エクセルを使うと、チェックボックスを作ることができます。
ただ、チェックボックスはエクセルの開発機能を使うため、作り方を知らない人が、何の知識もない状態から作成するのは難しいです。
そこで、エクセルを使ったチェックボックスの作り方を解説していきます。
エクセルのチェックボックスとは
エクセルで作成できるチェックボックスは、カタカナの「レ」に似た形をしている、レ点を入れることができる四角い枠です。
セルの中に四角い枠作成でき、マウスでクリックすることでレ点を入れられます。
エクセルを使用するためには、キーボード入力をしなければならないことが多いですが、チェックボックスはマウス操作のみでレ点が入るため、活用できる場面は多いです。
持ち物のリストを作成して、その横にそれぞれのチェックボックスを設ければ、確認作業がしやすくなります。作業工程をいくつかの段階に分け、工程が終わればレ点を入れるようにすれば、済んだ作業の把握や、次にすべき作業の確認が容易です。
エクセルのチェックボックスはアンケートに便利
エクセルのチェックボックスは、アンケートを取る際にも便利です。
チェックボックスに入れたレ点のデータは、上書き保存することで残ります。
よって、チェックボックスが入ったエクセルのデータをメールやクラウドなどで配布することで、アンケートを取れます。
配布したデータ内のアンケート内容に回答してもらい、それを上書き保存した状態で送り返してもらうだけで問題ありません。
チェックボックスは、紙に印刷されたものに、手でレ点を入れるという手もあります。
しかし、エクセルであれば印刷する必要がないため、印刷のコストを抑えたり、印刷機器を用意する手間を省いたりすることが可能です。
したがって、大量のアンケートを取りたいけれども、コストや手間を最小限にしたい場合は、エクセルのチェックボックスが役に立ちます。
また、エクセルの関数機能を駆使すると、チェックボックスの集計が簡単に行なえます。
よって、設問数が多いアンケートを取る場合に、エクセルのチェックボックスを使用すれば、集計の作業効率が高まるでしょう。
エクセルでチェックボックスを作る方法
チェックボックスを実際に作る方法を手順に沿って詳しく解説していきます。
開発タブを表示させる
エクセルでチェックボックスを作成するためには、開発機能を使用する必要があります。
ただ、標準では開発タブはリボンに表示されていません。
そのため、チェックボックスを作成する手順として、まずは設定を変更し、開発タブを表示させるところから始めましょう。
- エクセルのオプション画面を開き、「リボンのユーザー設定」を選択
- リボンのカスタマイズ画面になるので、リボンのユーザー設定項目のところで「メインタブ」を選択
- 出てくる「開発」のチェックボックスにレ点を入れる
そうすると、準備は完了です。
チェックボックスを挿入
設定でリボンに開発タブが表示されるようになったら、
- チェックボックスを入れたいセルを選択
- 開発タブの「挿入」から、チェックボックスのアイコンを選択
そうすると、チェックボックスが入ります。
また、アイコンを選択した後、セルを指定することも可能です。
テキストを変更する
標準のチェックボックスは、ボックスの横に「チェック」という文字が入っている状態で挿入されます。そのままでは使いづらい場合がほとんどなので、テキストの編集を行いましょう。
チェックボックスを複数用意するつもりであれば、テキストは省いてしまうことをおすすめします。
- チェックボックスが入っているセルを右クリック
- 「テキストの編集」で文字を消す
- チェックボックスの上下左右のセルに、文字を入力
チェックボックスを有効にする
挿入した段階のチェックボックスは、無効状態になっています。
そのままではクリックしてもレ点が入らないので、有効にしましょう。
- 右クリックで「コントロールの書式設定」を選択
- 「コントロール」タブを選択
- オンオフを切り替えられるようになっているので、「オン」を選択
そうすると、チェックボックスとして使用できるようになります。
チェックボックスの位置をセルに合わせる
大抵の場合、作成したチェックボックスと、セルのサイズは合っていない状態となっているでしょう。そのままでは見栄えが良くないので、セルの幅やチェックボックスの配置を変更する必要があります。
- マウスを使って、セルの幅をチェックボックスに合わせる
- 「書式」タブの「配置」から「枠線に合わせる」を選択
そうすると、チェックボックスがセルに合うように配置され、違和感がなくなるでしょう。
チェックボックスをコピーする
複数のチェックボックスを用意したい場合、エクセルのオートフィル機能を活用すると良いです。
- チェックボックスが入っているセルを選択
- 右下の四角をドラッグ
そうすると、チェックボックスが自動で入力されていきます。
また、セルを選択して、コピーペーストで増やすという手も活用可能です。
その場合、チェックボックスはセルに合っていない状態となります。
よって、チェックボックスをセルに合わせたい場合と、自由に配置したい場合で、オートフィルとコピーペーストを使い分けると良いでしょう。
チェックボックスをおしゃれにする方法
エクセルのチェックボックスをおしゃれにする方法も解説していきます。
タイトルとナンバーを入力する
エクセルのチェックボックスをおしゃれにするためには、上部にタイトル、左側にナンバーを入れるセルを入れるようにしましょう。
いずれも必須ではありませんが、あえて入れることで、見栄えが良くなりやすいです。
また、大量の項目がある場合は、いくつかのタイトルに分けて、チェックボックスを複数用意しましょう。そして、それぞれのチェックボックスの間に、空白の列や行を設けることで、すっきりしておしゃれな見た目になります。
セルの色を駆使する
エクセルはセルの色が白ですが、そこに色を付けるとおしゃれなチェックボックスにすることができます。そして、タイトルや項目、チェックボックスなど、入力されている情報に応じて、色を使い分けることが大切です。
色を付けたいセルを選択して、ホームタブにあるバケツアイコンで、自由に色を付けましょう。
ただ、チェックボックスはあくまでも、書いてる文字やボックスそのものがしっかり見えなければならないので、背景色には薄い色を使用した方が良いです。
さらに、全てのセルに色を付けなければならないわけではありません。
カラフルすぎると、かえっておしゃれではなくなってしまう恐れがあるため、白いセルも適度に取り入れるようにしましょう。
余計な罫線を省く
エクセルには、全てのセルに罫線が付いています。
その罫線が原因で、おしゃれに見えなくなるのはよくあることです。
そのため、チェックボックスが完成したら、余計な罫線は全て取り除いてしまいましょう。
まずは全てのセルを選択して、罫線を消します。
その後で、チェックボックスの範囲だけを指定して罫線を改めて書くようにすれば良いです。
また、チェックボックスにも罫線を用いないという方法もあります。
チェックボックスと文字だけのシンプルなデザインで、文字のフォント選びを工夫すれば、おしゃれに見える可能性が高いです。
活用できる場面が多いエクセルのチェックボックス
チェックボックスは、グループ内での確認事項やアンケートなど、幅広い場面で活用できます。
そして、エクセルでチェックボックスを作ると、紙に印刷する手間を省いたり、確認作業が楽になったりします。
そのため、作り方を覚えておいて、必要になったらすぐにチェックボックスを作成できるようになっておきましょう。
また、余裕があれば、おしゃれなチェックボックスの作り方も知っておくと良いです。