという方法もあります。
- あらかじめ日にちが入力されているセルを右クリック
- メニューから「セルの書式設定」を選択
- 「表示形式」タブから分類の中の「ユーザー定義」を選択
- 種類を選択できるようになるので、「aaa」と入力
そうすると、曜日だけが表示されるようになります。
「2023/01/01」というセルの書式を変更したら、表示されるのは「日」です。
エクセルで曜日を自動表示する手順
エクセルで、セルの書式設定を活用した曜日の自動表示をする場合、ホーム画面から行うことも可能です。その手順を詳しく解説します。
「ホーム」タブから「セルの書式設定」を選択
- 「ホーム」タブを開く
- 「数値」のグループ右下にあるボタンを押す
- メニューに出てくる「セルの書式設定」を選択
そうすると、書式設定画面が開きます。
「ユーザー定義」で曜日の表示形式を設定
セルの書式設定画面が開けたら、「表示形式」タブの「ユーザー定義」で種類を変更することで、曜日を表示できるようになります。
その際に「aaa」だけを入力すると、表示されるのは「日」のような短縮された曜日だけです。
その他に、日にちと曜日を同時に表示させることもできます。
- ユーザー定義の種類選択で、「aaa」の代わりに「yyyy/m/d(aaa)」と入力
そうすると、年月日と曜日が同時に表示されます。
「2023/01/01」が元の表示だった場合は、「2023/01/01(日)」となるはずです。
また、ユーザー定義を「yyyy”年”m”月”d”日”(aaa)」に変更すると、「2023年1月1日(日)」のような表示にもできます。
オートフィル機能を使って自動で曜日を表示
セルの書式設定を使用した方法は、そのままだと、ひとつのセルにしか曜日を表示させることはできません。しかし、オートフィル機能を使えば、自動で曜日を表示させることが可能です。
- 設定の変更によって曜日を表示させたセルを選択
- 右下にある黒い四角をドラッグ
そうすると、曜日が連続する形で何日分も表示させられるでしょう。
表示されているのは曜日ですが、セルに入力されているのは日付なので、オートフィルによって日付は1日ずつずれていく形です。
したがって、日付を元にした曜日の表示も、同じ日が続くのではなく、日曜日から土曜日までが循環していきます。
エクセルでの曜日の表示形式のカスタマイズ
エクセルで曜日を表示させる場合、表示形式をカスタマイズすることができます。
その方法を確認していきましょう。
「aaa」で「月」「火」「水」と表示させる
ここまで解説してきた、エクセルを曜日を表示させる手順で、「aaa」というものを使用してきました。これは曜日を表示する形式のことで、文字そのものには意味はありません。
「月」「火」「水」という風に、短縮された曜日を表示させたいのであれば、「aaa」を使用するとおぼえておきましょう。
これはTEXT関数を使用する場合も、セルの書式設定で曜日を表示させる場合も変わりません。
「aaaa」で「月曜日」「火曜日」「水曜日」と表示させる
「月」「火」「水」のように短縮されたものではなく、正式な「月曜日」「火曜日」「水曜日」といった形で曜日を表示させたいのであれば、「aaa」ではなく「aaaa」を使用します。
例えば、「A2」タブに「2023/1/1」と入力されている状態で、別のセルに「=TEXT(A2、”aaaa”)」と入力すると、表示されるのは「日曜日」です。
それと同様に、セルの書式設定のユーザー定義で「yyyy/m/d(aaaa)」と入力したら、「2023/01/01」が「2023/01/01(日曜日)」となります。
「ddd」で「Mon」「Tue」「Wed」と表示させる
「aaa」や「aaaa」は、あくまでも日本語で曜日を表示させる時の形式です。
英語で曜日を表示させたい場合は、「ddd」を使用します。
特に難しい手順はなく、「aaa」の部分を「ddd」に置き換えるだけです。
それだけで、「Mon」「Tue」「Wed」といった短縮英語の曜日表示になります。
「dddd」で「Monday」「Tuesday」「Wednesday」と表示させる
日本語の設定で、「aaa」を「aaaa」に置き換えると、正式な表示になります。
それと同じように英語表記も、「ddd」を「dddd」に置き換えると、「Monday」「Tuesday」「Wednesday」といった形の正式な表示が可能です。
日本語表示と英語表示はどちらも仕組みが同じなので、形式に使用するアルファベットは3文字が短縮、4文字が正式と覚えておくと良いでしょう。
曜日が表示されない時の対処法
エクセルでは、正しい手順であっても、曜日が正確に表示されないことがあります。
その時の対処法について、解説します。
TEXT関数で正しく表示されない場合
TEXT関数では、オートフィル機能を使って、曜日を連続させることが可能です。
ただ、TEXT関数で曜日を表示させるためには、元となる日にちが入力されているセルが必須です。
もし、日にちのセルが途中で途切れていると、曜日は循環せず、同じ表示が続いてしまうことになります。
その場合は、日付のセルを延長させると良いでしょう。
また、日付のセルと曜日のセルを縦あるいは横に並べ、両方を選択した状態でオートフィルを使うという手も効果的です。
また、TEXT関数は、「=TEXT(A2、”aaa”)」という風に書かなければなりませんが、「”」を打ち忘れてしまう恐れがあります。「”」が省かれた、「=TEXT(A2、aaa)」のような形だと、エラーが起きて曜日は表示されません。
TEXT関数に慣れていない人はやってしまう可能性が高いミスなので、注意しましょう。
セルの書式設定は後から曜日を表示させることで修正可能
セルの書式設定を活用して曜日を表示させる場合、曜日が正確に表示されない恐れがあります。
特に、「yyyy/m/d(aaa)」のように、日にちと曜日を同時に表示させる設定に起こりやすいエラーです。
その場合は、改めてセルの書式設定をやり直すことで、正しい曜日が表示されるでしょう。
状況に応じた方法で曜日を表示させましょう
エクセルで曜日を表示させる方法は、大きく分けて2通りあります。
それぞれ具体的な手順が違うため、活用できる場面も異なります。
したがって、両方の手順を詳しく知っておいて、状況に応じて最適な方を選べるようにすると良いでしょう。
- Excelを使って転職したい・基本操作を知りたい→Excel基礎セミナー
- Excelでマクロ・VBAを組み業務の負担軽減や効率化を図りたい→Excelマクロ・VBAセミナー
- Excelの資格が欲しい→MOS対策短期集中講座