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3Dプリンターとは?基礎知識や造形方式別おすすめ3Dプリンターを紹介

こんにちは、キャド研です。
3Dプリンターは手軽に立体モデルを作れる装置として注目を集めています。
近年ネット通販サイトでも3Dプリンターの購入が可能になり、益々人気が高まっている印象です。
家庭用にもたくさんの商品が発売されており、3Dプリンターはより身近な存在となりました。
今回はそもそも3Dプリンターってどんなもの?という基本の記事になります。
3Dプリンターはどんな仕組みで立体が作られるのか、どの材料に対応しているのか、何を作ることができるのかと言うところを徹底的に解説していきます。

3Dプリンターとは?

3Dプリンターとは?

何もない空間に立体モデルの材料を断面状に積層し、3Dデータに基づいて立体モデルを完成させる技術を3Dプリンティングといいます。
3Dプリンターとは、この3Dプリンティングを使った新しい造形方法の製造装置の総称です。
紙に印刷する2次元プリンターのようにインクジェット方式を採用したものがあったり、それまでのRP(Rapid Prototyping=高速試作)装置に比べて小型で扱いやすい点をアピールするために、馴染みやすい「3Dプリンター」という名前が使われるようになったとも言われています。
また、3Dプリンターには「金属3Dプリンター」と言う種類も存在します。
こちらは金属を使用して、金属の造形を行うときに利用する3Dプリンターです。
機械の小さな部品やネジなどを造形する際に利用できます。
金属3Dプリンターについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

金属3Dプリンターとは?使い方から人気製品まで徹底解説

3Dプリンターを使うメリット

3Dプリンターを使うメリット

それでは3Dプリンターを使うメリットにどんなものがあるのかを解説していきます。

3Dプリンターのメリット①開発期間と製造コストの削減

3Dプリンターとは3DCADのデータを取り込むことで造形ができる機械です。
図面のデータから3Dプリンターを動かすことが出来るので、その間に余計な工程がなくスピーディに物作りができます。

今まで部品製作をするためにはまず金型が必要でしたが、3Dプリンターを使用すればその必要もなくなります。
試作品を社内で作成することで、外注コストなどを削減することができ、スピーディーな製造やデザインの検証が可能になります。

3Dプリンターのメリット②品質・デザインの向上

前述の金型や従来の製造技術では難しかった形状の造形が作成できるようになります。
モデリングや出力の設定次第で、今までにない形状の造形も可能といえるでしょう。

3Dプリンターのメリット③様々な材料が使える

3Dプリンターとは色んな材料を積層して造形して形を作り込みます。
目的により材料が変わりますが、3Dプリンターは様々な材料が使えます。
プラスチック樹脂から金属まで、3Dプリンターに対応する材料は年々増えています。
15種類以上の材料を使うことができる3Dプリンターもあります。(Raise3Dシリーズ
後述の造形方式や3Dプリンターの機種によって使用できる材料の種類や数は変わります。
主な材料は「PLA」「ABS」「PC(ポリカーボネート)」です。(※FDM方式の3Dプリンターの場合)
中でもPLAは多くの家庭向け3Dプリンターで使用することができ、材料の色も豊富です。

3Dプリンターの材料①ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)

ABSは、一般的なプラスチック製品で広く使われている素材です。
大きな造形を苦手としていますが、他の材質と比べると粘着性と柔軟性にやや優れており、強度があります。曲げや伸びに耐性があります。
後加工(やすりがけ作業や着色などの加工作業)が簡単で、出力後も扱いやすいです。
後工程で研磨などを行う試作品や、プラモデル・フィギュアのパーツ、稼働機構を持たせたいもの向きです。

3Dプリンターの材料②PLA(ポリ乳酸)

PLAは、対応している3Dプリンターの多い素材です。「Poly Lactic Acid」の略で、PLAと呼ばれています。
トウモロコシやジャガイモなど、自然由来の素材を原料にしています。
そのため出力中の嫌な臭い(樹脂が熱されて溶けたときに出る独特の臭い)がほとんど出ません。
造形中の冷えによって起こるひずみやソリに強く、出力が安定しています。
表面が硬くて丈夫なところが特徴で、削ったり磨いたりといった後加工がしづらい材料となっています。
形状確認や、後工程の少ない実用品、大きいもの、耐摩耗性を確保したいもの向きです。

3Dプリンターの材料③PC(ポリカーボネート)

PC(ポリカーボネート)は、プラスチック素材の中では最高レベルの耐衝撃性を持ちます。
ABSの5倍、塩化ビニール樹脂の10倍、アクリル樹脂の50倍の強さです。
加工にも優れ、外観が美しい光沢を放つことから、高級感を出したい家電製品や日用品などに使われています。
他のプラスチック素材に比べて、比較的軽量な特徴があります。身近ではスマートフォンケースに使用されることもあります。
3Dプリンターの材料については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

3Dプリンターのメリット④アイデアをすぐに造形することができる

3Dプリンターとはアイデアをすぐ形に出来ます。それには3DCADで3Dプリンター用のデータを作成するだけで造形できます。
従来は思いついたアイディアがあっても、すぐ手軽に造形することができませんでした。
ですが、3Dプリンターを使えばアイディアの具現化を簡単に行うことができます。
こちらは「XYZプリンティング」のダヴィンチという商品です。150 x 150 x 150mmまで印刷することができます。
実際にプリントした立体モデルを手にとって様々な角度から観察したり、組み合わせることで、新しい創造につながる機会も増えると思います!

3Dプリンターのデメリット

3Dプリンターにはメリットが多くありますが、デメリットもあります。

層の積み重ねの造形に強度面で制約がある。

一層一層の積み重ねで造形するので、一層一層の繋がりが弱く、力を加えると壊れる場合があります。

量産には不向き

大量生産するには材料、時間がかかり向いていません。少量生産又は検討用試作向きの製法です。

3Dデータの作り方

3Dプリンターの一般的なデータは「STL」「OBJ」で、ソフトの3Dデータを3Dプリンターで製造するにはこの形式のデータで出力・変換の必要があります。

3Dデータの作り方①3DCADで作成

立体的な図を作成します。高精度の部品も製品も出来ますが、扱いが難しいところがあるので慣れが必要です。無料のソフトも多くあり、最初は操作が易しいソフトを選びましょう。

3Dデータの作り方②3DCG系ソフトで作成

流線形のデータ作成に向いています。人形など寸法が明確でない、自由曲面のある製品を作るのに適しています。ゲームやアニメのフィギュアを作るのに利用されます。

3Dデータの作り方③3Dスキャナ

3Dスキャナですでにある製品をスキャンして3Dのデータにします。一からデータ作成が不要で、3Dデータが作れます。簡単に操作が出来ますが、スキャナ本体の価格が高いというデメリットがあります。

実際に3Dプリンターを使う手順

それでは実際に3Dプリンターで造形をしたいと思ったらどのような手順になるのかを紹介します。

3Dプリンターの手順①3Dデータを作成

3Dデータを3DCAD・3DCG・スキャナでデータを作成します。または配布サイトからデータをダウンロードして造営します。

3Dプリンターの手順②3Dプリンターで印刷

次にパソコンと3Dプリンターを繋いで、作成した3Dデータを送ります。
3DプリンターにWiFi機能があればWiFiで操作、確認もできます。
メモリソケットがあれば、メモリカードでデータを送れます。
後は3Dプリンターの手順に従って、サポート材や積層ピッチの設定してプリントを行います。

3Dプリンターの手順③造成物の後処理

プリンターの種類によりますが、乾燥、冷却、サポート材除去、洗浄などがあります。光造成方式は造成後アルコール洗浄の必要があります。熱溶解積層方式の場合は表面をより滑らかにするのにやすり掛けなどする場合があります。

3Dプリンターの造形方式別おすすめ3Dプリンター

3Dプリンターの造形方式は1つに限らず、国際標準化団体のASTM Internationalでは、その方法を大きく7つに分類しています。

3Dプリンターの造形方式①材料押出法(FDM/FFF法)

3Dプリンターの造形方式①材料押出法(FDM /FFF法)

FDMとはFused Deposition Modeling=熱溶解積層方式の造形方法の事で、業務用でも使われている熱に溶ける樹脂を、一層ずつ積み上げていき造形していく造形方法になります。
FFF(=Fused Filament Fabricationの略)とも呼ばれますが、これらは呼び方が異なるだけで同じ造形方式を指しています。
溶けた樹脂はすぐに冷えて固まるため、危険性が少なく扱いやすいのが特徴です。
試作品や治具、簡易型の造形などに適しています。
ただ、素材を溶かして積み上げていくため 断層が目立ちやすいというデメリットがあり、表面の滑らかさが求められる造形物の出力には向いていません。

使用可能な主な素材: 熱可塑性樹脂(ABS・PLA・ナイロンなど)

材料押出法(FDM /FFF法)のおすすめ3Dプリンター① UP Mini2 ES(Tiertime)

材料押出法(FDM /FFF法)のおすすめ3Dプリンター① UP Mini2 ES(Tiertime)

価格(税別) ¥125,000
造形マテリアル ABS、ABS+、PLA、木質(Wood)
最大造形サイズ 12×12×12 cm
積層ピッチ 0.15〜0.35mm

家庭でも人気の3Dプリンター「UP Mini2」が、様々な機能を携えバージョンアップし、「UP Mini2 ES」として新発売したものです。
以前のモデルに加えて、対応可能なデータ形式が増えて、有線LANに対応するようになりました。
テーブルの高さ調整を自動でしてくれる、オートキャリブレーション機能がついているので、初めて3Dプリンターを使うという方にもおすすめです!

UP Mini2 ESを使用した際の参考動画があるので、購入する前に参考にしてください。

材料押出法(FDM /FFF法)のおすすめ3Dプリンター②Raise3D Pro2(デュアルヘッド)

材料押出法(FDM /FFF法)のおすすめ3Dプリンター②Raise3D Pro2(デュアルヘッド)

価格(税別) ¥770,000
造形マテリアル T-PLA、T-ABS、PETG、PTG、Polyflex、カーボン、木質、etc
最大造形サイズ 305W×305D×300H mm
積層ピッチ 0.01〜0.65mm

Raise3D Pro2は安定した造形品質と安定度で、業務で3Dプリンターを活用したいプロユースの方におすすめの3Dプリンターです。
ノズルが2つ付いている可動式デュアルヘッドを搭載しており、フィラメントを2種類用いた造形を可能にしています。
ノズルごとに異なる材料や色違いのフィラメントを使用すれば2色での造形や、サポート材として水に溶ける水溶性フィラメントでの造形ができます。
15種類以上のフィラメント材料が使用でき、ゴムライクやナイロンといった特殊なフィラメント材料に対応しているところも魅力です。

もっと大きな造形物をつくりたいなら、縦方向の造形サイズが約2倍の「Raise3D Pro2 Plus」がおすすめです。

Raise3D Pro2の参考動画はこちらです。

3Dプリンターの造形方式②光造形(SLA法)

3Dプリンターの造形方式②光造形(SLA法)

光造形方式は最も歴史が古く、世界で最初に1987年に3Dシステムズ社で実用化されたものがこの方式の3Dプリンターです。
そのため製造業などでは、3Dプリンターという言葉よりも「光造形」や「RP(Rapid Prototyping)」といった言葉の方が浸透している会社もあります。
光造形方式で使用する樹脂は、光硬化性のものになります。
液体状の光硬化性樹脂を、紫外線レーザーで一層ずつ硬化させて積層していき造形します。
タンクに貯めた樹脂の液面から光を照射する「自由液面法」と、タンクの底のガラス板など透明な面を通して光を当てる「規制液面法」があります。
FDMに比べ、高精細かつ表面の滑らかな造形物を作成することが可能です。

使用可能な主な素材: エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂など

光造形(SLA法)のおすすめ3Dプリンター①Form3(Formlabs)

光造形(SLA法)のおすすめ3Dプリンター①Form3(Formlabs)
引用:https://formlabs.com
価格(税別) ¥575,000
造形マテリアル Standard、Castable、Flexible etc
最大造形サイズ 145×145×185mm
積層ピッチ 25〜300ミクロン

Form3は、光造形3Dプリンター「Form2」の後継機となる新しい3Dプリンターです。
Form3では、新たにLFS(Low Force Stereolithography)と呼ばれる手法が採用されています。
LFSは、Form2で採用している同じ光造形(SLA:Stereolithography Apparatus)方式でありながら、再設計したレーザーとミラーのカスタム設計システムを用いることで、均一かつ、密度が高い硬化を可能にします。
積層ピッチの目立たない美しい表面と仕上がりを求めたい方、とくにアクセサリーやフィギュアづくりを行いたい方におすすめの3Dプリンターです。

Form3の参考動画はこちらです。

3Dプリンターの造形方式③粉末焼結(SLS法)

3Dプリンターの造形方式③粉末焼結(SLS法)

粉末焼結方式は、レーザー光線により粉末の材料を焼結させる造形方式です。
粉末焼結方式は光造形法と似たような方式で、ステージ上にある粉末をレーザー光線を照射させて焼結させます。
粉末が硬化したらステージを下げ、この作業をモデルが完成するまで繰り返し行います。
耐久性のある造形物を製作でき、また、金属素材も使用可能なので最終製品や鋳型の製造にも用いられます。
現状、金属材料を造形できる3Dプリンターはこの方式を採用するものがほとんどです。

使用可能な主な素材: ナイロン樹脂、セラミック、エストラマー、ポリプロピレン、金属など

粉末焼結(SLS法)のおすすめ3Dプリンター①Lisa Pro(Sinterit)

粉末焼結(SLS法)のおすすめ3Dプリンター①Lisa Pro(Sinterit)
引用:https://www.sinterit.com/sinterit-lisa-pro/
価格(税別) ¥3,190,000
造形マテリアル PA12 Smooth、PA11 Onyx、Flexa Grey、Flexa Black、Flexa Soft、Flexa Bright、TPE
最大造形サイズ 対角線上:316 mm(材料によって異なる)
材料 PA:90×130×230 mm
材料 FLEXA / TPE:110 x 150 x 250 mm
積層ピッチ Z:0,075 ~ 0,175 mm

Lisa Proはポーランドの3DプリンターメーカーSinterit社が開発した卓上型SLS方式3Dプリンターです。
以前のモデルのLisaに比べてプリント容積が大きくなり、窒素チャンバーが内蔵されて様々な材料が使用できるようになっています。
工業用グレードの機能を持ち合わせながらも、デスクトップサイズでオフィスにも設置ができます。

Lisa Proの参考動画はこちらです。

3Dプリンターの造形方式④材料噴射(インクジェット方式)

3Dプリンターの造形方式④材料噴射(インクジェット方式)

インクジェット方式というと、家庭やオフィスで普段使用している紙のプリンターを思い出すかもしれません。
紙のインクジェットプリンターの場合には、印刷用氏の上に、液状のインクをヘッドから細かい粒子にして吹き付けて文字を印刷していきます。
3Dプリンターの場合には、インクの代わりに液状の樹脂を吹き付けていきます。
液状の紫外線硬化樹脂を噴射して、それを紫外線などの特定の波長の光で照らすことにより硬化させ積層させる方法です。
この方式は、一般に積層ピッチがFDM方式より薄くより細かい造形をすることが可能で、表面の仕上がりも滑らかに仕上がる特徴があります。
そのため、出力したいパーツに対して細かい造形がある場合などに向いています。
また、高速に造形できることも特徴のひとつです。

使用可能な主な素材: アクリル系、ABSライク、PPライク、ポリプロピレンライク、ラバーライク

材料噴射(インクジェット方式)のおすすめ3Dプリンター①ProJet MJP 2500(3D SYSTEMS)

材料噴射(インクジェット方式)のおすすめ3Dプリンター①ProJet MJP 2500(3D SYSTEMS)
引用:https://ja.3dsystems.com/3d-printers/projet-mjp-2500-series
価格(税別) ¥5,980,000
造形マテリアル アクリル系樹脂
造形エリア 295×211×142mm
積層ピッチ 32ミクロン

ProJet MJP 2500は、紫外線硬化樹脂をインクジェット方式で一層ずつ積層させるMJP(Multi Jet Printing)3Dプリンターです。
筐体はコンパクトながらも、微細な造形を可能とする操作性に優れたコストパフォーマンスの高い機種です。
使用できる材料も豊富で、MultiJet プリンタ材料の組み合わせにより作業を高速に処理することができます。

ProJet MJP 2500の参考動画はこちらになります。

3Dプリンターの造形方式⑤結合材噴射(インクジェット方式)

3Dプリンターの造形方式⑤結合材噴射(インクジェット方式)

材料噴射法と同じくインクジェット・ノズルを使う方法ですが、造形材料ではなく、材料を固めるための結合材(バインダ)を噴射します。
造形エリア全体に敷き詰められた粉末状の造形材料に対して、上からバインダを吹き付けることで断面を硬化させ、1層分ができあがったら、その上に次の層の粉末を供給して同じプロセスを繰り返す方法です。
粉末状であればどのような材料でも使用できるそうで、石膏や砂、セラミックス、金属などの他にも、チョコレートなど食品を造形できる3Dプリンターも開発が進められています。

使用可能な主な素材: 石膏・デンプン・セラミックなど

結合材噴射(インクジェット方式)のおすすめ3Dプリンター①ProJet 460 Plus(3D SYSTEMS)

結合材噴射(インクジェット方式)のおすすめ3Dプリンター①ProJet 460 Plus(3D SYSTEMS)
引用:https://ja.3dsystems.com/3d-printers/projet-cjp-460plus
価格(税別) ¥5,980,000
造形マテリアル 石膏系混合粉
造形エリア 203×254×203mm
積層ピッチ 100ミクロン

ProJet 460 Plusは、ProJetx60シリーズでは中間モデルの機種です。
フルカラーの造形が可能で、CMY(シアン・マゼンタ・イエロー)約280万色を表現できます。
効率のよい材料利用を特徴とし、サポート構造が不要で、未使用のコア材料もリサイクルされます。無駄を省き、仕上げ時間の短縮に役立ちます。

3Dプリンターの造形方式⑥シート積層法

3Dプリンターの造形方式⑥シート積層法

薄いシート状の材料を断面形状で切断し、隣り合う層を接合しながら積層していく方法です。
シート材の厚さが、そのまま積層ピッチになります。
シート状であれば、どのような材料でも使用できることが特徴で、金属や樹脂の他にも、紙を用いた3Dプリントなどが話題になったことがあります。
あらかじめ紙に色を着けておけば、立体モデルのフルカラー化も可能です。

使用可能な主な素材: 紙・樹脂(PVC)・金属

シート積層法のおすすめ3Dプリンター①Mcor IRIS(Mcor Technologies)

シート積層法のおすすめ3Dプリンター①Mcor IRIS(Mcor Technologies)
引用:https://www.mcortechnologies.com/ja/3d-%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF/mcor-iris/
価格(税別) 要見積もり
造形マテリアル A4 標準事務用紙、US レターサイズ標準用紙
最大造形サイズ W256×D169×H150mm
積層ピッチ 0.1mm (0.004in)
0.19mm (0.007in カラーのみ)

Mcor IRISは、コピー用紙を材料とした、カラー出力ができる紙積層3Dプリンターです。
材料の色が限定される単色の樹脂とは異なり、4色カートリッジ(CMYK)による100万色以上のカラーで造形することができます。

3Dプリンターの造形方式⑦指向性エネルギー堆積(レーザーデポジション)

3Dプリンターの造形方式⑦指向性エネルギー堆積(レーザーデポジション)

レーザービームを照射した位置に、粉末材料を吹き付けることで肉盛溶接する技術(レーザークラッディング)をベースにした方法です。
レーザー照射と粉末材料の吐出を行う加工ヘッドの位置を制御することで積層造形します。
原理上は、複数の材料が混在した立体モデルを一体造形することが可能ですが、金属材料の仕組みから、サポート部が必要になる形状を造形するには不向きです。

使用可能な主な素材: 金属粉属

製造業で使われている3Dプリンターの造形方式

製造業ではこの記事で紹介した造形方式のすべてが採用されています。
造形したいものや求めている技術・クオリティーに応じて、適当な造形方式の3Dプリンターを選定し、実際に導入している企業がたくさんあります。
世界で唯一カーボンファイバーによる造形を可能にしたFDM方式の3Dプリンター「Markforged(マークフォージド)」を例にすると、以下の導入事例があります。

  • 樹脂の金型
  • 360度カメラの固定フレーム
  • CNCのパーツキャッチャー
  • ドローンの内部パーツ

こう見ていくと、主に試作していくうえで修正が必要になる部品の製作に役立っていますね。
3Dプリンターなら3Dデータを修正するだけですぐに別バージョンを造ることができるため、全体の時間短縮にも繋がりますね。
高精度の3Dプリンターを導入し、最終製品に活用する企業もあります。

初心者はどの造形方式を選べば良い?

3Dプリンターの造形方式で主流となっているのは、材料押出法(FDM /FFF法)と光造形(SLA法)で、この2つの造形方式を用いた家庭向けの3Dプリンターも登場しています。
材料の調達も容易にできるため、初心者でも安心です。
作りたいものにも左右されますが、第一にコストを考えるならFDMがおすすめです。
安価なものなら5万円以下で機械が買えますし、ABS・PLAといったベーシックな材料のほとんどが1万円以下で手に入ります。
積層痕が目立つという問題も、メーカーの努力で徐々に改善されていて、年々クオリティが上がってきています。
全く3Dプリンターを使ったことが無い方は、まずは手頃な価格の評判良い機種を買って、使い倒してみてはいかがでしょうか。

3Dプリンターのデータ作成におすすめなクラウド3DCAD「Fusion 360」

次に、3Dプリンター用のデータを作成するのにおすすめな3Dソフトをご紹介します!
Autodesk社が提供しているFusion 360は、3DCADのモデリング機能に加えて、3DCAMやレンダリング、解析、アセンブリ、2次元図面などの機能が搭載されています。
機械部品設計に強い「パラメトリックモデリング」と自由曲面に強い「スカルプトモデリング」に対応しているのでこのソフト一つでデザインから設計までができます!
データはクラウド上で管理されているため、チーム内でのデータ共有がしやすく、複数人での同時作業がしやすくなっています。上書き保存した際に、古いバージョンが自動でバックアップされたり、作業履歴がデータ保存されるのも嬉しい機能ですね。
また、Fusion 360はCADソフトとしてもかなり優秀で、導入している企業も多数ありますので、求人を探したい時にも無料でCADスキルをつけるならもってこいのCADソフトウェアです。

3Dプリンターに使えるFusion 360のイメージ

無料で練習ができ、仕事でも利用できる一番おすすめのCADソフトになります!
Fusion 360は、商用利用の場合は有料ですが、非商用使用であれば企業でも無料で使用できます。
さらに、有料ではありますが価格自体はかなりお手頃です。
従来は数百万円した3DCADですが、Fusion 360は年間56,000円(税別)・月額7,000円(税別)ですべての機能を利用することができます。
また、学生や教育機関、非営利団体、スタートアップ企業であれば無料で使うことができます。

Fusion 360の製品ページはこちら

Fusion 360のスペック

機能 ソリッド・サーフェス・自由曲面のモデリング、アセンブリ、図面作成、履歴、プラグイン、レンダリング、アニメーション、CAM、CAE
対応OS Windows(64bit)、Mac
インポート拡張子 wire、dwg、iam、CATProduct、dxf、iges、prt、obj、asm、g、neu、3dm、sat、sldprt、step、stl、skp 他 計33種
エクスポート拡張子 dwg、ipt、dxf、fbx、igs、obj、sat、smt、step、stl、skp
URL https://bizroad-svc.com/fusion360/

Fusion 360 ライセンスの種類

前記の通り、Fusion 360には商用ライセンスの他に、学生やスタートアップ企業向けに無料ライセンスがあります。

商用ライセンス 1年間ライセンス:56,000円(税別)
3年間ライセンス:157,000円(税別)
無料ライセンス 無料ライセンスを利用する場合は、以下の条件があります。
スタートアップ企業向け
● 従業員数 10 名以下、年間総収益 10 万ドル未満の企業 親会社を含む
● Autodesk Fusion 360 コミュニティでストーリーを共有できる企業
● 1年契約。更新には承認が必要
個人利用向け
● 個人による非商用目的のデザインプロジェクト、または自宅での非商用目的の製造
スタートアップ企業向け
● 学生、教育者、教育機関

高機能3DCAD Fusion 360を安く購入する方法

今なら、期間限定キャンペーンでFusion 360を定価よりも安く購入することができます。


さらに、学習用のテキスト教材と学習用データもセットで付いているので、Fusion 360をすぐに使えるようになります。
Fusion 360購入ページはこちら

Fusion 360の使い方を学ぶおすすめの方法

Fusion 360の使い方を1から学びたい方はセミナー受講もおすすめです。
中でも、スリプリのFusion360 CAD入門セミナーは、Fusion 360を使った3DCADの講座で、3DCADを使ったことがない方でも2日間のセミナーで業務レベルの3DCADスキルや、実務ですぐ使える技術を習得し、身につけることができるセミナーです。
製造業に精通した講師が、実際の業務の流れを想定してトレーニングを行います。2日間で応用操作まで完全制覇し、最終的に、Autodesk社公認の修了証明書ももらえます。

Fusion 360 3DCAD入門セミナーの内容

それではFusion 360 3DCAD入門セミナーの講座内容をご紹介していきます!
受講形式は、会場にて講師と対面で受講したい方におすすめの「会場受講」、場所を選らばず、オンラインで講師に質問しながら学習したい方におすすめの「ライブウェビナー」、日時を問わず自分のペースで学習したい方におすすめの「Eラーニング」の3つの受講形式よりお選び頂けます。

1日目のセミナー内容

1日目はFusion 360に触ったことがない初心者の方や、Fusion 360を持っているけど使い方がイマイチわからないと言った方にも分かりやすい基本的な内容です。
画像のように製氷機やスタンプの3Dモデリングができるようになります。
ここの基本の設計ができるようになると、すぐにあらゆる製品の設計をすることが可能になります。

2日目のセミナー内容

Fusion 360は扱えるけど、カーブや装飾など少し難しい技術が使えない!と言う方も、2日目の受講でグッと製品設計に近づいた中級者技術を学ぶことができます。主に、曲線での設計方法や奥行きがある3Dモデリングを教わることができます。一気に中級者レベルまで上がることができます。

Fusion360 CAD入門セミナーの詳細はこちら

3Dプリンターとは、造形方式別おすすめ3Dプリンターのまとめ

ひと言で「3Dプリンター」といっても、造形方式は1つだけではなく、大きく7つに分けられることを紹介しました。
7種類すべて紹介しましたが、趣味で使う分には、材料押出法(FDM /FFF法)と光造形(SLA法)の違いを知っておけば不足はないと思います。
自分が作りたいものに合った3Dプリンターで、理想のものづくりを実現してください
また、3Dプリンターのデータ作成におすすめな高機能なクラウド3DCAD「Fusion 360」もご紹介させていただきました。
高機能なクラウド3DCAD「Fusion 360」の仕様方法や技術が学べるスリプリの「Fusion360 CAD入門セミナー」も、ぜひ検討してみてください!
ぜひ3Dプリンターの特徴やおすすめ3Dプリンターを見比べて、ものづくりに挑戦してみてください。

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