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SOLIDWORKSで部品表の作り方!手順や活用方法まで紹介

SOLIDWORKSの部品表は、製品設計において欠かせない要素であり、プロジェクト全体の透明性と効率を向上させる重要なツールです。部品表は、部品の特性や数量、材料、参照番号などの重要な情報を一元管理するのに役立ちます。今回は、SOLIDWORKSの部品表の作り方などについてご紹介します。

SOLIDWORKSで作れる「部品表」とは?

SOLIDWORKSの「部品表」とは、3DCADソフトウェアであるSOLIDWORKS内で使用できる機能の一つです。この部品表は、アセンブリや部品の構成要素や個数などを一覧にした表のことを指します。以下に、部品表の主要な特徴と機能について説明します。

部品の一覧表示

部品表は、アセンブリ内の構成要素やサブアセンブリを整然とリストアップする手段です。これにより、設計に関わるすべての要素を簡単に把握することが可能となります。設計の全体構造を理解し、必要な変更や調整をおこないやすくなります。

部品情報の表示

各部品やアセンブリに関する重要な情報を表示できます。部品番号、名称、数量、重量、材料、説明などの情報は、設計プロセスや製造プロセスにおいて不可欠です。製品の品質向上と効率化を実現するのに必要となります。

図面への挿入

SOLIDWORKSの図面に部品表は簡単に挿入できます。図面に部品表を組み込むことで、製品の全体像を示し、部品やアセンブリの位置関係を明確にすることが可能です。設計の可視化に貢献し、エラーや干渉を事前に検出するのに役立ちます。

カスタマイズ

部品表は、ユーザーが自分のニーズに合わせてカスタマイズできる点が大きな利点です。例えば、部品表のレイアウトや表示項目を簡単に変更できます。これにより、自動車、航空宇宙、建築、医療機器など異なる分野での設計に適した形式にカスタマイズできます。

データ管理と連携

SOLIDWORKSの部品表は、データ管理システムと連携できるため、設計データの管理と共有が容易におこなえます。複数のユーザーがリアルタイムでデータにアクセスし、協力して設計プロセスを進めることができます。

SOLIDWORKSで部品表の作り方!

部品表は、部品やアセンブリの管理、図面の作成、データの共有、カスタマイズなど、多くの機能が組み合わさって、設計者やエンジニアが効果的にプロジェクトを進めるためのサポートを提供します。SOLIDWORKSを使用して部品表を作成する方法はいくつかありますが、一般的な作り方は以下のとおりです。

1.アセンブリを開く

まず、部品表を作成したいアセンブリファイルをSOLIDWORKSで開きます。部品表を挿入する前に、必要に応じて表示スケールやページレイアウトを調整しましょう。タイトルブロックやビューを追加し、図面全体の完成度を高めることができます。

2.部品表の作成

次に、[挿入]メニューから[テーブル]を選択し、[部品表]をクリックします。部品表のテンプレートを選択し、[OK]を選択しましょう。図面に部品表を配置する位置をクリックすると部品表が図面に挿入されます。部品表のセルをダブルクリックして、表示する情報を編集したり、右クリックで、列や行の追加や削除、ソートやフィルターなどの操作をおこなうことも可能です。

3.部品表の外観やプロパティの変更

部品表の外観やプロパティを変更するには、部品表の外枠を右クリックして、[部品表のプロパティ]を選択します。表示する列や行の数、部品番号のスタイル、部品表の見出しや罫線などの設定を変更できます。例えば、部品表内の列の幅を調整してテキストが見やすくなるようにカスタマイズしたり、行の高さを変更してセル内の情報が適切に表示されるように調整したりすることが可能です。

4.図面の保存

部品表の作成が完了したら、[保存]をクリックして、図面を保存します。SOLIDWORKSは、さまざまなファイル形式(.slddrw、.pdf、.dwg など)に保存できます。プロジェクトに合わせて適切なファイル形式を選択しましょう。

SOLIDWORKSで作った部品表の活用方法

SOLIDWORKSを使用して部品表を作成することは、設計プロセスや製造プロセスの改善・効率化するうえで非常に便利です。部品表を活用する方法にはさまざまなものがありますが、例えば、以下のようなものがあります。

製造指示書の作成

SOLIDWORKSの部品表は、製造指示書の作成に重要な役割を果たします。部品表から部品の材料、寸法、数量を取得し、製品の製造手順を詳細に記述します。また、必要な工具、品質基準、納期、スケジュールなども指定することも重要です。製造プロセスが効率的に管理され、品質が確保されます。製造指示書はプロジェクトチームや作業者と共有され、製品の製造をスムーズに進めるための重要なガイドラインです。部品表を活用した製造指示書の作成は、製造業界における品質向上と生産効率の向上に貢献します。

メンテナンス計画の作成

メンテナンス計画は製品の寿命を延ばし、効率的な運用を維持するために必要です。 部品表には製品のすべての部品がリストされており、部品の詳細情報が記載されています。特定の部品の摩耗や劣化を追跡し、交換が必要な部品を正確に特定することが可能です。部品表の情報をもとに、交換部品のリストを作成することもできます。部品の交換時期や保守タスクのスケジュールを作成し、製品の頻繁な停止や故障を予防することもできるのです。

部品表は、製品が故障した場合の修理手順の作成にも役立ちます。部品の取り外し、交換、再組み立て手順を詳細に記述し、修理作業を効率的におこなうのに重要です。また、部品表は製品の保守履歴を管理するための基盤にもなります。交換部品の日付や作業内容、修理履歴などを文書化し、将来の保守計画に役立てることができます。

部品のバージョン管理

設計プロセスでは、製品の改良や修正が頻繁におこなわれ、それに伴う部品の変更も発生します。部品表は異なるバージョンの製品を管理するのに役立ちます。新しいバージョンの部品表を作成し、変更点を文書化することで、設計変更の履歴が確保され、バージョンごとに異なる部品構成を簡単に確認することが可能です。部品表には、各部品の詳細情報が記載されています。変更がおこなわれた場合、新しい情報に更新することで、どの部品が変更されたかを追跡できます。バージョン管理を通じて、設計変更に関する情報が整理され、正確に保持されるため、エラーの発生を最小限に抑えることができるのです。

Excelに出力して集計や分析が可能

部品表をExcelにエクスポートすることで、データをより柔軟かつ使いやすい形式に変換できます。Excelは、データを整理し、計算するのに非常に優れたツールであり、部品情報を効果的に管理することが可能です。部品の数量や重量の集計は、製品の総重量や材料の総使用量などの重要な指標を算出するのに役立ちます。設計の最適化や材料の最適な選択が可能になり、コスト削減や性能向上に貢献します。また、部品の数量を集計することは、製造プロセスの計画や部品の調達において不可欠です。

Excelを使用して部品データを分析することで、設計の品質管理や効率向上に貢献します。例えば、部品の重量分布を分析することで、バランスの取れた設計を確保し、安全性やパフォーマンスが向上するのです。また、部品の数量データを基に在庫管理や発注プロセスを最適化できます。

SOLIDWORKSの部品表についてまとめ

SOLIDWORKSの部品表は設計者やエンジニアにとって便利なツールであり、プロジェクトの成功にとって欠かせない存在です。設計作業の効率性を向上させ、品質を確保するために重要であり、部品表の作成は、SOLIDWORKSユーザーにとって重要なスキルです。

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