Blenderでは、画像をオブジェクトに貼り付けることで、リアルな質感やオリジナルのデザインを表現できます。例えば、木目の模様を家具に貼り付けたり、自分で作成したロゴを立体オブジェクトに反映させたりと、用途はさまざまです。
本記事では、Blenderで画像を貼り付ける基本的な方法について解説します。初心者の方でも簡単に取り組める内容となっているので、ぜひ参考にしてください。
Blenderとは
Blenderは、3Dのモデルやアニメーションを作成できる無料の3DCGソフトです。無料で利用できるため、パソコンがあれば誰でも利用できる手軽さが魅力です。
また、人物だけでなく、建物や道具などの立体的なデザインも作れるので、映像やゲーム制作など、いろんな場面で役立ちます。
一見難しそうに見えるかもしれませんが、基本的な使い方を覚えれば、応用でさまざまな作品を作れるでしょう。さらに、Blenderは世界中で多くの利用者がいるため、初心者でも学習を始めるハードルが低いのが特徴です。
| 開発元 | Blender Foundation |
| ジャンル | 3DCGソフト |
| 対応OS | Windows、macOS、Linux、FreeBSD |
Blenderで画像を貼り付ける方法
Blenderで画像を貼り付けるなら、メッシュ平面を使うのが一番シンプルで簡単です。メッシュ平面は、平らな面に画像を表示するための基本的な手段として活用されます。
例えば、ポスターや看板を作るときや、背景にテクスチャを追加したいときに便利です。
メッシュ平面を使って、画像を貼り付ける方法について確認していきましょう。
1.メッシュ平面を追加する
Blenderを開いたら、まずデフォルトで用意されている立方体を削除して作業スペースを確保しましょう。削除するには、立方体を選択した状態でDeleteキーを押すだけです。
続いて、Shiftキー＋Aキーを押すとメニューが表示されるので、その中の「画像」から「メッシュ平面」を選択してください。
すると、Blenderでフォルダーが開くので、貼り付けたい画像ファイルを選択して開きましょう。
2.マテリアルプレビューで確認する
メッシュ平面を追加するだけでは、画像は表示されません。Zキーから「ソリッドモード」から「マテリアルプレビュー」に切り替えることで、平面に画像が貼り付いた感じで表示されます。
最後に、Rキー＋Xキー＋90で正面に平面が向くように回転させると、画像が貼り付いた平面オブジェクトの完成です。
また、以下の記事では、初心者がBlenderを練習する方法について解説しています。
どのような手順で練習したらよいのかや、練習をする際のコツについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Blenderのマテリアルから画像を貼り付ける方法
画像の貼り付けは、メッシュ平面を使った方法が簡単ですが、お使いのバージョンによっては機能が使えないケースも考えられます。
そのようなケースでも、マテリアルを使用すれば、画像を貼り付けることができます。
Blenderのマテリアルから画像を貼り付ける方法について確認していきましょう。
1.平面オブジェクトを用意する
まず、Blenderのデフォルトで用意されている立方体はDeleteキーで削除します。続いて、Shiftキー＋Aキーの「メッシュ」から「平面」を選択し、平面オブジェクトを作成します。
平面オブジェクトが3Dビューポートに追加されたら、Rキー＋Xキー＋90で正面に平面が向くように回転させましょう。
次に、Zキーから「マテリアルプレビュー」に切り替えて、画像を反映した際に見えるようにしておきます。
2.マテリアルを適用する
プレビューを切り替えたら、画面右下のマテリアルプロパティのアイコンをクリックし、「新規」ボタンをクリックしてください。
次に、ベースカラーの項目にある丸いアイコンをクリックします。表示されるメニューから「画像テクスチャ」を選択しましょう。
「開く」をクリックするとフォルダーが開くので、貼り付けたい画像ファイルを選択します。
すると、平面オブジェクトに選択した画像が貼り付けられます。画像が反映されない場合は、マテリアルプレビューに切り替わっているか確認しましょう。
Blenderで円柱に画像を貼り付ける方法
Blenderでは、平面以外にも画像を貼り付けることができます。Blenderで円柱に画像を貼り付ける方法について見ていきましょう。
1.画像を平面に貼り付ける
まずは、Blenderを立ち上げた際にデフォルトで用意されている立方体をDeleteキーで削除しましょう。続いて、Shiftキー＋Aキーの「画像」から「メッシュ平面」を選択します。
フォルダーが開くので、貼り付けたい画像ファイルを選択すると、平面のオブジェクトが作成されます。
Zキーから「マテリアルプレビュー」に切り替えて、画像を表示しましょう。画像が表示されたら、Rキー＋Xキー＋90で正面に平面が向くように回転させます。
このとき、後から追加する円柱と重ならないように、Gキー＋Yキーで少し手前にずらしておきましょう。
2.円柱を追加する
次に、画像を貼り付ける用の円柱を新規で作成します。Shiftキー＋Aキーの「メッシュ」から「円柱」を選択してください。
作成した円柱は、Sキーを使って任意の大きさに調整しておきましょう。
また、Blenderでオブジェクトを組み合わせてモデリングを行う方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
Blenderの基本操作から、実際にシンプルな机を作成する手順まで解説しています。
3.サブディビジョンサーフェスを適用する
画像を貼り付けた平面のオブジェクトを選択したら、スパナアイコンのモディファイアープロパティを選択してください。
プロパティエリアのモディファイアーを追加ボタンをクリックし、「生成」から「サブディビジョンサーフェス」を選択しましょう。
タブを「カトマルクラーク」から「シンプル」に切り替え、「ビューポートのレベル数」と「レンダー」の数値をそれぞれ6にします。
これにより、オブジェクトの表面が滑らかになります。
4.シュリンクラップを適用する
再度、モディファイアーを追加ボタンをクリックしましょう。次は、「変形」から「シュリンクラップ」を選択してください。
シュリンクラップとは、オブジェクト同士のメッシュを貼り付けるモディファイアーです。
まず、「ターゲット」に「円柱」を選択します。続いて、「ラップ方法」を「プロジェクト」に、「座標軸」を「Z」に変更します。
「負」の項目に「チェック」を入れたら、「オフセット」の値を画像が綺麗に見える数値に変更してください。今回は「0.01m」に設定しました。
オフセットの数値が少ないほど、綺麗に画像を貼り付けることができます。
最後に、画像と円柱両方のオブジェクトに右クリックのメニューから「自動スムーズシェード」をかけて、全体的に滑らかにしたら完成です。
Blenderに貼り付ける画像を作成できるおすすめソフト
Blenderに貼り付ける画像を一から作成したい場合は、以下のソフトがおすすめです。
- Photoshop
- Illustrator
これらのソフトは、それぞれ異なる特徴を持っており、用途や目的に応じて選択することが大切です。それぞれの特徴について見ていきましょう。
ソフト①Photoshop
引用：Photoshop
Photoshopは、画像編集や加工に特化したAdobeのソフトで、Blenderに貼り付けるテクスチャ画像の作成に最適です。
さまざまなや効果を簡単に追加できるため、写真をリアルなテクスチャに仕上げたい場合に便利です。
また、ブラシ機能やレイヤーを使えば、オリジナルの模様や質感を細かくデザインすることもできます。
単純に貼り付ける画像の色味を変更したり、切り抜いたりにも使えます。有料のソフトですが、使えるようになると3DCG制作の助けになるでしょう。
そんなPhotoshopの使い方を学びたいなら、Photoshop基礎セミナー講習がおすすめです。2日間でPhotoshopをマスターできる内容となっているので、気になる方はこちらもあわけてチェックしてみてください。
ソフト②Illustrator
引用：Illustrator
Illustratorは、Photoshopと同じAdobeのソフトで、ベクター画像の作成に強いのが特徴です。主に、ロゴや図形、イラストなどの制作に使われます。
そのため、Blenderでオブジェクトに挿入するロゴを作成するソフトとしておすすめです。ベクター形式でデザインした画像は拡大縮小しても画質が劣化しないため、細部まで美しく仕上げられます。
また、Illustratorのアートボード機能を活用すれば、複数のデザインを同時に作成・管理できるため、効率よく作業を進められるのも魅力です。
そんなIllustratorの使い方を学びたいなら、Illustrator基礎セミナーがおすすめです。
Illustrator基礎セミナーでは、アイコンや文字デザイン、イラストの作成方法などについて学べます。
Blenderと一緒にIllustratorも使えるようになりたい方は、ぜひIllustrator基礎セミナーもチェックしてみてください。
Blenderのスキルを磨くならBlender基礎セミナー！
Blenderのスキルを磨きたいと考えている方におすすめなのが、Blender基礎セミナーです。
Blender基礎セミナーでは、Blenderを用いた3DCGモデリングや、アニメーションの作成方法などを学べます。
対面形式の会場受講では、講師と直接コミュニケーションを取れるため、画像の貼り付けのように、わからない箇所があれば質問して疑問を解消できます。
また、講座は2日間の短期集中型となっているので、長期的な学習だとモチベーションが続かないという方にもおすすめです。
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Blenderで画像を貼り付ける方法のまとめ
今回は、Blenderで画像を貼り付ける方法について紹介しました。平面や円柱など、さまざまな形状のオブジェクトに画像を適用することで、リアルな質感や独自のデザインを表現できます。
画像を貼り付ける基本的な手順を習得すれば、複雑なモデルにも応用可能です。ぜひ、今回の内容を参考にして、Blenderでのモデリングやテクスチャリングに挑戦してみてください。
