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見守りサービスとして世界初!JDIがスマートリングを活用した健康管理サービスを提供

健康管理に役立つスマートリング。
そのひとつとして、JDI(ジャパンディスプレイ)が最新技術を搭載したスマートリングによる見守りサービスの提供がスタートしました。

今回は、見守りサービスのニュースをもとに、クラウドを通じて健康管理できる見守りサービスやスマートリング「Virgo」の魅力、そしてサービスを活用できる業種についてわかりやすく解説しています。

見守りサービスとは

見守りサービスの仕組み
出典:JDI公式サイト

今回、液晶ディスプレイメーカーのJDI(ジャパンディスプレイ)が、B2B向けに見守りサービスのトライアル提供をスタートしました。

見守りサービスでは、専用のスマートリング「Virgo」、そしてクラウドサービスを通じて、装着者の健康管理を遠隔的に実施します。主な仕組み・流れを以下にまとめました。

  1. Virgoが従業員の健康データを自動で取得
  2. クラウドに蓄積されたデータを見守りサービスの担当者がチェック
  3. 日々の健康状態を契約企業に送信する

企業経営者や管理者は、従業員の健康状態をリアルタイムで把握できます。
従業員の健康状態に異常が見つかれば、問題が悪化する前に対策できるのが特徴です。

見守りサービスに使用するVirgoとは

Virgoとは、液晶ディスプレイメーカーのJDI(ジャパンディスプレイ)が開発したスマートリングのことです。指輪型の製品を指に付けるだけで、次のデータを自動取得し、手軽に健康管理ができます。

  • 心拍数
  • 血中酸素濃度(ウェルネス)
  • 睡眠時間
  • 歩数
  • 消費カロリー

またVirgoは、世界で初めて有機光検出器生体センサーが搭載されたスマートリングだと注目を集めています。例えばこれまでのスマートリングは、専用の検知センサーが厚みがあり重く、装着時に違和感があるデザインをしていました。

一方でVirgoは、薄型で軽量なデザインです。
装着時する際の違和感がないのはもちろん、軽量なので通常のおしゃれなリングとしても使用できます。手を握る際に邪魔にならないデザインだと、見守りサービスの導入に採用されました。

実際にJDIから次のような発言もあります。

他社従来製品と比較して、薄型/軽量な指輪型デバイスの実現に成功した

出典:EETimesJapan「JDIが健康見守りサービスを発表、OPD生体センサー搭載スマートリングで実現」

スマートリングやクラウドを活用したサービスを導入すれば、企業のDX化を加速できるのが魅力です。DXについて詳しく学びたいのなら、まずはオンラインセミナーに参加してみてはいかがでしょうか。

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見守りサービスの実証結果

見守りサービスについて、すでに提供元であるJDI(ジャパンディスプレイ)により自社の従業員200名を対象とし、実証実験をおこなわれています。結果として、Virgoを装着した従業員200名のうち20%のユーザーに次のような健康意識の向上が見られました。

  • 専門機関の受診
  • 生活習慣の改善

日々の健康状態が数値としてわかることはもちろん、スマートリングを付けるだけなので、データ取得の手間もかかりません。高品質なデータ取得が可能であることも含め、今後5年間で100万人のアクティブユーザー獲得を目指すそうです。

見守りサービスで防止できること

見守りサービスで防止できる要素

見守りサービスはスマートリング装着者の健康状態をリアルタイムで管理・報告できる便利なサービスです。そして、日常的な健康管理を自動化することにより、未然に防げることが5つあるとご存じでしょうか。

装着者本人、そして勤務する職場で防止できるポイントを詳しく紹介します。

体調不良の悪化

見守りサービスで健康状態を管理してもらえば、数値に異常がある場合の報告を受けられるのが魅力です。そのため、企業が「報告された数値に異常があれば仕事を休ませる」という働き方をルール化してしまえば、従業員の体調不良の悪化を防止できます。

病気が悪化しないうちに治療にとりかかれるため、早期回復を期待できるでしょう。

業務の重大ミス

見守りサービスを使って健康状態を管理すれば、体調不良時の業務トラブルを防止しやすくなります。参考として、体調不良のまま業務を実施すると次のような重大ミスが起きるかもしれません。

ミス発生のシーン 概要
デスクワーク 発注ミス、指示ミス、資料作成ミス
移動 自動車事故、転倒
現場作業 落下、転倒、機械事故

上記のミスはほんの一例です。
業務によってさまざまなミスが発生して迷惑をかけてしまうため、見守りサービスで体調不良を発見し、ミスの発生しにくいビジネス環境の整備をおすすめします。

また現場で発生する事故のひとつに、フォークリフトによる事故が挙げられます。
フォークリフトDX化の必要性について知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

フォークリフトDX化のメリットとは?人力操作の課題・解決策を紹介

ウイルス感染

見守りサービスを活用すれば、企業で多発している感染の連鎖を断ち切ることができます。

例えば、ひとりの従業員がとある病気にかかったとき、誰にも言い出せず通常勤務するというケースがありました。しかし、他の従業員に感染し、会社全体に病気がまん延してしまい、企業活動を止めざるを得ない状況に陥るケースも発生していました。

一方、見守りサービスがあれば、体調不良の従業員を企業経営者・管理者がすぐに把握できます。病気の従業員の出勤を止めることができるため、ウイルス感染の連鎖を食い止めるきっかけとなるのです。

交通事故

体調不良を起因として発生しやすいのが通勤・退勤、そして業務移動時に発生する交通事故です。体調不良のせいで注意力散漫となり、歩行者・信号を見逃したりと、重大事故が発生しているニュースをよく見ます。

見守りサービスを活用すれば、運転手の搭乗を止められるのが特徴です。
交通事故は搭乗している本人だけでなく、同乗者・他自動車の運転手も巻き込む可能性があります。

生命に関わる問題になるほか、企業としての賠償が発生するケースもあるため、見守りサービスを活用して、未然に防止することが重要です。

企業の信頼低下

体調不良に伴う事故や病気まん延は、本人や会社だけでなく、サービスを利用する大勢のユーザーにも影響が及ぶ可能性があります。場合によっては、重大事故に一般人が巻き込まれたり、サプライチェーンの企業にも影響が及んだりするかもしれません。

一度失った信頼の回復は難しく、誰かの体調不良の影響で企業経営自体が難しくなる恐れもあるでしょう。一方見守りサービスを活用すれば、信頼低下の原因となる事故・トラブルを未然に防止できます。

将来発生するかもしれない問題を回避するためにも、見守りサービスを活用するのが良いかもしれません。

見守りサービスの対象業種

見守りサービスを適用できる業種

ニュースの中で見守りサービスは、B2B向けサービスとして展開していくと発表されていました。

参考として、見守りサービスで健康状態の管理が求められる業種とその目的を解説していきます。

運送・交通運輸業界

JDI(ジャパンディスプレイ)の発表によると、トラック運転手など、長距離輸送が必要な運送・交通運輸業界にこそ見守りサービスが必要だと言われています。

運送・交通運輸業は長時間の移動が必要であるため、運転中の体調不良が起きやすい仕事です。
見守りサービスを活用すれば、乗車前に健康状態を確認することで、本当に乗車させるべきなのかを事前チェックできます。

特に物流関係の仕事では、ドライバーの稼働時間が制限される「2024年問題」が課題です。
体調不良を起こす従業員を減らすために、見守りサービスが必要だと考えられています。

製造業界

ニュースの中では、工場等で長時間働く製造業界でも見守りサービスが必要だと説明されていました。

製造業界は、小さなミスひとつが大規模なトラブルに発展するほか、不注意で生命に関わる重大事故が起きる恐れのある仕事です。体調不良が起因しているケースも多いため、見守りサービスによるリアルタイムの健康管理が必要だと言われています。

また製造業は、同じ空間で働く必要があるため、ひとりの病気が連鎖的に感染する恐れもあるでしょう。入場前に健康状態をチェックできれば、ウイルスの感染を未然に防止できることから、見守りサービスによる日常的な管理が必要だと考えられています。

もし見守りサービスを含め、製造業界のDX化を検討しているのなら、以下の記事をチェックしてみてください。

製造現場のDXとは?解決すべき課題・導入手順・企業事例を紹介

医療業界

ニュースでは、病気やウイルスと隣り合わせの仕事である医療業界にも見守りサービスが必要だと説明がありました。

医師や看護師がどれだけ体調管理に力を入れていたとしても、いつかは病気に感染してしまいます。もし体調不良のまま働くと、同じ環境で働くスタッフに影響が及ぶほか、医療ミスや患者への二次感染が起きるかもしれません。

一方で見守りサービスがあれば、通勤する前に健康状態を数値として判断できます。
病気の被害を最小限に抑えられることから、健康管理が重要な医療業界にこそ見守りサービスが役立つと考えられています。

見守りサービスの最新動向

JDI(ジャパンディスプレイ)は、大学・保険会社といった企業・機関と連携し、運送・交通運輸業界におけるドライバーの健康管理として、見守りサービスとVirgoを活用した共同研究をスタートしました。

共同研究では対象のドライバー30名にVirgoを着用させ、健康管理データを取得していきます。
またトラックには通信機能付きデバイスを搭載し、車両走行データも取得します。

現在、それぞれのデータを活用して、健康状態や生活習慣が自動車運転に与える影響が研究されている状況です。今後、Virgoを通じて取得したデータをもとに、見守りサービスを活用したさらなる活用方法が検討されています。

見守りサービスについてまとめ

IoT技術の発展に伴い、近年では自動で健康管理できる仕組みの整備が進んでいます。
その中でもJDI(ジャパンディスプレイ)は、最新の薄型スマートリングVirgoを使って、企業向けの見守りサービスの提供をスタートしました。

事故・トラブル・病気のまん延など、さまざまなリスクが潜んでいる業界の課題を解決するために、見守りサービスの重要性が高まっています。安全に業務を進めていくためにも、見守りサービスの動向から目が離せません。

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