エクセルは、ビジネスシーンで欠かせない多機能ツールです。
データ入力から高度な分析、多様なグラフ作成、さらには作業の自動化まで、エクセルでできることは多岐にわたります。
しかし、「エクセルでできることを詳しく知らない」「便利な機能を業務に活用できていない」という方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、エクセルでできることを11選ピックアップして解説します。
便利な関数や時間短縮に役立つショートカットキーも紹介するので、エクセルでできることを学んで日々の業務効率アップを目指しましょう。
エクセルとは?
エクセルは、マイクロソフト社が開発・販売している表計算ソフトウェアです。
ワードと並ぶマイクロオフィスソフトの中核的存在で、世界で最も普及しているソフトウェアの一つでもあります。
エクセルソフトの種類
エクセルソフトは、対応するOSに合わせて3つの種類がリリースされています。
以下はエクセルソフトの最新版の種類を表でまとめました。
種類 | 最新版 | 対応OS |
Microsoft Excel | Microsoft Excel 2021 | Microsoft Windows 10 |
Microsoft Excel for Mac | Microsoft Excel for Mac 16.70 | macOS Big Sur |
Microsoft Excel(for iOS) | Microsoft Excel(for iOS)2.71 | iOS 15、iPadOS 15 |
「Microsoft Excel」と「Microsoft Excel for Mac」の違いは以下の記事を参考にしてください。
エクセルでできること11選
それでは、エクセルでできることを11選ご紹介します。
ぜひ、エクセルの機能がどのように活用されているかをイメージしながら読み進めてください。
- アンケート集計
- 特定データの視認性向上
- グラフを使った見やすい資料作成
- 情報の自動入力
- Webデータの自動取得
- 一斉メール配信
- 注文書・請求書の自動処理
- 売上データの集計
- 顧客情報の管理
- チーム間のコミュニケーション促進
- プロジェクトの進捗管理
エクセルでできること①アンケート集計
エクセルでできることは、アンケート集計です。
たとえば、アンケート調査の結果をエクセルに入力してフィルタ機能を使えば、「20代男性の回答」のように特定の回答を抽出できます。
また、並べ替え機能を使えば、回答を多い順に並べ替えることも可能です。
アンケート集計機能を活用することで、リサーチの効率性向上はもちろん、より客観的で正確な情報入手も実現します。
エクセルでできること②特定データの視認性向上
エクセルでできることは、特定データの視認性向上です。
条件付き書式を使うと、大量のデータの中から指定したデータが見やすくなります。
たとえば、テストの成績表で、90点以上の生徒の名前を赤字で表示し、その後フィルタ機能を使って90点以上の生徒のデータだけを表示することができるため、データ分析効率が大幅にアップします。
エクセルでできること③グラフを使った見やすい資料作成
エクセルでできることは、グラフを使った見やすい資料作成です。
集計したデータをグラフ化することで、数値だけでは分かりにくいデータの傾向やパターンを視覚的に捉えやすくなります。たとえば、プレゼンテーション資料にグラフを使うと、一目で相手に情報が伝わります。
2軸グラフを使うと、異なる単位のデータをまとめて参照できるため、データの相関関係が一目で分かります。2軸グラフの作成方法については以下の記事を参考にしてください。
エクセルでできること④情報の自動入力
エクセルでできることは情報の自動入力です。
関数やマクロを使った自動入力機能を使えば、データ入力作業の効率化と精度向上が可能になります。
たとえば、複数のシートに分散しているデータを一つの報告書にまとめる作業を自動で行えるため、業務の正確さが向上し、作業時間も大幅に短縮できます。
エクセルでできること⑤Webデータの自動取得
エクセルでできることはWebデータの自動取得です。
Power Query機能を使うと、Webサイトから必要なデータだけを自動で抽出できます。
たとえば、商品の価格比較サイトから、欲しい商品の価格情報を自動で集めてエクセルにまとめることも可能です。これにより、データ分析に費やす時間を大幅に削減できます。
エクセルでできること⑥一斉メール送信
エクセルでできることはメールの一斉送信です。
マクロやVBAを使用することで、特定の顧客に対して定期送付する商品案内のメール一斉送信を自動化できます。
これにより、個別メール送信の効率性が格段にアップします。
さらに、送信履歴の自動記録や未開封メールの追跡などもできるため、マーケティング活動の効果を測定したい方にも最適です。
エクセルでできること⑦注文書・請求書の自動処理
エクセルでできることは、注文書・請求書の自動処理です。
VLOOKUP関数を使うと、エクセルの別の場所にあるデータを自動取得できます。
たとえば、注文書に書かれた商品名を商品一覧表から探して、その商品の価格を自動表示するなどです。これを使えば、計算間違いを防ぎ、請求書の作成時間を短縮できます。
エクセルでできること⑧売上データの集計
エクセルでできることは、売上データの集計です。
エクセルのピボットテーブルは、売上データやアンケート結果などを簡単に集計し、視覚的に分かりやすいグラフを作成できる機能です。
たとえば、月ごとの売上を商品別に集計する、地域別の顧客属性を分析するなどの作業も簡単に実行できるので、ユーザーの購買動向や傾向をスピーディに把握できます。
エクセルでできること⑨顧客情報の管理
エクセルでできることは、顧客情報の管理です。
エクセルでは、顧客リストや商品リストなど大量のデータを指定事項に合わせて並べ替え・絞り込みができるため、必要な情報にすばやくアクセスできます。
たとえば、顧客リストを「顧客名」のアルファベット順に並べ替える、または「購入金額」が10万円以上の顧客だけを抽出するなどが可能です。
エクセルでできること⑩チーム間のコミュニケーション促進
エクセルでできることは、チーム間のコミュニケーション促進です。
エクセルでは、複数のメンバーが同じファイルを編集できる共同編集機能があります。
これにより、チームで一つのファイルを見ながら作業することで情報共有の迅速化が実現し、コメント機能を使えばメンバー間の意思疎通もスムーズになり、ひいてはチーム全体の生産性向上にもつながります。
エクセルでできること⑪プロジェクトの進捗管理
エクセルでできることは、プロジェクトの進捗管理です。
エクセルのガントチャートを使えば、プロジェクトのスケジュールを棒グラフのように表示できます。
これにより、各作業の実施日や締切日が一目で分かり、プロジェクトの進み具合を把握しやすくなります。たとえば、新商品発売までのスケジュールをガントチャートで管理することで、計画通りに進んでいるかをスムーズに確認できます。
エクセルでできることを増やす方法は?
エクセルでできることはその他にもたくさんあります。
たとえば、エクセルのデータテーブルやソルバーを使えば、商品販売前のシミュレーションが可能です。シミュレーションを行うことで、「新商品を発売したら、売上はどれくらい増えるか」といった疑問を検証できるというメリットがあります。
エクセルでできることをもっと増やしたい方は、プロ講師の実践的な指導と効率的なカリキュラムで着実にスキルアップできるセミナーを利用してみましょう。以下では、エクセルでできることがさらに増える人気のセミナー3選を紹介します。
- Excel基礎セミナー講習
- Excelマクロ・VBAセミナー
- MOS対策短期集中講座
①Excel基礎セミナー講習|BIZROAD
Excel基礎セミナー講習は、短期で効率的にエクセル基礎から応用まで学べるセミナーです。
カリキュラムは、本記事でも紹介したグラフの作成や条件付き書式の設定方法、Power Queryを使った情報抽出など幅広くカバーしています。
最終ステップでは高度なマクロの設定によるデータ集約方法まで学べるので、エクセルでできることを幅広く網羅したい方に最適です。
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②Excelマクロ・VBAセミナー|BIZROAD
Excelマクロ・VBAセミナーは、エクセルの自動化機能マクロ・VBAを基礎から学べる短期型セミナーです。実務に即した課題で進めていくので、エクセルの高度なスキルであるマクロも体系的に習得できます。
カリキュラムは、マクロ・VBAの概要や作成済みのマクロ改良、売り上げ日報の効率化方法など基礎から応用操作までカバー。ChatGPTを使ったプログラミングも行うため、VBAプログラミングに不安がある方にも最適です。
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③MOS対策短期集中講座|BIZROAD
MOS対策短期集中講座は、ワードとエクセルの一般レベル合格を目指せる短期型講習です。カリキュラムはワードの基本操作からスタートし、2日目には、エクセルでできることで紹介したグラフ作成やデータ管理手法も学びます。
模擬試験を通じて出題傾向を把握できるため、合格までの道のりもスムーズ。
国際的に評価されているエクセルスキルを取得して、就職・転職に活かしたい方にも最適です。
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エクセル関数でできること
エクセルの関数は、データの集計や分析を効率的に行う上で欠かせません。
エクセルでできることの中には関数を使う作業もあるため、エクセルでできることと一緒に関数の使い方をマスターしましょう。
以下では、主なエクセル関数、および関数でできることを表で紹介します。
関数 | 使用例 | できること |
SUM | =SUM(A1:A10) | 指定範囲内の数値の合計を計算 |
AVERAGE | =AVERAGE(B2:B12) | 指定範囲内の数値の平均値を計算 |
MAX | =MAX(C3:C15) | 指定範囲内の数値の最大値を計算 |
MIN | =MIN(D4:D16) | 指定範囲内の数値の最小値を計算 |
ROUND | =ROUND(A1,2) | 数値を指定した桁数で四捨五入 |
COUNT | =COUNT(E5:E20) | 指定範囲内の数値のセル数をカウント |
COUNTA | =COUNTA(F6:F22) | 指定範囲内のデータ(数値、文字)のセル数をカウント |
TODAY | =TODAY()+7 | 今日の日付を自動的に表示 |
IF | =IF(A1>100,”合格”,”不合格”) | 条件に応じて異なる値を返す |
VLOOKUP | =VLOOKUP(検索値, 検索範囲, 列番号, [検索の型]) | 特定データの発見、およびに対応する値を取得 |
エクセルのショートカットキーでできること
エクセルのショートカットキーを使えば、簡単な操作で作業効率を大幅にアップできます。ぜひ以下の表を参考に、ショートカットキーでできることをチェックしてください。
ショートカットキー | できること |
Ctrl + S | ファイルを上書き保存 |
Ctrl + F | 検索したい文字列を入力するダイアログを開く |
Ctrl + C | 選択範囲をコピー |
Ctrl + V | コピーした内容を貼り付け |
Ctrl + Z | 直前の操作を元に戻す |
Ctrl + Y | 元に戻した操作をやり直す |
Ctrl + A | シート全体のセルを選択 |
Ctrl + 方向キー | 指定した方向の一番端のセルに移動 |
Ctrl + : | 現在の時刻を入力 |
Ctrl + ; | 今日の日付を入力 |
エクセルでできることについてまとめ
この記事では、エクセルでできることを11選ご紹介しました。
エクセルの具体的な活用事例と紐づけて解説したので、エクセルでできることのイメージを掴めたかと思います。
エクセルでできることは数多く、今回すべて紹介することはできませんでした。
エクセルでできることをさらに増やしたい方は、セミナーを利用してさらなるスキルアップを目指しましょう。
- エクセルを使って転職したい・基本操作を知りたい→Excel基礎セミナー
- エクセルでマクロやVBAを組み業務の負担軽減や効率化を図りたい→Excelマクロ・VBAセミナー
- エクセルの資格が欲しい→MOS対策短期集中講座
こちらから自分に合うエクセルの講座をお選びください。