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【2025】Blenderで2Dロゴを3D化する方法を解説!SVG素材の作成方法も紹介

デザインソフトで作成したロゴを3D化したいなら、無料で使える3DCGソフトであるBlenderがおすすめです。
本記事では、Blenderで2Dのロゴを3Dにする具体的な手順について解説します。初心者でも取り組める内容となっているので、Blenderを始めたばかりの方も、ぜひ参考にしてみてください。

Blenderとは

Blenderは、オープンソースの3DCGソフトです。3Dモデリングやレンダリング、アニメーションなど、3DCGに関わる作業を一つのソフトで完結できます。

また、これらの機能はすべて無料で利用できるため、3D制作を始めてみたい初心者にもおすすめです。
さらに、初心者におすすめの理由の一つに、直感的な操作でモデリングやアニメーションを作成できる点も挙げられます。

加えて、Blenderで制作した作品は商用利用ができるので、3D制作の副業に使うツールとして活用できるのも魅力の一つです。

ロゴを3D化する際に使えるBlenderの基本操作

2Dのロゴを3D化する際に使える、Blenderの基本的な操作は以下のとおりです。

  1. 拡大・縮小
  2. 押し出し

これらの操作は、ロゴのサイズ調整や厚みの追加を直感的に行うために必要です。操作方法について詳しくみていきましょう。

基本操作①拡大・縮小

ロゴのサイズを調整する際に使用されるのが拡大・縮小です。
Blenderで拡大・縮小をする方法は以下のとおりです。

  1. オブジェクトモードで対象のオブジェクトを選択する
  2. Sキーを押したら、マウスを動かしてサイズを調整するSキーを押したら、マウスを動かしてサイズを調整する
  3. 左クリックで編集を確定する

サイズの調整時に編集をキャンセルする場合は、左クリックではなく、右クリックをしましょう。

なお、特定の軸だけ拡大・縮小したい場合は、Sキーの後にX、Y、Zのいずれかを押してください。X軸の場合はXキー、Y軸の場合はYキー、Z軸の場合はZキーです。

さらに、正確にサイズを変更したい場合は、Sキーの後にキーボードで数値を入力すると、数値で拡大・縮小を行えます。

また、拡大・縮小以外のBlenderの基本操作について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
3Dビューの操作やオブジェクトの操作など、Blenderを使ううえで押さえておきたい操作を網羅的に紹介しています。

Blender初心者は、特にこちらもあわせてご覧ください。

【2025】Blenderの基本操作16選!モデリングの基礎を押さえよう

基本操作②押し出し

2Dのロゴを3D化する際に必須なのが「押し出し」です。押し出しを使うことで、平面のロゴに厚みを追加し、立体的な形状を作成できます。

Blenderで押し出しをする方法は以下のとおりです。

  1. Tabキーで編集モードに切り替える
  2. モード選択の右にあるアイコンから「面選択モード」をアクティブにするモード選択の右にあるアイコンから「面選択モード」をアクティブにする
  3. 押し出したい面を選択する
  4. Eキーを押しながらマウスを動かして、押し出し量を調整するEキーを押しながらマウスを動かして、押し出し量を調整する
  5. 左クリックで確定する

また、押し出しは右クリックメニューからも行え、その場合は以下の項目から好きな押し出しを適用できます。

種類 説明
面を押し出し 面が向いている方向に押し出される
法線に沿って面を押し出し 元の法線方向に沿って面が押し出される
個々の面に沿って押し出し それぞれの面に沿って垂直方向に押し出される
多様体を押し出し 頂点や辺が削除された状態で押し出しができる
押し出し(繰り返し) 等間隔で面の押し出しができる

素材となるSVGファイルを作成する方法

素材となるSVGファイルを作成する方法

2DロゴをBlenderで3D化するには、ベクター形式のデータであるSVGファイルを読み込む必要があります。
そんなSVGファイルの作り方は、以下のとおりです。

  1. 画像編集ソフトで作成する
  2. フリーソフトを使用する
  3. 素材サイトからダウンロードする

これらのSVGデータの作成方法についてみていきましょう。

方法①画像編集ソフトで作成する

SVGファイルは、画像編集ソフトを使うことで作成できます。有名なソフトでは、AdobeのIllustratorやPhotoshopです。

これらのソフトを使用すると、パスや図形、テキストを自由に配置し、SVG形式で保存できます。
Illustratorではファイルメニューの「書き出し」から、ファイルの種類を「SVG」にして保存することで、SVGファイルを作成できます。

画像編集ソフトはデザインの自由度が高く細部まで調整ができるため、オリジナルのSVGファイルを作成したい場合に最適な方法です。

方法②フリーソフトを使用する

SVGファイルは、無料で利用できるフリーソフトを使って作成することも可能です。IllustratorやPhotoshopのような有料ソフトを持っていない方におすすめの方法です。

特に、ベクター形式の画像を作成できるInkscapeを使用すれば、図形の描画やパスの編集、テキストの配置など、SVGデータを作成するのに必要な機能を無料で利用できます。

フリーソフトの場合も、基本的には有料ソフトと同じようにファイルの保存時にSVGのフォーマットを指定することで、SVGファイルを作成できます。

一方で、有料ソフトよりも使える機能は少ないため、あくまで簡単なデザインでSVGファイルを使いたい場合に利用しましょう。

方法③素材サイトからダウンロードする

SVGファイルを一から作成するのが難しい場合は、フリー素材サイトからダウンロードするのも一つの方法です。

例えば、ICOOON MONOやIcon-rainbow、Material Iconsは、高品質なSVGイラストを無料で提供しています。
また、商用利用が可能なので、仕事でSVGが画像が必要になった際に使えるのも大きなメリットです。

デザイン作成の手間を省きつつ、必要な素材を素早く入手したい場合は、素材サイトを活用しましょう。

また、写真の中のオブジェクトを3D化したい場合は、Monster Mashというツールがおすすめです。
以下の記事では、Monster Mashを使って、Blenderで写真からモデリングする方法について紹介しています。

気になる方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

【2025】Blenderで写真からモデリングする方法を解説!ツールで簡単に3D化しよう!

Blenderを使って2Dのロゴを3Dにする方法

実際に、Blenderで2Dのロゴを3D化する手順は以下のとおりです。

  1. Blenderを立ち上げてデフォルトオブジェクトを削除する
  2. SVGファイルをインポートする
  3. オブジェクトをメッシュに変換する
  4. オブジェクトを押し出す

これらの手順を一つずつ確認していきましょう。

手順①Blenderを立ち上げてデフォルトオブジェクトを削除する

Blenderを立ち上げてデフォルトオブジェクトを削除する

Blenderを起動すると、デフォルトで立方体のオブジェクトがシーン内に配置されています。
このままでは作業の邪魔になるため、不要なオブジェクトを削除しましょう。

削除するには、立方体を左クリックで選択し、DeleteキーもしくはXキーを押して「削除」を選択します。

また、シーンにはカメラやライトも配置されていますが、必要に応じて削除や移動を行うことで、作業しやすい環境を整えられます。

手順②SVGファイルをインポートする

SVGファイルをインポートする

Blenderでは、2DのロゴデータをSVG形式でインポートすることで、モデリングをしなくても3D化が可能です。
まず、ファイルメニューの「インポート」から「Scalable Vector Graphics(.svg)」を選択します。

続いて、フォルダーから読み込みたいSVGを選択してください。すると、BlenderのシーンにSVGデータのロゴが追加されます。

手順③オブジェクトをメッシュに変換する

オブジェクトをメッシュに変換する

追加されたSVG画像は、カーブオブジェクトとして認識されるため、細かな編集には向いていません。
続いて、3Dモデリングを行うために、SVGデータをメッシュに変換しましょう。

メッシュ化は、「オブジェクト」の「変換」から「メッシュ」を選択することで行えます。
オブジェクトを選択してメッシュ化を適用させましょう。

手順④オブジェクトを押し出す

オブジェクトを押し出す

メッシュに変換したロゴデータは、まだ平面の状態です。ここから、押し出し機能を使って立体的な形状にしていきます。
Tabキーで編集モードに切り替えたらEキーの押し出しでロゴを立体化します。

押し出し量はマウスの動きで調整しましょう。

押し出しの際、数値入力を活用すれば、均一な厚みを持たせられます。例えば、「Eキー」→「0.5」と入力すると、0.5の厚みで押し出されます。

押し出しを行うことで、平面だったロゴデータが3D化されます。最後に、Rキー→Xキー→90でX方向に90度回転をかけてロゴを立たせましょう。

回転をかけてロゴをたたせる

BlenderでSVGファイルが読み込めない場合

BlenderでSVGファイルが読み込めない場合、SVGのインポート機能が無効になっている可能性があります。
この場合、以下の手順でアドオンを有効化する必要があります。

  1. 上部の編集メニューから「プリファレンス」を選択する
  2. アドオンタブを開き、検索バーに「SVG」と入力する
  3. 検索にヒットした「Scalable Vector Graphics (.svg)」のチェックボックスをオンにする検索にヒットした「Scalable Vector Graphics (.svg)」のチェックボックスをオンにする
  4. 設定を保存する

上記の手順で、SVGファイルが読み込めるようになるはずです。
再度ファイルメニューの「インポート」から「Scalable Vector Graphics (.svg)」が選べるようになっているかチェックしましょう。

Blenderの使い方を学べるおすすめのセミナー

Blender基礎セミナー

Blenderはロゴのように2Dのデータを3Dに変換できますが、基本的な知識がなければそのような作業もどのように行えばよいのか迷ってしまいます。

ProSkilllが提供するBlender基礎セミナーでは、そんなBlender初心者に向けて、Blenderの基礎から応用までを学習できるカリキュラムが用意されています。

実際にモデリングやアニメーションを作成しながらBlenderの使い方を学べるので、楽しみながらスキルを身につけられるでしょう。

また、セミナーは動画学習ができるeラーニングコースも用意されているので、通学が難しい方でも安心です。
より高度なBlenderのスキルを身につけたい方は、ぜひBlender基礎セミナーをチェックしてみてください。

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Blenderとロゴについてのまとめ

今回は、Blenderで2Dのロゴを3Dにする方法について解説しました。
Blenderの基本操作である拡大・縮小や押し出しのテクニックを活用すれば、SVGで取り込んだ2Dのロゴを簡単に3D化できます。

一からモデリングするのではなく、2Dデータを手軽に3D化したい場合は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

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Blenderを使って2Dのロゴを3Dにする方法を解説!SVG素材の作成方法も紹介
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