AutoCADというソフトの存在は知っているものの、機能や価格について知らない人は多いです。
また、他のCADソフトウェアと比べて、AutoCADが広く使用されているのは一体なぜなのでしょうか?
そこで今回は、AutoCADとはどのような機能や特徴があるソフトなのかや、価格や無料体験版、AutoCADの魅力について詳しく解説していきます。
まずAutoCADとは?
Autodesk AutoCADとは、世界中で使用されている汎用性の高いAutodesk(オートデスク)社が開発する2D/3D CADソフトウェアです。
初心者にも扱いやすいことから「CADの登竜門」とも呼ばれるAutoCADは、主に2次元の図面を作成・表示することができ、建築・機械・土木などの様々な設計や作図をすることができます。
その便利さからCADソフトの中ではシェア1位、最も多くの人に使われているCADソフトウェアとして有名です。
AutoCADのプラン
AutoCADプランの種類は、2021年から以下の2つに分かれています。
プラン名 | 特徴 | ツールセット |
AutoCAD | 汎用ツールとして使用できる | × |
AutoCAD Plus | 専門分野で使用することを想定 | ○ |
それぞれ価格が異なりますが、いずれも標準的な機能は変わらず、どちらを選択したとしても、2Dの作図と3Dのモデリングが可能です。
必要最低限の機能だけ必要な場合は、AutoCADを選択すると良いでしょう。
AutoCADとAutoCAD Plusの大きな違いは、ツールセットの有無です。
AutoCAD Plusには、基本となるAutoCADに、機械設計や電気制御設計など、7つの分野で使用できるツールセットがオプションとして付属しています。
数十万に及ぶ機械の部品のデータや、マッピング用のワークスペースなどが使用でき、専門的な設計であっても効率的に進めることが可能です。
そして、AutoCADには様々な自動化機能が備わっていますが、AutoCAD Plusでは、その自動化機能が強化されています。複数人で作業するコラボレーションでは、変更が自動で図面に反映される他、ワークフローも自動化されます。
また、使用に関するヒントの表示や、設計変更の注意書きを追加できる機能もあります。
AutoCADの価格と無料体験版
引用:Autodesk
AutoCADはサブスクリプション方式で直販されています。
サブスクリプション方式とは、ソフトウェアを買取るのではなく、ソフトを借りて利用した期間に応じた料金を支払うという販売方式のことを指します。
サブスクリプション価格(税込)は以下です。
期間 | AutoCAD | AutoCAD Plus |
1ヶ月 | 8,800円 | 28,600円 |
1年間 | 71,500円 | 231,000円 |
3年間 | 214,500円 | 693,000円 |
世界中のビジネスで利用されている2DCADソフトの中ではAutoCADは非常に安価で、導入しやすいソフトです。
AutoCADの無料体験版
AutoCADは無料体験版をインストールすることによって、無料で使うことができます。
この無料体験版はAutoCADをインストールしてから30日間、無料で全機能を使用することができます。無料体験版は機能制限もないので実務に近い形で作図でき、使い方を試してみることができるのでおすすめです。
またサブスクリプション購入するのが決まっている場合でも、無料体験版で30日間無料でお試しできるのはどんな人にも有り難いです。
AutoCADの価格や費用対効果については下記記事で検証しています。
AutoCADの活用事例
それでは、実際AutoCADはどのようなことに使われているのかと言うところですが、
- 基本的な住宅地などの設計
- 船や車の設計
- 新しく開発する機械の設計
- プリンターの設計
など様々なところで利用されています。
建築業や製造業での設計、開発を行いたいと思っている方はAutoCADを学んでおいて損はないでしょう。
AutoCADの主な特徴
それではAutoCADは他の2DCADソフトと比べて、どのような違いがあるのでしょうか。
今回はAutoCADが特化している特徴を解説していきます。
汎用2D・3DCADとしてトップシェアを占める
AutoCADは、建築・土木・機械分野の汎用2DCADとして日本でトップシェアを占めていますが、3DCADの作成も可能です。
世界でも広く使われており、データ共有がしやすいという特徴があります。
シェア率が高くユーザ数も多いので、作図方法や設定などの使い方の製品情報を、ネット上のサイトで得やすいというメリットもあります。
各専門分野にも特化した様々なツールセット
- 建築設計専用の機能を持つAutoCAD Architecture(オートキャドアーキテクチャ)
- 機械設計機能を持つAutoCAD Mechanical(オートキャドメカニカル)
など、各専門分野に特化したツールセットを含むAutoCAD Plusが販売されており、設計用途に応じてさらに使いやすく改良されているのも他のCADソフトウェアにはないポイントです。
AutoCAD Plusで、7つの業種別ツールセットが使用可能です。
ソフトの拡張性が非常に高い
AutoCADの特徴としてもう一つ挙げられるのは、拡張性の高さです。
Autodesk App Store の拡張機能でAutoCADをカスタマイズしたり、その他のAutosdesk社製品・サードパーティーのアドオンソフト等と連携することで、様々な業界に特化した専用機能などを付加することができます。
分野に応じて様々な機能を使い分けることで、どのような業務においても最適な作図が可能になります。
AutoCADの学習方法
AutoCADを短期間で学ぶならProskilllが開催しているAutoCAD基礎セミナー講習がおすすめです。AutoCADを業務で使用するスキルを身につけていただくことを前提に構築された講座です。
コマンドをただなぞるようなセミナー形式ではなく実践形式に近いため、すぐに業務に活かすことができ、一般受講のほか企業研修やAutoCAD人材育成などのカリキュラムとしても利用されています。
AutoCAD基礎セミナー講習の特徴
AutoCAD基礎セミナー講習は、こんな人におすすめです。
- 2DCAD・AutoCADを業務で使われる方
- AutoCADの効果的な使い方を身につけたい方
- AutoCADの講座を初めて受講される方
- AutoCADの自己学習に限界を感じている方
- すぐにAutoCADを使えるようになりたい方
- 今後AutoCADを使用する予定の新入社員
- CAD設計のスキルを得て転職をしたい方
- AutoCADの研修・教育の一貫として使いたい方
AutoCADについてのよくある質問
AutoCADについてよくある質問に回答してみました。
AutoCADのことをもっと知りたい人はぜひ参考にしてください。
また、3DCADにも対応しているので、3Dイメージを使いたい方も使用することができます。無料体験版があるので、どんなソフトか気になった方は一度無料で利用してみると良いでしょう。
大手企業もたくさん使っているソフトなので、きちんとした設計がしたい方はAutoCADを使うと良いでしょう。
無料でAutoCADを体験できるので、その30日間でやりたい設計を行ってみてください。
そのため、導入するPCのスペックも確認する必要があります。
2DCADを使用する上では高スペックのPCは必要になりませんが、3DCADを使用したり解像度を要求する表現を描きたかったりする場合には、PCのスペックが重要になります。
場合によってはデータが読み込めずに画面が固まったり、データを送信できなくなったりすることがあるため、導入する前には必ずPCスペックを確認してください。
オペレーティングシステム | Microsoft Windows10(64bit) Microsoft Windows11(64bit) |
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CPU | 2.5GHz以上のプロセッサ(3GHz以上を推奨) |
メモリ | 8GB(16GBを推奨) |
画像解析度 (モニター) |
従来型ディスプレイ:True Color対応 1920×1080 高解像度及び4Kディスプレイ |
ディスプレイカード (ビデオカード、グラフィックボード、グラボ) |
帯域幅 29 GB/秒の 1 GB GPU (DirectX 11 互換) 推奨: 帯域幅 106 GB/秒の 4 GB GPU (DirectX 12互換) |
ディスク空き容量 | 10GB(SSDを推奨) |
AutoCADとは?まとめ
今回はAutoCADの基礎として、特徴から価格まで徹底調査してみましたがいかがでしょうか。
AutoCADは世界で有名なソフトながら、まだまだ知らない方も多いです。
CADを使ってみたいと思ったら、ぜひAutoCADの無料体験版で一度体験してみてください。