チラシやポスターなどの印刷物の作成に適したAdobeのデザインソフト「イラストレーター」のスキルを上達させるには、日々の練習は不可欠です。しかし、どのような練習をしたらよいのかわからないという方も多いでしょう。
本記事で、イラストレーターの練習方法について確認していきます。
イラストレーターは練習したら上達する?
イラストレーターのスキルは、練習を積み重ねることで上達します。練習によって操作性を理解できたり、技術が向上したりするためです。
また、練習によって遭遇する課題や失敗から学ぶことで、問題解決能力や発想力が向上し、より高度なスキルを身につけられます。そのため、イラストレーターを使えるようになりたいなら、毎日ソフトに触れて練習することが大切です。
しかし、間違った練習方法や効率の悪い練習をしていると、いつまで経ってもスキルが上達しないケースもある点に注意が必要です。
イラストレーターの練習方法4つ
イラストレーターは、以下の方法で練習するのがおすすめです。
- デザインに触れる
- Adobe公式のチュートリアルを見る
- 既存の作品を模写する
- オリジナルの作品を作る
それぞれの練習方法について確認していきましょう。
練習方法①デザインに触れる
イラストレーターを上達させるには、ツールの練習だけでなく、日頃からデザインに触れるように意識しておくことも大切です。デザインに触れる機会が多くなると、デザインに関する感性が養われて良い作品を生み出しやすくなります。
実際、日頃からデザインに触れている人とそうでない人では、使える引き出しの量も異なります。さらに、新たなアイデアやインスピレーションを生むきっかけにもなるので、時間がある際にデザインを見る習慣付けを行いましょう。
チラシやバナーなどがまとめて掲載されているギャラリーサイトなら無料で閲覧できるので、ぜひ活用してみてください。
練習方法②Adobe公式のチュートリアルを見る
イラストレーターを提供しているAdobeの公式サイトや公式YouTubeには、イラストレーターの使い方を解説した記事や動画が公開されています。基本の操作方法から、作品を作るまでの手順を解説した動画まで幅広くあるため、イラストレーターの練習に最適です。
記事や動画の視聴にお金はかかりません。そのため、操作方法などでわからないところがあった場合は、一度Adobe公式のチュートリアルをチェックしてみるとよいでしょう。
練習方法③既存の作品を模写する
オリジナル作品を作る前に、既存の作品の模写から始めましょう。ドキュメントにお手本の画像を並べて、配置や形が同じになるように模写していきます。
フォントや画像素材は似たものを使い、なるべくお手本と同じになるように試行錯誤しましょう。模写をすることでイラストレーターの操作方法だけでなく、実際の作品の色使いやレイアウトについても学べます。
練習方法④オリジナルの作品を作る
ある程度ツールや機能を使いこなせるようになってきたら、オリジナルの作品作りに挑戦してみましょう。オリジナルの作品作りは、イラストレーターのスキルを向上させるだけでなく、デザイナーとしてデビューするためにも大切です。
オリジナル作品があれば自身のポートフォリオに載せられるため、イラストレーターを仕事にしたいと考えている方は、練習の一環としてオリジナル作品の制作を行ってみるのもよいでしょう。
また、イラストレーターでポートフォリオを作りたい場合は、以下の記事が参考になります。ぜひこちらもあわせてご覧ください。
イラストレーターでペンツールを練習する方法
イラストレーターで初心者が躓きやすいのがペンツールです。ペンツールは、クリックによってアンカーポイントを作成してオブジェクトを作成できるツールです。
曲線を綺麗に描画できる一方で、ペンツールを自由に扱えるようになるには、練習を重ねる必要があります。
そんなペンツールを練習するには、画像のトレースがおすすめです。画像のトレースをする方法は以下のとおりです。
- 素材となる画像をイラストレーターに読み込む
- 画像の不透明度を50%程度に下げる
- レイヤーパネルから画像のレイヤーの左にある鍵のアイコンをクリックしてロックをかける
- ペンツールで画像の上をなぞる
ペンツールで描画する際は、塗りを無し、線を黒にします。最初は直線や曲線がシンプルな画像を選び、慣れてきたら複雑な画像のトレースで、ペンツールの扱い方を学びましょう。
イラストレーターの上達にはIllustrator基礎セミナー
イラストレーターを効率的に学びたいなら、Illustrator基礎セミナーがおすすめです。Illustrator基礎セミナーがおすすめな理由は以下のとおりです。
特徴 | 解説 |
基礎から学べる | イラストレーターの基本的な操作方法から始め、徐々に応用的なテクニックや機能を学んでいきます。そのため、初心者でも安心して参加できる内容となっています。 |
講師による指導 | 経験豊富な講師が実際の操作を丁寧に解説してくれます。わからない部分や疑問点があれば、その場で質問することができるため、効率的に学習を進めるでしょう。 |
実践的な内容 | 講習では、専門用語やツールの使い方の解説だけでなく、実践的な内容も行われます。実際に手を動かしながら学習を進めることで、理解が深まりやすくなります。 |
柔軟な受講形態 | 会場での受講だけでなく、オンラインでのライブウェビナーやeラーニング形式での受講も可能です。自分のスケジュールや環境に合わせて受講形態を選択できるため、効率的な学習が可能です。 |
コスト面でのメリット | 通常のスクールに比べて安価で講習を受けられます。高品質な指導を受けながら、コストを抑えてイラストレーターのスキルアップを図れるでしょう。 |
Illustrator基礎セミナーは、イラストレーターの基礎から応用まで幅広く学びたい人や、効率的にスキルアップしたい人におすすめのセミナーです。独学では不安だという方は、ぜひIllustrator基礎セミナー講習の受講を検討してみてください。
イラストレーターの上達には一日何時間練習したらいい?
イラストレーターの上達に必要な練習時間は個人差ありますが、素早く習得するためには質の高い練習を心がけることが重要です。
もちろん量も大切ですが、集中して取り組み、自身の課題や弱点に焦点を当てた練習を行うことで、上達速度は向上するでしょう。また、疲れたり集中力が切れたりした場合は、無理に続けるのではなく休憩を取ることも大切です。
それでも、練習時間の目安がほしいという方は、一日1時間〜2時間の練習を継続することを目標にしましょう。目標は高すぎると挫折しやすくなるので、無理のない範囲で設定してください。
一日の練習時間はあくまで目安であり、自身の生活リズムや目標に合わせて適宜調整しましょう。
イラストレーターを練習するときのコツ
イラストレーターを練習する際は、以下のポイントを意識することで、効果的にスキルの習得を行えます。
- 基本をしっかり押さえる
- 違うことにチャレンジする
- 毎日継続して練習する
- フィードバックを受ける
以下のコツについて確認していきましょう。
練習するコツ①基本をしっかり押さえる
イラストレーターを学習する際は、基本をしっかり押さえておくことが大切です。基本が押さえられていると、スキルを身につけるための土台となります。
基本の理解が乏しいと動きの概念を理解できなかったり、操作のたびに使い方を調べたりする必要があります。効率的に学習を進めるためにも、まずは基本を押さえるところから始めましょう。
また、イラストレーターの基本を学ぶためには、参考書をうまく活用する必要があります。しかし、イラストレーターの本はたくさん出版されていてどれを選べばよいか迷うでしょう。
以下の記事では、イラストレーターの練習に最適な参考書を紹介しています。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
練習するコツ②違うことにチャレンジする
イラストレーターの練習は同じことを何度もするのではなく、違うことにもチャレンジすることが大切です。上達のためにインプットとアウトプットを繰り返しましょう。
作品を作る際も自分のスキル内で行うのではなく、わからないことや苦手なことにも積極的にチャレンジしてみてください。新しいことのチャレンジを繰り返すことで、自然とインプットとアウトプットができ、スキルが定着しやすくなります。
練習するコツ③毎日継続して練習する
イラストレーターの練習には毎日継続して取り組むことが大切です。毎日少しずつでもイラストレーターを使って新しい技術や手法を試すことで、徐々に自分の技術レベルを向上させられるでしょう。
また、毎日イラストレーターに触れることで、練習という行動が習慣化されます。習慣化された行動は、モチベーションに左右されにくくなります。
時間がなかなか取れないという方でも、毎日30分〜1時間程度の隙間時間を見つけてイラストレーターの練習に充ててみてください。継続的な取り組みが、より高いレベルのスキル獲得につながるでしょう。
練習するコツ④フィードバックを受ける
イラストレーターを練習する際は、なるべく第三者からフィードバックを受けるのがおすすめです。フィードバックを受けることで、自分では気づかなかった弱点や改善点を見つけられます。
また、アドバイスだけでなく作品を肯定してもらうようなポジティブな意見をもらえると、自信につながりモチベーションも向上するでしょう。しかし、周りにイラストレーターが得意な方がいなければ、なかなか効果的なフィードバックをもらうことはできません。
そこでおすすめなのが、講座の受講です。イラストレーターの講座を受講することで、講師から適切なフィードバックをもらえます。さらに、ほかの生徒と交流を深めることで、モチベーションの増加にもつながります。
これらは独学では得られないメリットなので、練習効率アップのためにも、ぜひ講座の受講を検討してみるのもよいでしょう。
講座を受講する具体的なメリットについては以下の記事で解説しています。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
イラストレーターの練習についてのまとめ
今回は、イラストレーター練習方法や、練習のコツについて紹介しました。イラストレーターの上達には、毎日継続して練習を行うことが大切です。
しかし、1人では継続した練習ができないという方は、ぜひIllustrator基礎セミナーをチェックしてみてください。自分に合った勉強方法を見つけることで、効果的にイラストレーターの練習ができるでしょう。