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【2025】BricsCADのオンライン学習サービスを紹介!料金や学ぶポイントも解説

AutoCAD互換のCADソフトとして注目を集めるBricsCADは、コストパフォーマンスや操作性の高さから、導入企業が着々と増えています。その背景もあり、「どうやって学習を始めればよいのか」「料金やサポート体制はどうなっているのか」と疑問を持つ方も多いはずです。

そこで本記事では、BricsCADをオンラインで学べる主要サービスを紹介し、料金や学習のポイント、AutoCADからの移行時に押さえるべき注意点までわかりやすく解説します。

BricsCADにオンライン講座や学習サービスはある?

BricsCADには公式と代理店を含め、さまざまなオンライン講座・学習サービスがあります。公式サイトでは無料オンラインレッスンを提供しており、基礎操作からDWG互換性、3Dモデリングまで段階的に学べます。

国内の代理店や教育機関でも、後に紹介する「BricsCAD基礎セミナー講習」や「はじめてのBricsCADウェビナー」など、多種多様なオンライン研修が展開されています。さらに、有料研修サービスでは演習教材・サンプル図面などを使った実践指導やフォローアップも充実しており、AutoCAD経験者の移行支援や機械・建築設計分野に特化したカスタムコースも選択可能です。

企業で導入する場合であっても、ライセンス手順や互換性を確認できるサービスが存在するため、学習開始の障壁はかなり低くなっています。

BricsCADとは?概要と価格

BricsCADはベルギーのBricsys社が開発したCADソフトで、2D作図、3Dモデリング、BIM機能まで一つのDWGベースプラットフォームで実現できるのが特徴です。AutoCADとのDWG互換が高く、AutoCADで作成された図面をそのまま使えるため移行コストが低いことが強みです。

Windowsだけでなく、Linux・macOSにも対応しており、多言語化されたうえで世界的に広く使用されています。コマンド体系や操作性も親しみやすく、拡張アプリやAPI機能も豊富で、業務に応じて構成を選べる柔軟性があります。

BricsCADの料金プラン

BricsCADの料金形態は、用途や規模に応じて「シングルライセンス」「ネットワークライセンス」の2種類に分かれていて、さらに契約期間(1年、3年、無期限)で選べます。また、「Lite/Pro/Mechanical/BIM/Ultimate」の各エディションがあり、機能レベルが上がるほど価格が増します。

2025年9月現在での、BricsCADの料金表を一覧にまとめると、次のようになります。

ライセンス × 契約期間 Lite Pro Mechanical BIM Ultimate
シングル 1年 ¥43,000 ¥60,000 ¥120,000 ¥126,000 ¥137,000
ネットワーク 1年 ¥64,500 ¥90,000 ¥180,000 ¥189,000 ¥205,500
シングル 3年 ¥116,000 ¥162,000 ¥324,000 ¥340,000 ¥370,000
ネットワーク 3年 ¥174,000 ¥243,000 ¥486,000 ¥510,000 ¥555,000
シングル 無制限 ¥94,250 ¥143,000 ¥266,500 ¥279,500 ¥305,500
ネットワーク 無制限 ¥141,375 ¥214,500 ¥399,750 ¥419,250 ¥458,250

ただ、保守(メンテナンス)契約は初年度で必須な場合が多いですが、最新版へのアクセス・サポートなどがしっかり含まれるため、長期運用を考える方であれば検討したほうがいいでしょう。なお、料金については以下の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひお読みください。

【2025】BricsCADのライセンス料金は?購入方法・ライセンスの選び方・導入事例も紹介

1ライセンスで使える台数

BricsCADのシングルユーザーライセンスは、2025年3月17日以降の新規購入分については「1ライセンスにつき1台の端末での認証」が原則となっています。つまりデスクトップPCとノートPCなど複数端末での常時利用は許可されておらず、使用を切り替える場合はライセンスの再認証が必要ということです。

過去購入分はバックアップ・予備端末用として2台まで認証されていたものがありますが、新規ライセンスではこの事例は適用されません。

ライセンス管理や導入支援サービス

BricsCADライセンス

BricsCADには、シングルライセンスとネットワークライセンスがあります。ネットワークライセンスではRepriseまたはFlexNetなどのライセンスサーバーを用いて複数ユーザーの同時使用を管理可能です。

代理店を通じた導入支援もあり、ライセンスによるコスト削減や混在環境での運用設計なども支援されます。さらに、年間保守契約によりアップデートや問い合わせ対応、講習会アクセスなどの特典が付くので、スタートアップや継続運用において安心感が高まります。

正規販売代理店であるBricsCADライセンスでは、サブスクリプション(年間契約)だけでなく、永久ライセンス(買い切り)モデルも扱っており、利用目的や予算に合わせて柔軟に選べます。価格はLite/Pro/Mechanical/BIM/Ultimateごとに、次のようになっています。

ライセンス名価格主な機能
BricsCAD Liteサブスクリプション(1年間)
47,300円(税込)

永久ライセンス(1年間メンテナンス付)
103,675円(税込)
2D作図機能
2D拘束
図面拡張
BricsCAD Proサブスクリプション(1年間)
66,000円(税込)

永久ライセンス(1年間メンテナンス付)
157,300円(税込)
Liteの機能
3D機能
ダイレクトモデリング
API拡張機能
アセンブリ機能
3D拘束機能
BricsCAD BIMサブスクリプション(1年間)
138,600円(税込)

永久ライセンス(1年間メンテナンス付)
307,450円(税込)
Proの機能
BIMモデリング機能
図面拡張
BricsCAD Mechanicalサブスクリプション(1年間)
132,000円(税込)

永久ライセンス(1年間メンテナンス付)
293,150円(税込)
Proの機能
板金機能
3D機械設計向け拡張機能
BricsCAD Ultimateサブスクリプション(1年間)
150,700円(税込)

永久ライセンス(1年間メンテナンス付)
336,050円(税込)
Proの機能
BIMの機能
Mechanicalの機能

ご自身の利用環境や将来の拡張性に合わせて最適なプランを見つけて活用し、BricsCADをスムーズかつ上手に使い始めてみてはいかがでしょうか。

BricsCADライセンスの詳細はこちら

オンラインでBricsCADを学ぶ際のポイント

オンラインでBricsCADを学ぶ際のポイント

この章では、オンラインでBricsCADを学ぶ際のポイントとして、代表的な以下をご紹介します。

  1. コースのレベルと目的
  2. ライセンス契約やオンラインアクティベート方法
  3. 動作環境・対応OSや互換性
  4. 日本語対応・字幕の有無やサポート体制

①コースのレベルと目的

BricsCADのオンライン講座を選ぶ際は、まず自分のスキルレベルと学習目的を明確にすることが重要です。初心者向けのものでは基本操作や2D作図を中心に扱う一方、上級者向けでは3DモデリングやBIM機能、機械設計など高度な内容に進みます。

単に操作を学ぶだけでなく、実務に即した設計や図面作成を想定した講座を選ぶことで、学習効果を最大化できます。

②ライセンス契約やオンラインアクティベート方法

オンライン学習ではソフトの実機操作が不可欠なため、事前にBricsCADのライセンス契約やアクティベート方法を確認しておきましょう。サブスクリプション契約では即日利用可能ですが、アクティベーションにはBricsysアカウントが必要です。

体験版を活用すれば受講前に動作環境や互換性を確認できるため、学習中のトラブルを防ぎやすくなるのでおすすめです。

③動作環境・対応OSや互換性

BricsCADをオンラインで学ぶ前に、使用するPCが必要な動作環境を満たしているかを確認することが大切です。WindowsだけでなくmacOSやLinuxにも対応していますが、OSのバージョンによっては一部機能が制限される場合があるからです。

受講前に推奨スペックと互換性情報をチェックし、安心して学習を進められる準備を整えておきましょう。

④日本語対応・字幕の有無やサポート体制

オンライン学習を選ぶ際には、日本語対応の有無やサポート体制も確認すべきポイントです。公式のBricsCAD講座や代理店が提供する研修では、日本語UIでの操作解説や字幕付き動画が用意されているケースが多く、英語に不安がある学習者でも安心です。

さらに受講後のフォローアップや質疑応答が含まれるサービスでは、業務でつまずいた際にも迅速に解決できるので、ここも必ず確認しておいたほうがいいでしょう。

BricsCADとAutoCADの互換性は?

結論、BricsCADとAutoCADの互換性は非常に高いです。ここでは、以下の視点で解説していきます。

  1. DWG形式との互換性が高い
  2. 操作性・UIの共通点や違いについて

①DWG形式との互換性が高い

BricsCADはAutoCADと同じDWG形式をネイティブで扱えるため、既存の図面データを変換せずそのまま利用できます。これによって、過去の資産を引き継ぎながらスムーズに移行でき、取引先や社内のCAD環境との整合性も確保できます。

文字化けや線種の崩れといったトラブルも少なく、AutoCAD利用者にとって違和感のない環境を構築できる、また図面移行時のリスクを大幅に軽減できる点は、大きなメリットでしょう。

②操作性・UIの共通点や違いについて

BricsCADはリボンメニューやコマンド体系など、AutoCADユーザーが慣れ親しんだ操作性を意識して設計されています。多くのショートカットや基本的なコマンドが共通しているため、移行後も学習コストは比較的低く抑えられます。

一方で、BricsCAD特有のUIや追加機能もあり、AI駆動のコマンド補助や独自の3D/BIM機能などはAutoCADにはない強みです。つまり基本操作はスムーズに移行しつつ、新機能を学ぶことで効率化の幅がさらに広がります。

BricsCADオンライン講座・セミナーを比較!

ここでは、BricsCADオンライン講座・セミナーを以下のとおりご紹介します。

名称 特徴 金額
BricsCAD基礎セミナー講習 BricsCADの基本操作から実務活用まで体系的に学べる法人向けセミナー。
ライセンス購入や導入支援と連動しているため、実務導入を前提とした学習に最適。
要問合せ(有料)
はじめてのBricsCADウェビナー 初心者向けオンライン講習。
AutoCADユーザーの移行を意識した内容で、基本操作や互換性の確認に重点を置いている。
無料
BricsCADの無料オンラインレッスン 公式が提供する無料動画レッスン。
2D作図や3Dモデリング、BIM機能などテーマごとに分かれており、自分のペースで視聴可能。
無料

①BricsCAD基礎セミナー講習

BricsCAD基礎セミナー講習

BricsCAD基礎セミナー講習は、未経験者でも短期間でBricsCADの基本操作から応用まで実践的に習得できる集中講座です。受講形式も3形式から選べるので、業務の都合や学習スタイルに応じて受講可能です。

講義内容には図形描画・オブジェクト操作・寸法注釈・レイアウト設定など実務で頻出の機能が含まれており、復習パックもオプションで利用可能となっています。操作習得と実務応用の両方を重視する企業や設計部門に特におすすめの研修です。

セミナー名BricsCAD基礎セミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

②はじめてのBricsCADウェビナー|図研アルファテック株式会社

②はじめてのBricsCADウェビナー|図研アルファテック株式会社

引用:図研アルファテック株式会社

「はじめてのBricsCADウェビナー」は、これからBricsCADを使ってみたい企業やAutoCADからの移行を検討している方向けの無料オンライン体験会です。

図研アルファテックがZoomによるオンラインで実施し、BricsCADのインターフェイス紹介、BricsCAD独自機能の紹介などを通じて基礎理解をサポートする内容です。

③BricsCADの無料オンラインレッスン|Bricsys

③BricsCADの無料オンラインレッスン|Bricsys

引用:Bricsys

Bricsysが提供する無料オンラインレッスンは、BricsCADの概要を知りたい人や AutoCADからの移行を検討している方向けの入門コースが揃っています。2D作図・印刷操作から Mechanical や BIM 製品向けの演習まで、多様なテーマがあり、自分のレベルに合ったコースを選べます。

登録は無料で、ライセンスを持っていない方や体験版ユーザーも利用可能です。ほとんどの動画には日本語字幕があるので、内容理解もスムーズです。

なお、ここまでBricsCADのオンラインセミナーを紹介してきましたが、独学派の方には書籍での勉強もおすすめです。以下の記事では、BricsCADが学べる本を紹介しています。

BricsCADが学べる本6選!入門から上級者まで分かりやすい本を選ぼう

BricsCADオンライン学習を活かすコツ

ここでは、BricsCADオンライン学習を活かすコツについて解説します。

  1. 受講前にチェックすべき環境(PC/ライセンス)
  2. 学んだ知識を業務に活かすステップ
  3. 社員教育・チーム導入における活用法

①受講前にチェックすべき環境(PC/ライセンス)

オンライン学習を始める前に、PCのスペックやOSがBricsCADの推奨環境を満たしているかを必ず確認しましょう。また、ライセンス契約やアクティベーションの準備を済ませておくと、講座中に操作が滞らずスムーズです。

体験版を事前にインストールし、基本動作を試しておくと安心です。

②学んだ知識を業務に活かすステップ

学習した内容は講座で終わらせず、業務の実案件にすぐ反映させることが重要です。練習した操作を実際の図面作成や修正に適用することで理解が深まり、操作の定着も早まります。

③社員教育・チーム導入における活用法

BricsCADのオンライン講座は、個人学習だけでなく社員教育やチーム導入にも効果的です。複数人が同じカリキュラムを受講すれば操作レベルを統一でき、業務フローがスムーズになります。

ネットワークライセンスを利用すればコスト効率も高まり、企業全体でのCAD環境最適化に役立ちます。

オンラインでのBricsCADについてまとめ

BricsCADは、AutoCAD互換性の高さとコストパフォーマンスで注目されるCADソフトです。オンライン学習サービスを活用すれば、導入前の基礎理解から実務レベルの活用まで効率的に習得可能です。

PC環境やライセンスを整えて学び、個人利用から企業導入までスムーズに展開していきましょう。

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