業界標準のAutoCADと高い互換性を持ち、世界各国に45万の導入実績を誇るBricsCAD。
AIによるサポート機能も充実し、製品の「はじまり」から「完成」まで対応するオールインワンな統合設計ツールです。
この記事では、BricsCADのライセンス料金や購入方法、無料体験版の申し込み手順をご紹介します。BricsCADの魅力や機能、導入事例もお伝えするので、BricsCADのライセンス取得を検討している方はぜひご一読ください。
BricsCADとは?
BricsCAD(ブリックスキャド)は、ベルギーのBricsys社が開発した汎用CADソフトウェアです。AutoCADの図面データファイル形式「DWGファイル」に対応しているため、AutoCADの代替CADとしても人気を集めています。
それでは、BricsCADの概要を、以下の2点から解説しましょう。
- BricsCADの機能
- BricsCADの主な特徴
①BricsCADの機能
BricsCADは、建築や土木、製造など、幅広い業界で対応できる魅力的な機能を搭載しています。ここでは、BricsCADでも特に多くのソリューションが揃っている建築向けBricsCADを参考に、その機能の詳細を見てみましょう。
| 機能 | 主な内容 |
| 設計と文書作成 |
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| BIMへのアクセス |
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| 点群からBIMへ |
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| パラメトリックデザイン |
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| プレゼンテーション | クライアント向けの高品質なデザインプレゼンテーションを作成 |
②BricsCADの主な特徴
続いて、BricsCADの主な特徴をお伝えします。
高い互換性
DWG形式を標準搭載しているため、古いAutoCADデータでも線やレイヤーが崩れません。過去の図面を活かしたまま作業を続けられるので、設計の引き継ぎや共有がスムーズです。
作業サポート機能
図面レイアウトの自動整列により、毎日繰り返す単調な作業を減らせます。加えて、2D設計から3Dモデル、点群処理まで一つのソフトで完結できるため、途切れることなく作業できるのも特徴です。
分野別ツールと拡張性
建築・土木・製造など、8つの専門ソリューションがあり、建築ではBIM連携、製造業では3Dアセンブリ設計、土木では点群処理など、分野ごとの作業に最適化されています。さらにAPIを使えば、会社独自のワークフローや既存システムとの連携も柔軟に行えます。
BricsCADと高い互換性を持つAutoCADについては、以下の記事で解説しています。特徴や価格をわかりやすくまとめているので、AutoCADに興味がある方もぜひ参考にしてください。
BricsCADのライセンスを利用するメリット
続いて、BricsCADのライセンスを利用するメリットについて解説します。
- 作業効率の高さ
- 充実したサポート
- コストパフォーマンスの高さ
- 2つの購入方法から選択可能
①作業効率の高さ
BricsCADのライセンスは、作業効率の高さが魅力です。導入企業からは「手間のかかる多くの作業が自動化され、開発コストを下げつつ、ミスを防げる」と評されていたほどです。
BricsCADのAIや自動化機能を使うと、特定業務の効率化だけではなく、毎日の作業時間をコンスタントに短縮できます。加えて、BricsCADへのデータ移行はわずか3分。業務効率をアップさせたい場合に大きなメリットを得られるでしょう。
②充実したサポート
BricsCADのライセンスには、課題解決に役立つ公式サポートが付いています。例えば、オンラインで基礎を学べるハンズオントレーニングや、100本以上の業界ワークフロー動画を公開したYouTubeチャンネルなど、無料で利用できる学習コンテンツが豊富です。
さらに、CAD管理者向けの移行ガイドや最新のブログ記事も提供しています。新機能や作業効率化のコツをすぐに取り入れられるのは、BricsCADのライセンスを選ぶ魅力の一つです。
③コストパフォーマンスの高さ
BricsCADのライセンスは、コストパフォーマンスの高さも魅力です。レビューで「リーズナブルに導入できた」との声があることからも、その価格面のメリットが伺えます。
さらに、無料体験版を提供しているため、導入後の失敗や手戻りを防げるという観点からもコスパ抜群です。プロ仕様の機能を十分に備えていながら、お手頃価格で利用できるのはBricsCADならではのメリットといえるでしょう。
④2つの購入方法から選択可能
BricsCADは、年間サブスクリプションと永久ライセンスの2つの購入方法から選べます。年間サブスクリプションは、毎年のコストを抑えたい方、短期的プロジェクトで利用したい方に適しています。
一方、一度購入すれば追加費用なしでずっと使える永久ライセンスは、長期的な利用を計画している方に最適なプランです。どのライセンスが適しているか判断に迷った場合は、販売店の専門スタッフに相談してみるのもよいでしょう。
「BricsCADの魅力やメリットをもっと知りたい」という方は、基本情報から使い方まで解説している以下の記事がおすすめです。BricsCADへの理解を深めるためにも、ぜひご一読ください。
BricsCADのライセンスの料金

BricsCADは、主に5つのライセンスがあり、ライセンスの料金は販売店によって異なります。
ここでは、お得な価格でBricsCADライセンスを提供している株式会社VOSTの料金を紹介しましょう。なお、価格は税込みで、永久ライセンスには1年間のメンテナンスが付いています。
| ライセンス | 年間サブスクリプション | 永久ライセンス |
| BricsCAD Lite | 47,300円 | 103,675円 |
| BricsCAD Pro | 66,000円 | 157,300円 |
| BricsCAD BIM | 138,600円 | 307,450円 |
| BricsCAD Mechanical | 132,000円 | 293,150円 |
| BricsCAD Ultimate | 150,700円 | 336,050円 |
BricsCADのライセンスの選び方
BricsCADのプランと価格が分かったところで、どのライセンスが適しているのか迷う方もいるでしょう。ここでは、BricsCADのライセンスの選び方を3ステップで解説します。
- BricsCADのライセンス別機能を確認する
- BricsCADの無料体験を利用する
- BricsCADの販売店に相談する
①BricsCADのライセンス別機能を確認する
BricsCADのライセンスの選び方に迷った方ときは、まずどのライセンスにどういった機能がついているかを確認しましょう。
以下は、各ライセンスの主な機能と対象ユーザーをまとめた一覧表です。
| ライセンス | 主な機能 | 対象ユーザー |
| BricsCAD Lite |
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基本の2D図面作成業務 |
| BricsCAD Pro |
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| BricsCAD BIM |
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| BricsCAD Mechanical |
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| BricsCAD Ultimate |
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全機能必要な総合設計業務 |
参照:BricsCAD
②BricsCADの無料体験を利用する
ライセンスごとの機能がわかったら、実際にBricsCADを使って見ましょう。やはり、BricsCADの操作性や互換性は、実際に体験しなければ、本当に合っているかが明らかになりません。
以下では、BricsCADの無料体験を利用する手順をお伝えします。
- 「BricsCADの購入 正規ソフトウェアライセンス販売」にアクセス
- 画面を下にスクロールして「無料体験版をダウンロードする」をクリック
- 「BricsCAD 体験版無料のダウンロード」のページが開く
- 氏名、メールアドレス、会社名を入力
- 「お客様情報の取り扱いに同意にダウンロード」をクリック
これで、BricsCADの無料体験の申請は完了しました。30日間の無料期間内であれば、BricsCADの全機能を体験できます。無料体験の申し込みは以下のページからもお進みいただけます。
③BricsCADの販売店に相談する
BricsCADは用途や機能が複雑に組み合わさった多様な製品ラインナップがあるため、無料体験だけでは最適なライセンスを特定することが難しいかもしれません。そのような場合、直接販売店に相談してみましょう。
株式会社VOSTでは、BricsCADのライセンス購入にかかわる相談を随時受け付けています。
ご相談は、電話とメール、お問い合わせフォームのどちらからでも利用でき、「見積りフォーム」を選べば、他社との比較検討もスムーズです。迷ったときは、プロの指南を受けて最適なプランを選びましょう。
フォームのお問い合わせをご検討の方は、ぜひ以下のページをご利用ください。
BricsCADのライセンスの購入から利用までの流れ
購入したいBricsCADのライセンスが決まったら、BricsCADのライセンス購入へ進みましょう。
BricsCADのライセンスの購入方法は以下の通りです。
- 「BricsCADの購入 正規ソフトウェアライセンス販売」にアクセス

- 画面を下にスクロールし、「ライセンスの種類」を表示
- 購入したいライセンス、および2種のプラン(年間/サブスク)から選択
- 該当するサービスの「ご購入はこちら」をクリック

- 数量を入力し、「次へ進む」をクリック
- 指示に従い購入を完了
- その後、3営業日以内にライセンスが納品(メールで電子的に納品)
- ライセンスが届いた時から利用可能
これで、BricsCADのライセンス購入から利用までの流れは完了です。
なお、契約満了日の2ヶ月前に、更新時期に関するメールをお送りいたします。継続してご利用を希望される場合は、この時点で更新手続きをご依頼ください。
BricsCADのライセンス購入は、以下のページからも進めます。サービス内容についても詳しく紹介しておりますので、BricsCADのライセンス購入をご検討の担当者様もぜひこの機会にご参照ください。
BricsCADのライセンス国内導入事例
最後に、実際にBricsCADのライセンスを導入した国内企業をご紹介しましょう。ここでは、大手自動車メーカー・マツダの導入事例をお伝えします。
同社がBricsCADを導入したのは、「導入コスト」「2Dと3Dの壁」という長年抱えていた課題が背景にありました。では、どのような内容なのか詳しくお伝えしましょう。
- 2つの課題を同時に解決
- グローバル展開を支える存在
① 2つの課題を同時に解決
マツダはこれまで、ライセンス費用の高いCADソフトを使っており、十分なライセンス数を確保できないという課題を抱えていました。加えて、自動車産業が3D設計へと移行しつつある現状は、2D中心だったマツダにとって大きな打撃でした。
そこで着目したのが、BricsCADの手頃なライセンス価格です。これにより、より多くの設計者が自由にCADを活用できるようになり、同時に、2Dと3Dを一つのライセンスで扱えるため、設計者は慣れた2D環境を使いながら、段階的に3Dへ移行することが可能になったのです。
② グローバル展開を支える存在
BricsCADのライセンスは日本国内だけでなく、海外の生産拠点でも利用できます。その結果、増加するマツダの海外工場でも同じツールを共有でき、設計データやノウハウの一元化がスムーズに進みました。
このように、BricsCADはマツダが抱えた2つの課題解決、そしてグローバルな事業展開までもしっかりとサポートしているのです。
BricsCADのライセンスについてまとめ
BricsCADは多機能で汎用性が高いツールですが、ライセンスの種類が豊富で、どれが自分の業務に最適か判断に迷うことがあるかもしれません。
もしどのライセンスを選べばいいか迷ったら、自己判断せずに販売店に相談することをおすすめします。専門家からのアドバイスを受けることで、ニーズにぴったりのライセンスを見つけられるでしょう。

