Solid Edgeは、機械・自動車などの産業界で幅広く活用されている3DCADソフトです。
使いやすさと高度な機能を兼ね備え、設計の効率化と高度化に貢献しています。
この記事では、Solid Edgeとはどのような特徴があるかに焦点を置き、主な特徴、各機能の特徴、導入事例などを詳しく解説します。
Solid Edgeの主な特徴とは?
幅広いニーズに対応する3DCADソフト・Solid Edgeとはどのような特徴があるのでしょうか。
まずは、その主な特徴5点について解説しましょう。
- 幅広いニーズに対応
- ローコストで受けれる独自の認定制度
- 直感的なインターフェース
- Solid Edgeだけが持つ「シンクロナス・テクノロジー」
- 最新技術「ジェネレーティブデザイン」も搭載
①幅広いニーズに対応
Solid Edgeは、機械設計や電気設計をはじめとして、建築、土木、自動車など、幅広い分野の設計ニーズに対応できる汎用3DCADソフトウェアです。
約30年の歴史の中でユーザーから得たニーズを、見やすいインターフェースと高度な機能・豊富なテンプレートとパーツライブラリなどに反映しており、ユーザーが最も使いやすいCADソフトだと思えるように注力しています。
その使いやすさと幅広い設計分野への対応力は、世界100万人を超えるユーザーから高い評価を得ています。
②ローコストで受けれる独自の認定制度
Solid Edgeは、高度な操作スキルを証明する独自の認定制度を用意しています。
就職・転職はもちろん、企業内でキャリアアップ・スキルアップを目指す際にも活用できる証明書ですが、Solid Edgeは価格が安価なので、他のソフトより気軽に認定書にチャレンジすることができます。
ですので気軽にキャリアアップしたい人にも人気な制度となっており、新しいSolid Edgeユーザーがどんどん増えている要因です。
認定をもらった後はCADのスキルが明確になるため、「目標に向かって学習したい」「モチベーションを高めたい」という方にも最適です。まずは無料体験版でどのようなCADソフトか試してみましょう。
③直感的なインターフェイス
Solid Edgeの直感的なインターフェースは、ユーザーに「使いやすさ」を提供しています。
シンプルな操作性、コマンドの容易な実行など、操作性の手軽さを徹底追及しているので、CADソフト初心者でも操作に迷うことが少ないです。
見やすく使いやすいインターフェースは、他のCADソフトで作成されたデータを扱うときに既存のスキルや経験を有効活用しやすいというメリットもあります。
④Solid Edgeだけが持つ「シンクロナス・テクノロジー」
Solid Edgeのシンクロナス・テクノロジーは、3Dモデリングの2つの手法「履歴ベース」と「ダイレクト」のモデリング方式を組み合わせた画期的な技術です。
修正履歴の管理と直感的な形状編集を同時に実現し、複雑な形状も簡単に扱えます。
設計意図を自動認識してくれるため、急な変更にも対応し、ミスを防ぎやすく操作もスムーズです。
⑤最新技術「ジェネレーティブデザイン」も搭載
Solid Edgeでは、AIが自動で設計をする最新技術「ジェネレーティブデザイン」機能も搭載されていて、気軽に新しい技術を設計に反映することができます。
ジェネレーティブデザインを取り入れている企業はまだまだ少ないので、今使いこなせば自身のキャリアアップにも繋がりますし、自社の技術向上の手助けにもなります。
設計を効率化、高品質化できるSolid Edge。そして、Solid Edgeは、業界標準のAutoCADの互換ソフトとして名を挙げることも多いです。
独自の技術やサービスで、1996年の初リリース以降ユーザー目線のニーズに応えてきました。
そんなSolid Edgeについて、もっと詳しく知りたくないでしょうか?
気になる方は、ぜひ以下のページをご確認ください。
Solid Edgeの各機能の特徴とは?
Solid Edgeは、魅力的な機能を搭載しています。それぞれの特徴を解説していきましょう。
- パラメトリック設計
- アセンブリ設計
- 2D形状のスケッチ
- チーム設計
- 板金設計
①パラメトリック設計
Solid Edgeは、設計パラメーター(設計に使用する特定値や条件)でモデルを作成します。
パラメトリック設計の特徴として、パラメーターを変更すれば、モデル全体が自動で更新されます。過去の編集履歴を残しながら、モデルを修正することが可能です。
②アセンブリ設計
Solid Edgeは、アセンブリ設計(複数の部品を使う設計)により複雑なモデルを作成します。
この機能の特徴とは、部品を組み合わせてアセンブリを作成し、部品同士が互いに影響し合う様子をコンピュータ上で再現できることです。
③2D形状のスケッチ
Solid Edgeでは、平面上で簡単に2D形状を描くことができます。
2Dスケッチを3D形状に変換して、部品の設計に活用することも可能です。
④チーム設計
Solid Edgeは、同プロジェクトのチームメンバーが複数アクセスしデータを共有できます。
この機能の特徴とは、設計変更の履歴も共有できることです。そのため、効率的なチーム設計実現に大きく貢献しています。
⑤板金設計
Solid Edgeは、板金部品の曲げ加工やフラットパターン(展開図)の作成ができます。
工程を見据えた板金部品設計ができるため、製造プロセスを大幅に効率化できることが特徴といえます。
Solid Edgeの特徴を活かした導入事例
ここからは、Solid Edgeの特徴を活かした導入事例を紹介します。
- 三共技研工業株式会社
- 株式会社いそのボデー
- 株式会社畠山製作所
導入事例①三共技研工業株式会社
三共技研工業は、エネルギープラントや環境プラントの設計・解析で高い技術力を持つ企業です。同社の課題は、設計納期の長さや設計ミスによる手戻り、コミュニケーション不足でした。
しかし、Solid EdgeとMAC Sheet SEG5の導入により、3D設計の効率化やコミュニケーション改善を実現。その結果、設計納期が2カ月に短縮され、さらに設計ミス・外注コスト削減や、開発関係者間のコミュニケーション改善などの効果がありました。
導入事例②株式会社いそのボデー
株式会社いそのボデーは、山形県のトラックボデー加工・販売メーカーです。
同社は、Solid Edgeを導入し、特徴を活かしたことにより、平均納期が3ヵ月から2ヵ月に改善されました。
設計ミスも減少し、外注コストも削減され、コミュニケーションも改善。
さらに、3Dモデルを活用した修理業務の効率化により、車両納品後の修理件数も減少しました。
導入事例③株式会社畠山製作所
株式会社畠山製作所は、エレクトロニクス製品や自動車部品の企画・開発から製造までを手がけるメーカーです。同社の課題は、設計と製造の情報共有不足、NCデータ作成の時間消費でした。
しかし、Solid EdgeとMAC sheet SEG5の導入により、設計と製造の連携が強化され、板金業務が効率化。その結果、コミュニケーションの改善や手戻りの削減、生産時間の短縮、全体的な業務効率の向上が図れたのです。
Solid Edgeを使用するには
Solid Edgeとは、幅広い企業で業務効率化・コスト削減を実現している3DCADソフトです。
しかし、実際にSolid Edgeを利用する場合はどのようにすれば良いのでしょうか?
以下では3つの利用方法をお伝えします。
- 無料体験版
- 無償版
- 購入
①無料体験版
Solid Edgeは、30日間無償でトライアルできる無料体験版を提供しています。
基本的な操作方法や操作性を確認したい企業にとって魅力的なサービスです。
無料ダウンロードは以下のページから行えます。
②無償版
Solid Edgeは、スタートアップ企業(事業立ち上げ3年以内)は3年間無償で利用可能です。
このサービスを利用すれば、初期投資を抑えながら、高品質なSolid Edgeを用いた製品開発の加速化が目指せます。また、学生や教育関係者を対象とした無償版もあります。
③ライセンス購入
Solid Edgeは、ニーズに合わせた4種類のライセンスを提供しています。
- Solid Edge Design and Drafting(基本機能を搭載)
- Solid Edge Foundation(板金設計に最適)
- Solid Edge Classic(最新性能を利用したい方に最適に最適)
- Solid Edge Premium(電気・配線設計に最適)
製品に関する問い合わせは随時受け付けているので、自社に合ったサービスが分からない場合は相談してみましょう。
Solid Edgeとは?特徴についてまとめ
Solid Edgeは、幅広い業種で使われる3DCADソフトです。使いやすい操作性や多彩な機能により、設計から製造までの流れをスムーズに進めらることが大きな特徴です。
他のCADソフトとの互換性の高さも魅力です。
Solid Edgeには無料体験版もあるので、この機会に高機能で使いやすいSolid Edgeを体感してみてはいかがでしょうか?是非Solid Edgeの特徴を活かして業務の効率化を目指してください。
