生成AIはコンテンツや画像、音楽など、多様なコンテンツの自動生成を可能にしています。生成AIで画像作成を行えば簡単・便利な画像生成ができますが、私たちが頻繁に使用するLINEスタンプは生成AIで作成できるのでしょうか。
そこで本記事では、LINEスタンプを生成AIで作る方法を紹介し、作る方法やリリース手順なども詳しく紹介します。
LINEスタンプは生成AIで作れる?
生成AIでのLINEスタンプ作成は、著作権や基本的なモラルに抵触しなければ作成することができます。
生成AIでは、公式アプリであるLINEスタンプメーカーやMicrosoft Copilot、Adobe ExpressやクラウドワークスAI、MidjourneyやCanvaなど、多様なソフトを導入してのLINEスタンプの作成が可能です。
このような多彩なソフトを使用すれば、デザインや特別な画像作成スキルがなくても、オリジナルLINEスタンプを作ることができます。
Canvaの生成AIについては、以下の記事で解説しています。
また、イラストレーターの生成AIについて、以下の記事で紹介しています。
LINEスタンプを生成AIで作る方法
LINEスタンプを作る方法として、ここではシンプルな操作性が特徴の生成AI、Midjourneyを詳しく紹介し、その後に具体的なLINEスタンプの作り方を紹介します。
Midjourneyには無料プランがなく、有料プランのみが設定されていますが、有料プランだけに作成したLINEスタンプの販売や、スタンプの大量生成も可能です。
Midjourneyは美しく高品質な画像生成が可能な画像生成AIで、近年はLINEスタンプの作成にも頻繁に使用されています。
ユーザーが画像作成の指示をすれば、ビッグデータ内の膨大なデータを引用した最適な画像生成が可能です。
ではMidjourneyでLINEスタンプを作成する具体的な手順を細かく解説します。
LINEスタンプ作成手順 | 作業項目 |
Midjourney をインストール | 1. Midjourneyの公式サイトに移動 |
2. MidjourneyのDiscordに招待 | |
3. Discordを承認してMidjourneyに移動 | |
Discordに入る際の手順 | 1. アカウント登録、設定 |
2. Discordでユーザー名やアドレス、生年月日やパスワードなどの必要事項を入力 | |
3. 指定画面でCaptchaの認証にチェック | |
4. ニックネーム選定 | |
5. 確認メールを受信 | |
6. 確認メールにてアカウントを有効化 | |
7. 導入、使用のための各種設定を行う | |
画像生成 | 1. MidjourneyのDiscordに移動 |
2. 画面上に記載されているnewbiesという項目をクリック | |
3. 生成して欲しい画像の名称を入力 | |
4. 名称入力後、生成コマンドを実行 | |
5. 生成された画像を目的に合わせて選択 |
Midjourney をインストール
MidjourneyのAIでLINEスタンプを生成する際には、最初にソフトをインストールしなければいけません。具体的なインストール方法は以下の通りです。
- Midjourneyの公式サイトに移動
- 画面右側の「Join the Beta」をクリックするとMidjourneyのDiscordに招待
- Discordを承認してMidjourneyに移動する
Discordに入る際の手順
Discordに入る際には、いくつかの細かな作業を完了させなければいけません。具体的な作業の手順は以下の通りです。
- アカウント登録、設定
- Discordのウエブサイトを開き、ユーザー名やアドレス、生年月日やパスワードなどの必要事項を入力
- 指定画面でCaptchaの認証にチェック
- ニックネーム選定
- アカウント登録後に確認メールが送信される
- 確認メールにてアカウントを有効化
- 導入、使用のための各種設定を行う
Discordの設定では、個人情報の入力など細かな設定が多いので、個々の手順をしっかり確認しながら丁寧に手続きを進めましょう。
画像生成
Discordの登録、設定が完了すれば、次に実際の画像生成を行います。Midjourneyは画像生成AIの中でも、比較的シンプルな操作性が特徴です。
- MidjourneyのDiscordに移動
- 画面上に記載されているnewbiesという項目をクリック
- /imagineと入力し、入力後にPromptというワードが出るので、ここで実際に生成して欲しい画像の名称を入力する
- 名称入力後、生成コマンドを実行
- 実行後に生成された画像の種類をそのまま引用できるU1~U4、掲示した画像と類似した生成するV1~V4とにインターフェイス内に並べられているので、目的に合わせて選択
AIでの自動画像生成を学びたいなら、下記セミナーも検討してみてください。
LINEスタンプをリリースする手順
LINEスタンプをリリースするためには、専用のアプリを使用してオリジナルのスタンプを作成し、その後に細かな手順を踏まなければいけません。LINEスタンプをリリースする一般的な手順は以下の通りです。
- クリエイターズマーケットに登録
- 売りたいスタンプの情報を入力
- 作成したイラストをスタンプに登録
- 販売価格やタグの設定
- プレビュー確認
- 審査通過後にリリース開始
ではLINEスタンプのリリースまでの、それぞれの手順を詳しく解説します。
①LINEクリエイターズマーケットに登録
作成したLINEスタンプをリリースする際には、販売用のコミュニティプラットフォームである、LINEクリエイターズマーケットに登録しなければいけません。ChromeからLINEクリエイターズマーケットにアクセスし、画面上に表示されている「登録はこちら」というプライマリボタンをクリックし、必要事項を入力しましょう。
登録に関しては現段階ですでにLINEアカウントを保有し、そのうえでパスワードやメールアドレスなどの細かな情報の入力が必要です。スムーズに手続きを完了させるためにも、仮にLINEアカウントを持っていなければ事前に登録しておきましょう。
②リリースしたいスタンプの情報を入力
LINEクリエイターズマーケットへの登録、アクセスが完了すれば、次に実際にリリースしたいスタンプ情報の入力へと進みます。情報入力は画面左上の「新規登録」のプライマリをクリックし、次に画面中心近くに表示される「スタンプ」をクリックします。
クリックすると登録に必要な情報の入力画面が開かれるので、1点1点間違いのないよう記入しましょう。またリリース目的での登録であれば、項目の1つである「プライベート設定」はLINESTORE/ショップ「非公開設定」ではなく「公開設定」にして、常時作成したスタンプをショップ内に掲示するのがおすすめです。
③作成したイラストをスタンプに登録
次に作成したイラストをスタンプに登録する作業へと移ります。登録は画面左メニューのアイテム管理からスタンプを選択し、その後にスタンプ画像のタブを開けば登録画面に移動します。
そこで表示された編集ボタンをクリックし、登録したい画像にカーソルを移動させます。そこで「Upload」というボタンが表示されるので、それをクリックすれば登録完了です。
ダウンロードではファイル名をLINEの指定通りにしなければいけないので、手間がかかるケースも多く見受けられます。その際にZIPファイルであれば、一度に効率的なダウンロードができるので、可能であれば利用しましょう。
また登録申請を行う、画面上の「main」「tab」などの枠内には、指定のサイズの画像でなければ申請できないので注意が必要です。
④販売価格やタグの設定
スタンプ画像の登録が完了すれば、次に販売価格やタグの設定を行います。タグとは実際のLINEでのトーク画面において、候補のスタンプが自動表示されるオートサジェスト機能を設定するための機能です。
仮にタグを設定しなければ、2登録後数日間でスタンプが自動設定されます。一方で、タグを設定してオートサジェスト機能を搭載すれば、ユーザビリティを向上できるうえに、登録画像が引用される可能性も高くなるのでおすすめです。
タグの価格は120円~610円までの範囲内での設定が可能で、一般的には120円程度での設定が多く見受けられます。
⑤プレビュー確認
一通りの登録申請が完了すれば、次に実際の仕様画面の状況を確認するプレビューの確認を行いましょう。プレビュー確認後に何も問題なければ、リクエストをクリックします。
その後にリリースに関する注意事項が表示されるので、特に問題がなければ「同意します」という項目にチェックをすれば手続きが完了し、審査へと進みます。
⑥審査通過後にリリース開始
LINEスタンプのリリースの審査はメールやLINEトークで送信されるほか、アイテム管理画面からの確認も可能です。管理画面で「承認」と表示されていれば、審査を無事に通過したということになります。
一方管理画面で「リジェクト」と表示されていれば、審査時に何らかの問題があり、非承認とされたことになります。承認ではリリースボタンがプレビューボタンの真横に表示されるので、OKをクリックすればリリース開始です。
リリース非承認のリジェクトが表示されている場合には、マイページからメッセージセンターに移動して具体的なリジェクトの理由を確認しましょう。修正後にすぐに再申請できるので、早めの再申請がおすすめです。
LINEスタンプを生成AIで作っても問題ないか
生成AIを使用してのLINEスタンプの作成を規制する法律などは、現時点では制定されていないため、生成AIでLINEスタンプを作るのに問題はありません。一方で、生成AIでのスタンプ作成では、既存のデータからの引用による作成になるので、著作権やモラルなどに十分配慮しながら作成しましょう。
また無料の画像生成AIソフトを使用した場合には、作成したスタンプの商的な利用や販売は禁止されていることが多いので注意が必要です。
LINEスタンプは生成AIで作る方法についてまとめ
生成AIを利用すれば、スムーズで高品質なLINEスタンプを作成できます。
有料ソフトを使用すれば、作成したスタンプの販売や商的な利用も可能なので、その際には本記事を参考にして著作権やモラルを考慮し、楽しみながら正しい手順でLINEスタンプを作成、販売してください。
