エクセルオンライン(Excel Online)とはエクセルのクラウド版で、無料で利用できる便利なツールです。インターネット環境さえあれば、どこからでもアクセスでき、インストール不要で利用が可能です。
本記事では、エクセルオンラインの特徴や利用方法、開けないときの対処法を解説します。さらに、ファイルの共有方法も紹介しているので、最後まで読んでエクセルオンラインを使いこなせるようになりましょう。
エクセルオンラインとは?
エクセルオンラインも従来のデスクトップ版のエクセルも、どちらもMicrosoft社が開発・提供している表計算ソフトです。
しかし、機能面や利用できる環境が異なるため、違いを把握しておくことが重要です。まずは、エクセルオンラインの特徴や、デスクトップ版との違いを理解しましょう。
無料で利用できる
エクセルオンラインは、無料で利用できるのが大きな特徴です。一方でデスクトップ版のエクセルは有料のため、使用するには料金を支払わなければいけません。
そのため、費用をかけたくない方や、普段はほとんどエクセルを使用しない方に便利なツールです。ただし、無料版のエクセルオンラインは保存容量が5GBまでのため、多くのデータを扱いたい人は有料プランを契約すると良いでしょう。
なお、デスクトップ版のエクセルの料金やダウンロード方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
複数人で共有・編集できる
エクセルオンラインは複数のユーザーが同時にアクセスして、ファイルを開いたり編集したりすることが可能です。変更した内容もリアルタイムで反映されるため、プロジェクトが効率よく進みます。
また、データはクラウド上に自動で保存されるため、作業途中で消えてしまうリスクはありません。上書き保存をし忘れた場合でも、作成中のデータが失われるアクシデントを防げます。
さらに外部の人にもエクセルオンラインのデータを共有しやすいため、物事を円滑に進められます。共有方法は後ほど紹介しているため、このまま読み進めてください。
機能は制限されている
エクセルオンラインでは、デスクトップ版エクセルほどの機能はありません。「マクロ」や「VBA」などの自動化機能や高度なデータ分析、複雑なグラフ作成などは、デスクトップ版のエクセルに限られています。
そのため、簡単な表計算やグラフ作成などの、基本的な内容だけを求める方におすすめです。より高度な機能が必要になった場合は、デスクトップ版エクセルを検討しましょう。
こちらの記事では、エクセルのマクロ機能の概要や活用方法、および実際の使用手順について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
エクセルオンラインを利用する方法2つ
エクセルオンラインを利用する方法を、以下の2つ紹介します。
- Microsoftアカウントからログインする
- OneDriveからファイルを開く
それぞれの手順を解説するので、さっそくエクセルオンラインを利用してみましょう。
利用方法①Microsoftアカウントからログインする
エクセルオンラインを利用するには、公式サイトにアクセスして、Microsoftアカウントでログインしてください。まだアカウントがない場合は、メールアドレスを登録すると簡単に新規作成できます。
アカウント作成、もしくはサインインした後にエクセルのアイコンをクリックすれば、エクセルオンラインを開くことができます。
画面左側にあるExcelか、画面中央付近のブックをクリックすれば、新しいページを開けます。
利用方法②OneDriveからファイルを開く
OneDriveに保存している場合も、エクセルオンラインで直接開いて編集することが可能です。まず、OneDriveにアクセスして「サインイン」をクリックします。
サインイン後に編集したいエクセルファイルをクリックすると、ブラウザ上で直接操作できます。異なるデバイス間でのファイル共有や、場所を問わずに作業を続ける際に便利です。
なお、OneDriveについて知りたい方は上記の動画で解説されているので、ぜひご覧ください。
なお、エクセルの使い方を学びたい方には、BIZROADのExcel基礎セミナー講習がおすすめです。初心者でも安心して学べる内容で、短期間でスキルを習得できます。エクセルオンラインにも活用できる内容のため、気になる方はぜひ下記のボタンから詳細をご覧ください。
エクセルオンラインが開かない場合の対処法3つ
もしもエクセルオンラインが開かない場合は、以下の3つを試すと操作できる可能性があります。
- ブラウザのキャッシュを消す
- インターネットの接続状況を確認する
- 違うブラウザで試す
それぞれ解説するので、エクセルオンラインを開けずに困っている場合は順番に試してみてください。
対処法①ブラウザのキャッシュを消す
エクセルオンラインが開かないときは、まずブラウザのキャッシュを消してみましょう。キャッシュとは、ウェブページの情報を一時的に保存しておく仕組みで、キャッシュがたまりすぎるとページが正しく表示されなくなる場合があります。
キャッシュの消し方はブラウザによって違いますが、多くの場合「設定」や「履歴」から行えます。キャッシュを削除した後にブラウザを再起動して、もう一度エクセルオンラインを開けるかどうか試してください。
対処法②インターネットの接続状況を確認する
エクセルオンラインがうまく開かない場合は、インターネットの接続に問題があるかもしれません。接続が不安定であれば、エクセルオンラインは正常に動きません。
まずは接続状況を確認して、Wi-Fiにきちんと接続されているか、もしくはルーターが正常に作動しているかチェックしてください。
また、他のウェブサイトが正常に表示されるかどうかも確認すると、インターネットの接続の不具合の有無を判断できます。
対処法③違うブラウザで試す
もしも特定のブラウザでエクセルオンラインが開かない場合は、別のブラウザを使ってみるのも良い方法です。例えば、Google Chromeで開けない場合は、Microsoft EdgeやFirefoxなどからアクセスしてみましょう。
ブラウザによってプラグインや設定が違うため、別のブラウザであればエクセルオンラインが正常に動く可能性があります。それでも解決しない場合は、ブラウザのアップデートも検討してみてください。
エクセルオンラインのファイル共有方法3つ
エクセルオンラインは、ファイルを他の人にも簡単に共有ができるのが特徴です。共有方法を以下の3つ紹介します。
- リンクを送付する
- メールアドレスを入力する
- OneDriveで送る
1つずつ解説するので、すべてチェックしておきましょう。
共有方法①リンクを送付する
エクセルオンラインでは、各ファイルごとに固有のリンクが作成されるため、該当するリンクを送付するだけで複数の人に簡単に共有できます。
方法としては、メニューバーにある「共有」をクリックして「リンクをコピー」をクリックします。
すると、リンクが発行されるため、共有したい人に送付してください。なお、送られた相手も編集ができるのか、それとも閲覧しかできないのかを事前に選択できます。
チーム全員にエクセルオンラインのファイルを簡単に共有でき、メンバーは各自のパソコンで作業を進められるため、スムーズに進行します。
共有方法②メールアドレスを入力する
エクセルオンラインでは、メールアドレスを入力して特定の人とファイルを共有することも可能です。
この方法では、必要な人だけにファイルを共有できるため、セキュリティ面でも安心です。例えば、先生が宿題を送る際にメールアドレスを指定することで、該当する生徒だけがファイルにアクセスできます。
共有したい相手とのやりとりを安全に行いたい場合に、おすすめの方法です。
共有方法③OneDriveで送る
エクセルオンラインのファイルは、OneDriveを使って共有することもできます。OneDriveを使うと、ファイルをインターネット上に保管し、どこからでも見たり共有可能です。
リンクが記載されたメールやチャットを削除した場合でも、簡単にアクセスができる便利な方法です。こちらの共有方法も覚えておくと良いでしょう。
エクセルオンラインを使いこなすには?
エクセルオンラインの操作方法を学びたい場合は、デスクトップ版エクセルの使い方を覚えるとよいでしょう。前述のとおり、エクセルオンラインは基本機能のみのため、デスクトップ版エクセルの知識があればスムーズに操作できます。
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料金(税込) |
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エクセルオンラインのまとめ
本記事では、エクセルオンラインの特徴や利用方法、ファイル共有の方法について説明しました。
エクセルオンラインは、インターネットに接続された環境であれば、どこでも手軽にエクセルの機能を利用できる便利なツールです。ブラウザから簡単にアクセスでき、ファイルの共有や共同編集もスムーズに行えます。
デスクトップ版エクセルほどの複雑な機能はありませんが、基本機能や簡単なグラフ作成は可能です。高度な作業を求めておらず、コストを抑えたい方はエクセルオンラインを利用してみましょう。
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