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【2025】エクセルにフィルターがかからないのはなぜ?原因と対処法について解説

エクセルのフィルターは、データの絞り込みに便利な機能です。
設定も簡単で手軽に利用できるのが魅力ですが、フィルターがかからないといったトラブルが発生するケースもあります。

本記事で、エクセルにフィルターがかからない原因と、その対処法について確認していきましょう。

エクセルにフィルターをかける方法

エクセルにフィルターをかける方法

エクセルにフィルター機能を搭載させるのはとても簡単です。まず、フィルターをかけたい表を用意します。

その表の見出しを選択した状態で、データタブ内の「並び替えとフィルター」グループから「フィルター」のアイコンをクリックすることで、表にフィルターが搭載され、見出しの右下に下向き三角形のアイコンが現れます。

また、エクセルにフィルターをかける手順についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
フィルターで絞り込みをかける方法や、条件をカスタムする方法についても解説しています。

【2024】エクセルでフィルターを設定する方法は?データの絞り込みやフィルターの解除方法も解説

エクセルでフィルターを解除する方法

エクセルに搭載されているフィルターを解除する場合は、再度データタブ内の「並び替えとフィルター」グループからグレーアウトしている「フィルター」のアイコンをクリックしましょう。

また、フィルターのソート機能を使った後に、適用されている絞り込みを解除したい場合は、フィルターアイコンの右隣にある「クリア」をクリックすることで、すべての絞り込みを一括で解除できます。

絞り込みの解除

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エクセルでフィルターがかからない原因

エクセルでフィルターがかからなかったり、うまく動作しなかったりする際は、以下の原因が考えられます。

  1. 空白の行がある
  2. セルが結合されている
  3. シートの保護がかかっている
  4. シートが複数枚選択されている

これらの原因とその対処法について確認していきましょう。

かからない原因① 空白の行がある

空白の行がある

エクセルでフィルターがかからない原因の一つに、データ範囲内に空白の行が含まれていることが挙げられます。
フィルターは連続したデータ範囲に対して適用されるため、途中に空白の行があると、その手前までしか認識されません。

これにより、フィルターが期待通りに機能しなくなります。空白行がないかを確認し、必要なら削除するかデータを追加することで、フィルターの適用がスムーズに行えるようになります。

また、空白行を入れたままフィルターをかけたい場合は、フィルターをかける前に表全体の選択範囲を作成しておくことで、空白行があってもフィルターをかけることが可能です。

かからない原因②セルが結合されている

正常にフィルターがかからない原因として、セルの結合が挙げられます。
エクセルでは、結合されたセルがデータ範囲に含まれていると、フィルターの適用が制限されてしまいます。

これは、結合されたセルには見た目にはわからない空白セルを含んでいることが原因です。
結合されたセルを解除し、データを通常のセルに分割することで、フィルター機能を適切に利用できるようになります。

しかし、結合した状態の見た目を保持したい場合もあるでしょう。そのような場合は、以下の手順を試してみてください。

  1. 結合セルをすべて選択する
  2. Ctrl(Command) + Cキーでコピーする
  3. 表の外側の空いているセルを右クリックして「貼り付けオプション」の「値」をクリックする
  4. ホームタブの「編集」グループから「検索と選択」をクリックし、「条件を選択してジャンプ」を選択する
  5. 選択オプションから「空白セル」にチェックを入れてOKボタンをクリックする「空白セル」にチェックを入れてOKボタンをクリック
  6. データが入っている下のセルをクリックして「=」と入力する
  7. 一つ上のデータが入っているセルをクリックする一つ上のデータが入っているセルをクリック
  8. Ctrl(Command) + Enterキーを押す
  9. 空白セルのすべてにデータが入力されたら、すべてを選択してCtrl(Command)+ Cキーでコピーする
  10. 選択した範囲の1番上のセルを右クリックして「貼り付けオプション」の「値」をクリックする
  11. 表の中の1番上の結合セルを右クリックして「貼り付けオプション」の「数式」をクリックする「貼り付けオプション」の「数式」をクリック
  12. 「既にデータがありますが置き換えますか?」のポップアップが表示されるので「はい」をクリックする

上記の手順を踏むことで、結合セルの状態でもフィルターを使えるようになります。

かからない原因③シートの保護がかかっている

シートの保護がかかっている

フィルターボタンがグレーアウトしてかからない場合は、シートの保護がかかっている可能性があります。シートの保護は、シート内の内容を編集できなくして、他者からの改ざんを防止する機能です。

シートの保護は校閲タブの「配置」グループから適用できますが、解除も同じ校閲タブの「配置」グループから行えます。
シートの保護がかかっていると「シート保護の解除」という項目が表示されるので、クリックすることでシートの保護を解除できます。

また、「シート保護の解除」をクリックした際にパスワードが必要になる場合は、シートの保護をかけた際に設定したパスワードを入力しましょう。

かからない原因④シートが複数枚選択されている

シートが複数枚選択されている

フィルターボタンがグレーアウトしてかからない場合は、シートが複数選択されている可能性も考えられます。
複数のシートが同時にアクティブになっている状態ではフィルターを適用できません。

ワークシート下部にあるシートタブの背景が、現在開いているシート以外も白くなっていると複数シートがアクティブになっていることがわかります。
Shiftキーを押しながら開いているシート名をクリックすることで、それ以外のシートの選択を解除できるので、解除後にフィルターボタンのグレーアウトが改善されているか確認してみてください。

また、エクセルのタブについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。リボンタブやシートタブの編集方法や、便利なショートカットキーについて解説しています。

【2024】エクセルのタブとは?追加や入れ替えなどの編集方法を解説

エクセルに追加した列にフィルターがかからない際の対策

エクセルでフィルターをかけた表に新しく列を追加すると、新しい列にはフィルターがかからないのが特徴です。
そのため、列の追加時には再度フィルターをかけなおす必要がありますが、毎回かけなおしをするのは手間です。

そこで、新たに追加した列にフィルターがかからない場合は、以下の対策を試してみましょう。

  1. あらかじめフィルターをかける範囲を広くしておく
  2. テーブルに変換する

エクセルに追加した列にフィルターがかからないときのこれらの対策について一つずつ確認していきましょう。

対策①あらかじめフィルターをかける範囲を広くしておく

あらかじめフィルターをかける範囲を広くしておく

フィルターをかける際に範囲選択をしておくと、フィルターがかかる範囲を自動ではなく自ら制御できます。
そのため、後から列の追加があるとわかっている場合は、あらかじめその列分を含めた箇所までフィルターをかけておくと、列が追加された際に自動的にフィルターも搭載されます。

しかし、この方法では列がない状態でも空のセルにフィルターのマークが表示されてしまうため、列が追加されるまで見た目が崩れてしまうのがデメリットです。

対策②テーブルに変換する

テーブルに変換する

テーブルは自動的にフィルターやセルの書式設定を付与できる便利な機能です。表をテーブルに変換しておくと、たとえテーブルの範囲外であったとしても、後から列を追加した際にフィルターを自動的に適用してくれます。

また、列だけでなく行を追加した場合でも、罫線や背景色などが自動的に引き継がれるため、表のデザインが崩れないのがメリットです。

テーブルは、表を選択した状態で挿入タブの「テーブル」グループからテーブルのアイコンをクリックすることで適用できます。
テーブルは表を管理するうえでとても便利な機能なので、フィルターを使いたい場合はテーブルを積極的に活用するようにしましょう。

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エクセルのフィルターで使えるソート機能

エクセルのフィルターを使えば、さまざまな条件で絞り込みができます。エクセルのフィルターで使えるソート機能は、以下の表のとおりです。

機能 説明
並び替え 昇順と降順で並び替えができる。昇順なら数値の低い順、降順なら数値の高い順に並ぶ。
色で並び替え セルの背景色や文字に色がついている場合、選択した色で並び替えができる。選択した色が表の上に集まる。
色フィルター セルの背景色や文字に色がついている場合、選択した色のみを呼び出せる。ほかの色は表示されない。
テキストフィルター 文字列が記入されている列に適用できる。設定した文字列に一致するセルのみ抽出するといったように、条件をかけての絞り込みができる。
数値フィルター 数値が記入されている列に適用できる。平均より上や平均より下、トップテンなど条件をかけて絞り込みができる。
日付フィルター 日付が記入されている列に適用できる。「明日」「今日」「昨日」など日付に関する条件で絞り込みができる。
要素の絞り込み 抽出済みの要素から絞り込みたい要素のリストにチェックマークを入れることで、対象の要素だけ表示できる。

列に記入されているデータの種類によって使える機能は異なるので注意しましょう。

エクセルのフィルター機能について学習するなら

Excel基礎セミナー

エクセルではフィルターがうまくかからないなど、行いたい作業をスムーズにできない場合があります。
しかし、エクセルの基礎をしっかり押さえられていれば、そのようなトラブルにも冷静に対処できるでしょう。

Excel基礎セミナー講習は、エクセルで使う基礎的な機能を満遍なく学習できる講座です。
表で情報を管理するカリキュラムでは、実際にフィルター機能を使うため、フィルター機能のより詳しい使い方についても学べるでしょう。

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また、エクセルを使っていると、簡単な処理は自動化して効率的に作業したいと思うことが多くなります。
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マクロやVBAに触れてことのない方でもついていける内容となっているので、気になる方はExcelマクロ・VBAセミナーもあわせてチェックしてみてください。

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エクセルでフィルターがかからない原因についてのまとめ

今回は、エクセルでフィルターがかからないときの原因と対策について紹介しました。
フィルターがかからないのは、表に使われていない空白行があったり、見た目を整えるための結合セルがあったりすることが原因となっていることが多いでしょう。

また、気づきにくい原因としてシートのタブが複数アクティブになっていることも原因として挙げられます。フィルターがかからない場合は、まずなにが原因になっているのかを探るところから始めましょう。

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