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【2025】エクセルで列や行を固定する方法は?ウィンドウ枠の固定の使い方を解説

エクセルで大量のデータを扱う際、特定の列や行を常にワークシート内に表示させておくと作業がスムーズになります。このような場面で役立つのが「ウィンドウ枠の固定」機能です。

この機能を使用することで、ワークシートをスクロールしても見出しを画面上に決まった位置に表示し続けられます。
本記事で、エクセルで列や行を固定するやり方や、その際に注意すべきポイントについて見ていきましょう。

エクセルで列や行を固定するメリット

エクセルで列や行を固定するメリット

表の列や行を動かないように固定することには、下記のようなメリットがあります。

  1. 入力ミスを防げる
  2. データを比較しやすい

これらのメリットについて見ていきましょう。

メリット①入力ミスを防げる

ワークシートに収まらないぐらいの大規模な表を管理している場合は、画面をスクロールすると見出しが見えなくなってしまいます。
しかし、列や行を動かないように固定することで、表の見出しを常にワークシート上に表示できます。

スクロールしても見出しを見失うことがなくなるため、入力箇所の間違いが減り、作業ミスによる手戻りや修正作業の発生を防止できるでしょう。
その結果、業務全体の効率化につながることを期待できます。

メリット②データを比較しやすい

列や行の固定によって、画面外に見出しが出る位置でも特定のデータ同士を簡単に比較できます。
どのデータがどの見出しを指しているかを確認できることで、データの見間違いを防止できるでしょう。

例えば、月ごとの売上データや、複数の従業員の成績を比較する場合など、固定した見出しがワークシート内に表示されていることで、どの項目で比較したらよいのかが一目でわかります。

これにより、正確なデータ分析が可能になり、業務の効率が向上するでしょう。

エクセルで列や行を固定する方法

エクセルで列や行を動かしたくない場合は、表示タブの「ウィンドウ枠の固定」から実現できます。
ウィンドウ枠の固定には3種類が用意されており、それぞれによって使い方が異なります。

それぞれの使い方について見ていきましょう。

方法①ウィンドウ枠の固定

「ウィンドウ枠の固定」は、複数の列や行を固定できる方法です。下記の順序で使用します。

  1. 表から固定したい列の一列右、もしくは行の一行下を選択する
  2. 表示タブから「ウィンドウ枠の固定」のアイコンをクリックする
  3. 開いたメニューから「ウィンドウ枠の固定」を選択する「ウィンドウ枠の固定」を選択する

例えば、表の先頭から二行目までを固定したい際は、上から三行目のセルをアクティブにしましょう。

方法②先頭列の固定

「先頭列の固定」は、表の最初に位置する列を固定する方法です。下記の順序で使用します。

  1. 表示タブから「ウィンドウ枠の固定」のアイコンをクリックする
  2. 開いたメニューから「先頭列の固定」を選択する「先頭列の固定」を選択する

特に、見出しが先頭にあり、表が横長の際に有効です。

方法③先頭行の固定

「先頭行の固定」は、表の最初に位置する行を固定する方法です。下記の順序で使用します。

  1. 表示タブから「ウィンドウ枠の固定」のアイコンをクリックする
  2. 開いたメニューから「先頭行の固定」を選択する「先頭行の固定」を選択する

特に、見出しが先頭にあり、表が縦長の際に有効です。

エクセルで固定した列や行を解除するやり方

エクセルで固定した列や行を解除するやり方

表示タブの「ウィンドウ枠の固定」から「ウィンドウ枠固定の解除」のアイコンをクリックすることで、固定済みの列や行を解除可能です。

この際、列と行を両方固定していたケースでは、両方の固定が解除されてしまう点には注意しなければいけません。
片方のみの固定を解除するやり方はないので、必要な固定に関しては、再度設定を行う必要があります。

エクセルで列や行を固定する際の注意すべきポイント

エクセルで列や行を固定する際は、下記3つのポイントに注意する必要があります。

  1. 選択する列や行の場所
  2. 印刷時には反映されない
  3. 表示は標準にしておく

これらの注意すべきポイントについて見ていきましょう。

注意点①選択する列や行の場所

ウィンドウ枠の固定を行う際、固定したい列や行のセルをアクティブにするのではなく、一列右もしくは一行下を選択する必要がある点に注意しなければいけません。

選択する箇所を間違えると、意図しない部分が固定されてしまいます。
固定したい箇所をそのまま選択してしまうのはよくあるミスなので、固定位置がおかしいケースでは選択箇所の見直しを行いましょう。

注意点②印刷時には反映されない

列や行を固定しても、その設定は印刷時には反映されません。印刷時に列や行を固定して出力したいケースでは、印刷タイトルから設定しましょう。

  1. ページレイアウトタブの「ページ設定」グループにある「印刷タイトル」のアイコンをクリックする
  2. 「ページ設定」のダイアログボックスが開いたら、シートタブにある「タイトル行」もしくは「タイトル列」をクリックする「タイトル行」もしくは「タイトル列」をクリックする
  3. ワークシートから固定したい行もしくは列を指定する
  4. OKボタンで編集を確定する

これにより、指定した列や行がページを跨いでも印刷時に反映されるようになります。

また、印刷でよくある指定サイズよりも内容がはみ出してしまう問題については、下記の記事で解決策を解説しています。
いくつかの方法から、印刷範囲をA4サイズに収める方法を紹介しているので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

【2024】エクセルの印刷範囲をA4サイズぴったりに合わせる方法!スマホ版のやり方も解説

注意点③表示は標準にしておく

表示は標準にしておく

ウィンドウ枠の固定のアイコンがグレーアウトになっていて選択できないケースでは、表示設定に原因があります。
表示が「ページレイアウト」になっていると、ウィンドウ枠の固定アイコンがグレーアウトされ使えません。

このケースでは、表示タブから「標準」のアイコンをクリックして標準ビューに戻すことで解決可能です。

また、エクセルの画面右下にあるアイコンからも表示の切り替えはできます。真ん中のアイコンから、一番左にある格子状のアイコンに切り替えることで標準ビューに戻ります。

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講座は2日間あり、2日目には関数のセルの書式設定を使った請求書の作成など、実務でも使える応用的な知識を学びます。
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エクセルで表のクオリティを上げる方法

見出しの固定以外にも、下記のようなやり方によってエクセルの表を見やすくすることで、表全体のクオリティを上げられます。

  1. 罫線をつける
  2. 見出しを目立たせる
  3. 統一感を持たせる
  4. テーブルに変換する

これらのクオリティを上げる方法について見ていきましょう。

表のクオリティを上げる方法①罫線をつける

エクセルの表に罫線をつけることで、データの区切りや範囲が明確になり、クオリティが上がります。
特に、行や列が多いケースでは、罫線をつけることで視覚的にデータを整理しやすくなります。

罫線の種類もカスタマイズ可能で、太線を使用して見出し部分を強調したり、点線で補助的な区切り表現も可能です。
罫線は、ホームタブの「罫線」ボタンから設定できるため、表を作成する際は活用してみましょう。

表のクオリティを上げる方法②見出しを目立たせる

見出しを目立たせる

見出しを強調することで、データに設定されている項目を一目で把握しやすくできます。エクセルでは、フォントの太字設定や背景色の変更、文字の色を変えるといった方法で見出しの強調が可能です。

下記の表に、エクセルで見出しを目立たせるために使える機能をいくつかまとめてみました。

設定項目 効果 操作方法
太字 見出しを強調して目立たせる ホームタブ → フォントグループ → 「太字」
背景色の変更 見出しに色をつけて視覚的に目立たせる ホームタブ → フォントグループ → 「塗りつぶしの色」
文字色の変更 見出し文字の色を変えて識別しやすくする ホームタブ → フォントグループ → 「フォントの色」
中央寄せ 見出しの位置を中央に配置する ホームタブ → 配置グループ → 「中央揃え」
フォントサイズの変更 見出しのフォントサイズを大きくして目立たせる ホームタブ → フォントグループ → 「フォントサイズ」

これらの設定を行うことで見出しが強調され、表のクオリティが向上します。
ただし、派手なデザインにしすぎると、情報量が多くなり、逆効果になってしまうため、バランスを取ることが大切です。

表のクオリティを上げる方法③統一感を持たせる

エクセルの表を見やすくするためには、全体に統一感を持たせることが大切です。
フォントやセルの色、罫線のスタイルなどを統一すると、表がすっきりと整理され、データが読みやすくなります。

デザイン性を高めようと色分けをしすぎると表は見づらくなるため、同系色かつ少ない色数でまとめるのが効果的です。
また、セルには適度な余白を取ることで、圧迫感なくすっきりとした印象を与えられます。

表を作成する際は、統一感を意識してデザインの情報を詰め込みすぎないようにしましょう。

表のクオリティを上げる方法④テーブルに変換する

テーブルに変換する

テーブルを使うことで、ソフトがあらかじめ用意しているスタイルを表に適用できるため、見た目が向上します。
テーブルはデータを表形式で管理できる機能で、テーブル化された表にはフィルタリング機能が付与されます。

テーブルは、表を選択した状態で、挿入タブの「テーブル」のアイコンをクリックすることで適用可能です。
テーブルに変換すると、自動で見出しが設定され、行ごとの色分けがされるため、セル範囲が視覚的に整理されます。

さらに、テーブルのデザインは自由に変更可能で、テーブルを選択すると表示されるテーブルデザインタブのテーブルスタイルから、好きなデザインを適用できます。

自分で見やすい表を作るのが苦手な方は、テーブルを活用するとよいでしょう。

また、テーブルを適用するメリットだけでなくデメリットについても詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
テーブルを使うメリットとデメリットについて解説しています。

【2024】エクセルでテーブルを使うメリットは?変換方法やデザインの変更方法について解説

エクセルで列や行を固定のまとめ

「ウィンドウ枠の固定」機能を活用すれば、見出しが画面から外れても指定した列や行をワークシート内に表示しておけるため、データの比較や確認がしやすくなります。

しかし、固定する際の操作ミスや印刷時に反映されないことなどには注意が必要です。大規模な表の管理をしている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

こちらから自分に合うエクセルの講座をお選びください。

エクセルで列や行を固定する方法は?ウィンドウ枠の固定の使い方を解説
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