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BricsCADとIJCADを徹底比較!

  • 2021年11月19日
  • 2021年11月18日
  • その他

コンピュータ上で設計を行うシステムソフトのCADは、今や製造の現場で欠かせないツールです。手作業の手間を省いて作業の効率を上げるためやよりスピーディにアイデアやデザインを共有するために、市場には様々なCADソフトがあります。今回は年々シェアを拡大しているBricsCADについて、国内人気の高まっているIJCADと比較しながらそれぞれの特徴をご紹介していきます。CADソフトを選ぶ際の参考にしてみてください。

BricsCADは高コストパフォーマンスな有能CAD

BricsCADはベルギーのBRICSYS社が開発した、DWG互換CADの中ではリーダー的なCADソフトです。DWGはDXFとともに世界的にスタンダードなCADであるAutoCADで使われるファイル形式で、AutoCAD以外のCADには必ずと言っていい程DWG互換機能が備わっています。そうしたCADを互換CADと言い、後で紹介するIJCADももちろんDWG互換CADです。BricsCADはDWG互換に特にこだわって開発されており、AutoCADからのデータ移行もスムーズにできます。

一つのソフトで2Dと3D、アセンブリモデリングやBIMもできる

2DCADは2次元で立体を表現でき、手書きで製図をするやり方をそのままコンピュータ上で行えます。作成されるのは、主に製品の断面図です。図面の線の修正や太さの変更が容易で、修正前のデータを参考として残すこともできます。3DCADは手書きでは表現の難しい立体を製図できるソフトです。立体ですから全体像を具体的に確認できますし、像を回転させて全角度から眺めることもできます。

アセンブリモデリングは3DCADの機能の一つで、製品の部品を設計した際にそれを実物で試作することなく、バーチャルで組み立ててチェックできます。実際に試作品を作ってから修正するという手間を減らせるため、大幅な時間短縮につながります。BIMとは、バーチャル上で建物の構築を行う建築業界に欠かせないソフトです。実際に建築する前に仮想空間で行うことで、設計や施工のミスに気付いたり、工数を減らせるなどのメリットがあります。

BricsCADでは、これらの2D、3DからBIMの機能を一つのソフトで使用できます。BricsCADは「Oneプラットフォーム、Oneファイル形式」をコンセプトに開発されていて、データごとにソフトを立ち上げる煩わしさを排除しています。そして、その全てをDWGファイル形式で作成が可能です。これはBricsCADならではです。保存形式がDWGであるため、AutoCADから送られたデータもそのまま使うことができます。オプションを追加することで、IGESやSTEPなどのファイル形式のデータのやり取りも可能です。

BricsCADは、動作が軽いことも特徴です。起動画面の待ち時間も少なく、大量の画面処理が得意です。また、編集しながら複数の図面をまとめて大量印刷できるパブリッシュ印刷機能もあります。

費用も比較的安価に抑えられています。2D汎用CADである「BricsCADライト」は75,900円(税込)から使うことができ、2D、3D、BIM対応のメカニカル機能を一つにまとめた「BricsCAD Ultimate」は248,600円(税込)です。永年ライセンス方式(買い切り)かサブスクリプション(月払い)を選べます。

BricsCADとIJCADの共通点とは

IJCADもBricsCADと同じく、AutoCADとの互換性が高いCADソフトです。インテリジャパン株式会社という日本の企業が開発したもので、2D、3Dに対応しています。国内で使用者が多いフリーソフトのJw_cadのデータの読み書きもできます。PDF化されたCADデータを元のCADデータへ変換することも可能です。こちらも立ち上がりから動作が極めて軽く、高い描画処理性能によってタブ切り替えや作業をサクサク進めることができます。そして、やはり安価で2D汎用CADは75,625円(税込)から使えます。ここからは、BricsCADとIJCADの共通点を見ていきましょう。

DWG、DXFファイル形式を読み書きできる

どちらのソフトもAutoCADとの互換性を第一に開発されています。AutoCADは世界基準のCADと言ってもよく、使う企業も多いため、CAD選びの際の重要な要素になっています。DWG、DXFはAutoCADで使われるファイル形式で、BricsCADとIJCADどちらも対応しています。

2D、3Dに対応

2DCADと3DCADは用途によって使い分けられますが、BricsCADとIJCAD共に両方に対応した製品があります。これまで2D図面しか扱わなかったが3DCADへの移行も考えている場合や設計やプレゼンテーションを効率よく行うために3DCADを導入したい場合などはソフトのグレードを替えることで、使用感もほぼそのままに利用できます。

動作が速い

立ち上がり時など無駄な待ち時間はロスにつながります。作業効率を下げない為に動作は軽く速いに越したことはありません。BricsCADとIJCADは共に速い動作を実現しています。

コストパフォーマンスが良い

どちらも永年ライセンス方式(買い切り)で8万円弱から利用できます。サブスクリプション(月払い)ですと割引が入ります。2D、3D対応のソフトはBricsCADでは104,500円(税込)~、IJCADでは128,480円(税込)~があります。

BricsCADとIJCADの違いとは?それぞれの独自のメリットを紹介

似たところのあるBricsCADとIJCADですが、それぞれ独自のメリットがあります。今度はその違いをご紹介していきます。

BricsCADは2Dと3D、BIMを同一のソフトで使える

一つのソフトで2D設計から専門的な高度な処理までを完結できるのがBricsCADの強みです。BricsCADではAIを活用して最新機能を実装しており、複雑な計算や処理が可能です。内部UNICODE可によって外国語の併記記入もできます。世界17か国語に対応しています。

BricsCADはコマンドをカスタマイズできる

AutoCADから移行した場合、BricsCADを開いた時の外観はAutoCADとは異なるため、初めは戸惑うかもしれません。しかし、特に大きな問題はないでしょう。自社コマンドを使って自由にカスタマイズができるため、より使いやすく変えられます。CADの見た目についてはIJCADの方がよりAutoCADに似せた外観をしています。操作感もIJCADは意識してAutoCADと同じように作られています。

IJCADはJWWファイルを読み書きできる

JWWはフリーソフトであるJw_cadのファイル形式です。Jw_cadは日本では扱っている企業も多いソフトで、IJCADでは製品によってJWWファイルを変換することなく扱えます。BricsCADではJWWファイルをそのまま開くことはできませんので、変換処理が必要です。

IJCADはiOSでも使える

IJCADにはiOSに対応したモバイル版があり、DWG、DXFデータを閲覧、保存ができます。朱入れや寸法計測も可能です。各種クラウドストレージをサポートしています。フリーソフトで無料で利用できます。

BricsCADがおすすめな人・IJCADがおすすめな人

AutoCADユーザーとデータをやり取りすることが多い人はBricsCADがおすすめ

データをやり取りする相手方にAutoCADを使っているところが多いのであれば、BricsCADの互換性は抜群ですし、初めからファイルがDWG、DXFで保存されるので安心と言えます。

BIMを使いたい人はBricsCADがおすすめ

BricsCADは2D、3D、BIMすべてが同じソフトでできるため、複数のソフトを立ち上げなくて済みます。2D図面からの3Dモデル化、または3Dモデルを2D画面展開するといった処理も簡単にできます。

仕事相手にJw_cadユーザーが多い人はIJCADがおすすめ

IJCADは国内で使われることの多いJWWファイルが読み書きできるというのがポイントです。やり取りをする相手方に変換させる手間を取らせたくない、ファイルがきちんと読めなくなるのではと不安に感じる人はIJCADの方が安心です。

AutoCADからの乗り換えで、慣れた使い心地で仕事をしたいならIJCADがおすすめ

IJCADはAutoCADと操作性があまり変わらないことから、AutoCADからの乗り換えであれば操作感のトレーニングに時間を割かずに作業ができます。使い心地もとても軽いので、あまりスペックの高くないPC(ノートパソコンなど)でも扱えます。CADにそこまで高度な処理は必要ないという人や出先でもノートパソコンやモバイル端末で図面を確認したいという人にもおすすめです。

特徴を比較して自身に合うものを選ぼう

BricsCADとIJCADはどちらも高い品質のDWG互換CADです。共通したメリットもありますが、BricsCADの最大の強みは2D、3D、BIMを簡単に運用できる点です。IJCADの強みは、処理の早さとデザインによる快適な操作性にあります。どちらのCADも30日間の無料体験版があり、全ての機能を試すことができますので、実際に使ってみて使用感を確かめることをおすすめします。

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