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CreoとSOLIDWORKSの違いを徹底的に比較!機能や使い方、違いの特徴を解説

CADは1963年に誕生して以来、さまざまな種類のものが登場しており、機能も充実してきています。

ここでは、CreoとSolidworksにフォーカスして、違いや特長を徹底比較します。
これからソフトの選定をする方のためにCreoとSolidworksの基本的な使い方の比較も解説しますので参考にしてください。

CreoとSOLIDWORKSとは

CreoとSOLIDWORKSとは

CreoとSolidworksの比較をするにあたり、双方の基礎知識を簡単に解説します。

Creoとは

Creoとは、アメリカ・PTC社が開発した製造業向けの3DCADソフトです。
Creo自体は2010年に発売された比較的新しいCACソフトですが、ベースとなっているのは1985年に発表されたPro/ENGINEER(Pro/E)です。

設計データを変更すると、他の関連部分に自動的に反映されるといった、当時では画期的な機能はそのままに、直感的に扱える操作性を兼ね備えたのがCreoと言うことができます。

Solidworksとは

一方、Solidworksとはフランス・Dassault Systemes社が1995年に発売した機械設計用の3DCADソフトです。親会社が戦闘機を開発していたこともあり、機械設計を中心に世界トップシェアを誇るソフトに成長しました。
なお、Dassault Systemes社にはCATIAと呼ばれるハイエンドCADもありますが、Solidworksは整理統合されることなく、ミドルレンジCADソフトとして市場に供給され続けています。

CreoとSOLIDWORKSを徹底比較

CreoとSOLIDWORKSを徹底比較

ここでは、CreoとSolidworksの特長を比較して記載します。

CADソフトのタイプの比較

ともに立体的な3Dモデルを作成できるCreoとSolidworksですが、ソフト自体のタイプが異なります。それでは、CreoとSolidworksのソフトタイプを比較してみましょう。

Creoのソフトタイプ

まず、Creoは性能が優れていて機能が充実しているハイエンドの3DCADソフトで、複雑な設計を行うことができ、高度なカスタマイズも可能です。

機能面が優れている分、価格が高くなるケースが多いのもハイエンド3DCADソフトの特徴です。
製造業や自動車業界など大規模開発の分野で使用されるのが、Creoなどに代表されるハイエンドのCADソフトになります。

Solidworksのソフトタイプ

一方、Solidworksは機能と価格のバランスがよいミドルレンジの3DCADソフトです。
企業のニーズに合わせて機能や価格を選べるため、幅広い業界で採用されています。
家電業界などではミドルレンジの3DCADソフトが多用されます。

機能面の比較

CreoとSolidworksの機能面を比較します。

Creoの機能

Creoは、パラメトリックモデリングを行うのに優れています
パラメトリックとは、形状を作る際に寸法を定義する機能です。
パラメトリック機能を用いると、複数個の設計変更を連動できるため、正確かつスピード感を持ってモデリングを行えるメリットがあります。

Solidworksの機能

Solidworksの得意分野はアセンブリモデリングです。
完成品をイメージしながら各部品の修正を行えるのがアセンブリモデリングの特徴です。
構成する部品を別ファイルの部品などに容易に置き換えることもでき、CAM・CAEとの連携もしやすくなります

操作性の比較

CreoとSolidworksでは操作性も異なってきます。どうのように違うが比較していきます。

Creoの操作性

Creoは痒い所に手が届くCADソフトといえるでしょう。

2D図面から3Dモデルへの変更が簡単にできるほか、板金用のモデリングも可能です。
形状が不定のモデル設計も容易に行なえるだけでなく、製造工程などの付加情報を入力できるため、製品完成に至るまでの工程の効率化にも役立ちます。
多機能のソフトで、慣れてしまえば使い勝手が良くなるものの、マニュアルがわかりにくいなど初めて使う人はとっつきにくいと感じる場合があります。

Solidworksの操作性

Solidworksは直感的に操作できることが際立った特徴です。

わかりやすいユーザーインターフェースで、初めて使う人も違和感なく使うことができます。
まずスケッチしてから後で寸法を入れるなど、アイデアを形にしやすいのがSolidworksのメリットと言えるでしょう。
操作性が良いと感じるのには、Solidworksが高機能でありながらコストパフォーマンスが良く、学校などで導入が進み、扱い慣れている人が多い点も関係しています。
ユーザーから寄せられた意見を元に使い勝手が悪いところが改善され、操作性が向上しています。

価格の比較

CreoやSolidworksを導入するにあたり、価格も理解しておかなければなりません。
CreoとSolidworksの価格の比較は以下の通りです。

Creoの価格

Creoはすべてのパッケージがサブスクリプションタイプのものになります。
一番価格の低い「Creo Design Essentials」は、利用する端末が限定されるノードロックのもので年間で517,000円(税別)です。

Creoは、無料体験版の提供があります。Creoの導入を検討している場合は、まず無料体験版を導入し使用感を試してみてから本格的に有料版を導入すると良いでしょう。

Creoの無料体験版のCreoは以下のサイトからできます。
お申込みフォームに必要な情報を入力するだけで申込み完了です。

Creoの無料体験版お申し込みはこちら

Solidworksの価格

Solidworksは期間利用ライセンスのほかに、永久ライセンスも用意されています。

一番価格の安い期間利用ライセンスは

  • 3DEXPERIENCE SOLIDWORKS Standard Offer
  • SOLIDWORKS Standard Termライセンス スタンドアロン

になり、1年間で528,216円(税別)です。永久ライセンスの「SOLIDWORKS Standard スタンドアロン」は1,035,000円(税別)ですが、ほかに年間保守契約として255,816円(税別)が必要です。

CreoやSOLIDWORKSの使い方を比較

CreoやSOLIDWORKSの使い方を比較

CreoとSolidworksでは使い方や手順、考え方に若干の違いが見られます。
ここで、基本的な図形を作成する方法を通してCreoとSolidworksの使い方を比較してみましょう。

Creoの基本的な使い方

  1. 図形の描画を行うのに先立ち、画面上部のツールバーからスケッチモードを選択
  2. 画面上に配置された基本図形から描きたい図形を選択
  3. マウスを使って図形を書き、プロパティパネルからサイズや角度などを調整

プロパティパネルでは数値入力も可能であるため、目分量ではなく細かいサイズ指定もできます。
加えて、線の太さやカラー、図形の細かい属性も調整可能です。
製品の色を付け、仕上がり具合を見ることもできるようです。

Solidworksの基本的な使い方

Solidworksで図形を作成する方法の一つが、スケッチコマンドを使う方法です。
Solidworksでは図形を描く場所を指定する必要があるため、一例として

  1. 画面左にあるツリーから平面を選択
  2. メニューの下側にあるスケッチから図形を選択
  3. 図形の中心をクリックして大きさを調整

図形の大きさは、画面左側にあるプロパティから指定することも可能です。

CreoとSOLIDWORKSの違いの特徴

CreoとSolidworksの違いの特徴は以下の通りです。

CreoとSolidworksの違い1.Creoは高度な設計を意図して作られている

Creoは、航空機や自動車など安全性を第一にしている業界で使用されるため、精密な設計や設定ができるよう配慮されています。
Creoの寸法設計ツールを使うことで正確な寸法を入力でき、誤差が許されない設計が可能になります。複数の部品の関連性を設定できることも、複雑な製品の作成に寄与しています。

例えば、自動車に搭載されるギアの歯車の歯数を調整した際、関連する他の歯車の歯数も自動的に調整されます。そのため、ヒューマンエラーを防ぎつつ効率よく作業を進められます。

Creoでは、設計段階で製品の素材の質感や色を確認できるようになっており、手戻りを減らすのにも役立ち、関係者への説明などにも活用されています。

CreoとSolidworksの違い2.Solidworksは使う側の視点を大事にしている

Solidworksは、直感的に使える操作性が魅力です。
ドラッグ&ドロップやカット&ペーストなど、Windowsパソコンで使い慣れている機能も多数あるため、ベテランはもちろんのこと初心者にとっても使いやすいCADソフトと言えるでしょう。チュートリアルやヘルプも充実しているため、独学での習得も可能です。

Solidworksは、単に3DCADが行なえるだけでなく、製品開発工程全体をサポートする機能が盛り込まれています。加えて、制作物に特化したパッケージも多数用意されています。
配管設計や構造解析も可能で、製品データを一元的に管理するPDMにも対応しています。

なお、Solidworksは3DCADのシェアが約4割となっており、多くの企業で利用されていることがわかります。取引先などとデータをそのまま共有できる可能性が高いのもSolidworksのメリットと言えるでしょう。データのやり取りがスピーディーに行なえれば、製造工程の効率化も進むかもしれません。

CreoとSolidworksの特長や違いを比較 まとめ

CreoとSolidworksを様々な側面から比較しました。
Creoは大規模開発に使われるハイエンド、Solidworksは業界スタンダードとなるミドルエンドの3DCADソフトと言う位置づけになります。

それぞれのソフトの違いや特長を比較し、自社の実情やニーズに合ったものを選ぶと、コストパフォーマンスが良く、使いやすいソフトを手に入れられるでしょう。

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