「パワーポイントで資料を作りたいけどやり方がわからない」と悩みを抱えている方も多いでしょう。
操作方法をなんとなく覚えている方は多いですが、資料をどう構成すれば良いのか、どこにどんな情報を入れれば伝わりやすいのか、といった作り方までは教わる機会がないのが現状です。
そこで本記事では、初心者から実務者・副業を考える方まで、目的やレベルに応じて最適なパワーポイント講習を選べるように、選び方のポイントとおすすめ講習10選を紹介します。また、パワーポイント講習を受講するメリットやチェックする項目についても解説します。
パワーポイント講習を受講するメリット
パワーポイント講習を受講するメリットについて以下3点を紹介します。
- 伝わる資料を論理的に構成できるようになる
- 業界・業種を問わないスキルが身に付く
- デザインの基礎を重点的に学べる
①伝わる資料を論理的に構成できるようになる
パワーポイント講習を受けるメリットの一つが、「伝わる資料」を論理的に構成できるようになることです。多くの人が資料作成で陥りがちなのが、見た目ばかりを気にしてしまい、肝心の「伝えたいことの整理」ができていないという状態です。
講習では、単なる操作方法だけでなく、情報の優先順位の付け方、スライド全体の流れの作り方など資料の「設計図」を描く力を重点的に学べます。「誰に」「何を」「どう伝えるか」を明確に意識できるようになり、見た人が内容を自然に理解できるスライドを作ることが可能になります。
②業界・業種を問わないスキルが身に付く
パワーポイント講習を受けるメリットには、業界や職種を問わず通用する「汎用的なビジネススキル」が身につくこともあります。パワーポイントは営業職の提案資料、報告書、戦略プレゼン、教育現場の講義資料など、どの業種・業界においても広く使われており、「資料で伝える力」は必須。
講習を通じて、誰が見ても理解しやすい構成や見せ方を学ぶことで、業務内容に関係なく情報を伝える力が高まり、キャリアチェンジの際にも強みとして活かせます。特定の専門スキルとは異なり、一度身につければ職種を選ばずに使えるため、将来にわたって使えるスキルを身につけたい方にとって、パワーポイント講習はおすすめです。
③デザインの基礎を重点的に学べる
パワーポイント講習は、「誰が見ても見やすい」「説得力のある」資料デザインの基礎をしっかり学べることもメリット。資料作成において、デザインは装飾ではなく、情報の伝達効率を高めるための重要な要素です。
講習では、文字の大きさや色の使い分け、余白や行間のバランス、フォントの選び方など、実務に即したルールを学ぶことができます。また、プロの視点で「やってはいけないデザイン」も指摘してもらえるため、独学では気づきにくい見づらさの原因を理解することができ、改善の方向性も明確になります。
見栄えの良い資料は、それだけで相手の印象を良くし、信頼感を高める効果もあるため、デザインの基礎を学ぶことは業務の質を底上げすることでも重要です。
パワーポイント講習の選び方|目的別
パワーポイント講習を選ぶ際は料金や受講スタイルなどありますが、目的で選ぶのが良いでしょう。それぞれ詳しく解説します。
- 業務資料や社内プレゼンの効率化を身につけたい人
- 発表用にスライド作成スキルを身につけたい人
- 副業・デザイナー志望の人
①業務資料や社内プレゼンの効率化を身につけたい人
業務での報告書作成や社内プレゼン資料をより短時間で、わかりやすく仕上げたいと考える方は、「構成力」や「情報の伝え方」に重点を置いた講習を選ぶことが重要です。
デザインよりもまず、「どの順番で情報を配置すれば伝わるか」「読み手にストレスなく理解させるためには何を削り、何を強調すべきか」といった資料構成力や情報整理力を学べます。
社内資料の事例をもとにした実践演習が多く、実務に直結するノウハウが学べるため、業務効率の向上を目指す人におすすめです。
②発表用にスライド作成スキルを身につけたい人
ゼミ・研究発表に向けて、スライド作成スキルを磨きたい方は、「発表目的」に最適化された実践型の講習を選ぶのがおすすめ。
たとえば、テンプレートを活用して見やすいスライドに仕上げる方法や、発表の流れに沿った構成設計の考え方、自己紹介や研究の要点を視覚的に伝えるコツなど、発信力を高める内容が含まれています。
短期間での習得を目指すなら1日完結型や録画形式のオンライン講習もおすすめ。時間が限られている中で、目的に特化した知識だけを学びたいという方には相性が良い学び方といえます。
③副業・デザイナー志望の人
パワーポイントを使った資料作成を副業にしたい、またはデザイナー志望でスライドのビジュアル品質を追求したいと考える方は、「魅せる資料」「提案力のあるスライド」作成を学べる講習を選ぶことが必須です。Canvaや図解ツールとの連携を活用しながら、フォント・色彩・レイアウトの基礎を学び、プレゼン資料をデザインの観点から整える力が求められます。
また、講習内で実案件に近い課題が扱われるか、講師から実務的なアドバイスがもらえるかも重視すると良いでしょう。受講後にポートフォリオとして活用できる成果物を制作できるか、仕事獲得につながるアウトプット支援があるかどうかも、講習選びにおいて判断基準となります。
パワーポイント講習を選ぶ際にチェックする項目
パワーポイント講習を選ぶ際には以下3つの項目も必ず確認しましょう。
- 操作だけでなく伝え方も教えてくれるか
- 講座の目的が自分の学びたいことと合っているか
- 講師の実績・スキルは明記されているか
①操作だけでなく伝え方も教えてくれるか
パワーポイント講習を選ぶ際に確認したいのが、単なる「操作方法」だけでなく、「どうすれば伝わる資料になるか」といった伝え方の部分まで教えてくれるかどうかです。
PowerPointはあくまで「伝えるための手段」であり、機能を知っているだけでは、相手に刺さる資料は作れません。たとえば、以下のように資料設計の考え方やストーリーの組み立て方まで学べる講習が良いでしょう。
- 情報の優先順位をどう決めるか
- 読み手が自然と目を運ぶ構成にどう設計するか
- メッセージを1スライドにどう集約するかといった
特に営業資料や社内プレゼン資料では「内容の伝え方」が成果を左右するため、ただの操作習得型の講習ではなく、伝える技術を教えてくれる内容かどうかは必ず確認しておきましょう。
②講習の目的が自分の学びたいことと合っているか
パワーポイント講習は数多くありますが、すべてが自分に適しているとは限りません。自分が学びたい内容と講習の目的が明確に一致しているかを確認することは重要です。
たとえば、「ゼロから操作を覚えたい初心者」と「仕事で使える構成力やデザイン力を高めたい実務者」では、求める内容も講習の深さも異なります。目的のズレた講習を受講してしまうと、内容が簡単すぎて退屈だったり、難しすぎてついていけなかったりと、満足度が下がってしまうことも。
講習概要やカリキュラムに自分の課題や目標に直結する内容が含まれているかを確認し、「この講習で自分の何が解決できるのか?」を明確にしてから選ぶことで、学習効果を高めることができます。
③講師の実績・スキルは明記されているか
パワーポイント講習のクオリティは、講師の実績とスキルに左右されます。そのため、講習を選ぶ際には、講師がどのような経歴を持っているのか、どんな業界・業務で資料作成に関わってきたのかといった情報が明記されているかを確認しましょう。
実務経験のある講師から学べる講習は、テクニックだけでなく、現場で通用する資料作成のリアルな視点を得られるというメリットがあります。逆に、講師情報が載っていない講習は、内容の質に不安が残ることも。
講師のプロフィールや過去の制作物、講師自身が講習でどこまで関わってくれるかをチェックすることで、講習を選ぶことができます。
パワーポイントが学べるおすすめ講習10選
講習名 | 概要 |
Microsoft PowerPoint ベーシック編 | 初心者向けのeラーニング形式で、基本操作からデザイン・効率化まで段階的に学べる |
操作画面を見ながら学べるMicrosoft PowerPoint講座 | Microsoft 365対応の動画教材で、画面操作を確認しながら学習できる |
PowerPoint基礎・応用コース | 基礎編と応用編で構成され、資料作成からビデオ活用まで対応 |
PowerPointのトップコース | 情報の図解設計・プレゼン構成・実践演習など、現場直結型の内容 |
1日速習パワーポイント講座 | 実践力を重視した内容で、即戦力スキルを習得可能 |
パワーポイント講座 | レベルや目的に応じて内容をカスタマイズできる柔軟な講習 |
パワーポイント入門講座 | 初心者対象の対面型集合研修で、基本操作から実践スキルまで対応 |
パワーポイントプレゼンテーション研修 | プレゼン資料の作成だけでなく、構成・話し方・デザインを総合的に学べる |
PowerPoint(パワーポイント)講座 | 対面で質問したい人や着実にステップアップしたい人におすすめ |
PowerPoint研修 | ビジネスシーンで即使える実践的なスキルを短期習得できる |
①Microsoft PowerPoint ベーシック編
「Microsoft PowerPoint ベーシック編」は、PowerPoint初心者を対象に、基本操作からテンプレートを使ったデザイン、資料作成の効率化まで段階的に学べるeラーニング講習です。
YouTubeチャンネル「ユースフル / スキルの図書館」の内容を厳選しており、動画を見ながら実際に手を動かして学習できるのが特徴です。約85分のカリキュラムで、初歩的な使い方を知りたい方や、これからPowerPointを業務で使い始める方に最適です。キャリアアップやロジカルコミュニケーションの基礎力も同時に身につけたい方におすすめです
②操作画面を見ながら学べるMicrosoft PowerPoint講座
Microsoft PowerPointの基本操作を実際の操作画面を見ながら学べる動画形式の教材です。Microsoft 365対応で、図形作成やテーマ設定、アニメーション、スライドショー、印刷など、実務でよく使う機能を短時間で効率よく習得できます。
動画を見ながら同じ操作を自分でも試せるため、パソコン初心者や独学でつまずきやすい方、実際の操作感を重視したい方に特におすすめです。情報の整った資料作成や効率的な作業方法を身につけたい方に向いています
③PowerPoint基礎・応用コース
「PowerPoint基礎・応用コース」は、基礎から応用まで体系的にPowerPointを学べる講習で、TACの専任講師による講義動画とオリジナルテキストで自宅学習が可能です。基礎編ではスライドの作成や提案書の作成方法、応用編ではより効果的なプレゼンテーションやビデオ活用など、実務で役立つスキルを総合的に習得できます。
学習後はレベルチェックテストで理解度を確認でき、質問サポートも充実しているため、自己学習で着実にスキルアップしたい方や、資格取得を目指す方にもおすすめです。
④PowerPointのトップコース
Udemyの「PowerPointのトップコース」は、プロフェッショナルや教育者、アイデアを明確に伝えたいビジネスパーソン向けに設計されたオンライン講習です。
初心者から上級者まで対応し、効果的なプレゼン資料の作成、情報の図解設計、実践的なハンズオン演習など、現場で使えるノウハウが豊富に学べます。受講者数が多く、評価も高い人気コースで、自己ペースで学べるため忙しい社会人や独学派にも最適。最新バージョンにも対応し、実務直結のスキルを身につけたい方におすすめです。
⑤1日速習パワーポイント講座
「1日速習パワーポイント講座」は、短期集中型でPowerPointの基礎から応用までを1日で効率よく学べるオンライン講習です。少人数クラス制で、経験豊富な講師が受講者の理解度に合わせて直接指導するため、初心者でも安心して参加できます。
自宅やオフィスなど場所を選ばず受講でき、すぐに使える実践的な知識とテクニックを身につけられます。時間が限られている方や、短期間でスキルを習得したい方に特におすすめです。
⑥パワーポイント講座
パワーポイント講座は、個別指導を重視し、受講者のレベルや目的に合わせてカリキュラムをカスタマイズできるのが特徴。基礎操作から応用的な資料作成、プレゼンテーション技法まで幅広く対応しており、実務経験豊富なインストラクターがサポートします。
対面・オンライン両方に対応しているため、学習スタイルに合わせて選択可能です。初めてパワーポイントを使う方から、業務効率化やプレゼン力を高めたい方まで幅広くおすすめできます。
⑦パワーポイント入門講座
パワーポイント入門講座は、地域密着型で初心者を対象にした集合研修です。パワーポイントの基本操作やスライド作成、図形・画像の挿入、簡単なアニメーションまで実践的に学べます。
地元企業や個人事業主、就職・転職を目指す方に人気で、講師との距離が近く質問しやすい環境が魅力。パソコン操作に自信がない方や、基礎からじっくり学びたい方に特におすすめです。
⑧パワーポイントプレゼンテーション研修
パワーポイントプレゼンテーション研修は、プレゼン資料の作成技術だけでなく、伝わる話し方や構成、デザインの基本まで総合的に学べる実践型研修です。
企業や団体向けのカスタマイズ研修が多く、グループワークやフィードバックを通じて即戦力となるスキルを身につけられます。営業・企画・管理部門など、社内外でプレゼンを行う機会が多い方や、ワンランク上の資料作成力を身につけたい方におすすめです。
⑨PowerPoint(パワーポイント)講座
ハローパソコン教室のPowerPoint講座は、全国に教室があり、通いやすさと個別指導の手厚さが魅力です。基礎から応用まで段階的に学べるカリキュラムで、初心者でも自分のペースで無理なく習得できます。
資格対策や実務で役立つ内容も充実しており、就職・転職を目指す方や、資料作成スキルをしっかり身につけたい方におすすめです。教室で直接質問できる環境を重視する方にも最適です。
⑩PowerPoint研修
Excel CampのPowerPoint研修は、実務直結型のカリキュラムで、ビジネスシーンで即使える資料作成やプレゼン技術を短期間で習得できます。
現役のビジネスパーソンやコンサルタントが講師を担当し、実際の業務に即した課題やフィードバックを通じて、実践力を高められます。オンライン・対面どちらにも対応しており、短期間で成果を出したい方や、実務レベルのスキルアップを目指す方におすすめです。
以下の記事でもパワーポイント講習について解説していますので、あわせてご確認ください。
パワーポイントは無料で学べる?独学の方法
最後はパワーポイントを無料で学べる方法について3つ解説します。どの方法も注意点を留意した上で進めましょう。
- Youtube
- Webサイト
- 無料講習
①Youtube
パワーポイントを無料で学ぶ方法として手軽なのがYouTubeを活用することです。操作方法やデザインテクニック、実務で使えるテンプレート活用術など、幅広いテーマに対応した動画が数多くアップされており、自分のペースで視聴できるのがメリット。
特に、画面操作をそのまま見ながら学べるため、「どこをクリックすればいいのか」「どんな動作になるのか」が理解でき、初心者でも安心して学習を進められます。動画の中にはプレゼン資料の構成やスライドの作り方を実例つきで解説しているものもあり、操作だけでなく表現力を鍛えたい人にも最適です。
ただし、動画の質にはばらつきがあるため、再生回数が多く評価の高いチャンネルを選ぶこと、目的に合った内容かを事前に確認することが大切です。
②Webサイト
Webサイトを使った独学も、方法の一つです。特に、Microsoft公式のサポートページや、IT系メディア・教育サイトなどでは、基本操作から応用テクニックまで体系的に解説された記事が多数公開されています。
テキストと画像を併用した形式が多いため、自分の学習ペースに合わせて柔軟な使い方ができるのが特徴です。また、ショートカット一覧やスライドデザインのコツ、ビジネス資料の作り方など、動画では見落としがちな細かい知識まで網羅されている場合があり、実務に活かしやすいという利点も。
ただし、断片的な情報を拾い集める形式になりやすいため、初心者は「入門用ガイド」や「初級者向けまとめ記事」など、構成が整理されたページから始めましょう。
③無料講習
自治体や公共施設、職業訓練校、大学などが主催する無料講習や公開講習を活用する方法も、パワーポイントをコストをかけずに学ぶ手段です。こうした講習は、基本的な操作方法や簡単な資料作成を中心に、少人数制で教えてくれるスタイルが多く、初心者には学びやすいでしょう。特に1日完結型や数時間の体験講習など短期集中のプログラムが多く、気軽に参加できるのも魅力の一つです。
一方で開催地域やタイミングによっては参加できる機会が限定され、地方自治体の広報ページや公民館、商工会議所などの情報を定期的にチェックしておくことが大切です。
以下の記事では、パワーポイントの使い方を紹介していますので、独学を考えている方はぜひご覧ください。
パワーポイント講習についてのまとめ
パワーポイントは、ただ使い方を知るだけでなく、「伝える力」や「構成力」「デザイン力」といった本質的なスキルを磨くことで、資料作成の質と効率が変わります。
本記事では、初心者から実務経験者、副業を視野に入れる方まで、目的やレベルに応じて最適なパワーポイント講習の選び方やおすすめ講習10選を紹介しました。講習を選ぶ際は操作方法だけでなく伝え方を重視した講習がおすすめ。
どの講習が自分に合っているか迷ったら、「何のためにスライドを作りたいのか」という目的から逆算し、講習内容や講師の実績、サポート体制をよく比較して選ぶことが重要です。
