3Dプリンターと連携できるソフトを用いれば、設計したように作れなかった、設計に不備があるのか単にデータの変換のミスなのかわからない、作った後に結合する部分がはがれてしまった、などのアクシデントが起こりにくくなります。
3Dプリンターを駆使して思いどおりの作品を製造しやすく、様々なものを作り出すことも可能です。
ここでは3Dプリンターと連携できるソフトを詳しく紹介していきます。
3Dプリンターと連携できるソフト【7選】
3Dプリンターと連携できるソフト1.Fusion 360
おすすめのソフトの1つ目は、Autodesk社のFusion 360です。無料体験も利用可能です。
設計やシミュレーション、製造などのプロセスを一つのプラットフォーム上で管理できるソフトです。
CAD、CAM、CAEの機能が統合されていて、幅広く活用することができます。
製品の外観、適合性、機能などをチェックしつつ設計を進められます。
3D設計およびモデリングプラットフォームには製品開発に活用できる包括的なモデリング機能が搭載されています。読み込んだSTLやOBJなどのモデルやデータの編集や修復も可能です。
簡略化されたコントロールを用いて負荷制御や工具方向の指定なども行えて、シンプルな操作で様々な作業を実施できます。管理ツールには高度な管理機能が付随しており、ツールで権限を詳しく設定し、チームの関係者に割り当てられます。
社外の人間と開発プロセスを共有しながら開発を進めることも可能で、ユーザーのデータへのアクセス権も管理することができます。
ファイルの書き出しは様々な形式で出力でき、STEP、DWG、OBJ、STLなどもサポートしています。いつでもどんなデバイスからもデータにアクセスできるクラウドストレージを用いているので、オフラインでも作業を続けることができます。
様々な機能を持つFusion 360は使い勝手の良いソフトといえそうです。
3Dプリンターと連携できるソフト2.SOLIDWORKS
3Dプリンターと連携できるおすすめのソフトの2つ目はDassault Systemes社のSolidWorksです。
無料体験も利用可能です。
こちらは人気シリーズで、SOLIDWORKS 2023などが販売されています。設計から製造を一つのプラットフォームで進めることが出来、製品化がスムーズに進みます。
- SOLIDWORKS Standard
- SOLIDWORKS Professional
- SOLIDWORKS Premium
といったシリーズが用意されていて、用途によって使い分けることが可能です。
クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームに接続して、製造や生産、シミュレーションといった製品開発に必要なツールを使用できます。
設計を繰り返して製品の品質を向上させることもでき、洗練された製品を自然と開発しやすくなっています。クラウド上に組み込まれたデータ管理ツールやデータ連携ツールを活用することで、製品の開発をより複雑に進められることでしょう。
SOLIDWORKSユーザー インターフェイスの中で自分のアイデアを発信できるコメント機能も付属しており、ユーザー インターフェイスをカスタマイズすることもできます。
ライセンス期間を更新する通知機能もついていて、期限切れを防ぎやすくなっています。
3Dプリンターと連携できるソフト3.VECTORWORKS2020
3Dプリンターと連携できるおすすめのソフトの3つ目はA&AのVECTORWORKS2020です。
有料のソフトですが使い勝手は抜群で、作図ツールは基本パレットに入っています。
ツールセットには作図の補助やモデリングツールがあり、サポート機能も充実しています。
オペレーションは自動化されていて、モデリングも少ない操作で行えます。
インターフェイスもわかりやすく、直感的に動かすことが可能です。
作図のしやすさは圧倒的で、ほしい機能をすぐに見つけることができます。
- Architect
- Landmark
- Spotlight
- Fundamentals
などのラインナップがあり、Architectは建築設計や内装、インテリア設計支援機能など付属しています。Landmarkは地形モデルや植栽など、都市計画や造園業向けの製品です。
Spotlightは舞台照明の計画支援機能がついており、エンターテインメント業界向けです。
Fundamentalsは色々な基本作図機能を搭載しています。
3Dプリンターと連携できるソフト4.Cimatron
おすすめのソフトの4つ目は3D Systems社のCimatronです。
無料でトライアルすることもできます。
対応しているのは電極、金型作成、モールドの作成など幅広いです。
試作品を作ってみたり、実際の製品を製造してみたりすることができます。
プロジェクト全体も補助してくれて、見積もりや設計、設計の変更、数値制御プログラミングなどもカバーしてくれます。
1時間あたりの生産を増やすことができ、ほかの企業との競争にも取り組みやすいです。
3D設計とモデリングのフル機能、高度なエンドツーエンドソリューションなど、様々な機能が搭載されていて、痒い所に手が届くソフトとなっています。
Cimatron 15には数百種類の新機能や強化された機能を導入しており、アプリケーションと解析ツールが生産性を増加させてくれます。
オーバーヘッドを最小限に抑えてくれるため、ミスが発生する危険性も少ないです。
3Dプリンターと連携できるソフト5.Magics 3D Print Suite
5つ目のおすすめソフトは、Materialise社のMagics 3D Print Suiteです。
無料体験も利用できます。
会社で使用するだけではなく、家のデバイスからもオンラインで工程をチェックすることができ、リモートワークで設計や開発を進めることが可能です
- Materialise 3-matic
- Materialise Magics
- Materialise Build Processor
などが1つのパッケージに収められています。
出来ること | |
Materialise 3-matic | 3Dプリント用の詳細な設計と最適化 |
Materialise Magics | 3Dプリント用のデータを準備 |
Materialise Build Processor | ハードとソフトの連携 |
注文から出荷までのプロセスがソフトによって繋がり、スムーズに作業を進められるようになっています。時間のかかる工程などもなく、無駄なコストを削減できます。
ツールは自動化されており、手動の作業を大きくカットさせられ、生産性が向上するでしょう。
3Dプリンターと連携できるソフト6.CATIA
6つ目のおすすめのソフトは、Dassault Systemes社のCATIAです。
基本的には有料です。
3Dダッシュボードは一元管理されており、設計やシミュレーションといった工程の情報を社員同士でシェアできるようになっています。直感的な操作性で、普段ソフトを使い慣れている人も初めて使う人も同じように機能を活用しやすいです。
既存のプロセスやツールとも統合しやすく、包括的な製品開発が可能となっています。
3Dスケッチ、3Dプリント、モデリング、サブディビジョン・サーフェスなど、デザインの創造に関する様々な機能を搭載しています。
ゼロから3Dを着想する時にも役立ち、高度なサーフェス・モデリングを実現してくれます。
自動車の設計などにも活用することができ、人間工学に基づいた形状をモデリングすることも可能です。
3Dプリンターと連携できるソフト7.Inventor
おすすめのソフトの7つ目はAutodesk社のInventorです。
無料体験も利用できます。
こちらは3DCADモデリングソフトウェアで、製品開発や機械設計ができます。
クラウドをベースにして作業できるようになっており、開発チームが物理的に離れていても情報をシェアして開発を進められるようになっています。
製品開発を1つのモデルだけで進められて、追跡管理も可能です。
ほかのCADシステムで作られた設計も直接開くことができ、データ形式を変換する手間がありません。設計の構造の新規作成も素早く、迅速に作業を進められます。
フレーム設計は自動化されており、3Dモデルをさっと作ったり、シミュレーションすることができます。コンテンツセンターにはカスタマイズ可能なライブラリが備えられており、標準コンポーネントもチョイスできます。3Dモデルに製造情報を付加でき、後から見返して役立てられます。
ドキュメント作成の機能も豊富で、ビューの作成、モデルベースの定義などができ、設計について様々な情報を加えて共有できます。
製品開発を効率化したいなら、こちらのソフトを利用するのがおすすめです。
3Dプリンターのデータ作成に特におすすめのソフト
3Dプリンターのデータ作成に特におすすめのソフトは、Autodesk社のFusion 360です。
こちらは無料のトライアルも可能で、まずどんな機能が搭載されているのか無料でチェックすることもできます。
機能性にも優れており、クラウドストレージを用いているのでどんなデバイスからもデータにアクセスできるところが使いやすいです。
3Dデザインとモデリングもしやすく、スケッチ機能や様々な形式でインポートしたデータを編集や修復できるダイレクトモデリング、リアルなモデルのイメージを作ることができるレンダリングなど機能も豊富です。
様々な便利な機能が搭載されているAutodesk社のFusion 360は、3Dプリンターとも連携可能な使いやすいソフトです。
ソフトを手に入れて3Dプリンターを活用しよう
3Dプリンターとも連携可能なソフトは、業務をスムーズに進めやすくなるので1つ持っていると便利です。ソフトによっては様々な便利な機能があり、うまく使いこなせば作業スピードもぐんと上がりそうです。
便利なソフトを入手して、3Dプリンターを活用しましょう。