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【2024】3Dプリンターでパズルの作成は可能?パズルデータを作る方法やメリット・デメリットを解説

3Dプリンターを使用することで様々な造形物を作成することが可能です。また、ビジネス分野だけでなく学校や塾など使用される範囲は広くなっており、教育の一環として3Dプリンターを導入する現場も増えています。

その用途として作成される造形物の1つがパズルです。パズルは作成するだけでも脳が鍛えられるため、教育の一部として取り入れる学校もあります。

そこで本記事では、3Dプリンターでパズルの作成は可能なのか?パズル作成におすすめのプリンターや無料データ配布サイトなど詳しく解説します。

3Dプリンターでパズルの作成は可能?

3Dプリンターでパズルの作成は可能?

結論から言うと、3Dプリンターでパズルの作成は可能です。パズルには大きく分けて「平面パズル」と「立体パズル」がありますが、どちらも作成は可能であり、3Dデータの作成が得意であれば難易度なども自由に調節できるでしょう。

また、細かく言えば型にハメるタイプや木製・金属のパズルなど様々なタイプがありますが、3Dプリンターではどれでも作成が可能です。

パズルの知育効果について

パズルを教育の一部として取り入れている現場は増えており、その理由は知育効果によるものです。知育効果とは遊びや活動を通じて知的能力を伸ばすことです。
パズルの知育効果には、

  • 集中力の向上
  • 想像力が豊かになる
  • 論理的思考能力が身につく

などの効果があります。

加えて3Dプリンターで作成することができれば、パズル自体の仕組みを学べるため知育効果の大幅な向上が見込めるでしょう。

3Dプリンターで作られたパズル

3Dプリンターで作られたパズルはどのようなものがあるのか紹介します。

  1. 立体パズル
  2. 数字パズル
  3. テトリスのパズル

①立体パズル

立体パズル

引用:minne

上記の画像は3Dプリンターで作られた立体パズルです。材質はPLAであり、黄色のパーツ15個、緑のパーツ8個の計23パーツで作成されています。

②数字パズル

続いては、平面の数字パズルです。

平面パズル

引用:minne

0~9の数字を型にはめると綺麗な蜂の巣型になるように作成されています。材質はPLA樹脂を使用しており、デザインもかわいらしく作成できます。

③テトリスのパズル

最後に紹介するのはテトリスのパズルです。

テトリス

引用:minne

テトリスと言えばパズルゲームの定番であり、上記のようにオシャレなデザインであればオブジェとしても使用できます。パーツ1つ1つのの形状や色も自由にできるのは3Dプリンターならではです。

3Dプリンター用のパズルデータを作る方法

3Dプリンター用のパズルデータを作る方法

3Dプリンター用のパズルデータを作成する方法について以下4つを紹介します。

  1. 3DCADを使用する
  2. 3DCGツールを使用する
  3. 3Dスキャナーを使用する
  4. 無料データ配布サイトを利用する

パズルデータを作る方法①3DCADを使用する

3DCADは正確なデータを作成できるため、他のデータを作る方法に比べて形状や構造を細部まで作り込むことが可能です。そのため、パズルを作るのであれば一番おすすめの方法です。

ただし、CADソフトを使いこなすのは専門的な知識やスキルがなければ初心者では難しいでしょう。そのため、CADソフトの操作に慣れる必要があります。

どの3DCADを使用したらいいかわからないと言う方は、初心者でも使いやすく高機能な「Fusion 360」の使用を検討してみてください。

また、Fusion 360の使い方を短期間で学びたい方にAutodesk Fusionセミナー講習をおすすめします。この機会に検討してみてください。

パズルデータを作る方法②3DCGツールを使用する

CGツールとは、CGを作成するツールであり主に下記2種類の方法があります。

  • ポリゴンベース
  • スプラインベース

3DCGツールは滑らかな曲線を表現できるため、オシャレなパズルやオブジェとしても使用したい場合におすすめです。
ただし、正確さに欠けるためパズル自体を作成するのは不向きと言えるでしょう。

パズルデータを作る方法③3Dスキャナーを使用する

作成したいパズルのモデルが手元にある場合は3Dスキャンを行なって、データを取得できます。3Dスキャナーを使用する場合、完成形をスキャンするとパズルにはならないため、パーツごとにスキャンする必要があります。

ただし、3Dスキャナーは決して安くないためパズルだけの用途で購入すると、パズル本体を購入するよりコストが高くなる可能性もあります。

おすすめの3Dスキャナーについて詳しく知りたい方は以下の記事を併せてご覧ください。

【2024】おすすめ3Dスキャナー14選を徹底比較!選び方も紹介!

パズルデータを作る方法④無料データ配布サイトを利用する

無料データ配布サイトを利用すれば完成したパズルのデータがダウンロードできるため、すぐにパズルの作成に取り掛かれます。また、データのクオリティも高く様々な種類があるため、自身の作成したいパズルが見つかるでしょう。

3DCADソフトを使用できない場合にはデータ配布サイトを利用しましょう。

パズルの3Dデータを配布しているおすすめサイト

パズルの3Dデータを配布しているおすすめサイトは以下3つになります。

  1. CGTrader
  2. Thingiverse
  3. MyMiniFactory

おすすめサイト①CGTrader

CGTrader

引用:CGTrader

CGTraderは900万人以上が利用する3Dデータ配布サイトです。無料版と有料版があり、検索窓には英語でパズルと入力すれば多くのデータが表示されます。

無料版データでもクオリティの高いパズルを作成できますが、有料版であればルービックキューブなどのデータも配布されています。

おすすめサイト②Thingiverse

Thingiverse

引用:Thingiverse

Thingiverseは250万以上のデータが登録されており、無料でダウンロードが可能です。日本語には対応していないものの、データの量はかなり多く自身の好みのパズルデータが見つかるでしょう。

おすすめサイト③MyMiniFactory

MyMiniFactory

引用:MyMiniFactory

MyMiniFactoryはイギリス発のデータ配布サイトで有料版と無料版があります。このサイトの大きな特徴はフィギュアや彫刻、パズルのデータが多いことです。

また、利用しているユーザーが実際に使用したデータの感想や写真を投稿しているため、仕上がりをイメージしやすくなります。

3Dプリンターでパズルを作るなら光造形方式がおすすめ

3Dプリンターでパズルを作成する際のポイントは「適切な造形方式」を選ぶことです。造形方式はパズルの品質だけでなく、作成時間やコストも変わります。

パズルを作成するのにおすすめの造形方式は「光造形方式」です。

光造形方式は液体樹脂を使用し高精度な造型ができ、表面が滑らかに仕上がるため綺麗なパズルを作成することが可能です。ただし、仕上がりまでの時間がかかり材料となるレジンは有毒であるため、取り扱いには注意が必要です。

また、熱溶解積層方式もパズルの作成には適しています。
熱溶解積層方式は3Dプリンターで最も多く採用されている造形方式で材料の費用も安いため、コストパフォーマンスに優れていると言えます。また、材料も比較的取り扱い安いものばかりで初心者の方におすすめです。

パズルの作成におすすめな3Dプリンター3選

パズルの作成におすすめな3Dプリンター3選

パズルの作成におすすめな3Dプリンターを3つ紹介します。

  • Foto8.9
  • Photon Mono 4k
  • Photon S

おすすめ3Dプリンター①Foto8.9

Foto8.9

引用:amazon

FLASHFORGEから発売されておりプリントレイヤーがミクロン単位なので、細かいパーツの出力に向いています。価格も10万円以内に抑えられており、同シリーズのFoto8.9sはより高精度のパーツを出力することが可能です。

価格 78,000円(税込)
造形サイズ 92 mm奥行:120 mm高さ:200 mm
本体サイズ 280 mm奥行:240 mm高さ:465 mm
造形方式 光造形方式
使用材料 レジン

おすすめ3Dプリンター②Creator Pro2

Creator Pro2

同じくFLASHFORGEが発売する3Dプリンターで最大の特徴は独立式デュアルヘッド搭載を搭載しているため、同時に複数のモデルがプリント可能です。そのため、複雑なパズルの作成も造形時間を短縮できます。

価格 96,800円(税込)
造形サイズ 200×148×150mm
本体サイズ 526×360×403(550)mm
造形方式 FFF(熱溶解積層法)
使用材料 ABS、PLA、HIPSなどの溶性サポート樹脂

おすすめ3Dプリンター③Photon S

Photon S

引用:AYARD

ANYCUBICが発売する3DプリンターでPhoton Sは数あるプリンターの中でも、特にコンパクトなサイズになっており初心者におすすめの機種です。造形サイズは11.5cmまでと少し小さめですが、本体価格も5万円以下とコストパフォーマンスにも優れています。

価格 39,800円(税込)
造形サイズ 115×65×165mm
本体サイズ 230×200×400mm
造形方式 SLA/DLP(光造形方式)
使用材料 UV硬化樹脂

おすすめの3Dプリンターについて紹介しましたが、造形方式ごとの特徴や選び方、価格相場について知りたい方は以下の記事を併せてご覧ください。

3Dプリンターとは?基礎知識とおすすめ3Dプリンターを紹介

3Dプリンターでパズルを作成するメリット

3Dプリンターでパズルを作成するメリット

3Dプリンターでパズルを作成するメリットは以下の3つです。

  • 安価に作成が可能
  • 組み立て難易度を決められる
  • 脳が鍛えられる

安価に作成が可能

パズルは難易度や大きさにもよりますが、お店で購入すると1,000円以上はかかります。しかし、3Dプリンターで作成できれば1つのパズルを作成するにあたって材料にもよりますが500円以下で済むでしょう。

組み立て難易度を決められる

3Dプリンターでパズルを作成すれば立体パズルや平面パズルの作成だけでなく自身で組み立て難易度を決められます。例えば、難易度を上げるのであればパーツ数を増やす、難易度を下げるのであればパーツ1つ1つを大きくするなど工夫することが可能です。

脳が鍛えられる

パズルを作成するということは組み立てられる仕組み自体を知っておかなければいけません。どのような構造になっているのかを考えながら作成すれば、知育効果が期待できるでしょう。

3Dプリンターでパズルを作成するデメリット

3Dプリンターでパズルを作成するデメリット

メリットがある一方、デメリットもあり以下の2点です。

  • データの作成が難しい
  • 時間がかかる

データの作成が難しい

データの作成方法によりますが、CADソフトやCGツールを使用する場合、パズルになるような構造を計算しなければいけません。そのため、データを作成することは簡単ではありません。

例えデータ作成ツールを使用できたとしても初めはデータ配布サイトなどからダウンロードし、学習を行う必要があるでしょう。

時間がかかる

3Dプリンターでパズルを作成する場合、パーツの数が多くなればなるほど造形時間がかかります。特に光造形方式の3Dプリンターはパズルの作成に最適ではあるものの、造形時間が遅いため1つのパズルを作成するのに時間がかかるでしょう。

パズルの質にこだわらず量産したい場合は熱溶解積層方式の方がおすすめです。

3Dプリンターでパズルについてのまとめ

3Dプリンターでパズルについてのまとめ

本記事では、3Dプリンターでパズルを作成する際のデータの作り方やおすすめサイト、作成するメリット・デメリットについて紹介しました。3Dプリンターでパズルを作成すれば難易度を自身で決めることができ、作成すること自体に知育効果があります。

本記事を参考に自分だけのオリジナルパズルを作成してみてはいかがでしょうか?

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