CreoはPTCにおよって提供されている3D CADソフトウェアの一つです。
企業での導入事例も増えていますが、Creoにはどのような特徴があるのでしょうか。
この記事ではCreoの導入事例を踏まえてメリットや特徴を詳しく解説します。
Creoの導入とは?
Creoとは主に製造業での利用を想定した三次元CADソフトウェアです。
Creoの導入はCADを使ってDXや業務効率化、マーケティング展開などをしていく上で有用な方法です。ここではCreoの導入を検討するときに知っておきたいポイントを解説します。
歴史のある信頼性の高い三次元CAD
Creoは歴史がある三次元CADなので、導入を検討する企業が増えています。
Creoを提供しているPTCはアメリカのマサチューセッツ州に拠点を置いている企業で、1985年に設立されました。CADだけでなくCAMやCAEの開発にも積極的に取り組んでいて、グローバルに最もシェアを取っているのがCreoです。
Creoは統合CAD・CAM・CAE環境として提供されていて、CADなどのデザインに必要なソフトウェアのパッケージになっています。
中軸になっている三次元CADの機能だけでなく、二次元CADの機能やイラスト作成機能などもあるので活用範囲が広いのが魅力です。Creoは1985年に最初のソフトウェアをリリースしてから長い歴史があるため、信頼性があるソフトウェアとして活用されています。
機能豊富で活用範囲が広いソフトウェア
Creoは製造業におけるモデリングに必要な機能を兼ね備えていて、導入事例も多いソフトウェアです。
三次元・二次元の両方のモデリングができることはもちろんで、パラメトリックや自由曲面の設計もできます。シミュレーション機能も搭載されているので、製造プロセスを始める前にシミュレーションによる品質の確認が可能です。
Creoはツールのパッケージサービスなので、必要なツールを合わせて活用することもできるサービスになっています。拡張機能として各種プラグインを利用したり、クラウドサービスとの連携をしたりすることもできるため、さまざまな現場で活用しやすいソフトウェアなのがCreoの特徴です。
Creoの導入事例5選
Creoの導入事例はだんだんと増えてきています。
ここではCreoの導入事例について具体例を紹介します。
Creoの導入事例1.スターテクノ株式会社
スターテクノ株式会社ではPTCのCreoを導入することで業務効率化の目的を達成しました。
スターテクノ株式会社はロボティクスを生かして、個別対応のロボットの開発と提供をしています。
2Dでの設計をしていた状況から3Dに切り替えることを検討してCreoを導入しました。データ処理などの機能も優れていて使いやすく、アセンブリ機能による業務効率も向上させられるという見込みで導入しています。
結果として製品製造の工数を改善し、納期の短縮やコスト削減を達成しています。
Creoの導入事例2.中央電子株式会社
中央電子株式会社ではPTCのCreoと合わせてWindchillも導入しました。三次元CADのハイエンドサービスを導入し、データを活用していきたいという意向があったのがCreoを選んだ理由です。
中央電子株式会社では多数の品種を取り扱っているため、対応力が高いCreoが選ばれています。
Creoの導入事例3.株式会社ハイテム
株式会社ハイテムではCreoを初期から導入しています。グローバル展開をする段階で、取引先がCreoを使用していることを受けてコラボレーションのためにCreoを使い始めました。
結果的に二次元で形状を詳しく見ることが難しかったケースでも三次元化でわかりやすく設計できるようになり、海外との協業を進める有用ツールとして継続活用しています。
Creoの導入事例4.株式会社高峰楽器製作所
株式会社高峰楽器製作所ではPTCのCreoと合わせてCAMに活用できるMulti-Milling Extensionのオプションも導入することで、製品品質と作業効率の向上をしています。
検討の結果として、自社の職人が手加工で削るのと同様の品質を生み出すことができたのはCreoだけだったと評価しています。
Creoの導入事例5.戸上電機製作所
戸上電機製作所ではPTCのCreoとWindchillを組み合わせる方針を立てて運用しています。
Creoはユーザーインターフェースが優れていて、直感的に使える特徴があります。
さらにWindchillとERPシステムを連携することで工数削減などのコストダウンや納期短縮などに取り組む方針で両ソフトウェアを導入・運用しているのが現状です。
Creo導入事例からみるメリット
Creoの導入事例を見ると有用な三次元CADソフトウェアだと考えられるでしょう。
メリットが大きいからこそ、歴史も古くて長く利用しているユーザーも多いのは確かです。
ただ、三次元CADソフトウェアはCreo以外にもたくさんあります。
より良いソフトウェアがあるのではないかと不安になる人もいるでしょう。
ここで紹介したCreoの導入メリットをまとめると以下のようになります。
- 2次元から3次元のモデリングに移行しやすい
- 業務効率向上のための機能が揃っている
- 機能がハイエンド向けで不足することがあまりない
- 蓄積したデータを生かせるシステムが整っている
- トレーニングも含めたサポートを受けられる
- ユーザーインターフェースが優れていて使いやすい
- グローバルにユーザーが多くて世界展開しやすい
- 他のPTC製品やERPシステムと連携できる
Creoは3次元モデリングができるCADソフトとして安定した信頼があることが導入事例からわかります。ユーザーにとって使いやすいインターフェースが用意されていて、世界的にも使われているのでグローバルビジネスでも活用しやすいソフトウェアです。
機能的にもハイエンドで業務効率化の目的で導入するのにもCreoはメリットがあります。
PTCではWindchillのように他の製品も提供していて、同時導入によって有用なシステムを整えて連携させられるのもCreoの魅力です。外部のERPシステムとの連携にも対応するなど、システムを一元化して運用したいというニーズに応えられる設計になっています。
Creoを導入する方法
Creoを導入するには
- 無料版から始める方法
- 有料版を最初から使う方法
があります。おすすめなのは無料版で導入して現場の様子を確認し、有用性が高い場合には有料版で本格導入する方法です。
無料版のCreoはPTCの公式サイトからダウンロードできます。
ただし、初めてPTCのソフトウェアを利用するときにはアカウントの作成が必要です。
アカウントの作成には氏名やメールアドレス、住所や電話番号といった情報を入力するだけなので簡単にできます。
アカウントの作成を終えたら公式サイトからCreoを無料ダウンロードできます。
インストーラーを起動して、ガイドに従って進めていけばインストールできるので難しいことはありません。
最後にアクティベーションのために、アカウントの作成に使ったメールアドレスとパスワードを入力します。これで無料版のCreoをまず導入することができるので、実際に使ってみて良し悪しをチェックしましょう。
Creo導入事例について まとめ
Creoは歴史のある三次元CADソフトで、導入事例がたくさんあります。
二次元から三次元への切り替えを考えたときに使いやすいインターフェースが整っていて、他のシステムとの連携もしやすいのが魅力です。
無料版をダウンロードして試用することもできます。
三次元CADのソフトウェアを探しているときには、Creoを候補として試用してみましょう。