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【2025】エクセルで行/列・セル・シートを非表示にする方法を解説!

エクセルを使っていると、特定の行や列、シートなどを一時的に非表示にしたい場面があります。
例えば、データが多すぎて見づらい場合や、不要な情報をほかの人に見せたくない場合などです。

そんなときには、エクセルの「非表示」機能を使えば簡単に指定した要素を隠せます。
本記事で、行/列・セル・シートを非表示にする方法について確認していきましょう。

エクセルで行や列を非表示にする方法

現時点では使用しないが、削除はしたくない行や列がある場合は、非表示にして管理しておきましょう。
エクセルで行や列を非表示にする方法には、主に以下の2つがあります。

  1. 右クリックで非表示にする
  2. グループ化で非表示にする

これらの方法について見ていきましょう。

方法①右クリックで非表示にする

右クリックで非表示にする

非表示にしたい行や列を選択して、右クリックで表示されるメニューから「非表示」を選択する方法です。

行や列を非表示にできる一般的かつ、簡単な方法ですが、見た目にわかりやすい目印がでないため、ほかの人が非表示になっていることに気づかない場合があります。
再表示したい場合は、非表示にしている行や列にカーソルを合わせて、再度右クリックから「再表示」を選択しましょう。

また、エクセルの行や列の便利な機能として、「ウィンドウ枠の固定」があります。ウィンドウ枠の固定は、シートをスクロールしても指定した行や列が常に固定表示される機能です。

以下の記事では、ウィンドウ枠の固定を使って、エクセルの行や列を固定する方法について解説しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

【2024】エクセルで列や行を固定する方法は?ウィンドウ枠の固定の使い方を解説

方法②グループ化で非表示にする

グループ化で非表示にする

グループ化の機能を使って、行や列を非表示にする方法です。
非表示にしたい行や列を選択した状態で、データタブの「アウトライン」グループから、「グループ化」のアイコンをクリックしましょう。

行と列のどちらをグループ化するかのウィンドウが開くので、グループ化したい方を選択しましょう。すると、選択した範囲が一つのグループとしてまとめられます。

グループ化された項目には、列なら上部に、行なら左部に「-」のアイコンが表示されます。
このアイコンをクリックすることで、グループ化になっている範囲が折りたたまれて、非表示になります。

グループ化で非表示

非表示にしたら「-」のアイコンが「+」に変わるので、今度は「+」アイコンをクリックすることで、折りたたまれているグループの再表示が可能です。
この方法では、行や列が折りたたまれていることが一目でわかるので、ほかの人が非表示になっている範囲を見逃しづらくなります。

また、グループ化はデータタブの「アウトライン」グループの「グループ解除」のアイコンをクリックすることで行えます。

エクセルで非表示にした行や列が再表示できない原因

エクセルで非表示になっている行や列が再表示できない場合は、以下のような原因が考えられます。

  1. 違う行や列を選択している
  2. シートの保護がかかっている
  3. フィルターがかかっている

これらの原因について見ていきましょう。

原因①違う行や列を選択している

違う行や列を選択している

非表示にした行や列を再表示するためには、非表示になっている行/列、もしくはその両隣にある行/列を選択した状態で右クリックする必要があります。

非表示になっている行/列の領域は狭いので、意図せず隣のセルを選択してしまっている場合も珍しくありません。
両隣の行/列を選択すれば操作ミスも起こりにくいので、再表示させる場合は、ドラッグで両隣の行/列を選択して行うのがおすすめです。

原因②シートの保護がかかっている

シートの保護がかかっている

シートに変更がかけられないように保護がかかっていると、非表示にされた行や列の再表示もできません。
そのような場合は、シートの保護を解除して対応しましょう。

シートの保護は、校閲タブの「保護」グループにある「シート保護の解除」を選択することで解除できます。
パスワードがついている場合は、シートの管理者に聞く必要があります。

原因③フィルターがかかっている

フィルターがかかっている

表にフィルターをかけていた場合、条件に当てはまらない行は非表示になります。
そのため、シート内にフィルターがある場合、行を非表示にしているのではなく、フィルターの非表示がかかっている可能性があります。

フィルターの非表示は、見出しについているフィルターのアイコンをクリックして、除外されている項目にチェックを入れることで再表示できます。

もしくは、フィルター自体が必要なければ、データタブの「並べ替えとフィルター」グループにある「フィルター」をクリックして、フィルターを解除しましょう。

エクセルでセルを非表示にする方法

エクセルでセルに入力している値は残しておきたいが、見た目には表示しておきたくない場合があります。
対象のセルに入力されている値を非表示にしたい場合は、以下の方法があります。

  1. 書式設定を変更する
  2. 文字色を変更する

これらの方法について見ていきましょう。

方法①書式設定を変更する

書式設定を変更する

セルの書式設定を変更して、値を非表示にする方法です。まず、非表示にしたいセルを選択し、ホームタブの「数値」グループ右下にある矢印のアイコンをクリックしましょう。

「セルの書式設定」ダイアログボックスが開くので、「分類」を「ユーザー定義」に変更してください。
「種類」ボックスに「;;;」と入力し「OK」ボタンで確定すると、セルの値が非表示になります。

セミコロンを3つつなげて入力することで、正の数・負の数・0・文字列を表示しないという意味になります。

非表示にしたセルは、再度「セルの書式設定」ダイアログボックスを開いて、「分類」を「標準」に戻すことで再表示が可能です。

方法②文字色を変更する

文字色を変更する

セルの文字色を背景色と同じ色に変更して、値を見えなくさせる方法です。
文字色を変えたいセルを選択して、ホームタブにある「フォント」グループの「フォントの色」からテーマの色を白色に変更します。

背景色と文字色が同化して視覚的には値が存在しないように見えますが、セルにはデータが残っているため、計算や参照には影響を与えません。

再表示したい場合は、文字色を黒などの見やすい色に変更しましょう。この方法では、セルの書式やデータ構造を変更せずにデータを隠せるので、シンプルかつ手軽に利用できるのが特徴です。

エクセルでシートを非表示にする方法

エクセルで複数シートを管理している場合、現時点で必要ないシートまで表示していると、操作がしづらくなります。
一時的に隠しておきたいシートがある場合は、以下の方法で非表示にできます。

  1. 右クリックで非表示にする
  2. 書式で非表示にする

これらの方法について見ていきましょう。

方法①右クリックで非表示にする

右クリックで非表示にする

作成したワークシートは、シート見出しの上で右クリックすると表示されるメニューから、「非表示」を選択することで非表示にできます。

このとき、離れたシートの場合はCtrlキー、隣り合ったシートの場合はShiftキーを押しながらクリックすると複数選択ができ、この状態で先ほどの操作を行うと、複数シートを一括で非表示にすることも可能です。

非表示になっているワークシートは、再度シート見出しで右クリックして「再表示」の中から、対象のシート名を選択することで、再表示できます。

なお、ワークシートが一つしか表示されていない場合は非表示にできないので注意が必要です。

方法②書式で非表示にする

書式で非表示にする

ホームタブの「セル」グループにある「書式」の「非表示/再表示」から「シートを表示しない」を選択することでも、現在開いているシートを非表示にできます。

非表示にしたシートは、再度「非表示/再表示」から「シートの再表示」を選択することで再表示が可能です。また、複数シートを選択している場合は、一括での非表示もできます

なお、エクセルのシートに関するそのほかの操作について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
エクセルのシート移動に関する操作方法について詳しく解説しています。

【2024】エクセルでシート移動ができるショートカットは?できない原因も解説

エクセルで非表示操作ができるショートカットキー

ショートカットキーは、エクセルの操作をマウスではなくキーボードで行える機能です。
ショートカットキーを覚えるとマウスとキーボードの移動が少なくなるため、作業効率のアップにつながります。

エクセルで非表示や再表示を行う際は、以下のショートカットキーを積極的に使いましょう。

項目 ショートカットキー
行の非表示 Ctrl+9
列の非表示 Ctrl+0
行の再表示 Shift+Ctrl+9
列の再表示 Shift+Ctrl+0
グループ化 Shift+Alt+→
グループを閉じる Alt+A+H
グループを開く Alt+A+J
グループ化の解除 Shift+Alt+←
シートの非表示/再表示 Alt+H+O+U+S

表示や非表示操作などの頻繁に行う作業では、特にショートカットキーの恩恵を受けやすいでしょう。
わずかな時間短縮でも、積み重なることで大幅な効率化につながります。

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エクセルの非表示についてのまとめ

今回は、エクセルで行/列・セル・シートを非表示にするさまざまな方法を紹介しました。非表示には、行や列を簡単に隠せる右クリックの操作や、データの整理に役立つグループ化、セルの値を非表示にするための書式設定の変更など、状況に応じた便利な手法があります。

これらの操作を活用することで、作業効率を向上させたり、不要な情報を一時的に隠したりすることができ、データ管理をさらにスムーズに行えるようになるでしょう。

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