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無料のCIMソフト5選!気軽にCIMシステムを使ってみよう

土木工事の現場に携わる人々は、CIMと言う言葉を耳にすることが増えてきたのではないでしょうか?
CIMを導入するにあたっては、3次元図面に対応できるソフトが必要です。
そこで今回は、注目のCIMについて、また無料で使用できるおすすめのソフトを5選ご紹介します。

CIMとは

CIMとは

CIMは、2012年に国土交通省によって土木建設現場での活用を提唱されたシステムです。
建築現場におけるBIM活用の広がりを受けて、土木分野でもCIMシステムの導入が加速化しつつあります。

CIMとは、「Computer Integrated Manufacturing」の略称で、別名では「コンピューター統合生産」と言います。
CIMを導入することで3次元のモデルを主にした情報を共有できるようになり、工事施行関係者の間での情報伝達が「見える化」するようになりました。

CIMモデルとは、3次元モデルおよび3次元モデルに付与される部品などの属性情報を統合して情報化したものを言います。
対象となる構造物を3次元情報化したことにより、作業の効率化や高度化、さらに品質向上が実現できるようになりました。

CIMシステムとは、効率的で高度な作業ができるだけではありません。
製造業における活動のすべてを統合できるCIMは、商品の販売実績や物流の量に合わせて生産量を最小限の時間に変更し、物流を最適化できます。

ちなみに、CIM導入の相乗効果を高めるためには、

  • ERPパッケージ
  • サプライチェーンマネジメントソフト

を利用すると良いでしょう。
CIMと併用することで、生産から原価、さらには在庫まで効率的に管理できます。
加えて、インターネットを用いてCIMシステムを構築すれば、協力会社間でシステムを連携することも可能です。

無料のCIMソフト5選

「3次元図面に対応できるCADソフトは高額なのでは?」「いきなりCIM対応の3次元ソフトを導入しても、実際使えるかどうかが分からない。」
このような思いから、CIM導入を躊躇している方もいるのではないでしょうか?
そこで気軽にCIMを活用できるように、無料で使える3次元CADソフトを5つ紹介します。

作業を徹底的に効率化できる「Revit」

アメリカで開発されたRevitは、建築およびエンジニアリング、さらに施工に至るまでの一連の作業に関する情報を一元化した環境下で取り組める3次元CADソフトです。
Revitを活用することにより、ビジュアルから概念設計、解析や製作などのライフサイクル全体を効率的に、かつ精度を高めながらプロジェクトを進めていくことができます。

また、日常的な作業だけではなく、反復作業も自動で更新することもRevitの特徴です。
Revitは、CIMモデルの開発を進めると同時に平面図や立面図、断面図を自動的にアップデートします。
そのため、一つの作業に集中でき費用に対して高い効果を産出できるプロジェクトが実現できるのです。

Revitと併せてデータ管理ソリューションであるBIM Collaboration Proを使用すれば、場所を選ばずいつでもプロジェクトメンバー間で連携作業ができます。
Revitは無償体験版があり、ダウンロード後30日間は無料で利用することが可能です。

ちなみに、Revitをダウンロードしても使い方が分からないという場合には、自己学習教材として「Revit 講習無料コンテンツ」があります。
初心者でも理解しやすいように、Revitの解説動画を見ながら設計フローの学習を進めていける教材です。

初心者でもOKの「SketchUp」

直感的な操作性が特徴のSketchUpは、初心者でも簡単に操作を習得できる3次元CADソフトです。
建築・土木現場のみならず教育分野でも多く活用されているソフトで、以前はGoogle社が提供していました。
WindowsでもMacでも使えるSketchUpは、モデリング環境として、ブラウザ上でモデリングするタイプとインストールタイプの2種類があります。

SketchUpの特徴は、簡単に3次元モデリング手法を行えることです。
具体的には、まず2次元平面図を基にして、「プッシュ/プル」を使うことにより立体化できます。
穴を開ける場合には、穴の形状の2次元平面図を作成し、「プッシュ/プル」を用いて深さを指示するだけです。

SketchUpは、業務用プロジェクトおよび個人用、高等教育用において30日間の無料トライアルがあります。
Trimbleの公式サイトにアクセスし、画面上部に表示されている「SketchUpを体験」を開き、「無料トライアルを開始」をクリックしたらダウンロード不要で使えます。

操作が簡単な「Tinkercad」

未経験者でも簡単に操作ができるTinkercadは、気軽に利用できる3次元CADソフトとして人気を集めています。
Tinkercadの「Tinker」とは、直訳すると「遊ぶ・いじる」という意味です。
つまり誰でも簡単に利用できるソフトとして開発されました。

Tinkercadの特徴としては、まず直観的なインターフェースが挙げられます。
例えば、3Dデータを作成する際は、ドラッグ&ドロップのみで完了します。
商用の3DCADと比較しても、インターフェースが洗練され圧倒的に視認性が高く、ブロックを積み重ねるような方法でモデリングできるソフトです。
チュートリアルも豊富なTinkercadは、世界各国の人々とデータを共有できます。

Tinkercadを使う際には、すべてウェブブラウザ上で動作するので、ダウンロードする必要がありません。
Tinkercadの公式サイトにアクセスしてメールアドレスを登録するだけで、いつでも無料で利用できます。

オープンソースの汎用ソフト「FreeCAD」

リリース後長い歴史を誇るFreeCADは、オープンソースの汎用3次元CADソフトです。
オープンソースとは、ソフトウェアを構成しているプログラムを公に見ることができるので、誰もがソフトの改良や開発に携われる仕組みのことを言います。
そのため、FreeCADは常に開発途中であり、継続的に改良され続けるソフトウェアであるとも言えるでしょう。
2002年以降、世界中の有志によって開発が続けられてきたFreeCADは、日本人の有志開発者によって日本語版もリリースされています。

FreeCADは、主に機械工学やプロダクトデザイン向けに開発されたソフトですが、建築や土木を始めとした各種工学専門分野での利用も可能です。
利用方法は、まずFreeCADダウンロードページにアクセスし、使用しているパソコンに合わせたOSを選んでダウンロードしてください。
ダウンロード終了後ファイルを実行してインストールするだけで、後は会員登録および個人情報を入力せずに利用できます。

世界各国で実績多数なARCHICAD

建築・建設業界のソフトウェア部門では世界的な賞を多数受賞しているARCHICADは、世界中の建築設計業界において10万人以上の人々に使われているという実績豊富なソフトです。
1982年からハンガリーの企業であるグラフィソフト社により開発がスタートし、日本に初めて導入されたのは1998年。
当時は「GRAPHISOFT」という商品名で販売されていました。
2000年にリリースしたVer7.0以降世界標準となり、ARCHICADの名称で日本でも発売されるようになります。

ARCHICADを無料で利用する方法としては、まずグラフィソフト社のARCHICAD公式サイトにアクセスしてください。
トップ画面下部に表示されている「ビジネス利用」「教育利用」のどちらかを選択したら、画面右上の「無料体験版」をクリックします。
次に、「GRAPHISOFT IDを作成」を開いてメールアドレスなどの必要事項を入力したら「登録」をクリックしてください。
その後、登録したメールアドレス宛に確認のリンクが送付されます。
最後に住所などを入力して「体験版ライセンスをリクエスト」をクリックしたらダウンロードが開始され、インストールが完了すれば使用可能です。

CIMの導入にはまず無料ソフトがおすすめ

CIMの導入

建設・土木業界において注目されているCIMを導入にあたっては、どのようなソフトを使えばよいのか迷う人も多いでしょう。
CIMの導入に必要な3次元CADは高額な商品が多いので、利用する際は無料版で試した上で検討することをおすすめします。

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