高性能ウォッチや複雑な形の部品作りなど、近年、様々なものづくりに3Dプリンターが役立っています。
かつて3Dプリンターは高価であったため、主に企業やメーカーが使用するものとされていました。
しかし、低価格で購入できる熱溶解積層方式(FDM/FFF方式)の特許が切れたことや、「Bean」やXYZプリンティング社のダヴィンチシリーズ などの格安プリンターの開発に伴い、今や家庭でも気軽に購入できるようになりました。
今回は、3Dプリンターの購入方法や購入の際の注意点、おすすめの3Dプリンターについてご紹介します!
- 3Dプリンターってどこで買ったら良いの?
- 3Dプリンター購入の際に気をつけるポイントは?
- おすすめの3Dプリンターは?
と考えている方は、ぜひご参考にしてみてください。
3Dプリンターの購入方法は4つ
3Dプリンターの主な購入場所は、
- ネット通販
- 専門店
- 家電量販店
- ネットオークション
の4つです。
①忙しい人はネット通販での購入がおすすめ
ネット通販は、Amazonや楽天などの大手通販サイトや、FabmartやSK本舗ような3Dプリンター専門通販サイトのことを指します。
ネット通販を利用すると、外に買い物に出たり、プリンターを自宅に持って帰ったりする手間が省けるでしょう。
上記の理由から、仕事や家事で忙しく買い物に出る時間が中々取れない人でも、比較的購入しやすい方法と言えます。
しかしネット通販には、送料がかかることや、実際の使用感が分かりづらいというデメリットが存在します。
ただ、ショップによって送料が無料になったり、口コミや使用感が詳細にわたって記載されていたりするサイトも多いので、色々と比較しながら自分が良いと思ったものを探してみましょう!
②3Dプリンター初心者は専門店での購入がおすすめ
3Dプリンター初心者の方は実際に専門店に出向き、店員さんに話を聞きながら購入するのがおすすめです。
専門店の場合は、店員さんに直接話が聞ける他、実物を目で見て確かめることも可能です。
ただ、専門店はかなり少ないことや、商品在庫が無い場合は取り寄せるのに時間がかかってしまうことなどがデメリットとしてあげられるでしょう。
③身近な場所で購入するなら家電量販店がおすすめ
近年ビックカメラやヤマダ電機などの大手家電量販店でも、3Dプリンターが販売されるようになりました。
家電量販店は、身近にあるため「通販で買うのは抵抗があるけど、付近に3Dプリンター専門店が無い。」という方でも気軽に購入可能です。
しかし、全ての家電量販店で取り扱っている訳ではないため、購入する場合は事前に確認をする必要があるでしょう。
④購入コストを抑えたいのであればネットオークションでの購入がおすすめ
購入コストを最大限抑えたいのであれば、ネットオークションで3Dプリンターを購入するのも1つの手です。
ネットオークションであれば、すぐに落札可能な即決価格で購入したとしても、原価よりもかなり安く購入できるでしょう。
しかし、経年劣化がひどかったり故障していたりすることもあるため、リスクの大きい購入方法であることに注意が必要です。
購入前に確認するポイント
3Dプリンターの種類はかなり多いため、初めて購入する人はどれを買えば良いのか迷ってしまう方も多いと思います。
3Dプリンターの利用目的にあった
- 造形方式
- 使える材質(材料・素材)
- 精度
- 造形サイズ
の4つが、購入する際に抑えておくべきポイントになります。
これらを確認すれば、自分の欲しいプリンターを見つけやすくなると思います。
完成品か組み立て式か
3Dプリンターは、コンセントにプラグを入れたらすぐに使える完成品と、バラバラの状態で届き、自分でプリンターを組み立てなくてはならない組み立て式が存在します。
組み立て式は、丁寧な説明書がついている場合も多いため、物を組み立てるのが得意な方であれば、容易に組み立て可能でしょう。
しかし、「モノ作りの経験が乏しいため不安。」という人には完成品がおすすめです。
プリンターの出力方式
3Dプリンターは出力方式によって、材料となる素材(フィラメント)、造形方法等が異なります。
下記が3Dプリンターの大まかな種類とスペックです。
個人で購入できる3Dプリンターは、
- 熱溶解積層方式(FDM方式)
- 光造形方式(SLA・DLP方式)
が主であり、その他の造形方式はほとんどが業務用3Dプリンターの範疇となります。
光造形方式(LCD方式/SLA方式/DLP方式)
光造形方式は、光を当てると固まる性質を持つ光硬化性樹脂(レジン)に紫外線を当てることで、造形物を出力する造形方式です。
光造形方式は、表面が滑らかで精度の高い造形物の出力可能です。
しかし、造形物は日光に弱いという欠点が存在します。
また、造形物が余分な樹脂がついた状態で出力されるため、余分な樹脂を水やアルコールで洗い流す洗浄工程や、洗浄液の廃液処理が必要となるでしょう。
熱溶解積層方式(FDM方式)
熱溶解積層方式は、熱で溶かしたフィラメントを一筆書きの要領で積み重ねて造形物を出力する造形方式です。
フィラメントには熱を加えると溶け冷ますと固まる性質を持つ熱可塑性樹脂である、ABS樹脂やPLA樹脂などを使用します。
熱溶解積層方式は、他の造形方式の3Dプリンターに比べて価格が比較的安く、家庭でも手軽に使用可能です。
ただ、他の方式に比べるとやや造形物の精度が落ちてしまうでしょう。
粉末焼結方式(SLM方式/EBM方式/SLS方式)
粉末焼結方式は、粉末材料にレーザー光を当てて、焼結(融点よりも低い温度で熱して粒子の隙間を減らし固めること)する造形方法です。
粉末材料にはチタンや銅、ナイロン樹脂などを使用します。
粉末焼結方式は、フィラメントの種類が他のプリンターよりも多く、造形物の幅が広いというメリットがあります。
しかし、造形物の質感がザラザラしているというデメリットも存在します。
インクジェット方式(マテリアルジェッティング方式/バインダージェッティング方式)
マテリアルジェッティング方式
バインダージェッティング方式
インクジェット方式は、紙用プリンターのインクジェットの技術を3Dプリンターに応用した方式です。
材料には、石膏や樹脂を粉末状にしたものを使用します。
インクジェット方式は、色鮮やかで繊細な造形物の出力が得意です。
ただ、バインダージェッティング方式は造形物の強度が低く壊れやすいと言う欠点が存在します。
しかし、マテリアルジェッティング方式の場合は、異なる物性の材料を混ぜ合わせることで強度を補うことが可能です。
まとめ
今回は、3Dプリンターの購入方法について、詳しくご紹介致しました。
下記が当記事のポイントです。
- 3Dプリンターは、ネット通販や専門店、家電量販店、オークションで購入可能
- 3Dプリンターを選ぶ際は出力方法と組み立て方法の確認が必要
3Dプリンターの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
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