デザインや画像編集ができるツールとして人気のCanvaとPhotoshopですが、それぞれは異なる特徴を持っています。
本記事では、CanvaとPhotoshopの価格や機能の違いを比較し、どちらがどのような人に向いているのかについて解説します。
CanvaとPhotoshopの違いを比較したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Canvaの特徴
引用:Canva
Canvaの主な特徴として、以下の3つが挙げられます。
- シンプルなUI
- 豊富なテンプレート
- チームでの共有が容易
これらの特徴についてみていきましょう。
特徴①シンプルなUI
Canvaは、初心者でも直感的に操作できるシンプルなUIを備えています。ボタンやメニューがわかりやすく配置されており、操作もドラッグ&ドロップで簡単に行えます。
専門的なデザインソフトのように知識がなくても操作できるため、デザイン経験がない人でも比較的すぐに使い始められるのが特徴です。
特徴②豊富なテンプレート
Canvaには、幅広い用途で使用できるテンプレートが用意されており、その数は、無料のテンプレートだけでも61万点以上です。
素材に関しては1億点以上用意されています。
これにより、デザインの知識がなくても、テンプレートを選んで編集するだけでおしゃれなデザインを作成できます。
特徴③チームでの共有が容易
Canvaはクラウドベースのツールであるため、チームメンバーとデザインをリアルタイムで共有・編集できます。
これにより、企業やチームでの作業において、複数人で同時にデザインを作成したり、コメント機能を使ってフィードバックを受けたりすることが可能です。
さらに、ブランドキット機能を活用すれば、ロゴやカラーパレットを統一し、ブランドの一貫性を保つことも容易になります。
Photoshopの特徴
引用:Photoshop
Photoshopの主な特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 高度な画像編集機能
- 合成に最適なレイヤー機能
- 豊富なフィルター
これらの特徴についてみていきましょう。
特徴①高度な画像編集機能
Photoshopは、プロも利用するような高度な画像編集機能を備えています。そのため、写真の補正や色調補正、レタッチなど細かい編集が可能です。
高クオリティな画像編集ができることから、広告や雑誌、Webデザインなどさまざまな分野で活用されています。
また、AIを活用した機能も取り入れられているため、うまく活用することで、ほかの画像編集ソフトと比較しても効率的に作業が可能です。
特徴②合成に最適なレイヤー機能
Photoshopでは、レイヤーと呼ばれる階層構造を活用してデザインを作成できます。レイヤーを使うことで、個々の要素を独立して編集できるため、自由度の高いデザインが可能です。
例えば、背景と人物を別々のレイヤーに配置すれば、どちらか一方のみを変更することもできます。
また、レイヤーマスクを利用することで、不要な部分を削除することなく、柔軟に表示・非表示を切り替えられます。
このレイヤー機能により、複雑な画像の合成や、細かい編集作業がスムーズに行えるでしょう。
特徴③豊富なフィルター
Photoshopには、多種多様なフィルターが用意されており、ワンクリックで簡単に画像を加工できます。
アーティスティックやスケッチなど、さまざまな効果を適用できるため、手軽に画像の雰囲気を変えられます。
また、「ニューラルフィルター」と呼ばれるAIを活用したフィルターを使用すれば、人物の表情変更や肌補正など、高度な加工も短時間で行うことが可能です。
これらのフィルターを活用することで、プロ並みの加工を簡単に実現できるでしょう。
CanvaとPhotoshopの価格を比較
CanvaとPhotoshopの価格を以下の表で比較してみましょう。
ツール | 料金(税込み) |
Canva |
|
Photoshop |
|
※2025年3月現在
CanvaとPhotoshopの価格を比較すると、Canvaの方が手頃な料金で利用できることが分かります。
特に、無料プランがある点は、コストを抑えたいユーザーにとって魅力的です。
一方、Photoshopは高度な画像編集機能を備えているため、その分Canvaと比較して料金が高めに設定されています。
また、Photoshopが使えるプランには、単体プラン以外にもフォトプランやCreative Cloudコンプリートプランなど、複数のプランがあります。
これらのプランは、Adobeの画像編集ソフトが詰め合わせになっていたり、IllustratorやPremiere ProなどほかのAdobeソフトと併用できたりするため、自身の用途に応じて選択することが大切です。
CanvaとPhotoshopの機能を比較
CanvaとPhotoshopでは、使える機能が大きく異なります。CanvaとPhotoshopの機能を比較していきましょう。
Canvaの機能
Canvaで使える特徴的な機能は、以下の3つです。
- テンプレート
- アプリ
- 画像素材
これらの機能についてみていきましょう。
機能①テンプレート
テンプレートは、Canvaの特徴的な機能の一つです。
ホーム画面の「テンプレート」、もしくは編集画面のデザインタブから好きなテンプレートを選択することで簡単に使用できます。
テンプレートは、自由に編集ができるので、自分好みにアレンジすることで、初心者でもおしゃれなデザインを作成できるでしょう。
機能②アプリ
Canvaには、さまざまなアプリが用意されています。
例えば、翻訳アプリを使えば、ワンクリックでテキストを別の言語に翻訳できます。
また、AIアプリを活用すれば、テキストから画像や動画の生成が可能です。アプリは「アプリ」タブから、自由に追加できます。
Canvaで具体的にどのようなアプリが使えるのかは、以下の記事で解説しています。
Canvaのおすすめのアプリについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
機能③画像素材
Canvaには、有料のものを含めて一億点以上の画像素材が用意されています。
素材は、「素材」タブからキーワードを入力して検索し、デザイン内にドラッグ&ドロップするだけで簡単に使用可能です。
写真やイラストだけでなく、動画の素材も豊富にあるので、さまざまなジャルンのデザインを高クオリティで作成できます。
Photoshopの機能
Photoshopで使える特徴的な機能は、以下の3つです。
- レイヤー
- マスク
- 色調補正
これらの機能についてみていきましょう。
機能①レイヤー
レイヤーは、デザインを階層ごとに管理できる機能です。レイヤーパネルを使って、新しいレイヤーを追加したり、順番を変更したりできます。
各レイヤーを個別に編集できるため、複雑なデザインや画像の合成がしやすくなります。
機能②マスク
マスクは、画像の一部を隠したり、透明にしたりする機能です。
実際に画像を削除するわけではないため、元のデータを保持したまま非表示にできます。
レイヤーパネル下部の「レイヤーマスク」ボタンをクリックすると、マスクを追加できます。
ブラシツールでマスクを黒く塗ると非表示、白く塗ると再表示が可能です。
また、Photoshopのマスク機能についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。Photoshopでレイヤーマスクを適用する方法について解説しています。
機能③色調補正
色調補正は、画像の色合いや明るさ、コントラストなどを調整できる機能です。
画面上部の「イメージ」メニュー内の「色調補正」から、明るさ・コントラスト、レベル補正、トーンカーブなどのツールを使用して編集できます。
写真の雰囲気や印象を変えたい場合に便利な機能です。
CanvaとPhotoshopがおすすめな人を比較
CanvaとPhotoshopは、それぞれ使える機能が異なるため、おすすめな人の特徴も異なります。
続いて、CanvaとPhotoshopがおすすめな人の特徴について比較してみましょう。
Canvaがおすすめな人
Canvaがおすすめな人は、主に以下の特徴に当てはまる人です。
- デザイン初心者
- 趣味でデザインを行いたい
- コストを抑えたい
Canvaは直感的な操作ができることや、豊富なテンプレートが用意されていることから、デザインの知識がない初心者や趣味でデザインを行いたい方におすすめのツールです。
また、無料プランが用意されているため、コストをかけずにデザインを作成したい方にも適しています。
これらの特徴から、CanvaはPhotoshopと比較して、気軽にデザイン作成をしたいと考えている方に向いているでしょう。
Photoshopがおすすめな人
Photoshopがおすすめな人は、主に以下の特徴に当てはまる人です。
- プロのデザイナーやフォトグラファー
- 細かいデザインのカスタマイズを行いたい
- 生成AIを活用したい
Photoshopは、細かい色調補正や合成、レタッチなどの高度な編集機能が使えるため、プロのデザイナーやフォトグラファーにおすすめです。
また、プロではなくても、レイヤーやマスク機能を使ってデザインを細かくカスタマイズしたい人にも向いています。
さらに、Photoshopには高度なAI機能も搭載されているので、生成AIを使ってテキストからオリジナル画像を作成してみたい方にも最適です。
これらの特徴から、PhotoshopはCanvaと比較して、より専門性の高い作業をしたいと考えている方におすすめといえるでしょう。
CanvaとPhotoshopが学べるセミナー
CanvaとPhotoshopのスキルを身につけたいなら、以下のセミナーを利用するのがおすすめです。
- Canva基礎セミナー
- Photoshop基礎セミナー
これらのセミナーの特徴についてみていきましょう。
セミナー①Canva基礎セミナー
ProSkilllが運営する「Canva基礎セミナー」は、デザイン初心者を対象に、2日間でCanvaの実践的なスキルを習得できるハンズオン形式のセミナーです。
受講形式は、会場受講・ライブウェビナー・eラーニングから選べ、東京、名古屋、大阪の3会場で開催されています。
セミナーでは、実際にチラシやプロダクトデザインを作りながら、Canvaのスキルを学習します。
Canvaに一度も触れたことのない方でもついていける内容となっているので、まったくの初心者でも安心して参加できるでしょう。
セミナー②Photoshop基礎セミナー講習
ProSkilllが運営する「Photoshop基礎セミナー」は、2日間でPhotoshopの基礎から応用までを学べるハンズオン形式のセミナーです。
初日は、Photoshopの基礎である画面操作の方法やレイヤーの仕組みを学んだうえで、合成写真やタイポグラフィックの作成などに取り組みます。
2日目は、モックアップの作成やクリエイティブ画像の作成など、より高度な作品作りを行います。
実務でPhotoshopを活用したい方や、短期間でスキルを習得したい方は、ぜひチェックしてみてください。
CanvaとPhotoshopの比較についてのまとめ
今回は、CanvaとPhotoshopを価格や機能の面から比較しました。
Canvaは無料プランを提供しており、有料プランでも比較的安価で使用できるため、コストを抑えながら利用できます。
一方、Photoshopはサブスクリプション制で、月額や年間プランでの支払いが必要となるため、Canvaと比較してコストが高くなる傾向にあります。
しかし、その分Canvaと比較して使える機能の多さや柔軟性は高いため、より細かい画像編集を行えるのが特徴です。
どちらにもメリットやデメリットがあるため、両者の特徴をしっかり比較して、自分に合ったツールを選ぶことが大切です。
